語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2005年01月26日
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カテゴリ: 育児の記録
映画を映画館で観る。

最近しみじみ思う。
自分だけの時間を自由に持てた頃は
なんとなく暇つぶしに映画館なんて
こともあったけど、今となっては遠い夢。

絶えずせわしく動き回り、とにかく
パワーがありあまってうるさい2歳児との
毎日では、夢のまた夢。


1人の時間を得られたとしても
その時間をそっくり映画館に使うのも惜しい気がして
なかなか踏ん切りがつかない。

旬の映画を映画館で
何のしがらみもなく
ゆっくりと映画の世界に浸れる日は
いったいいつ戻ってくるのだろうか…

とここ数年、半ば諦め顔で
溜息をつく毎日であったのだが
ついに、やっと
希望の光がさしてきた。


映画館に入ってみたのが、去年の夏。
たまたま出掛けたシネコンのあるショッピング
センターで、公開が始まったばかりの
「スパイダーマン2」のポスターを見た息子が
「スパイダーマンを見たい」と真剣なまなざしで

劇場ではおしゃべりしてはだめだし、じっと座って
最後まで見れるの?本当に?本当に?
何度もしつこいくらいたずねたが
息子はやる気まんまんの表情で素直に頷くばかり。
たまたま水曜日のレディースディで1000円だったのを
いいことに、実は私も久しぶりの映画館に
ちょっとわくわくしながら祈るような気持ちで入場。

しかし、やっぱり30分が限界だった。
予告に約15分、本編始まって15分。
なかなかスパイダーマンが出てこないので
「おかあさん、スパイダーマンまだ?どこ?」と
大声で叫び始め、ジエンド。
息子はただ単にスパイダーマンそのものを
見たかっただけだったのだ。

わかっちゃいたけど、がっかり。

リベンジは、去年の暮れだった。
用があって、夫に子守を頼んだ土曜日。
ウルトラマンや怪獣が大好きだから
もしや喜ぶかもと、夫が息子と映画館へ。
実は夫も見たかった「ゴジラ、ファイナルウォー」
ファンにはたまらない、往年のゴジラシリーズ
最終作。
私なんかは、あの怪獣のおたけびが大音量の
映画館はちょっといやだ。
けれど、息子は大喝采で、楽しんだという。
まだストーリーは追えていないが、迫力の怪獣が
次々登場するのがよかったらしい。
後半は少し居眠りもしたらしいが、動き回ることなく
じっと座って鑑賞したらしい。とにかく目出度い
映画館デビュー。

調子にのって、先週は「ハウルの動く城」
今週は「MRインクレディブル」を家族3人
ポップコーンをぽりぽり食べながら見てきた。
3歳未満の息子は膝の上ならタダで入れるが
気分を高めるために、ちゃんと幼児用のシートを
買ってやり、3人並んで座る。
息子は食い入るように、ずっと集中して観た。

「ハウル」の方はストーリーが深くて
大人でも考えさせられるところが多いけれど
宮崎監督独特のキャラクターづくりは
見事に2歳の笑いのツボさえとらえ
その台詞まわし、表情に触れるだけでも
子供はじゅうぶん面白いらしく、ケラケラ
ニヤニヤ笑いながら見ていた。
でも本当は笑うところばっかりではない。

インクレディブルの方はとにかく痛快
すかーっと爽快な、楽しい映画だった。
ダッシュというやたらに足の速い男の子に
すっかり魅せられた息子は、映画館を出るや
いなや、やたらと走りまくり。
やくざ映画を見て出てきた人が
肩で風切って歩きがちなのとまったく同じ現象?
いまだその効果はおとろえず
グズグズしているとき急いで欲しいとき
「ダッシュ!」というと、いつになくすごいスピードで
走ってくれるから助かっている。





















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最終更新日  2005年01月27日 02時26分37秒
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