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2008年11月23日
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カテゴリ: クラシック
 東京芸術劇場  14:00~
 3階左手

 ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
         スラブ舞曲集 第1集 第1番、第8番 / 第2集 第2番
 <アンコール>
 ドヴォルザーク:スラブ舞曲集 第1集 第8番

 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
 <独奏アンコール>
 バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番より サラバンド


 指揮:小泉和裕

 昨晩、ネットで取ったチケットの棚卸しをしていたら、この公演のチケットを予約していたのを発見。あれ?なんでだっけ?と記憶を手繰って、思い出した。池袋で夜食事する予定があって、じゃぁ、というので昼間のチケットを買ったら、メインの予定の方が中止になって、このチケットだけ残ったのでした。まぁ、少し出掛けなければいけない予定もあったので、ついでに行ってみました。自分で買っておいて「行ってみました」もないもんですが.......
 しかし、我ながらベルリン・フィルもロッシーニも目もくれずにこんなの聞いてるってのもどうかと思いますが、ま、3万円払って聞きたいか、と言われると、博打打ちとしてはパフォーマンス悪過ぎる、という結論になってしまうので、これは仕方無いか....

 元々ついでで買って忘れていたくらいなので、「ドヴォルザークのチェロ協奏曲」ということは分かっていても、詳しいプログラムまでは分かってませんでした。で、行ってみて、プログラムを見て少々びっくりがっくり。序曲とスラブ舞曲で前半、チェロ協奏曲で後半。幾ら何でもこれはちょっと。このチケット、チェロ協奏曲があるから買ったので、それはいいんですけど、でも、このコンサートのタイトルは「作曲家の肖像」。そりゃドヴォルザークは人気のある作曲家だから、以前も取り上げたことはあるでしょう。加えて日曜午後のマチネとなれば、軽めのポピュラーな内容にしたくなるのは分かりますが、このプログラムで「ドヴォルザークの肖像」ってのは、ドヴォルザークに失礼なんじゃない?
 序曲「謝肉祭」もスラブ舞曲も、「爆音系」とまではいかないまでも、基本は大音量系の音楽。それを例によってフォルテとフォルティッシモのデュナミークしかないオーケストラで演奏する。プログラムといい、先月の東フィルの演奏会を思い出させます。
 まぁそれでもこの間は、全体のバランスとして如何なものか、という話ですが、今日は曲目自体も省エネで、しかもこの内容で「ドヴォルザークの肖像」っていうのはちょっとねぇ..... 前半に、御丁寧にアンコールで最終曲(第1集8番)を再演するに至っては、もう...... お客の問題もあると思うのですが、それにしても。個人的には、「ドヴォルザーク」というテーマと、バランスを考えれば、むしろ前半に「弦楽セレナーデ」でも置いて、スラブ舞曲はアンコールに1曲でもやれば十分、と思うのですが。いや、せめて、「謝肉祭」の代わりに「ルサルカ」から選曲するとか、もっと工夫の仕様はあると思うのですが。

 もう一つは、編成。芸術劇場は確かに小さいホールではありませんが、このホールで、弦五部が16-14-12-10-8というのは、ドヴォルザークとしてはちょっと大き過ぎると思います。この規模の編成にすると、音量が当然ながら大きくなるのと、低弦が相対的に厚くなります。後者は、確かにドヴォルザークとしては向いているかも知れません。十全のコントロールが出来て、つまりはデュナミークがきちんと出せるなら、それでもいいと思うのですが、前述の通りの状況では、ちょっと。演奏が始まる前の時点で、既に音楽作りに半ば失敗していると言っても過言ではなかったと思います。

 で、演奏。
 前半は、言わずもがなです。フォルテとフォルティッシモしかない演奏。いや、後半の協奏曲を聞く限り、全く出来ないわけでもなさそうなのですが、異様なまでに出し惜しみというのか、苦しいからやりたくないのか、はたまたこれがいい、ということなのか、そのへんは分かりませんが、やれるならやれよ、というのが正直な所。
 プログラムについては前述の通りなので割愛。
 まぁ、敢えて褒めれば、デプリースト着任当時の、まるでバラバラ状態に比べれば、弦五部は相対的にまとまっていたと思います。それだけは、まだデプリースト時代の遺産を引き継げたようですが.....ただ、その分、デュナミークに典型的に顕われている通り、微細な表現は見られません。それじゃぁねぇ....


 独奏のルートヴィッヒ・クヴァントはベルリン・フィルのソロ・チェリストだそうで。で、聞いてみましたが..........うーん。
 オーケストラは前述の通りなのですが、そうすると、やはりチェロ独奏に対して音が大き過ぎる。バランスが良くなくて、聞こえない。それはまぁ予想の通りなんですが、どうももう一つ独奏が宜しくない。音程が安定してなくて、音としてもオケに負けるにしても、ちょっと負け過ぎという感じ。音としても精彩を欠いているような。
 ちょっと、リハーサルが不十分だったんじゃないかな、という気がちょっとします。何をしたいのか、なんとなくはっきりしないままに演奏しているような感じだったのではないだろうかと。オーケストラもちょっと歌わせ過ぎのようで、妙に粘って表現させたがるのが、独奏と合ってないようでもあったし。
 実のところ、今日一番良かったのは、独奏アンコールのバッハの無伴奏チェロかも知れません。これは、久々に生で聞いたけど、良かった。

 オーケストラとしては......結局、プログラム、準備、何処まで指揮者の責任と言えるかは微妙だけれど、音作りを考えれば、やはり指揮者の責任、でしょうねぇ。









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最終更新日  2008年11月24日 00時19分05秒
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