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「我が恋せし心霊少女写真」かつて「我が恋せし心霊少女写真」と題して更新したブログだが、当時前宣伝にいかにも期待するかに見せた交流相手の誰からも、コメントを受けられなかった遺恨のブログとも言える。ただし今やヘタなコメントは要らぬ。再録に相違ないが、「よく読まれているブログ」欄にたまに載る割には、当時の画像が消去されているので、最新版として掲載する。本文も加筆・訂正した。一級の心霊写真だ。2004.03.26 我が恋せし「心霊少女写真」。 カテゴリ:カテゴリー未分類 実に二十年余りの時を経て、「続・恐怖の心霊写真集」にめぐり合えた(2004年当時)。初版発行は私がまだ大学の時の昭和50年。驚いたことに、昭和55年に第19版を重ねている。つまり大変なベストセラーでありロングセラーに輝いた一冊だったことになる。恐らく私は初版発行と共に購入したと思われる。著者は当時心霊研究の第一人者とうたわれた故・中岡俊哉(なかおか・としや)氏である。早速不思議なことを少し書くが、この「続・恐怖の心霊写真集」は、古本で入手したいと思ってネットで検索した時には、どこにもみつからず、在庫はないと一旦はあきらめかかった。そして、第一弾の「恐怖の心霊写真集」の復刻文庫版はあっさり手に入ったものの、既に書いた通り、めざす心霊写真は掲載されていなかったので、ずいぶんがっかりした。ところが、それから日ならずして、再び期待せずに全く同じ方法で検索したとたん、いきなり続編の古本が見つかったのだ。このわずかな期間の間にネット販売の市場がまるで私に視線を向けてくれたとしか思えぬ不思議な偶然であった。それでも、届いた続編の包みを開ける間も、ひょっとしたらこれにも掲載されていないおそれもあるとの不安を抱いていた。予想はハズれて、うれしい結果が眼前に飛び込んで来た。このころ、そうばんたびは使用せぬ二階の私の寝室の隣の便所の開き戸が、油切れのせいか、この時から妙な音を立てるようになった。開ける時は全く無音なのだが、戸を閉める時だけ、ちょうど女がすすり泣くような、うめき声を絞り出すような、やや薄気味悪い音を必ず立てる。「ううーっ・・・」という音だが、これは母にも聞かせて確認したから、単なるこじつけでなく、「音」というより、女の声に近く聞こえる。気持ちのいいものではないから、閉める時、すばやくサッと戸を動かすようにしている。たまにわざと恐怖を味わうためにゆっくり閉めると、「ううーっ・・・」と女が恨めしそうにうめく声そのものの音声を発するが、何度試してもぞっとする音である。既に正体が知れたからやや慣れたが、初めてこれを聞いた時は、ゾクッと背筋が寒くなり、思わず後ろを振り返った。さて、心霊写真と言われるものは、視覚的インパクトがあるものとさほどないものとに分かれる。戦慄の画像を必ず求めるのは考え違いである。むしろ余りにもはっきり霊体らしき形が見てとれるものほど、トリック写真のように思えて、怪しみたくなるものである。私は子供の頃からこのジャンルにも大変興味があったから、怪談ファンとしては経験が長く豊富なほうであろう。それだけに、この手のものを即座にうのみにはしない姿勢も知らずのうちに備わっている。多分心霊写真と称されるものを百枚や二百枚は見て来たはずだ。だから例え写真集の編著者が太鼓判を押しても、ほとんどを否定して見るようになった。無数の葉が覆う木立に、霊体が写っていると断定的に書かれるものなどは、例えそれらしき形が私自身の目に捕えられたとしても、あえて葉っぱや光線などが偶然作り出した「だまし絵」のようなものだと否定することにしている。そうして徹底して懐疑の目で我流峻別してふるいにかけ、容赦なく斬り捨てて行くと、実は私が「この写真だけはどうしても不思議な何かが写っている」と思えるものは、五本の指で足りるまでに激減している。私には光学知識や技術はないから、その方面の専門的な目で判断することは出来ない。いかなる写真も、巧みにトリックを施す技術を持った人の手にかかれば、必ず不思議な写真加工が可能であるというのならば、私は心霊写真に対する見かたを変えるか、この趣味を捨てるしかないかも知れぬ。あるいはいかなる不思議な写真に対しても、旺盛な光学知識を以てトリックのタネを見破れる人が全否定可能というのであるなら、同じく私はこの手の写真への興味を消し去るしかない。だが心霊写真という名の、一見したところ無気味に映る写真がはやった時期、トリックかどうかを特殊な機械で解析して一種の鑑定を行なって、真偽のほどを確かめる作業も同時に盛んに行なわれたのも事実である。結果、二重撮影でもなく、合成でもなく、光学的細工は一切施していない写真と判定されて、解析の厳しい目を首尾よく免れたものも少なからずあった。そして、人を納得させる説明こそ不可能ではあるが、私の目には確かに尋常の風景以外の「何か」が、一緒になって写っているとしか見えぬと断定し、感動にも似た名状しがたい恐怖を覚えて、長年捨てられずにいた写真が以下のものである。本書を紛失して長い間に、当初の記憶はあいまいになっていたことも同時にわかったが、以前書いた「我が恋せし心霊少女」と題する日記文章の通り、だいたいに於いて、記憶を頼りに書いた風景と、ここに掲載した風景とは著しくズレてはいないこともわかる。前置きをやや長くしてしまったので、本書掲載の文章の要約をまじえて書いてみる。写真は大分県の当時中学二年の男子がごく自然に撮影したもので、見事に直線的な構図で線路と電柱の遠近感を捕えており、心霊写真としても上質のものである。本書『続・恐怖の心霊写真集』は全六章で構成してあり、この写真は第二章「霊体はどこに ? 」のコーナーの一枚である。つまり、ちょっと見ただけではどこに霊体らしきものが写っているか発見できないかも知れないほど、見る人に識別眼を要求する写真である。なお、これは中津から出ている耶馬溪線(やばけいせん)を写したもので、場所は九州、大分県の中津駅から八幡前の間の沖台平野を、線路上から中津駅の方向に向かって写している。私の眼には枯れかけたススキの束と映り、しかもその束がごく自然にレディの姿をなしていると見えた。ゆえに「霊体はどこに ? 」どころの話ではない。私には本書中、最もゾッとした写真だった。線路をはさんで両側にびっしり丈高い草が生い茂っている中に、植物群とはとても見えないもの、いや、人の、レディの姿がどうしても目に飛び込む。実は本書掲載の最初の写真がやや小さめなので、ここに掲載するにあたって、拡大したから、一枚目の全景写真だけで、私が表現した「心霊少女」を見つけられた人もいるかも知れないが、念のため、拡大して囲みをつけた本書中の部分写真も掲載した。これは著者の配慮によるものであろう。ロングヘアーとおぼしき、スタイルの良さそうな少女の輪郭がよくわかる構図となっている。その目で改めて全景写真に目を移すと、私が初め「ブレている」と無思慮に見た少女の立ち姿は、むしろ鮮明に写っているのも確認出来よう。これも私の記憶の誤りである。拡大写真ページに著者はこう書いている。「おそらくこの霊体は、この鉄道ではねられて死んだか、もしくは自殺したかだと思う。この少女の霊体をじっと見ていると、なんともいえない不気味なものを感じる」。もう一度書くが、全景写真の少女は一番手前の電柱のすぐ右にかなりはっきり写っている。そして、周囲の風景に溶け込んでほとんど違和感を持たせないから、例えば中二のこの少年が「線路を撮影したら、偶然散歩していた少女が写ったよ」とさりげなく友人にでも見せながら話しても、何ら疑われぬと思えるほど、これは単なる風景と人物を収めた写真にさえ見える。と、私はわざと書いた。なぜならば、やはりここに写った少女らしき立ち姿は、線路や電柱やその他の周囲の風景に溶け込んでいながらも、確認して見つめれば見つめるほど、生きた人間の姿にはどうしても見えないからである。ましてや散歩姿になどとうてい見えない。少女らしき姿の何物かを彼女とあえて呼んでみるならば、彼女には生きている感じがない。生命感・生活感のない女性の姿にしか見えないのである。そのうち私はこれとなるべく似た風景を地元のどこかに求めて、生きた生身の誰かを撮影するつもりである。よく似た女性を被写体に出来るかどうかはわからないが、その画像を掲載すれば、丈高い草の中にたたずむ生きた人と、この世のものでない何かとの決定的な雰囲気の違いが比較出来るはずだと思う。ご覧になったかた、いかがお感じになったことだろう。そろそろこの文を書き終わろうとしている今も、私は背筋がゾクゾクして仕方ないのだが・・・。合成加工写真を試みたが、これ以上細工しても、心霊写真には及ばないとわかり、ここまででとどめたもの。
2018.04.23
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新東宝映画昭和31年(1956)「四谷怪談」より。「隠亡堀のシーン」。伊右衛門の釣りざおに引っかかった戸板に姿を現わしたお岩様。「顔のはれはどう ? 」開口一番心配してくれたのは実にありがたいが、問われたとたん、私は爆発的にゲラゲラ笑い出した。彼女「何よぉ、どうしたってのお ? 人がせっかく心配してるのに・・・」当然だが、これには充分なわけがある。答えた。「アハハハッ、アッハハハハッ、ハッハハハッ・・・」だめだ、答えようとしたがこのありさま。私は特技?の笑いながら飲み物を飲んだりしゃべったりする技術を使って、笑いながらしゃべり始めた。「あのさあ、ハハハハッ、はれがハハハッ、出たり引っ込んだりウワッハハハッ、しやがるからね、アハハハッ、それにまだかゆいし、ハハハッ」これ、笑い声と話を分けて書くしかないが、実は同時にやっている。くどいから笑い声を省く。「はれが今一(いまいち)凄みがないからさ、マジックの赤や青で久しぶりに鏡見ながら書き始めたの。それでさ、今鉄人ジオラマようやくぼつぼつ再開したからプラカラーあるの思い出してさ・・」彼女「ひろちゃん、それで直接塗ったのぉ ! ? 」これこれ、自分だけ匿名にさせておいて、私の普段の呼び名使っちゃったら照れるじゃないか。って、自分から書いているから、ハハ、こりゃ自己顕示欲かな・・。私「うん。でもさ、あんまり凄み出ないんだよ。でね、エスカレートしちゃってさ、夕べ遅くまで特殊メイクしたの」彼女「もお、全く何考えて生きてるんだか・・。で、それで ? 」はい、よくぞ続きを聞いて下さいました。続けます。私「造型用に液体ゴムってのがあってさ、これ乾くと本物のゴムになる。こいつをほっぺたに筆で塗ってさ、少し乾くまで待ってから、あ、ドライヤーも使ったけど、ちっと熱かったね」(行変え)「それからプラカラーの赤や青や何色(なんしょく)か使って四谷怪談の写真見ながら塗ったの。でさ、まぶたの上ははれてなかったから、ここにも塗ったの、ついでに・・。俺、酒なしでも酔っ払えるって思ったよ。ハハ、かなりバカだね、これで50越してるんだから・・。でさ、ついでに、唇のところも赤く塗って血に見えるようにしたよ。アハハハハッ」彼女「あなた、際限もないバカね。わたし、将来のこと、考えなおそうかしら・・」私「あ、そのほうがいいよ」彼女「ん、バカっ ! 冗談ってのがわからないの ! ? ん、もお。それで何かいたずらでもしたの ? 」私「違う違う、続きがあるんだよ。だから思い出し笑いしちゃったの」(行変え)「俺、頭スポーツ刈りだろ。余り迫力ないんだな、せいぜいあんまの幽霊みたいで。で、長い髪の毛必要だと思ってさ、何とかならないかと考えて、これまた造型用に買っておいた黒の毛糸の太いのと細いので、突貫工事でカツラ作ってかぶったら、アッハハハハッ。凄み全然ないの。醜男(ぶおとこ)のオカマの醜い顔でさ・・・時間ムダにしちゃった」彼女「それで、ゴムは取れたの ? 」私「うん、はがすとスーッと簡単に取れるの。ハハハ、俺さあ、コスプレなんて全然興味ないけどさ、考えてみたら、そうだな、顔コスプレとでも言うのかな、けっこう昔からやって来たんだよ。また思い出しちゃった、これ書くと、怪談書けなくなるな」彼女「もう、今朝はひろちゃんのバカに付き合うから、もっと顔コスプレの話してよ」私「うーん。いろいろやったけど、まず月光仮面だな。何だか忘れたけど真っ白い手ぬぐいみたいのがちょうどあってさ、これ顔にぐるぐる巻いて、それからサングラスして、ま、月のマークだけは面倒だからやらなかったけどさ、たまたま家(うち)に来てた兄貴に見せたら、お前どうしようもないバカ野郎だな、ってめちゃくちゃに言われたっけ」(行変え)「次はね、ほら真冬にバイク乗る時、ヘルメットかぶる前に顔にすっぽりかぶるプロレスラーのマスクみたいのあるだろ。あれの白はなかったから、こん色(いろ)のをかぶって、ああ、これね、もう傷んで使わなくなったやつだったから、顔が出るようにハサミでジョキジョキ切ってから、かぶったんだけどさ、それから針金曲げて頭にくっつけて、スーパージャイアンツやってみたの。それで鏡見てまたゲラゲラ笑っちゃった」彼女「何で笑ったの ? 」私「だってさ、若き日の宇津井健のりりしい顔だからかっこいいんだよ。それを、俺みたいな不細工男がやったら、てんで間抜け。ちょっと自己嫌悪になったな」彼女「ふうーん。まだほかにあるの ? 」私「ううーん。たいしたのやんなかったし、忘れちゃった」電話会話これまでです。では、これより怪談シリーズに入ります。今回語る怪談は、いずれ書こうと、とっておいた話だ。つまり私の選ぶ怪談話としてランクを作ったら上位にいれる現代一級の怪談ということだ。これまた小松方正(こまつ・ほうせい)氏の「小松方正の霊界通信」からの物語だ。昭和48年、香川県仲多度津郡にある満濃池(まんのういけ)で、殺人事件が起きた。小松氏の本文構成を変えて書いてみる。死体は腐乱が激しく、性別が女ということ以外全くわからぬほどで、その顔も白骨化していた。復願法による肉付けが行なわれ、その写真が新聞に掲載されると、母親らしき人が名乗り出て、調べを進めるうちに、確かに復顔写真はその婦人の娘だと判明した。被害者は岡山県生まれの29才のホステスで一年前に家出して以来、音信不通だった。ところが被害者の身元判明との報道が行なわれた翌日、一人の中年男が警察に出頭した。かつて被害者と半年ほど同棲したことがあり、警察に協力出来るのではと言って来たのだ。実はこの男が犯人だったが、確かな証拠に欠けた。結果を先に言うと、男はホステスの女を殺し、死体をカーペットにぐるぐる巻きにしておもりをつけ、満濃池に沈めた。死体は上がったが、男が沈黙を通せば迷宮入りになりかねぬ難事件だった。どうして男は出頭したか ? 以下は、それから四年後ホステス殺しの犯人として逮捕された男が語った話だ。犯行後、男は殺した女の亡霊に悩まされるようになったという。タクシー運転手だった男は、客を乗せて己れが犯した殺人現場の満濃池近くまで行くことがあると、帰りには必ずエンジントラブルが起きた。ボンネットをあけると、「水が冷たい・・」という女の声を聞いた。ふと運転席を見ると、女が坐っている気配がした。男はタクシー運転手をやめて職を転々としたが、ゆく先々で女の亡霊がついてまわった。仕事は手につかなくなった。遂に八方ふさがりとなった男は、犯行から四年後に逮捕された。直接の容疑は殺人ではなかった。まともな職につけぬようになった男が犯した詐欺行為だったが、取調べを進めるうち、結局別れ話のもつれから女を殺したことを自供した。香川県はため池が多いことでも全国に知られる土地だ。周囲二十キロに及ぶ満濃池もその一つで、その昔、日照りに苦しむ民百姓のために、弘法大師が作ったと伝えられている。昭和48年の夏は、酷暑が続いて池の水も干上がって、池の底が露呈するありさまだった。この時、たまたま釣りに来た人が、水位の極端な低下で一匹も釣れずにいたところ、魚の代わりに、土砂にまみれたカーペットに包まれたひとかたまりのものを見つけ、包みを開けると、女の腐乱死体が出て来た。満濃池しかも、死体が発見されて警察に運び込まれた直後、この地方は突然の夕立に見舞われ、更に土砂降りの雨が三日三晩降り続いた。満濃池の水位はぐんぐん上がって平常に戻った。こうなってからでは、この広い池に死体を包んだカーペットを発見することは不可能となったはずだ。死体発見が旧暦のお盆の日、8月14日だったのも因縁めいている。更に被害者の母親が警察を訪ねて来た動機が、奇怪な出来事をきっかけとしたものだった。高血圧のため、岡山県下の病院に入っていた母親は、ある日、湖で何人もの女が口々に助けを求めて悲鳴を上げているという不気味な夢に目が覚め、のどが渇いていたので、廊下の洗面所で水を飲もうと水道の蛇口をひねった。ところが水が出ない。仕方なく蛇口に口を近づけたとたん、「お母さん」と呼ぶ声が聞こえ、次の瞬間いきなり水がドッとほとばしり出て来た。自分を呼ぶ「お母さん」との声は娘の声に酷似していた。ベッドに戻ってもなかなか寝つかれず、たまたま開いた新聞に、娘そっくりの復顔写真が載っているのを目にした。これら怪事の連続に、もしやと思って、翌日彼女は警察に行ったのだった。復顔写真にも、なにゆえか偶然の一致があった。例え復顔に成功しても、普通それは顔形の想定というところまでだ。生前の髪型などは無論わからない。ところが、この時の復顔作業で無作為に選んで取りつけたヘアピースまでが被害者の生前のヘアスタイルと全く同じものだったことがのちに判明した。豪雨が降る直前まで干上がっていた満濃池なればこそ、死体が釣り人に発見された。しかもその日はお盆の8月14日だった。また、折りしも死体発見から四年後の、年に一度の金毘羅(こんぴら)さんの大祭の日に、弘法大師生誕の地、善通寺の門前で、男は逮捕された。殺されて冷たい池の底に沈められていた被害者の怨念が働いて、加害者の男の逮捕に至らしめたと推測出来るような、不思議な事件のてんまつだった。これほど劇的に語られた話ではないものの、よく似た経緯を経てのち、事件解決となった話を私はもう一つ知っている。かいつまんで書いてみる。あるお茶の水女子大生が、旅行をしてゆきずりの男に言葉巧みに誘われ、陵辱(りょうじょく)された末に殺されるという事件があった。だがこの時も犯人逮捕につながる有力な情報や証拠が得られず、迷宮入りのおそれさえ出て来た。事件が暗礁(あんしょう)に乗り上げて、いたずらに時ばかりが過ぎ行くと思われたある日、犯人と名乗る男が警察に出頭して来た。男の話によると、夜ごと殺した女子大生の亡霊が現われ、ゆく先々につきまとい、とうとう恐ろしさから出頭自供決意したということだった。この自供の話は当時の読売新聞にも載った。いつの世も、女の怨念は恐ろしいという教訓でもあろうか。
2004.08.18
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ずいぶんあいだがあいてしまったが、ようやくここに、月形龍之介氏の「水戸黄門」の威厳と風格のセリフを、完結させてみる。あいだがあき過ぎたので、前回セリフの応酬場面を再現して、改めて全セリフをつづる。前回のブログは、2014年4月8日に書いた。なお、映画は昭和32年東映作品「水戸黄門」である。さて、黄門一行は、騒動に巻き込まれた一藩士の許嫁(いいなずけ)の娘が、柳沢に奪われそうになったのを助け、一軒の宿屋にかくまう。これをかぎつけた同心、岡っ引きたちが乗り込んで来て、宿の女将(おかみ)をおどし、問い詰めて、次第に緊迫した場面になってゆく。同心「ならば尋ねるが、宿泊の数はいかほどじゃ」女将「はい、ご覧のような貧しい宿屋でございますので、お客様は二階の一組だけで」同心「その一組は ? 」女将「はい。武州川越在のお百姓、八右衛門(はちえもん)様と、そのお連れ様でございます」同心「その連れは何人じゃ」女将「お二人様で」同心「若いか ? 」女将「はい」同心「おう、上がるよ」ここに二階から短く鋭い一声がかかる。老人「ならぬ ! そのままに、いなさい」これこそ余人にあらぬ先の副将軍・徳川光圀(みつくに)に相違ないが、百姓の隠居という仮の姿を現わしたとたん、当時の観客は胸をわくわくさせていたと察する。伴の助さん、格さんは、二階で油断なく見守っている。水戸黄門は、同心たちに待てと言い放ったあと、ゆっくり階段を降りて来る。ここで既に、月形水戸黄門の隠居老人姿に、威厳が漂う。階段一つ降りる所作(しょさ)に、威風あたりを払う風格がある。上がりがまち近くに背筋を伸ばして立つ水戸黄門は、軽く笑みをたたえながら同心どもに語りかける。老人「ほほお、両人とも、いつぞやどこかで見た顔じゃの」同心「そのほうは ! ? 」老人「問うまでもなかろう。この宿の泊り客は、一組だけじゃ」同心「ええい、されば、そのほうの連れが先ほどここへ、腰元ふうの女を・・」老人「おうおう、いかにも連れ込んだ。わしの言いつけでな」当時の観客は、今か今かと、期待と興奮は最高潮に達したことと思われる。同心「しかとそれに相違ないか ! ? 」老人「念には及ばぬ」同心・岡っ引き「神妙にしろ ! 」「御用だ ! 」老人「控えい ! お前たちは、この葵(あおい)の御紋を何んと見る」同心たち「・・・・・」老人実は水戸黄門「これは中の護符(ごふ)共々、将軍家より下(くだ)しおかれたものじゃ。わしの呼び名はいろいろあっての。水隠梅里(すいいんばいり)とも言い、水戸黄門とも言い、副将軍・徳川光圀(とくがわ・みつくに)とも言う」同心たちは、顔色を変え、土間に土下座して、非礼を詫びる。以上、本作品、一つのクライマックス・シーンの完了である。
2015.08.23
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9月10日、土曜日現在、タバコを吸わなくなって二週間になる。きっかけがある。長寿番組「はぐれ刑事純情派」で、味のある主役の刑事を務めた藤田まこと氏も、50年間続けたタバコをある時からきっぱりやめた。ずっと以前、本シリーズを録画保存までして見ていた私は、ドラマの中でも藤田氏扮する安浦刑事が、禁煙の決意のセリフを言い、実行するシーンを見たような覚えがある。その藤田まこと氏が最近、テレビにゲスト出演し、番組最後のあたりで、禁煙のきっかけを聞かれた。親しい医師がこう言ったという。「酒、すなわちアルコールは体が欲し、タバコは神経が欲するものだ。」これを聞いた藤田まこと氏は、「何だ、タバコは体が必要としないのか」と納得し、ならばやめようと思い、爾来タバコと縁を切ったという。これを聞いて、私はずいぶん怪しい医家の話だと思った。「タバコは神経が欲する」はわかる。しかしアルコールは体が欲するは怪しい。ならばアルコール一切ダメという人はどうなのか。この伝でいくと、彼らは体が欲しないから酒を飲まぬということになる。本来酒もタバコも嗜好品(しこうひん)である。嗜好品これことごとく、体は別段欲せずとも、「飲みたい・吸いたい」という気持ちで飲み、吸うものではないか。アルコールも、本来、体に必要ないものだと断じている。すなわちアルコールも神経が欲する飲み物である。水と間違えてコップの日本酒を飲んだ子供は、その激烈な苦さに、先ず例外なく吐き出す(経験あり)。酒が尋常の飲み物でない証拠だが、長じてさらに苦くてうまくも何ともないビールを、大量に入るコップで飲んでうまいと思うようになるから、大人とは奇怪千万な生き物と言わざるを得ぬ。私は、藤田まこと氏の話のうち、タバコに関してはなるほどと思ったから、即日禁煙を始めた。ただし、状況如何でいつまた吸い始めるか、わからない。タバコは良くないですよと、知ったふうに告げる者が増えたが、ひとこと返しておく。江戸風俗研究家の杉浦日向子(すぎうら・ひなこ)さんは、下咽頭ガンで亡くなったが、原因は毎日の飲酒が、下咽頭を刺激したことであると、やや前の産経新聞に、ある医師が書いていた。咽頭部は上咽頭・中咽頭・下咽頭と三つに分かれるうちの、下咽頭がタバコ・アルコールの刺激でガンになりやすいという。どうしても酒をやめられない者が、内視鏡検査をしてその時たまたま無事だと喜び、再び三たび飲酒に明け暮れているとしたら、これはもう病の一つである。この者共に、タバコは良くないですよなぞと言う資格はない。なお、私にとって、タバコは、常に酒と共に味わうものであった。ウソだと思うなら、昔の映画を見てご覧。酒場で酒だけ飲んでタバコを吸わぬなぞというシーンは皆無のはずだから。ゆえに、タバコを吸わなくなった今、私には酒も必要ない。カラに近い2リットル入りの梅酒が、机のかたわらに置いてあるが、紙パックゆえ、紙クズ同様である。ただし、タバコもまだまだ禁煙二週間目を終えたばかり。今再び吸ったら三日坊主みたいなものだ。800件まであと4件 ! !
2005.09.11
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「ユコタン音楽シリーズ」★『ミカンが実る頃』を今になって好きになるなんて ! ! ★2020/10/22開始村松「なんか、初めの企画どおりでなくなって来たから、申し訳なくて・・・」夕子「いいじゃない。いろいろあって、ようやくブログ更新に至るってのも、また一味ってとこよ」村松「で、お言葉に甘えて、その流れで話させていただきますと・・」夕子「何改まってんのよ。もっとリラックスしてよ」村松「何しろお前を頼ってばかりだから、気が引けて・・・」夕子「でも、今回のは、なかなかインパクトあったよ。あなたも、うっかりしてたなんて」村松「歌手の名前は覚えがあるけど」夕子「高い音域がきれいに出て、聴くほどに気分がスッキリする感じ。ホントに素敵な女性でいい歌よ。でね、本題に入るけど、あなたがウカツだった、済まないって気持ちで、楽譜書こうとチャレンジしかかってって、ホントにドラマチックよ」村松「夕子のやり方まねてみたんだよ。もちろん俺はクラシック・ギターとハーモニカで音階をさぐるんだけど」夕子「さて、フフ、何んかわざとらしいけど、これ、会話で表現するんだから、いいのよね」村松「会話ブログの不自然さ、ちょっと実感出るだろ ? 」夕子「そう。いくらブログネタっぽいってうすうす気づいても、会話はどんどん進むから、現にあなたの質問にきちんと答えるわけだし、会話のことなんか、意識しなくなるのよ。でもね、改めて、音階から入ったチャレンジの感想を話してみて」村松「変な例えだけど、聴きながらギターで一小節ぶん確かめて、音符のたま(符頭)だけ、次々にマルだけ書いていくっての、なるほどと感心した」夕子「それで ? 」村松「小節ごとの区切りもすべて省いてひたすら五線譜上に『たま』だけ並べていくと、確かにワンコーラス終わった時は、全部書けてるけど、・・・。音符の長さもメリハリのつけかたもわからないから、はて何だっけってわからなくなるけど、歌を聴きながら音符を追うと、確かに書けてる。いや、音階の間違いが一部ありますけど」夕子「その話はあとでいいよ。ね、何んか不思議でしょ」村松「そう、それ。で、歌だけ聴いてると、まだ覚えきってなくて歌えなくなるんだけど、楽譜見るとだんだんメロディーがわかって来る。これ、スゴいね。夕子、たいしたもんだ」夕子「ふふふ、かなり満足よ。前よりも音楽の良さがわかって来たよね」村松「いや、全く仰せの通り。楽譜が書けたら、特に俺の場合はギターで歌の節(ふし)を確認出来るんだよな。これ、かなり不思議」夕子「で、楽譜を離れるとまた歌えなくなるよね」村松「見透かされてるけど、その通り。よく知った風にさ、『音楽はその名の通り音を楽しむものであり、学ぶのではない』なんて云うヤツがいるけど・・」夕子「せいぜい鼻歌程度でしょ。音楽は学ぶ側面があるよ。好きな歌をシングルで覚えたからって、ホントに音楽を学んだことにはならないよ」村松「俺は目下ドラムだけど、既に楽譜を読みながら叩いてるってこと、あとから実感した」夕子「あなた、たいしたものねえ。よく60の手習いって云うけど、まさかあなたがその通りになるなんて、ちょっと感激。今さらだけど、そんなに続くほどドラムが好きなのね」村松「改めて言われると、確かにかなり好きだね。メロディーのある楽器はハーモニカを自己流で吹くだけ。でもドラムは、歌を聴くうちに、リズムをとりたくなるからね」夕子「ね ! ドラムについての希望とか夢とかあるの ? 」村松「まずレッスン通い始めとの相違点はね、バンドをやりたい希望が失せたこと」夕子「ふうん。それで ? 」村松「レッスンそのものが手段と目的の一致したものとなった」夕子「へーえ。それは本格的になったということね」村松「だいたい俺は社交性がゼロだから、バンド仲間なんか見つかるわけないよ。それよりドラムそのものの奥の深さを痛感するようになった」夕子「わかったわ。さてと、閑話休題で、軌道修正してと。って言いたいとこだけど、でさあ、今レッスン、どのあたりなの ? 」村松「ズバリの質問だね。テキストは一冊目でさ、ページが39ページ」夕子「ちょっと拝見。あら、もう一冊目終わりじゃない ! 」村松「テクニックはダメ」夕子「あたしの前で謙そんはイヤミよ。じゃ質問変えるけど・・」村松「ドラムの話題になるよ」夕子「あともう少し。・・練習に使う曲はどんなの ? 」村松「それ挙げると、いかにも進んでるように見えて誤解招くから・・」夕子「尋ねてるのわたしよ ! 気取るな」村松「あのね。いきものがかりの『茜色の約束』、一青窈の『ハナミズキ』、俺からのリクエストで『ブラック・サンド・ビーチ』、あいみょんの『マリーゴールド』さらに俺の変わったリクエストで、えーと、メフテルの・・タイトルわかんないな『トルコの軍楽隊』(NHKドラマ・阿修羅の如くのテーマ)。それからこれは感激したので実に松田聖子の『Sweet Memories』。ああ、あとXジャパンの『エンドレス・レイン』」夕子「スゴいレパートリーじゃない ! 」村松「ほうら、必ずお世辞・・」夕子「ええい、待ていッ ! ! 」村松「むむッ、さてはうぬめは・・ ! 」夕子「初心段階でも講師の選曲次第で、曲は何んとでもなるわな。ふっふっふっ」村松「くくくッ・・・。その通りだわい・・ ! 」夕子「でもさあ、フフフ」村松「何んとでも云うがよいわ」夕子「ねえ、『ブラック・サンド・ビーチ』なんて、『北国の二人』みたいに、一応は叩き方知ってないと無理でしょ ? 」村松「テクニックは別とすれば、要するに標準的な四拍子の」夕子「曲に合わせて叩くのよね」村松「むむ、人の話を先取りだか横取りだかしやがった」夕子「はいお疲れ様。話を軌道修正するね。で、You Tubeいろいろ聴いてたら、『ミカンが実る頃』のレコード・ジャケットの楽譜が映ったのね」村松「うん。音階のひどい間違いに気づいた」夕子「でも、そのミス以外一晩でほとんど書いたんでしょ。あ、なるほど」村松「ひとこと、憎まれ口。CDシングルしか知らない世代のヤツにはさ、CDが新鮮に見えるらしいね」夕子「ふうん」村松「昔のシングルのジャケット見てさ、昭和のにおいが感じられるだって」夕子「その女(ひと)、歌謡曲に興味ないでしょ。違った ? 」村松「リアルタイムで触れて気に入ったものしか興味示さないね。ハナミズキがいい歌なんだって」夕子「ふうん。まあ、悪い歌じゃないけど・・・。あの、歌手のアクションがちょっと重たい感じ」村松「よくぞ申した ! 」夕子「ほめてとらすんじゃないの ? 」村松「では、ここで元の会話に戻るよ」夕子「で、You Tubeいろいろ聴いてたら、『ミカンが実る頃』のレコード・ジャケットの楽譜が映ったのね」村松「うん。音階のひどい間違いに気づいた」夕子「でも、そのミス以外一晩でほとんど書いたんでしょ。あ、なるほど。ブログ会話って、こんな不自然があるんだ。あ、ごめんなさい。続けて ! 」村松「チョイ調子狂うけど、では・・・。え ! 俺のミス、わかった ? 」夕子「多分。 『♪ あおいミカンが実った』の次の『♪ ふるさとの丘に』の『♪ 丘に』のところの音階にしてしまったのね『♪ ミラソ』のとこ」村松「ホントだ。しかし夕子スゴいな」夕子「際どく間違えたって言い方おかしいけど『♪ 小かごに』のあとの『♪ つむの』が『♪ ミラソ』になってしまってたのね」村松「あぁ、『♪ つむの(ミソレ)』が正しいのか」夕子「でも、あなたの名誉のために言っとくとね、あとは音階が合ってるよ。音楽のテストなら、86点」村松「あれ、厳しいな。90点台は無理か」夕子「藍 美代子さんに敬意を以て、からく採点したの」村松「納得。でも、スゴい高音の伸び」夕子「さすがの当代の有名歌手たちがカスむ感じね。ただ高いだけじゃなくて、声が美しいの」村松「そうか。女声には、上からソプラノ・メゾソプラノ・アルトってあるもんね」夕子「藍 美代子さん、例えたらソプラノ歌手の音域で、歌謡曲を軽々と歌ったスゴい歌手なのよ」村松「この歌だけは、男の歌手のカバーは聴けたもんじゃない。女性歌手の存在価値を認識すべき一曲であり、稀有の歌手だね」村松「何んで聴き逃したのか、どうも思い出せない」夕子「女性アイドルの熾烈な戦いみたいだったのかなぁ」村松「かも知れない。でもアイドルは必ずハヤリすたりがあるから、俺なんかも小柳ルミ子の歌、途中で飽きたもの。ま、ファンは冷酷なものだけど、俺は歌の良さで選んだからね。『星の砂』あたりでお別れ」夕子「いいと思わなかったのね」村松「歌聴いても、『♪ 二度と出来ない恋を捨て』ってところ、歌唱は盛り上がってても、聴くほうがさめてたねえ」夕子「コンサート二回も行ったのにね」夕子「もう小柳ルミ子さんにも飽きたの ? 」村松「ええ ! ? どうせ俺なんか相手にしてもらえな・・」夕子「何言ってるのよ。ファンとしてのこと」村松「いいや、いい歌手だよ。この機会に好きな曲挙げるとね」夕子「ええ」村松「『恋の雪別れ』・『ひとり囃子(ばやし)』・『ひと雨くれば』・『桜前線』ってとこ。後期の歌が歌唱力も歌そのものもいい」夕子「あら ! なあんてね、フフ、わざとらしいけど、続けるね。あ ! 藍 美代子さんの、ほかにも楽譜書きかかってたのね・・ ! 驚いた。ってことにしとこうか」村松「お前、モロに会話ブログ壊すね」夕子「おぬしこそ、その昔、あたしの機嫌を直させるために、謝罪の練習までしたじゃない ! ! 」村松「恐ろしく古い話、出したね。それ、お前の結婚前だぞ」夕子「そうよ。そのあと新婚所帯が気まずくて、・・・んもお、思い出させるなッ ! 」村松「お前、ひとりで芝居してるよ」夕子「あなたこそ ! あなたって人は、カッコ悪いとこだけ似てないけど、こないだのドラマの桑野みたいよね。誠意を見せて人を感激させておいて、『ああよかった』だもの」村松「ホントにホッとしたんだよ。ヤだなあ。俺を一度は捨てる前のこと、まだ根に持ってやがるとはね」夕子「んもお ! 変な流れになったじゃない」村松「あの、書きかけの楽譜は・・」夕子「しょうがないわね。話してやるか、なんて、あたしもまどか弁護士みたいになっちゃった」村松「これもさ、夕子の云う通りで」夕子「今、全然歌えないんでしょ」村松「うん、当たり」夕子「ね、あたしのエレクトーンで、ちょっと弾いてみなさいよ。ほら」村松「・・・ダメだ。歌詞も忘れた」夕子「じゃあ、出だしだけ聴かせるから。スタート」村松「え ! 俺ホントに自分で書いたのかよ。ミスしてない ? 」夕子「いい ? 少しゆっくり歌うよ。『♪ ほしのまたたくあおいよる』。はい ! ! 」村松「えーと、・・・」(右手だけのたどたどしい演奏)夕子「ほら、出来た。音階が結びつくでしょ」村松「スゴいね、夕子の聴き取り法。ララソラミミミレレシソラー」夕子「ね。でね、そのままだと、またあとで忘れるから」村松「なるほどね。現に俺がまず忘れたんだ。でも夕子は」夕子「あなたがだんだん近づいてくれたから、話せるけどね、『たま』だけどんどんつかんで、勢いでやっちゃうのよ」村松「なんか、知らない人が聞いたら、スゴい話を涼しい顔でする二人だと誤解するかもな」夕子「やれやれ、またお下劣オチか」★編集後記★夕子「あたしはね、あなたの顔のこと、カッコ悪いなんて言い方、一度もしてないわよッ ! ! ! 」村松「お前、済んだ会話の蒸し返しかよ」夕子「あなたの最終原稿確認して印象に残ったのよ ! ホントにわたしがイヤな女って思える内容ね。フフ。面白いって言ったの、あたしだけどね」突き刺すような爽快な高音域が冴える藍 美代子さんの「ミカンが実る頃」ほかの美しい歌唱を堪能させてくれる二枚組CDアルバム。
2020.11.19
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電話である。ただし、いつもと違う。怒気をみなぎらせている。そこまでをまず再現する。七日火曜のことである。早朝五時半過ぎ帰宅。受話器が点滅している。あわてて取る。夕子「どこに行ってたの ! ? 」私「あ、あのいつものお店・・」夕子「月曜の仕事の翌朝はストレスが残ることがあるから、電話を請うと言ったのは誰だっけ ! ? 」私「私です・・」夕子「夕べは早寝だったのね」私「はい」夕子「何時消灯かしら・・」私「えーと、十一時ごろ・・かな」夕子「布団に入ってすぐ真っ暗にしたの、それとも何か見たの・・」私「真っ暗に・・」夕子「正直おっしゃい」私「あのほとんど記憶がなくて・・」夕子「『哀愁』のDVDを見ながら寝たんじゃなかったの ? 」私「だから記憶が・・」夕子「そんなにすぐのことを忘れるの ? 」私「何しろこのごろ、ほとんど毎晩『哀愁』を見ながらだから、見たか見ないかわからなくなって・・」夕子「多分、見ながらよね」私「いや、そんなに決めつけられても・・」夕子「では質問変えるわ。仮に熟睡したとして、目が覚めたのは何時ごろだった ? 」私「あのね、午前三時半ごろかな・・。で、コーヒーをむしょうに飲みたくなって、茶の間に降りて、入れようと思ったけど、思いついてお店の500mlくらいのボリュームのを飲みたくなったから、着替えて、車で出て着いたのが四時ごろかな・・」夕子「で、帰宅が ? 」私「どうもすんません」夕子「質問に答えてよね」私「あの、五時半過ぎくらい・・」夕子「お母さんに電話して聞いてみようかしら」私「あ、突然記憶がよみがえった。お袋と話が長くなって、寝床に入ったのが、午前零時ごろだった」夕子「消灯時刻が一時間変化したわね。ビデオをつけたかどうかは ? 」私「つけた。ロンドンがドイツ軍の空襲にあって、ウォータールー・ブリッジのところでヴィヴィアン・リーが現われて、あれ・・ ? 」夕子「何よ」私「訂正します。午前零時消灯。午前三時半覚醒。それからビデオをつけて見ながら着替え。そのうちコーヒー飲みたくなって、即、お店に直行。・・もう勘弁してよ・・」夕子「あなたの記憶の修正の手伝いもして上げたのよ。それじゃ、あんまり寝てないじゃない」私「火曜日は仕事が遅い時間だから、また寝るよ。もう勘弁してよ。どうせ俺はナマケモノだから・・」夕子「あたしね、きょうの早朝電話、午前五時からずっとコールしては切って、ってのをもう五回くらい続けたのです」私「申し訳ありません」夕子「ま、このへんで許すか。また、お店に長居したわね。あれほど30分以内って注意したでしょ」私「は、すみません」夕子「とにかく注意しなさいね」うるさいね。二度も立て続けに言うな。いえ、再三のご忠告、ありがたく受けます。私「はい。あ。あのね、今度一緒に富士五湖ツーリングでもした時に、寄って下さいって、言ってくれたよ」夕子「え ? ホントに・・」私「ほら驚いたろ」夕子「あら、何だか恥ずかしいわ・・」私「あったかくなったら、寄るかい ? 」夕子「照れるなあ。影武者立てようかな・・」私「ほーら出た。お前が楽天日記に書かせない影武者のズバリ影を初めてちらつかせたな」夕子「因果を含めれば、あたしに成り代わる人がいるからね」私「でもそれは人の厚意をあざむくよ」夕子「寄って下さいってのはご厚意よ。第一、ツーリングは昼間でしょ。寄るとしても、ご本人がいらっしゃる時間帯には行けないでしょ。と言って、あなた、奥さんを知らないでしょ ? 」私「奥さんのいる時間帯は必ず避けてる」夕子「よろしい。礼儀ですものね」私「そうかぁ、ツーリングで寄って、ごく簡単にあいさつするのは無理か・・」夕子「あなた、そのへんのこと、詳しくお話してみたの ? 」私「いや、勧められたとたん、何か顔がほてって・・」夕子「なるほどね。あなたも恥ずかしくなって、まともな返事が出来なかったってことね」私「いや、その、今書いてるところは、お前が高校生時代だろ。『美少女』って書いた関係で、今のお前さんを見せると・・あ、いや・・その・・」夕子「うーむ・・。言いたくはないけど、あなたって際限もないおバカさんね。誰だって年をとれば、くたびれて来るのは当たり前でしょ ! んん、もおバカっ ! 」私「アハハ・・。その程度で許してちょ・・」夕子「何かまだバカをしゃべったの ? 」私「俺から話したんじゃなくて、あのね・・ほれた相手は皆美人だって、言われた・・」夕子「このおバカさん ! だいたい、あたし自身が高校の時だって、いったいいつ美少女なんて言いましたかね ! ? 」私「もう勘弁してよ・・」バツとして、今度また食事をおごることで、不承不承許してもらいましたという話の結末だが、いったいこの朝、何回「バカ」と言われたか。ただ、いつも心がけていることとして、出勤前にケンカをしたままというのは良くないので、ひたすら謝りっぱなしで、電話を終わった。お粗末。
2006.02.08
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村松「もしもし」夕子「あ、今晩は。最近連続で訪問で、うれしかったわ」村松「その気持ちを・・、少しわずらわせることになりそうで・・、言いにくいんだけど・・」夕子「どうしたの ? 何んでも言って ? 」村松「何んにも娯楽要素のない所帯じみた相談で・・・」夕子「ああ、ピンと来た。大丈夫よ。試算・計算・推測、何んでも聞いて」村松「あのさ、俺、例の失敗で、普通預金の大部分を定期にかえて、残りを普通預金にしただろ。それが去年8月初めのことだから、今年の同じ頃、次の定期を普通預金に移すことになるけど・・」夕子「結論言うと、去年年末の払い戻しみたいなことしなければ、大丈夫よ。ちょっと待ってね。あなたの通帳のコピー持って来るから」・・・・・・・・・・夕子「もしもし」村松「はい」夕子「要するに、今年8月初めの時点での残高を、なるべく残したいってことでしょ ? 」村松「うん。だけど、去年11月初めの20万なんておろしたの、どうしても使途不明金なんだ。ほかにも・・」夕子「生活費に使ってる銀行からこれだけおろすのは確かに少ないとは言えないけど、あなた、去年はほぼ30万手持ちのお金キープしてたでしょ。でも30万がいつまでもそのままってことはないわね。4月に20万かけて、茶の間にエアコンつけたでしょ。別の銀行から10万おろしてるから、束の間の40万が20万になったと推理していいかな。で、11月は便利屋さんに庭木の剪定で、6万払ったでしょ。それからバイク買い替えで、4万追い金(追加金)払ったでしょ。これで10万に減ったわね。それからえーと・・、あ、不安になってまもなく8万銀行からおろしたでしょ。18万になったの。そのあと、LED照明つけるのに、10万ちょっとかかるってことから、また銀行で15万おろした。これも一時的で、33万-10万で23万。そのあと、寝室用に42型のテレビ買ったでしょ。これが約10万。23万-10万で13万。心細くなったわよね」村松「まるで一緒にいたみたいによくわかるね」夕子「あなたは通帳を別々に見比べて大変だったでしょうけど、あたしはコピーしてもらったのを、テーブルに並べてあるから、お金の減る様子を推理しやすいのよ。で、あとは、あなた、13万の手持ちを減らさないように、今度は生活費用の銀行じゃなく、信金に預け過ぎって判断して、逆にここから7万おろしてる。これで20万になって、ようやく財布のひもがキツくなったと思ったら、信金の預金がコピー機支払いの残高減少で気になって、今年3万預けてる。これで17万。でも、時間が前後するけど、去年のコピー機支払いの引き落としが気になってか、いつもの銀行から続けてって勢いで、5万ずつ10万おろしてるけど、同日のうちに、信金に5万ずつ預けて合計10万預けてる。ふふっ、笑っちゃ悪いけど、日に二度ずつも同じ銀行と信金行って、大変ね。で、無事コピー機引き落とし確認してから、さっき言ったように、信金から7万おろしてると推理したの。手持ち合計、年末時点で、束の間20万になったけど、これも繰り返しだけど、今年早々に3万預けたから、手持ちが17万になって、ここから、すみやでDVD買ったり、その他で、現在額」村松「納得。今年の8月までにどうなるかな」夕子「信金から生活費の銀行に国民年金移したでしょ。ところが、あなた偶然教室にいたのが幸か不幸か、再び信金から国民年金、乱暴に言うなら『奪い返したいにつき、よろしく』って電話受けたって、これ聞いたばかりの話だけど、あなたの性格からして、信金に戻すつもりでしょ ? 」村松「マズいかな」夕子「違うの。ねえ、それより先にいちいち生活費の銀行なんて呼ぶの面倒だから、実名でいい ? 」村松「ああ、それくらいどうってことないだろ。静銀でいいよ」相棒の忠告で、口座番号を隠しても、物騒な世の中ゆえということと、母を思い起こす意味でとの理由により、ずいぶん苦労をかけ、世話になった母の最後の通帳を選んだ。銀行も通帳デザインも母と全く同じ。夕子「その静銀に入っていたお金がおよそ半減するわよね。今度は信金のほうが貯まるいっぽうになるから、預け入れ計画、立て直しする必要があるわ。静銀一括で8月の残高計算するから待っててね。二つの金融機関に年金を分けてからのは、そのあと計算するから」・・・やや時間経過あり・・・夕子「お待ちどおさま」村松「え ! もう計算したの ? 」夕子「ブログ上に金額はあからさまには出来ないから、支障ないとこだけ言うわね。結論先に言うと、今年8月の残高は48万円余り。この金額にニヤリとしない ? ふふ、冗談よ。でもあなただって、時々には払い戻し必要でしょ。あたし勝手だけど、隔月つまり二ヶ月に一回、10万円おろすことで、3月から7月までの払い戻し合計、『3・5・7』の三ヶ月だから合計30万円。で、さっきのから引き算して8月初めの残高はおよそ18万9千円、19万円弱」村松「多いとも言えないね」夕子「でもね、スーパーの買い物の一ヶ月ぶんを、わざと3万5千円で試算したから、実際はもっと残ると思うしね、さらに、これイジワルじゃないのよ、水道料は、隔月で引き落とされるけど、これは安いから、わざと毎月で計算したの。税金は、あなた一括前納にしてあるから、すべての税金は7月までで払い終わり。出費を多めに試算したから、あるいは20万円ぐらい残るかも知れない」村松「いや、ホントに申し訳ない」夕子「いいのよ。お互いお金にはきれいにって不文律があるから、それにあたしはあなたに何百万円も無償で助けてもらった恩があるから、これくらい当然よ。さて、ここから新しい計画よね。年金のおよそ半分が信金に移るでしょ。ただ、すぐに信金に入金ってことはないから、これ窓口で聞いておいたほうがいいけど、去年、信金から静銀に移ったのが手続きの二ヶ月後の10月からというのを考慮して、早くて4月、遅ければ6月かしら。さて、どちらで試算しようかしら・・」村松「じゃあ、静銀入金がストップするある意味の預金リスクを与える意味で、4月入金にするか」夕子「でもね、ごめんね、ゴチャゴチャ言って。国民年金の入金は、遅いほうが静銀の残高が多くなるってプラス面もあるの」村松「そうかぁ・・。悪いけど、頭が働かなくなった」夕子「いいわ。じゃあ、4月と6月の両方で計算してみるわ。これは暗算も要らないくらい簡単。4月に信金に入金の場合は、静銀入金額が4月・6月の国民年金2回分減るから、静銀残高は、そのぶん引き算して約30万9千円。生活費の払い戻し30万円引いて、残高9千円。実際は1万円くらい残ると思うわ。それから6月・・、え ? 何 ? 」村松「わずか1万っ ! 約20万がそんなに・・」夕子「あなた、ねえ、しっかりしてね。8月初めに、静銀で定期から一年分をおろすのよ。それに国民年金は信金に移るだけで、実際は約20万円の残高なのよ。ここから二つの金融機関を使っての、生活費を考えればいいのよ」村松「あの、信金に6月から入金の場合は・・」夕子「それなら、一ヶ月ぶん静銀から減るから、静銀残高は10万円弱。正確に言うと、9万9528円。でもね、あなた、たとえ隔月でも、10万円なんておろすのかしら・・。去年年末のLED照明や42型テレビなんて、今年は要らないわよね。蛍光管廃止はまだ5年先だし、今年は家電製品、必要ないんじゃないかしら」村松「実はつい前のことだけど、冷蔵庫の冷凍室が不具合で、みてもらうことになった。それから、洗面所の詰まりを直すかも知れない。早速物入りなんだよ」夕子「そういう不測の事象発生するのよね。確実なのは、5年後に最後の年金が入って、静銀の入金が今よりいくらか増えて、少なくとも静銀だけで今の入金額になるってこと。仮に、多少出費があっても、5年後には、あと一年分残っているわけだから、あなた、68って年齢イヤがってるようだけど、来年5月には信金の月掛け満期で、50万円おりて来るのよ。それでまた継続でしょ。だって、信金からの引き落としは一ヶ月に換算すると、その月掛けとケータイだけだから、2万2500円足らず。確かに信金に年金が移る月によって、しばらく静銀からおろす必要あるけど、信金にはひと月3万円入れておけばいいでしょ。だから、静銀からおろすのは、この1月だけ10万円にして、信金に二ヶ月ぶん6万円預けて、手持ちを4万円・・ってのは、あなた多分イヤなのね」村松「ちょっと疲れた。俺のセリフじゃないけどね」夕子「休む ? 」村松「いや、信金は1月終了時点でいくらの残高だっけ」夕子「2万8千円くらい。ああ、それならあと3万入れておけば、2月・3月のぶん持つわよ。手持ちが7万円なら安心でしょ」村松「そうか、少し見通しがついた。ふうー、いや、お手数かけてごめんね」夕子「休む ? 」村松「電話代かかるかなぁ」夕子「ここまででまだ30分くらいだから、通話料だけなら80円よ」村松「じゃあ、切らないで、ボーッとしながら、思いつき話そうかな」夕子「気になるなら、一旦切って、あたしからかけてもいいわよ」村松「いや、いいよこのままで。そうか・・、二つを使うかぁ・・」夕子「信金は原則、一ヶ月22500円、月掛け考えると、ケータイは隔月約5千円だから、信金から二ヶ月で4万5千円引き落とされるのだけ。年金を約9万円とすると、およそ半額の4万5千円が残る。7月終了の時点で、年金二ヶ月ぶん18万円。で、そこまでの引き落としは『3・5・7』の三ヶ月で、月掛けの2万円×3=6万円。ケータイが隔月で5千円、三ヶ月で1万5千円だから、合計7万5千円。年金の18万円-7万5千円で、残高10万5千円。でも、今だってまだ残があるから、7月終わりでもっと残るはずよ。静銀の残高をさっきの額に復旧させたいなら、えーと、一ヶ月で計算だと、信金は、国民年金4万5千円として、ひと月に2万2500円引き落としで、残は2万2500円。・・、あなた、大丈夫 ? 」村松「はい、ちゃんと聞いてるよ」夕子「ちょっとイジワルするわよ。4月に入った年金が5月にはまた引かれてカラになる。で、6月のも7月にはカラになる。フフ、さて、これでは一向に増えませんね。カラクリはどこにあるでしょう」村松「ええ ! ? 残がなくなる・・」夕子「あなた、高校生に微分・積分学教えた頭脳なのよ。ごめん、算術は別よね。今あたしね、4月に入った年金が5月にカラになるって言ったけど、ここが間違ってるの」村松「そうなの ? ・・・」夕子「あなた、年金は5月にも入るのよ」村松「それは絶対ないよ。隔月だもの。・・あれ ? 一ヶ月4万5千で計算したのか。ああ、じゃあ、5月には4万5千円入るんだ」夕子「そう。それで、5月にはケータイ含めて2万5千円引かれるから、残は2万5千円。6月は月掛けだけ引かれるから、入金4万5千円-2万円=2万5千円が残り。7月に年金4万5千円入って、今度はケータイも引かれるから、入金合計額7万円-2万5千円で、7月終わりの残高は、4万5千円。あら、残高は10万5千円だったはずなのに、変ねえ」村松「夕子ちゃん、俺をもてあそんでるね。おこらないけど、頭が空っぽ」夕子「ごめんね。あたしが甘えてるのよ。カラクリ追加ね。年金は隔月だけど、4月には3月のを含めて支給されるから、今の計算ではあと4万5千円加算なの。すると、残高9万円」村松「ええ ? まだ減ってる・・」夕子「ホントにおこらないで。あたし、『3・5・7』の月掛け、2万円×3って言ったでしょ。月掛けは毎月なの。だから、正しくは『3・4・5・6・7』の五ヶ月ぶん計算すべきだから、2万円×5=10万円引かれるの。あら、残高どころか、足りなくなっちゃった」村松「もう、許してよ」夕子「これは、あなたの考えも考慮はするけどね、あなた、隔月混じりのを必ず一ヶ月換算するでしょ。そうすると、計算ミスしやすいって言いたかったの。いい ? 元に戻るわよ。3月から7月までで、とにかく年金は18万円入るの。月掛けは今言った10万円引き落とし。それにケータイが1万5千円引き落とし。合計引き落としは11万5千円。引き算して、18万円-11万5千円で、残は6万5千円」村松「そう言われてみると、そうかも知れないね。そうか、7月終わりで、6万5千円か」夕子「とにかく小まめに記帳して、その都度でいいから、確認するの。あなたね、静銀の定期、あと6年ぶんあるのよ。実際は5年ぶんでやりくり出来れば、1年分はそのまま定期に残るの。ね、もう一回、一ヶ月ぶんで、どこにミスがあるか、計算してみる ? 」村松「もう疲れ果てた。でも、いろいろありがとう」夕子「フフ、あたし、甘えられないから残念」村松「甘えていいよ」夕子「フフフ、あなた、『甘える』の意味、勘違いしてるね。逆に言うと、あなたをおこらせる意味になるのよ」村松「のれんに腕押しだからいいよ」夕子「おい、夕子、人をバカにするのもいい加減にしろ、ぐらいのこと言えないの ? 」村松「さんざん計算やらで助けてもらって、第一疲れてるから、気力がないよ」夕子「あら、それは聞き捨てならないわね。三つの通帳のコピーだけで、ここまで試算したのは、あたしなのよ。感謝こそすれ、何よ、『疲れた』なんて。それはこっちのセリフよ ! 」村松「俺をどうでもおこらせたいみたいだな」夕子「ふふ、バレた ? 」村松「おい、夕子 ! いくら、なんでも言っていいことと・・・はぁエネルギー充てんの要ありと認む・・」夕子「ああぁ、何んだぁ、ガッカリ」・・・・・・・・・・本当のケンカ覚悟で、心の中で独り言(ご)ちた。「なんでぇ、調子に乗りやがって、このアマ ! 俺が恩を売るとしたら、金のことではなくて、訪問ひんぱんになって、喜ばしてることだぞ。ケンカなぞ冗談にも、求めて売ったり買ったりするものではないのだ。女は原則、暴力は奮うまいが、ケンカは一生を台無しにするおそれあり、臆病と思われようと、必ず避けるべし。よく覚えとけ」と、勇ましいことを書きましたが、あの、「夕子ちゃん、いやさ、夕子殿、否、姫、これはブログ上のことと、ぜひにもお許し下さって、以前にも増して、お邪魔させて下さい。ぼくちゃんも、訪問、楽しみいっぱいなのよ。ごめんなさい」と、衷心より伏してお詫び申し上げます。諒とせられれば幸いです。・・・時間経過あり・・・村松「もしもし」夕子「あら、また電話くれたの。うれしいわ」ブログ公表のあとを想像して恐怖に包まれつつも、ギリギリまで何気ないふうを装うしかない。村松「あの、年金移した。まずそれを報告しとこうと思って。これからも、通帳コピー持ってくから、俺の生活設計のこと、よろしくお願いします」夕子「はい、喜んでお手伝いしますわ。フフフ、怪しいなぁ。あんなにションボリしてたのに、今度は言葉がていねいね」ドキッとした。何ゆえに女は電話口からの口調に鋭いのか。話題を変えてごまかすことにした。いずれ、大目玉は必至だが。村松「あ、それともう一つね、急に『ペリーヌ物語』の主題歌をカセット・テープにフル・コーラス録音したの聴きたくなってさがしたけど、これがみつからないの。その代わり、あのかつて『キーボード』って言えば、ごく簡単な鍵盤楽器を指したことあったじゃん。それに俺、やっぱり若かったんだね。何曲か、自力で弾いて録音したのが残ってたんで、よくまあこれだけ出来たものだと自画自賛しながら、聴き入ってたの。鍵盤の弾き方は自己流だよ」夕子「あら、でも弾けるわけじゃない。録音する方法、当時は知ってたのね。今は忘れたでしょ」何んだ、楽しいムードにしようと思ったのに、チクチク来る。村松「図星。だけど、一曲弾き終わるまでは、つかえないように何度も練習して、ようやく自らゴー・サイン出して、弾いたの。で、我れながら驚いたのはね、『岬めぐり』を聴いてて飽きるほど、だいたい2 , 30分くらいぶっ続けで弾き続けてるの。これはいくら若いったって、どこかでつかえるはずなのに、よく続いたって不思議なの」夕子「あなた、鍵盤の伴奏部分は出来なかったわよね」何んで、こうチクチク突いて来るのか。夕子「あのね、キーボードにメロディー弾いたのを記憶させとくの。ただし、伴奏をセットしておくと、録音したメロディーに合わせて、伴奏のコードは、メロディーと共に自動的に出る仕組みなの。それと、あなたの演奏の連続ってのは、リピート機能を働かせておけば、何回も弾いたように聞こえるの。でも、あなたの名誉のために言っておくとね、録音の時に、ドラムのリズムに変化を持たせたり、楽器の種類をいろいろ変えたりしてるでしょ。そこはあなたのセンスの良さよ」20代後半の若き日、いっとき夢中になった鍵盤型のキーボードに近いものをネットから借用。相棒の言う通り、自動伴奏付きだが、当時どう弾いて機械に記憶させたか、私の記憶にはありません。価格も掲載のものは通販だからか廉価であり、私が当時買ったものは数万円したと覚えています。村松「詳しいのはわかるけど、俺のキーボードの機能も詳しいね」夕子「だって、懐かしいんだもの。確か出会ったばかりの頃だから、およそ35年ほど前よ。あたし、それ聴かせてもらったのよ」村松「ええ ? 俺、そんなことしたの ? 」夕子「あなた、どの楽器も中途半端って言ったけど、音楽の才能あるのよ。ハーモニカ・ギター・キーボード。特にギターは、『スリー・フィンガー』マスターしてて、驚いたわよ」完全に記憶がない。夕子「あたしのこと、イジワルして甘えてばかりになって、イヤな女って思ったでしょ」ギクッ ! こいつ、ホントにくノ一(くのいち)ではないかとチラと思った。夕子「見くびられたものね、あたし、哀しいわ・・・」村松「ちょ、ちょっと、何も泣かないでも・・」夕子「ウソよ。ただ黙っただけ。懐かしいものが出て来たのね。カセット健在なんだ。あたしが結構やるなって思ったのは、今のも一つだけど、『戦争は知らない』だったか、『あの素晴しい愛をもう一度』だったか、もちろん当時のキーボードは限界があったけど、演奏をこなしていたのには感心したわよ」村松「あ、その曲が見つからないんだ。確かどちらかか、両方か録音したよね」さて、話題を変えてはみたが、戦線突入は必至。無論、即座に降伏するつもりだが。お粗末でした。
2016.01.22
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8ミリ特撮映画の断章 かつて8ミリフィルムというものが存在した。映画好きな人なら、洋画、邦画いずれも、本物のセルロイド・フィルムを映写機にかけて映画館のスクリーンに上映していることはご存じと思う。いや、まさか今の映画がフィルムを使わずにオール・ビデオになったなぞということはあるまいと思うが、何んだか自信がない。ともかく、映画とは、映画館のスクリーンに映る映画とは、セルロイドのフィルムを映写機にかけて、光を投映して見るものだと定義しておく。この本物の劇場用の映画フィルムは横幅が35mmである。かつては70mmなどという大作ものもあったが、普通は35mm。この横幅が8mmフィルムでは、その名の通り8mmである。まだテストブログなので、まとまりを欠くが、私は昭和59年、1984年夏、家庭教師の教え子の何人かに頼んで、最新作制作を手伝ってもらったことがある。今は昔の物語、現代版今昔物語だが、私は学生時代の怪獣映画の次の作品に「地球空洞説」を扱った超常現象的なSF映画を制作せんとしていた。テストブログなのでとりあえず掲載しますが、いずれ削除致します。昔も今も不細工な私の若き日のやはり不細工な姿も写っています。およそ30歳でした。なお、この特撮映画は制作中止に終わりました。わたくしごとながら、この映画制作再開がきっかけで、今の相棒に出会うことが出来たので、収穫大なりとも思えるのです。掲載したこれまた拙劣な動画は大急ぎで一自主特撮映画上映会のリーダーに送った突貫工事の痕跡著しいフィルムのもので、フレーム内に被写体が収まらないなどの失敗も目立ちました。
2019.12.04
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何年振りか「四谷怪談」映画、放映 ! ! 2025/07/23開始「四谷怪談」映画として傑作と評される元・新東宝の「東海道四谷怪談」(昭和34年、1959年作。中川信夫監督)がスカパーの時代劇専門チャンネルで放映される。ザっと調べたところ、7月27日夜放映とわかったので、早速録画予約しておいた。実は私が最も優れた「四谷怪談」映画と評価するのは、中川信夫演出の「東海道四谷怪談」ではなく、その三年前の1956年、昭和31年版『四谷怪談』であり、演出も毛利正樹監督であるが、なぜか巷間、中川信夫監督の作品が絶賛されている。私が「恐さ」を評価する物差しは実に単純なもので、その作品を見たあと、寝床について、ぐっすり眠れるかどうかである。中川信夫監督版は、失礼ながら映画全巻を見る前に眠りにおちてしまい、要するに熟睡したのだ。それに対して、毛利正樹監督の『四谷怪談』は、まだヒロインのお岩様が絶命していなくても、つまり毒で顔半面をひどくただれさせている時から既に恐くて仕方がない。結局私はこの毛利監督の「四谷怪談」を途中でとめてしまい、さらに枕元の電気スタンドを点けっ放しにして、しばらく目を閉じることも出来ずにいた。ついつい二作品比較を書いてしまったが、中川信夫監督の「東海道四谷怪談」をおとしめるつもりは毛頭ない。改めて見ると、こちらも総天然色で作られた作品の完成度はかなり高く、昨今の和製ホラーとはまた異なる時代劇を背景とする怪談映画の陰惨さを味わうことが出来る。
2025.07.27
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洋楽名曲歌詞への疑問 2026/08/21開始『The Last Waltz(ラストワルツ)』(英)エンゲルベルト・フンパーディンク歌唱「The Last Waltz」シングル盤の表紙。年代は裏面に1968年とある。小生、中三から高一にかけての頃で、今更に時の流れの早さを痛感する。洋楽は英語が苦手なので絶対の自信を以てつづる余裕はない。それなら偉そうなごたくを並べるなと言われそうだが、音楽を愛好することもまた間違いない。間違いないので、名曲、有名な曲には神経をとがらせるくらいのことは出来るし、それゆえにいい加減なサイトには首を傾げざるを得ぬことも確かだ。今回テーマとした本曲についても、「英語さほどでもないけれども、大学受験の英語を文法主体で学習した」者として、「おや ? 」と疑問を禁じ得ぬことがあったので、そのただ一か所についてだけつづってみたい。なお、日本語訳については、ここが『苦手』と書いた根拠の最たるもので、いわゆる意訳がダメなので、へたに直訳っぽいことは書かない。ただし核心に触れるのとは別に、多くの歌に特徴的ないわゆる「サビ」部分に触れておく。もちろんサビとは言っても独断の一つかも知れないが、書いてみる。名曲とはよく言ったもので、本曲「ラスト・ワルツ」も例外ではなく、タイトルを含む部分が盛り上がり、つまりサビともなっている。少し書いておく。なおあらかじめ言い訳しておくが、歌の歌詞は、洋楽だとどこでピリオドでどこでカンマとなるのかがほぼわからなく、これはご容赦いただくしかない。I had the last waltz with youTwo lonely people togetherI fell in love with youThe last waltz should last forever.拙いながら、日本語訳を書いておく。要するに大学受験の英語学習でも、異性に恋するという文脈は必ずしも無縁ではないということだ。〇私はあなたと最後のワルツを踊った。さびしぃ男女がただ二人共に。私はあなたに恋をした。最後のワルツだけども、いつまでも続けと祈りつつ。〇レコードジャケットの解説文を拡大したもの「ラストワルツ」ジャケット中の歌詞が、そもそも間違っている実例さて、改めて「The Last Waltz」歌詞の英文全文を掲載しておくが、「首を傾げざるを得ぬ」と書いた通り、エンゲルベルト・フンパーディンク歌唱する英文の全文中、わずか一か所に疑問がある。そのことを強調しつつ、独断による歌詞を掲載してみた。ただし、例え英語とは言え、歌唱する言葉のすべてが正確無比と言えるわけでもないと感じられる。既に全歌詞をつづりはしたが、私が「オヤ ? 」と感じた箇所については、取り敢えずつづりはしたものの、実は私の聴いた歌詞が正しいと断言出来るものでもないことは既に書いた通りである。この箇所のみ、太字で記している。しかし、私も複数の疑義のある歌詞を調べてみたところ、偶然ながら、「この英文はこのサイトのものが正しいのではないか」と思える見事なものがみつかった。独断した歌詞、★ My heart was broken in two when you said goodbye ★は、単語の数がやや多くて、いかなイングリッシュ・ピープルのエンゲルベルト・フンパーディンクであるとも、発音不可能か歌いにくいのではないかと思えた。それでも私見に基づいたものを載せたのは、むしろ「見事なサイトの歌詞」を際立たせるためでもある。理屈っぽい文言ばかりが続くので、もちろん関心無き方々には無視されて当然である。ただ、大学受験の文法主体の非実用的学習ばかりやった者の1人として、この名曲の当該箇所への言及にはやや強い関係性が見い出されるので、書いてみる。私がハッとして素直に読んだ歌詞を掲げておくと、★ My heart was broken too when you said goodbye ★さてこの文は訂正版が正しいと仮定してのことだが、基本の英文法で言うところの受動態である。歌唱を聴いてもbe動詞の「was」が歌われている。私が疑義をはさみながら読んだ英文にはbreakの過去分詞ではなく、「broke」つまり過去形が歌詞としてつづられている。breakという単語には他動詞、自動詞共にあるが、これは怪しい。私は1986年ごろから高校生・中学生を対象とする個人の学習塾を経営していたことで、生徒の学習に合うような英和辞書を何にしたら良いか考慮した結果、一般的ではないが、これで良しと選んだ辞書が研究社が出版の「ライトハウス英和辞典」だった。この辞典の「break」のところに例文として「He broke the cookie in two.」(彼はクッキーを二つに割った。)という文が載っていたので、歌唱曲の当該箇所で、このbreakの過去分詞「broken」を応用してみた。やや無理があるかも知れないが、この文を受動態にしてみる。「The cookie was broken in two by him.」これがヒントになってラスト・ワルツの歌詞としてみたけれど、歌のリズムに言葉がやや多くて収まらない。そして、件(くだん)の歌詞の発見となったわけだ。改めて、「My heart was broken too when you said goodbye.」ではだいぶ遅れてしまったが、ラスト・ワルツ全歌詞を掲載しておく。私の独断で考えた歌詞は本来の正しいと認められる歌詞の直後にかっこをして記しておく。I wonder should I go or should I stayThe band had only one more song to playAnd then I saw you out the corner of my eyeA little girl alone and so shy...I had the last waltz with you, Two lonely people together...I fell in love with youThe last waltz should last forever…But the love we had was going strong,Through the good and bad we get alongAnd then the flame of love died in your eyeMy heart was broken too when you said goodbye…「My heart was broken in two when you said goodbye…」I had the last waltz with youTwo lonely people togetherI fell in love with youThe last waltz should last forever…It’s all over now nothing left to sayJust my tears and the orchestra playing…La la la la la la la la laLa la la la la la la la laI had the last waltz with youTwo lonely people togetherI fell in love with youThe last waltz should last forever…La la la la la la la la la …「編集後記」今回も見事なAI動画サイトを少しく画像掲載させていただきましたが、画像使用は無断ですので、御不快に思われた時はご指摘下さい。削除等、相応の処置を致しますので、よろしくお願い致します。諒としていただければ幸いですが、目下幾度も聴かせていただいております。ありがとうございました。
2026.08.23
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まだ制作再開まもないので、特に書くことはないが、昨夜、劇中の村松拷問用の相変わらずヘタな椅子を作ったから、掲載しておく。今夜余裕があったら、彼が拷問される敵のテントを突貫工事で造型の予定。高さ2mほど(実寸約33cm)の六分の一スケールに合わせたもの。かなり大きな模型となる見込み。劇中の村松は、身長175cmほどで現代人と比べると決して長身ではないが、実力最高段位と言える拳法三段の強さを持つ。その村松が人生初の「ムカデ」による刺傷拷問にあう残酷な経験を味わう。本作では、ムカデに詳細に言及する描写が入る。これすべて相棒・インファント・レディの私も驚いた強硬な提案である。なお、このあとしばらくして、「山本コラム」を掲載の予定。父とはそりが合わぬまま、死別したが歳月を過ぎると、在りし日を思い浮かべるようになった。そして事実上、職業軍人の任を全うした父を誇りにも思うとは、私も死期が迫りつつあるかとも怪しむことがある。
2016.03.08
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難航した校歌楽譜 2025/12/02開始 村松「え、もういきなり楽譜載せちゃうの、しかもほぼ俺の怪しい代物を」夕子「何かさあ、あなたから校歌とは神聖・厳粛なものなんて言われたことあったから、あたしも少し気になるけどね、どうせならいつもの反対でトップにいきなりなんて思ったの」村松「いいのかなぁ」夕子「少なくとも音階は合ってると思う。でも、あなたの言う通りで、拍子があれっていうのあるしね。あ、そうだあなたも同じの持ってる野ばら社の歌集のね、えーと、60ページ。この歌、楽譜の一小節目は一拍つまり四分音符一つぶんだけどね、この一段目の最後が三拍なのよ。ご意見いかが ? 」 村松「あぁ、そうだね。四分の四拍子じゃないね」夕子「でね、一小節目と最後の小節を足すと四分の四になるのよ。それでね、二段目も同じ」村松「ホントだ」夕子「だからね、あなた、これらを調節するの、よくやったと思うよ」村松「そうか。ただ最後近くの休符のリズムは怪しいかも知れない」夕子「それも何しろ0.何秒かのことでしょ。もし曲を覚えている人が見たら、歌えると思う。歌えればいいわけよ」村松「とにかくYou Tubeいくら見ても、御殿場中学校歌が出て来ないんだよ。当時はもっとやかましかった沼東の校歌が今載っているのにね」
2025.12.07
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☆戦艦大和出現のSFドラマ☆「幻影の世界線」第9話 2026/07/18開始パソコンを使う日常となって久しいのに、そのソフトの世界の著しい進歩に気づかなかった。否、たった今『ソフト』という言葉を使ったが、実は未だにソフト、ハードの区別に自信がない。ソフトかなぁと自信無げに書いたのは、ほぼ毎日親しんでいる音楽、歌を聴いていて、ふと『AI』あるいは『AIボーカル』との説明書きに気づいて改めて驚嘆したからである。私は子供の頃から受験勉強くらいしか打ち込むことの出来ない者だったので、パソコン世界では当たり前となっている英単語や横文字にだけは意識を向けるようにして来たが、何しろ暗記して知識とすることがほとんどなので、これらを使いこなせないし、AIの最新事情も無知のままだった。ゆえにAIを省略せずにつづることだけは出来るというわけだ。すなわち、『Artificial Intelligence (アーティフィシャル インテリジェンス)人工知能』という具合だ。余り本ブログに関係ないが、横文字という言葉から連想されることをついでに書いておく。昨今よく目に耳にするようになったいわゆる空飛ぶ円盤の英語表現である。すなわち、過去において「Unidentified Flying Object(アンアイデンティファイドゥ フライイング オブジェクトゥ)未確認飛行物体」、さらに昨今の「Unidentified Aerial Phenomena(アンアイデンティファイドゥ エアリアル フェノミナ)未確認空中現象」「Unidentified Anomalous Phenomena(アンアイデンティファイドゥ アノマラス フェノミナ)未確認異常現象」などである。例示した英語は、頭文字のほうがなじみがある。つまり、「UFO」「UAP」。皮肉と言っていいのかどうか、二つ目のUAPは初め「A」を「aerial」だったのに、日ならずして「anomalous」に変わった。ただでさえ横文字苦手なところに、横文字のまま頭文字だけそのままに、全く異なる言葉になった。脱線はここまで。閑話休題。AI、AIと、この略語が連発されるが、この「AI」の世界、ディスプレイ画面に登場する女優は、今や生ける本物のレディの如く動いて見せるようになり、さらにその美しい顔だけでなく、うっとりするようなきれいな声でささやくようになった。既に有名になっていると独断して、『Eternity Tv』として常に美し過ぎるレディが登場する動画が公開されて、拝見するたびに「この美しい女(ひと)、生成AI画像の中だけの存在なのか」と驚いている。Eternity Tvシリーズより、超絶の美しさと思われるYuuna(ユウナ)さん驚かされるのは美麗な婦人だけでないのはもちろん。浮世絵を生成AIで再現すると前置きしたあとすぐに、浮世絵に忠実な写実画が現われたと思うまもなく、実写と見紛う登場人物などが、見事に自然に動いて楽し気に笑顔を見せたりもする。私はその昔洋画の「禁断の惑星」に出て来たロボット『ロビー』程度のものが左右の足を交互に出して進んでくれればいいと思っていた程度なので、円滑な動きを見せるAI動画に驚嘆した。さらに今更ながら気が付いたことがある。歌である。少し前まで、「カバー」と称して、本人オリジナルの歌手でない歌い手が往年のヒット曲を聴かせる動画がかなりあった。原則、私はカバーによる歌を避けて無視していた。そしてある時、と言ってもごく最近だが、『優しく美しい歌声でAIボーカルが聴かせるヒット曲』というような副題の歌を、かつてのこだわりはおいて、聴いてみた。もっとも、AIとのことわりを確認して、カバー曲ではないのだろうと期待するだけの頑固さはあったかも知れない。AIボーカルの歌唱力は凄かった。それから何んとなくカバー曲も改めてさがして聴いてみた。AIによる歌との区別はほとんどつかなかった。これでカバー曲に対する偏見は消滅した。既に複数の技術力ある方々の数々の歌が公開されていることがわかった。論より証拠、もしご興味を持たれたかたは、AIとの断わりがある歌を視聴されたい。さて、コメントとは厳しいもので、他の多くのコメントがAIによる歌を絶賛する中、辛辣なコメントがあった。投稿者の名前を伏せることにして、ただし文章は原則そのまま掲載する。コメントのあったのは、昭和40年代、その美貌にも多くが驚嘆し絶賛したあべ静江さん歌唱で大ヒットを飛ばした「コーヒーショップで」だ。【(投稿者)曲は美しく、ボーカルも情感がありよいのですが、 この手のAIの歌の発音が、 美しい日本語を汚くしています! 鼻濁音、分かりますでしょうか?「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」→「んが」「んぎ」「ぐ」「んげ」「んご」 日本語のとても美しい響きなのです。 今の若い方の発音でこの鼻濁音を使っている方はかなり少ないです! 機械的に鼻濁音にする事は出来ないのでしょうか(レスポンス)ご視聴、ご指摘ありがとうございます。1曲のために200回以上繰り返して創作していますが、日本語は非常に難しいですので、今、全てローマ字にして、たとえば、「が」=gaは、ugaにしてみたりしています。前後が崩れる時があるのですが、スペースを入れたり、つなげたりの試行錯誤です。この部分は完全に、人間しかできない作業ですね。最後は「人間力」です。 今後とも、ご愛顧のほどをお願いいたします。】あえて私見を書いておくと、私は鼻濁音にはこだわらない。鼻濁音の一例として。「学校」という言葉を「がっこう」と発音する時、「が」という音を鼻濁音では言わないわけだが、「音楽」となると、実は自然に鼻濁音を使っているのではないだろうか。この言葉、鼻濁音の「が」を普通の字体で、その他を太字で表わしてみると「おんがく」となる。コメント投稿者の言いたい気持ちもわからぬではないが、私は公開した人の紳士的な謙虚な態度を見事だと思った。恐らくその箇所のみを鼻濁音にしても、前後の言葉の長さにズレが出たりして、人間が歌うようにはいかないのかも知れない。なお、私はこのサイト制作のかたの歌をその後も聴いて楽しませていただいている。★「補遺」もしかするとだが、その後、この鼻濁音に言及したかたのコメントがみつからなくなった。察するところでしかないが、投稿子のかたは、あるいはサイト制作のかたのレスポンスを確認してのち、投稿文を取り下げたのではないか。もしそうなら、投稿子のかたも、良識・分別の持ち主と言えるかも知れない。★さて。ここから本題に入る。扱う物語は「幻影の世界線」という。戦艦大和が時空のゆがみからなのか、現代の世界に出現してしまうという現象を中心に物語が進んでゆくが、巨艦大和を画像加工した動画は「幻影の――」以外にもかなり前からあったので、その点では戦艦大和の画像再現自体にはインパクトはさほど感じなくなっていた。本動画「幻影の世界線」も、戦艦大和出現の物語に限れば比較的早い時期に戦艦大和出現の物語を描いていたようだが、戦艦大和そのものの迫力に重きをおいている印象のものが目立って、これは早晩飽きてしまう。ところが、同じタイトルで全く趣の異なる動画、いや、連続ドラマが公開され始めた。そして、今、この物語はかなり注目されている。コメント欄に「次回作を心待ちにしています」という意味の言葉が散見されるようになったからだ。もちろんポイント、テーマは壮絶な最後を遂げた戦艦大和なのは論を待たぬと思う。ただ、鋼鉄の巨大戦艦の物語に、ある意味軟らかさを添えて親しみやすさを与えているのが、大和が出現した場所である日本最大の琵琶湖そして、それにおおいに関わる滋賀県庁であることは確かであり、県庁職員の存在と活躍が、物語を単なる戦記ノスタルジーに固めてしまわない温かさを生み出しているのではないだろうか。分けても県庁職員中、堅物っぽく真面目だが、それでいて何んとも憎めない好印象を与える女性職員の西川春香(にしかわ・はるか)さんの演技が光る。あえて演技と書いたほど、彼女・西川さんには魂を感じてならない。西川さんは融通の利かない堅物ではなく、かといって天然と形容するのも無礼と思えるほど、かなり人間味があり、茶目っ気さえ見せる。そしてもちろん、滋賀県庁のどこにも彼女は見い出せないのであり、つまりAI女優なのである。上掲2画像とも、ヒロインの西川春香さん。西川さんと来れば、既にコメント欄もにぎやかになった巨大おにぎりご興味あらん向きには「幻影の世界線」で検索、ご視聴されたい。無論この手の旧軍関連ものには好感、共感持てぬという向きもおられようから、ともかくご自由にとだけ書いておく。さて、私は無論、戦艦大和が好きだし、旧陸海軍を見事な軍隊組織と認めてもいるし、当然、日の丸の旗、すなわち日章旗も大好きである。そんな私が本ドラマに、というよりヒロインの西川さんに心ひかれたシーンがある。本ドラマ「幻影の世界線・第9話『県庁職員、ついに戦艦大和へ乗艦』」より、「私選・感動シーン」を、聞き取り出来た限りで、抜き書きしてみる。物語はすべて会話で進むわけだが、これも聞き取れた限りで会話した人名を記しておく。ただし、例えばヒロインの西川春香さんについては、数多く登場するので、これも例えば、西川「〇〇〇・・」などと表記する。さらに大和乗員について、検索怠慢または私の不勉強で階級不明な人物については、会話における人物特定を以て良しとせざるを得ず、読まれるかたには諒とされたい。以下抜き書き。★第9話 あらすじ戦艦大和との交信が可能になり、乗員の健康を気遣う滋賀県庁では田所(たどころ)課長や西川職員たちが小型艇で琵琶湖上の戦艦大和に乗艦する。会話は艦内での西川と大和砲術長・高橋との問答が中心となり、大和のその後の運命や存在が気がかりな髙橋は、問いに対する西川の熱心な答えに複雑ながらも平静を保とうとする態度を示す。★髙橋砲術長「こちらからもお聞きしたいことがあります」西川春香・滋賀県庁危機管理課職員「はい」髙橋「大東亜戦争はそのあとどうなりましたか」防衛省職員・三浦「その質問は来ると思った」西川「戦争は終わりました」髙橋「終わったのですね」西川「はい」杉山少佐「いつ終わったのですか」西川「昭和20年8月です」髙橋「日本は勝ったのですか」西川「いえ、日本は敗戦しました」髙橋「そうですか。承知しました。では大和はどうなりましたか」田所課長「西川さん」西川「はい、お答えします。大和は昭和20年4月7日、坊ノ岬沖海戦で沈没しました」杉山「坊ノ岬沖海戦・・」髙橋「4月7日・・その先で」杉山「大和は沈んだのですね」西川「記録ではそうなっています」髙橋「承知しました。その後、日本はどうなったのですか」西川「日本は今もあります」髙橋「そうですか。国は残ったのですね」西川「はい」髙橋「では帝国海軍はどうなりましたか」西川「現在、帝国海軍は存在していません」杉山「存在していない・・・」西川「ただ、海を護る組織はあります」髙橋「海を護る組織・・」西川「海上自衛隊です」杉山「海上自衛隊・・海軍とは違うのですか」西川「はい。海軍ではありません。現在の日本の海を護る組織です」髙橋「海上自衛隊・・」西川「ただ、すべてが途切れたわけではありません」杉山「と、申しますと・・」西川「海軍以来の伝統や、海で任務に就いた方たちへの敬意は、今も受け継がれています」杉山「そうですか」髙橋「受け継がれているのですね。海上自衛隊も大和を知っているのですか ? 」西川「はい。大和のことは今の日本でも広く知られています」田所「知られ過ぎて、湖岸に人が集まっています」西川「課長ッ」髙橋「忘れられてはいないのですね」以上会話抜粋。なお、「幻影の世界線」の戦艦大和のドラマは、既にざっと書いた通り、琵琶湖に出現の設定以外に、現代の豊後水道、青森港、神戸港に出現などのバージョンがこれらも迫真力見事な映像に完成されている。また、この琵琶湖上に出現のドラマにおいても、史実である沖縄特攻出撃で、米機動部隊の艦載機群の猛攻を受けて轟沈した戦艦大和そのものとは別の言わば同型艦が存在したとの陣容設定を設けてもいるようで、私はこれら動画をつぶさに見ていないので、正確なところまではつづれないが、この琵琶湖の大和のドラマにも、大和型四番艦として、第111号艦とも称されるとの描写もあり、関連、類似の動画と比較などしながらきちんとは見ていないからなのか、これより詳しいことについてはわからない。私の文章は資料としては、いささかお粗末な内容ではあったが、勝手ながらおおむね、当初の目的、つまり本ドラマに感じ入ったところに言及することができた。今後の物語の進展に期待し、新しい画像と、ヒロイン西川さんの姿、演技を楽しみにしている。最後に、掲載画像は出来るだけ少なめに絞りましたが、無断なのは事実ですので、御不快に思われた場合は、お詫びして削除等、相応の処置を致しますゆえ、よろしくお願い致します。ありがとうございました。
2026.07.27
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