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2008年03月22日
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カテゴリ: オペラ
 神奈川県民ホール  14:00~
 3階右手

 元帥夫人:佐々木典子
 オックス男爵:佐藤泰弘
 オクタヴィアン:林美智子
 ゾフィー:澤畑恵美
 ファーニナル:加賀清孝
 マリアンネ:渡辺美佐子
 ヴァルツァッキ:高橋淳

 びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団、赤い靴ジュニアコーラス
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:沼尻竜典
 演出:アンドレアス・ホモキ

 微妙な出来映えでした。
 改めて見ると、まるっきり二期会公演状態なのに行きの電車の中で気付いて(遅いよ)、少々後悔。危惧した通りお弟子さん&関係者が沢山沢山。これがいやなんだって。ただ、今日はこいつら比較的大人しくて助かりました。ま、神奈川県民じゃ広すぎて声届かないか......
 公演そのものは、まずもって「日本人としては」いい出来でしょう。ただ、二幕直前に高音でハウリングのような音が。PA入れてたのかな?効果音でPA入れていたのは確かですが、それにしても。聞いた感じ、三幕で急にオクタヴィアンの声が大きく聞こえたりとかしたけど、全体としてはそう不自然ではなかったので、まぁ入れてないと見るのが自然でしょうけど。
 ただ、それはそれとして、やっぱり「日本人としては」いい出来、なんだよなぁ。
 端的に言うと「歌える」と「歌う」との差が出てしまったというか。一幕から三幕まで、結構聞こえないところがありました。オケに埋もれるだけでなく、弱音でも聞こえなかったり。
 アンサンブルも決してしっかり出来ているわけではない。この程度「歌える」なら、文句は言わないけど、決して極上ではない。ならば、互いに合わせるようなところはその分しっかりやって欲しいのだけど。三幕の三重唱から二重唱、もっと合わせて、各々が綺麗に溶け合って、それで初めて得も言われぬ美しさが出てくるのだけど、こういうところの詰めがね。と言うより、それなりにいいんだけど、もう一杯一杯という感じ。
 正直、神奈川県民だと広すぎるんでしょう。本当は、ここも、ちゃんとやればそう遜色なく聞こえる筈なんだけどね。


 これで指揮者を云々するのは可哀想なので割愛。

 演出。
 今度のホモキ君は箱じゃない!まず、この点は評価しましょう(笑)
 ただ、相変わらず分からないんだよなぁ、この人の演出って.......
 幕切れなどを除けば、基本的には話の筋は変えていない。その意味ではオーソドックスな演出。ただ、所々、引っ掛かるんですよね。例えば、二幕や三幕で、雷を轟かせて(わざわざPAで!)稲光を光らせて(ストロボライト)、人々を驚かせ、逃げ惑わせる。舞台まで傾かせる。それが、冷静に考えると脈絡なく出て来る。事は起きるが、それが何か新しい物語や意味の導入になっているわけではない。


 だからなんなの?

 全体を見ても、例えば最初18・19世紀風の衣装を着けていた登場人物の内、その他大勢達は最後には20世紀前半風のモダンな服を着て出るようになる。或いは、この舞台、二幕途中から舞台そのものが傾き、三幕では最初から舞台がひっくり返っている。

 だから、だからなんなの?

 言えば、きっとホモキ君やお節介な代弁者達は「これは社会の変化、不安定化を象徴しているんだ」とかなんとかもっともな説明を付けてくれるんでしょう。でもさぁ、説明がされる時点で、音楽とか舞台って、もうアウトだと思うよ。だって、説明出来るなら、言葉で伝えれば済む事じゃない。オペラ、要らないっすよ。
 決して、悪い演出ではないとは思うんですけどね....
 本当にこの人の欠点は「落とし前を付けない事」。なんとなく、雰囲気で舞台を作ってしまう事が多過ぎるんじゃないかと思うのです。

 結局、音楽も舞台も、雑味が多過ぎる、というところでしょうか。
 そう悪くはないんですけど、如何せん「薔薇の騎士」は昨年は目白押し、私だって新国立劇場とチューリッヒ歌劇場の引っ越しで聞いてます。そのへんと比べるとどうしても詰めの甘さとか、そんなものを感じてしまいます。ダブルスタンダードで見るべきとも言えるし、それは甘いとも言えるけど。







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最終更新日  2008年03月23日 01時49分29秒
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