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2008年10月06日
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カテゴリ: オペラ
 東京文化会館  14:00~
 5階左翼

 トゥーランドット:エレーナ・バラモヴァ
 カラフ:コスタディン・アンドレエフ
 リュー:ラドスティーナ・ニコラエヴァ
 ティムール:ディミター・スタンツェフ
 皇帝:ミロスラフ・アンドレエフ
 ピン:アレクサンドル・クルーネフ
 パン:オルリン・ゴラノフ

 ソフィア国立歌劇場合唱団
 ソフィア国立歌劇場管弦楽団
 指揮:エミール・タバコフ
 演出:プラーメン・カルターロフ

 結局二日続けてトゥーランドットでありました。
 観ながら思い出したのだけど、以前観た時はゲーナ・ディミトローヴァだったのじゃないかと。どーだったっけなぁ.......

 正直、前日の新国立劇場より良かったんじゃないかと。
 まず、会場。これを言うのもなんですが、やはりホールの質の差が出ます。座席は新国の方がいいかも知れないけど、音の響きはやはり空間に余裕のある東京文化会館に軍配が上がると思います。

 オーケストラは、東フィルほど合ってはいないけれど(悲惨なアインザッツ!)、ここぞというところでの歌わせ方はお見事。東欧系の職業オーケストラの本領発揮。第3幕、リューとトゥーランドットとの対話のあたりなど、フルートソロの部分まで含めて、非常に情感豊かな表現で、よかったです。粗っぽい所もあるけど、いい表現を出せている所もある。指揮は決して誉められたもんじゃないと思いますが、格別すごいわけじゃない、ということですから、まぁ宜しいかと。
 ちゃんと数えた訳じゃないですが、結構厚めのオーケストラで結構鳴らしていました。その分、どうしてもアインザッツが「ここぞ」という時に揃わなかったりするんですけどね。まぁ、そういうところも含めてトータルで見てくれ、って感じなんでしょうかね。

 歌唱陣はこの歌劇場なりに充実。ここの身上はパワフルな歌唱陣ですが、その点では十分。「細かいことはいいじゃないですか、それよりこの見事な声量を生かして歌い回す実力を見て下さいよ!」ってとこでしょうか。そういう意味では概ねOK。

 敢えて言えば......
 トゥーランドットはディミトローヴァのようにはいかないけれどそこそこ歌えてる。
 カラフは声量はあってよく歌えてるけれど、高音部が弱いのでちと苦しい。
 リューはまずまず、強いて言えばもう少し可憐さ、というか柔らかさが欲しい。
 ティムールは流石に重厚で迫力十分。これがまた実は合唱団の一人が歌ってるのでありまして、プログラムにはプロフィールすら載ってないという......(笑)


 合唱は、悪くないんですけど、ちょっと期待通りではなかったかな。声量はあるんだけど、ちょっと合ってないというか、ちぐはぐというか.......... このへんは、そう言っちゃなんですが、田舎劇団の実力が悪い方で出てしまったかな、という気がします。

 こうして見ると、声量の事ばっかり書いてますね。でも、特に、ソフィア国立の場合は、やはり東欧系の中でも特に声量が勝負所、という気がするので、仕方無いかな、と。それと、よくある「声量はあるんだけどね」というのとは違って、声量が歌唱全体に余裕を与えている、というように上手く活かされているので、決して単に声量があってよし!というのとは違うんですよね。

 演出は、まぁこんなもの、というところでしょうか。
 こちらも決して広くはない筈の舞台に、単純ながら結構大掛かりな装置を持ち込んで、やや窮屈そう。それと、こちらも群衆の扱いがあまり上手とは言えない。人数が決して多くないのは分かるけれど、それなりにもう少し上手い使い方をするべき。基本、オーソドックスな演出なのだから、そういうところは気を使わなきゃ。お金掛からないんだし。
 それと、全般的に「舞台上の見える所に人を置きたがらない」演出。それもまぁ一つのあり方ではありますが、第3幕、やたらとカラフが出たり入ったりを繰り返すのはちょっとね。
 加えて、舞台装置が動く時、結構な軋みが聞こえてしまうのは残念。お金無いのは分かるけど......
 ただ、一つだけ、リューが死んだ後、ティムールが一人「じきにお前の所に行くだろうから、また旅を続けよう」と嘆く場面、舞台上の照明をほぼ全部暗転させて、ティムール一人にスポットを当てるというのは、なかなか印象的な方法でした。その後に続ける都合とか色々あってのことだろうけど。







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最終更新日  2008年10月07日 00時28分29秒
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