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2016年10月03日
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新しいブログはこちらから ↓今後とも宜しくお願いいたします。
2012年05月22日
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…といっても半年~1年寝かせてから使うのでしばらく倉庫にしまいます。寝かせる理由は、明らかに品質が上がるから。い草が染土との化学反応により、強度が増すそうです。新草特有の香りや青みはそれはそれで魅力的ですが、寝かせて土用を越えた辺りから色味がグリーンからブルーに変わり、香りもマイルドに落ち着き、柔らかかった草がカッチリしてきます。全ての畳表が寝かせれば良くなるかというと、そういうわけではなくボケて終わりという畳表も多く、い草に力が無いとダメだということが経験からわかりました。その点で特にうちのメインの生産者さんのは寝かせたものは絶品です。ちなみに今年のい草の質は丈が短かったため太陽が根っこまであたり根のほうが少し赤みを帯びています。一般には、根は白色が良いとされるものの、実際に畳にして使用した場合、少し色が濃いほうが、耐久性もありツヤの出方も良く黒筋も少ないので今年の草は自分的には好みです。23年度バージョンは織りが少し変わっています。見た目が美しく、対磨耗性に優れ、使うほどに強烈なツヤが出る特別な織りです。い草自体の力と織りの技術が無いとこの仕様の表は作れません。今年の畳表の何か良いネーミング考えないと…生産者の豊本先生、十分過ぎるほどの名人なんですが、製品の更なるバージョンアップを怠りません。震災の直後ということで来年の仕事の動きが皆目見当もつかない今、正直なところ例年のように何百帖単位で予約を入れるのはとても不安なのですが、弾を装填しないわけにはいきません。毎年のことですが、畳表の仕入れというのは来期も畳屋としてがんばれと自分に言い聞かせる機会なのかもしれません。
2011年12月20日
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大変な事が起こった年でした。今更ながら気がついたこと…被災地、被災者と一言で言っても、そこに住む人の数だけ違う経験があり、違う感情があり、違う見方が存在していること…家が浸水した人と家が無くなった人では違う震災であり、また愛する人をなくした人は全く違う出来事なのだなあと。しかし、周りの人たちは概ね状況にかかわらずただ淡々と今すべきことをしている。やはり東北人は我慢強いからなのか?家や仕事をなくした人も、家族を亡くした人も、淡々とひたすら淡々と今を生き普通に生活しているように見える。パッと見、誰がどんな目に遭ったかなんて全くわかりません。そして時間もまた淡々と経過して何事も無かったかのように来年に移ろうとしている。これは良いことなのか?個人的に今感じていることですが、正直な話、今年の出来事はいまだに現実感が無い。朝目覚めると悪夢から覚めたと勘違いすることがいまだに時々あったりする。震災後のやるべきことが増大し感情を解き放つ余裕も無かったため、じっくり自分と対話することもできず、「何かを押し殺している感」が絶えずあったりします。そのせいか、夜車を運転していると涙がどばーっと出てくることがあり、情緒不安定でおかしいんでねぇかオレ?と思うこともあったりしました。無意識のうちに何かを我慢しているんでしょうか?被災の度合いが比較的軽いほうの私ですら今こんな感じですから、皆の心のレベルでの回復→本当の意味での復興はこれからの話なんでしょうね。本当の意味での復興…私ごときに震災の痛みを癒すような凄いことは出来ないです。しかし一畳屋として地域から求められていることは沢山あり、復興の小さなパーツの一つとして自分の役割を果たしていけたらよいのかなあと思います。結局のところ、多少の迷いはありますが今はこのようにすることが最善なのかもしれません。ただ淡々と。周りの人たちもしているように。ひたすら淡々と…畳工事が先週終わった仙台の仮設住宅です。件数が件数だったため腰やっつけてしまいました…
2011年12月14日
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忙しさのピークは越えたのかなという感じです。しかし実際は単純に注文が少なくなったという状況ではなくて、大工工事やら内装工事がストップしているので畳を入れられないという現状で、ほんの少しだけ余裕が出来てきたように思えるだけです。恐らく大工さんや内装関係の人もお盆前になんとしても仕上げようという気持ちでやってることと思うのでお盆直前でとんでもないことになるのは目に見えてます…今のうち採寸できるところは出来るだけ採って、畳作れるだけ作っておくしかないでしょうか…被災地の工事関係の皆さん、サウナのような気候です。お客さんの要望に応えるのも大事ですが、何より体が資本ですので倒れない程度にお互いがんばりましょう。で、直近の畳。震災直後は、ローコストタイプの畳を選ばれる方がほとんどでした。畳の縁なんかも選ぶのに考える気力もなくておまかせというのが多かったですが、最近は割と楽しんで選ばれる方も増えてきたように思います。市松模様の畳表は偶然かもしれませんが続けて数人の方がお選びになりました。このような畳を選ばれる理由は、気持ちだけでも明るくという考えからか、単純に気持ちに余裕が出てきた象徴なのかは分かりませんが、新しい畳が皆の復興の小さな第一歩になれば嬉しいです。畳表は、ブッチーの「平成諸目織り」市松バージョンです。特注品の新作ゆえ今のところこれが敷かれている家は当店が収めた数件のみと思います。特殊な織りの効果で目立ちの綺麗さと独特の光沢、高耐久が特徴です。
2011年07月11日
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忙しさ加速中…周りの建築関係の人、人格崩壊寸前の人少なくないように見えます。現に壊れてリタイヤした人もいます…がんばれ日本! がんばれ東日本!…みんなギリギリのところでがんばっています。数ヶ月で収束するのか数年続くのか先は見えないですが、長丁場になることは間違いないので、もうがんばることは止めても良いのでは。被災地の皆が、長く効率の良い仕方で成果が上がるように毎日のペースを大事にしていきつつ仕事ができたらと願います。直近の仕事。被災した天理教さんの道場の畳の新調祭壇を囲むようにコの字に畳が入るという変則的な形です。途中に柱の切り欠きあり、大広間ということもあり、寸法の微妙な誤差を考慮しつつくらねばならず、自分としては難易度の高いほうの仕事でした。まあ、紋縁でない分楽ではありました。イメージ通りの入ってホッとしました。信者の皆さん、三ヶ月の間、荒板にブルーシート敷いて使用されていたようですが、畳が入ったので落ち着いてお勤めできるかと思います。お待ちいただきありがとうございました。今回使用表も豊本さんのゴツイやつです。遣うほどにツヤが増すでしょう。
2011年06月26日
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近況です。被災した方も、復興に携わる各業者の方も疲れが出ているようですね。ぐったり…といった疲れ方ではなくて、なんというか皆イライラしていて心のキャパが極端に狭くなっているような感じがします。飛ばす車増えたし、意味も無くけんか腰の人もなんか多いような…まあ、そういう私も人のこと言えないくらいイライラしてるし…道は毎日異常な混みようなのに加えて、震災前では経験無かったようなプレッシャー。そういう緊張の状態が長引くために、凡ミスも多くなり更なるイライラの悪循環。各建築関係の人、見てると似たり寄ったりの感じみたいです。ここはひとつ強張った首や肩の筋肉を緩めるためにリラックスしようと思います。長風呂しながら本でも読むか…まる一日携帯の電源切って休むか(これは勇気いる)…生活にメリハリ無くなってるからねぇ。普通に考えても長く持たないでしょ。栄養ドリンク。以前は常飲してなかったんだけど、今回お客さんから頂くことが多くなりほぼ毎日飲むようになったのだが、すぐ飲むの止めた。飲んだ時は調子が良いのだけれど、切れると疲れが増幅して戻ってくる。それでまた飲んで調子を取り戻し、切れると以前の二乗の疲れが襲って来る。ようするにあれは、体力精神力を前借りするための飲み物なんだと気がついて常飲するのを止めた。ここ一番という時にのみ、この魔法の水の力を借りている。仲間たち。わらしべと愉快な仲間たち?こりゃヤバイなという局面に、いやー各方面の方から助けてもらっています。有り難いの一言です。今回の出来事で、強力なチームともよべる仲間ができました。もちろん仲間といってもビジネスのつながりなのでシビアな関係ではあります。しかし、時として損得を超えた計らいを受けたりもしました。とはいえ長丁場になることは間違いないので、お互いにとって無理の無いやり方を現在模索中です。慣れたころに終わりのパターンかも…直近の仕事藁床の新畳…水没した家に…軽い戦慄のはしるチョイスなのだが、どうしても稲藁の畳が良いというお客さんだったので。いろいろ対策して施工しました。ムラがあってもやはり藁床の感触は人を包み込むようなやさしい柔らかさだ。畳表は我ら豊本先生の青光りする逸品を使用。やはり良いものは良い。
2011年06月05日
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今回の震災を機に板の間へリフォームしようという方は少なくないようです。私が住んでいる貸家の茶の間もフローリングなのですが、正直、使い勝手が良くありません。冷たく固くて痛くて、座る生活にはほとんど適さないと個人的には思います。これは、土足の生活のためのものの気がします。しかし、それでもフローリングにしたいという方に良いものがあります。これ↓只のフローリングの部屋の写真?実は、これらはフローリング風の畳なんです。見ての通り、全く違和感無くむしろ最初からこのような仕様だったのではないかと錯覚するほど部屋に馴染んでいます。雰囲気は悪くありません。フローリングの冷たく固いといった人に優しくない欠点をことごとく解決してます。見た目は固そうなのに上がると畳特有の柔らかさ温かさのギャップにお客さんはびっくりされるようです。手触りもベトつくことなく非常にサラサラしているので汗ばむ夏場の使用も快適だと思います。個人的にはナイロン製の畳表の感触よりも気持ちが良いと思います。基本的に畳なので下地の施工が不必要なので本物のフローリングよりもずっと安く仕上がります。この畳、震災後バカ売れ中です…
2011年05月06日
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2月の末にふら~っと工場にやってきた生命保険屋のみきおさん。「時間あるなら松島に美味い蕎麦屋があるので食べにいかないか」と、さそわれてみきおさん自慢のロードスターに乗ってミニドライブ。みきおさんは、保険屋の前は地元大型畳店の腕利き営業マンで、そのため私が独立以来の関係なので12年くらいの付き合いだ。これからの畳屋は生き残るために営業力も大切だと思っていた独立したての私は、みきおさんからいろいろなことを教わった。最近もちょくちょく相談することがあった。営業の歩く字引きのような人だった。保険屋に転身してからも畳の仕事をよく紹介してもらった。ありがたかった…それにしてもあの時松島で食べた鴨南蛮は美味かった…美味い蕎麦のあとは、「隠れ家的なコーヒー屋を見つけた」とかで「ちょっと付き合わないか」ときた。松島から某朝日山までまたミニドライブ。彼自慢のロードスターの乾いたエキゾーストノイズが心地良く助手席に響く。車中でいろいろな他愛も無いことを話す。車のこと。仕事のこと。醗酵にんにくの作り方。定期的に息抜きしてリフレッシュしたほうがいいよというお節介なアドバイス…結局朝から、午後3時くらいまで付き合ったか。少し不思議な感覚にとらわれた。みきおさんとは長いこと仲良くさせてもらってはいたが、一緒に遊ぶどころか、プライベートで一緒に食事すらしたことなかったからだ。それから数日経った震災後、みきおさんの携帯に何日たってもつながる気配すらないことに嫌な予感を覚えた。でもまさか、新聞でみきおさんの名前を見つけてしまうことになるとは…無意識でお別れにきたのだろうか?まあ只の偶然なんだろうけど…とても悲惨な出来事でしたが、私の中でみきおさんはあの髭の丸い顔をニコニコさせながら戻っていったような気がします。 合掌。家の中、田んぼのようになりました。現在は掃除は大体終わってます。
2011年04月25日
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毎日泥だらけ埃まみれになってクタクタになるまで動きまわり…なんだか少し疲れたなあと感じた瞬間に気が付いてた。震災前も全く同じことやってたわな…過去の事は考えない。先の事も考えない。何も考えないで今やってる事にひたすら携わることにします。
2011年03月27日
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震災後、工場に昨日やっと電気がきました。水道はまだまだのようです。ガソリンがなかなか買えないのでたくさんの人が徒歩や自転車で買い出しに行きます。スーパーには長蛇の列ができています。道端は随分片付いたとはいえ、未だに持ち主不明の車があちらこちらに転がっています。水道が駄目なのでどこも洗い流せず乾いた汚泥が粉塵となり、道路はかなり埃っぽくなっています。毎日泥だらけなって津波の置き土産を片付けてます。風呂には10日くらい入ってません。こんな感じで非文化的な生活してます。多くの人も亡くなりました。町も産業も損なわれました。しかし…その一方で少しワクワクしている自分もいたりします。あたかも新しい未来を託されたような…大げさではありますが…沢山の同業、異業種の方、連絡つかないで心配おかけしました。これからもよろしくお願いします。慣れない携帯からの更新なので、しばらくは、へんてこりんな文章になるかもしれないですがご容赦ください。
2011年03月23日
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昨日までのフィールドだった所が一瞬にして瓦礫の山と化してしまいました。 一週間経った今でも起こったが信じられないでいます。 とりあえず私と家族は無事です。元気です。命があるだけでラッキーです。タイミングが少し違ったら…でした。皆さんには、ご心配、ご迷惑おかけします。
2011年03月19日
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ホテルの広間の表替えです。洋間と兼用の広間のため、畳を上げ下げする都合で超軽量の極薄畳でした。重さ4キロ(通常の8分の1) 厚さ20ミリ(通常の3分の1)…普通、目方と耐久性は反比例します。なので、グツグツの状態です。↓当初、和紙表で施工を予定してましたが、引きの強い和紙では施工不能ということで、通常の天然い草の畳表に変更。しかし、弱りきった畳床に施工可能なのは、普及品以下の畳表になってしまう…そこで、上級品の風合いを保ちつつ弱った畳床にも施工可能な特殊な畳表を生産しているブッチーさんのグループに依頼し、特注品を作ってもらった。逢着後↓綺麗に縫えるもんです。うちの技術というよりは、ブッチーさんの畳表が用途に合ってたのと、機械が優秀なんでしょうね。一昔前の設備だとへたった薄畳はほぼお手上げでした。畳表も、麻糸使った高級品風の艶やかな仕上がりです。
2011年03月11日
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ブログも冬休みしてました。今年一発目の更新は今日の施工例でものせてみます。施工前。出合い框のみごとな丸まり具合とスキマ。炉ブチを中心にガタガタです。今回は結構重症な感じです。というのは、自然な劣化や、スキマは極端に見える場合でも割と簡単に補修が出来ますが前回の修理が間違った方向でなされている場合結構大変です。前回の職人さんが何でこのような方法でやったのか、という所まで探らないと修理のしようがありません。勘をフル回転させて施工しても100点にならない場合も多かったりします。あけてみると、案の定な感じでしたが、まあ想定内ではありました。しかし、ラインの畳屋さんの仕事ってどこも似たようになるのはなんでなんですかね~。施工後セクシーに丸くなってた出合い框もエッジを効かせて仕上げました。スキマなんとか埋まりました。畳表は、豊本先生の「せとなみ」い草21年製織の熟成物です。重厚な感じに青光りしてます。中国産や今時の国産新品種とは明らかに異なる独特なオーラがこの表からは出てます。畳縁は、息子さん夫婦、特にお嫁さんを喜ばせようと選ばれました。この縁、毎回感じますが、見本で見るより意外にしっくりくると思います。
2011年02月28日
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今年最後の仕事。大晦日夕方終了。お蔭様で今年も目一杯仕事させていただきました。自分なりに良い年だったと思います。仕事の動向としては、注文の割合の中で、畳は確実に減少の一途をたどり、逆に畳以外のものの需要が増大しています。キーワードは「高齢化」です。来期はさらにその傾向が強くなる予感です。畳屋として畳をもっと売っていきたいと思う場合、畳のことはまず置いておいて、多くの人が求めているであろう何かを見つけていく必要が不可欠の気がします。多くの場合、一見すると遠回りや面倒くさいことが実は最短距離です。来年はどんな年になるのでしょうか。今年得た教訓を生かせるでしょうか。私はそうありたいと思います。今年一年私とかかわってくださった皆様、ありがとうございました。良いお年を!
2010年12月31日
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前回の畳の続き。不具合箇所をチェックした畳を工場に持ってきて、畳表を張り替える前に畳床の徹底的な修理をします。まず、切り口が膨らんだ部分を締め直して平らにします。床の凸凹を藁を新たに並べてしっかりと締め直し平らにします。この畳の中央部にある凸凹は元々の畳床の出来が良くない場合に良く見られます。修理はなかなか大変です。やり方が悪いと新たな凸凹を作ってしまいます。繊細な感覚が要求されます。ここまで結構な時間がかかりますが、これからやっと畳表の逢着が始ります。畳表と縁を逢着します。完成。畳の角がきっちり出た仕様が当店の自慢です。プラスチックコーナーを使用しますが、これは普通に使うと短所の方が大きいです。そのため、その短所が出ないようにするため、品物の選択と施工の工夫をしています。大げさではありますが企業秘密の部分です。その後、敷き込み。爆発しまくって膨らんだ角部分もすっかり平らになりました。畳の縁が框(縁の付かない辺)より縁が付いた分(1.5ミリ)厚くなるように仕上がると見た目も良く、畳が擦り切れず長持ちします。出会い部分(框部分がぶつかる箇所)。プラスチックコーナーが効いていて直線が出ています。この部分の角が丸くなったり波打ったりしている場合、どんなに上等な畳表をつけても畳が安っぽく粗悪に見えてしまいます。超最高級な畳には「板入れ」といって框に板を縫い付けて角を出しますが、当店では中級以上の畳の場合にも、ローコストで板入れ並の見栄えを目指します。自画自賛ですが、スキマもなくなり真平らになり多分新畳の時より状態は良くなったと思います。こんな感じで手間を掛けています。そのため上物の材料の場合、また床の状態によっては一日に一部屋の施工で一杯一杯の場合もあります。しかし正直言って、手間を省き施工時間を三分の一くらいに短縮することも可能です。もしかしたら、そのような畳でもお客さんは気がつかないかもしれません。でもそうしないのは、なんとしても畳の仕上がりが自分の理想の状態にしたいからです。私は、理想の状態にならないまま収めてしまうと夜寝られなくなってしまいます。限りなく100点に近づくために手間の掛かる効率の悪い施工方法を採用している訳です自己満足ではありますが、そもそもまず自分が満足できる仕上がりになってないものを引渡ししては駄目だと思います。次は素材についてです。施工と同じくらいこだわりがあります。続く。 □□□そんな畳屋がコチラ□□□
2010年09月16日
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久々の更新です。仕事が混んでたのと暑さでヘバってたのでブログまでまわりませんでした。少し涼しくなって体力的に余裕が出てきたのでまた書きたいと思います。秋口がら年末にかけて、一般家庭の表替えが一番多く出る時期です。それで当店の主力商品の畳の表替えの詳細について3回くらいで紹介したいと思います。畳の表替えというのは、ただ新しい畳表に張替えるだけと思われるかもしれませんが、劣化した畳床の修復も含まれているため、高度な技術と手間を要する工事です。ただ最近は、畳の機械が良く出来ているので操作を教えれば素人でも作れないことはありませんし、手間を省こうと思えは幾らでも簡単に出来てしまいます。逆をいうと、完璧にやろうとすると幾らでも手間はかかるし、技術的に終わりの無い分野だと思います。事実、当店の創業当初の11年前と比べると、畳一枚にかける時間は確実に多くなって効率自体は落ちていますが、仕上がりは比較にならないくらいレベルアップしていると自負しています。ある現場の畳替えをサンプルに施工例の紹介です。1,畳を回収する前に補修箇所をチェックします。床の凸凹ちょっと多めです(泣)極端に厚くなっている箇所がありそのためその部分が擦り切れています。スキマ。結構手ごわい痛みかたです。15年くらい前の畳ですから、ワラ床の品質が落ち始めた時期の品です。初めから床ムラが出てたよう思います。とはいえ材質のワラ自体の乾燥状態は良くきちんと補修すれば立派なものになります。続く。
2010年09月14日
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当店も今日14日より16日お盆休みとらせていただきます。電話での受付、ご予約は休み中でも受け付けていますので宜しくお願いします。久しぶりの休暇です。3月頃から全く休んでないですね…昨日13日20時に仕事終えた後、開放感に包まれて、久々にホームセンターと本屋を巡り、これまた久々に映画2本レンタルして疲れているのに夜中に一気に2本立てで見ました。で、久々に今日は朝寝(というか起きたのは昼)して、今ブログ書いてます。今から朝風呂(昼風呂?)浴びて整骨院と床屋行ってきます。ありがたいことにお盆明けから9月初旬までのご注文もぼちぼち頂いており、ベストな状態で工事に挑めるよう体調や機材、設備をこの休み中にしっかりメンテナンスしておこうと思っています。宣伝です。今年に入って一番出てる畳↓□□□「実用・特」□□□ 昔風畳 畳表は豊本氏渾身の一番草(その年の一番良いイグサ)で織った品です。 使用イグサの品種は備後畳ご用達「せとなみ」で強靭で、明るく褪色し、 独特の手触りが特徴。栽培が難しすぎて今やほとんどの生産者さんが 手を出さない禁断のイグサです。 しかもそれをより、風合いを出すためイグサの根元を多く入れた、いわば、 生産者自家消費仕様です(よく生産者さんが自宅の畳を織る場合、このやり方で 作るそうです)。なので、新品のうちは少し貧弱に見えますが青みが取れて くると力強さが増し、上品で均一な焼け色に落ち着きます。去年の一番人気の品は一つ下のグレードだったのですが、より上質の品を長く使おうという傾向になってきたのかもしれません。
2010年08月14日
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毎日、35℃越える中、15時間労働続いています。麦茶ペットボトルラッパ飲みしながら畳作ってます。是が非でもお盆前に収めなければいけない注文がぎっしりです。とりあえず、水分、食事、睡眠は確保して、体力は保っています。で、昨日の畳…ダイケンの和紙の表で、綺麗な青畳に似せて作ったものなのだが、実際の新しい畳表はそんな色はしていない。写真は和紙の畳に本物のきれっぱしを乗っけて比較してみた。実際の畳表は、イグサのグリーンに染土のベージュが混ざった色なので、青白っぽくなる。まさに「銀白」色なのだ。ダイケンさん、銀白色の「銀白」を作ってください。もっと畳っぽい仕上がりになると思います。とはいえ…敷込と自然な感じに感じるのはなぜか?…きっとこのグリーンは、私たちの頭の中にある畳のイメージのグリーンなんだな。夢の中に出てくる畳の色なのね。さて仕事、夜の部にいってきまーす。
2010年08月09日
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梅雨明けてから毎日暑いですね。一気に夏になりました。気候の関係もありますが、お盆前需要でてんてこ舞いの毎日です。そんな中、合間を縫っての自宅茶の間の畳替えがやっと終わりました。1週間以上かけてしまったので、最初の畳が焼けて最後の畳と色が違ってしまいました。当店オリジナルの畳縁で施工です。20種類くらいまで増やす予定です。あと、数種類の畳表を使用しました。まず、当店定番の「実用・特」昔風畳。これは強度とツヤのあるイグサの根元をより多めに入れてもらった、いわば「生産農家自家消費仕様」です。新品時よりも焼けてからの綺麗さを重視してます。なので、施工直後は、畳の端が白っぽい仕上がりになり、少し貧弱な見栄えだったのですが、日数を重ね焼けるほどに見た目が良くなってきました。早くもツヤツヤの琥珀色に褪色する予感をさせてくれる品です。青みが取れるのが楽しみです。さらに問屋が「ひのさらさと同等以上の品ですよ。ヒヒヒヒヒ」と言いながら持ってきた四川産のやつ。施工直後はまるで化学表のような均一さだったものが、早くも施工後一週間程で、T先生の品と風合いが逆転しつつあります…また2年くらい目安で耐久実験です。
2010年07月21日
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…というのはいつも後回しになりがちですが、定番商品の畳表と当店オリジナルの畳縁の使用テストをする必要があったので、合間を縫って施工。材料↓「実用・特」昔風畳表。 T名人渾身の一番草(その年の一番良いイグサ)の畳表です。 新品時の見栄えよりも焼けてからの風合いや強度を考えてイグサの根元を中まで いれてもらった特注品です。あと、オリジナルの畳縁は…今日は、茶の間10畳中3畳のみの施工だったので、終わったらちゃんとアップしますのでお楽しみに…
2010年07月14日
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昨日の続きの工事です。部屋の用途によってグレードを変えました。昨日の茶の間はいいやつで、ちょっと使う部屋は中くらいので、あまり使わない部屋はお手ごろの品で。ちょっと使う部屋→「実用・中」昔風。あまり使わない部屋→「ローコスト・安」ローコストグレードはさすがに縁下の根白が目立ったけど、草自体はプリプリして丈夫そうです。焼けるとツヤツヤでしょう。さすがはT名人!同じ生産者さんのグレード違いの材料を同じ家に施工したので、それぞれの違いがはっきり分かって面白かったです。
2010年07月13日
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今日も営業圏内を納品したり顔出ししたり見積もったり…で、今日の畳↓□表替え「実用・上」昔風畳□表のいいやつは逆光でみるとモノトーンな感じがいいです! しかし、この畳表に使用している「せとなみ」イグサなのだが、太さは「ひのみどり」と見た目たいした違わないのに、畳に施工するとゴツイ感じに仕上がるのは何でだろうか?とても不思議だ…夕方、東の空には虹↓西の空にはデーハーな夕焼けここからラスト一件見積りへ~ 昨日半日休み取れたので体は軽いです。
2010年07月12日
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梅雨明けは未だなものの、畳や襖を新しくするのが気持ちの良い季節らしく、あらゆる種類の工事が一気に入ってきます。それに加えて納期のシビアな仕事が飛び入りし、おかげさまで予定表はパンパンの状態で一日15時間労働という日が2週間くらい続き、どうにか明日から普通のペースで仕事ができる状態までにもってくること出来ました。この状態は、勤めだったらとっくにダウンしている悲惨な状態だと思うのですが、結局、自分の仕事だから、特にストレスも感じずにやってるんでしょうね。しかし、これから梅雨明けに向かうので集中のピークも本番はこれからだと思います。少し疲れ気味の体を調整しないと。混む時期ですが、どんなに仕事が混んでも仕上がりのクオリティは維持しつつ、なるべくお客さんを待たせずに、また出来上がりはなるべく早く、を心がけています。↑先日本藁床で新調した畳。うちの畳機械は、一応最小サイズながらもオートメーションシステムになっているので従来型の倍の生産は可能なのですが、この藁床の畳の新調に関しては、仕上がりを考えるとどうしても半自動の工程を経る必要があり量産が出来ません。どんなに忙しい時期でも素材に合った施工方法は崩しません。仕上がりは…敷きこんだ状態を見てもらえば分かります。
2010年07月10日
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二年前にテストを兼ねて、茶の間に定番商品を使用してみた。その茶の間は使用される畳表にとってかなり苛酷な環境。東と南から直射日光がそそぎ、入り口が土間になっていて、家族全員がそこを通って出入りし、お客さんが来れば必ずそこでお茶を飲み、猫の通り道でもあり、とにかく、使用頻度が異常に高く、しかも土間に続いた一帖の畳に負荷は集中する。結果 ↓写真は、二年間苛め抜かれた入り口の畳です。質の悪い品ならここはほどなくしてボロボロになりますが、これが良い感じにツヤがでてます。使ったのは、生産者の豊本さんが「目方乗らなかった」と申告してくれた新品時には少し貧弱に感じた畳表でしたが(農産品なので中にはそういうのもあります)、使い込まれるほどに高級な質感に変わってきました。このツヤの出方は、紛れもなく昔ながらの備後表の特徴です。(まさに昔風!)ちなみに現在は、この当時の品からイグサの織りと栽培時の有機肥料が変わり、さらに上質な仕上りに進化しています。2年前の畳、本当はまだまだこれからというところではありますが、近々テストを兼ねた表替えをします。使用する畳表は、去年の暮れから一番の売れ筋の「昔風畳・実用・特」(豊本さんの1番草)と、わらしべ工房オリジナル畳縁(これがすごい品です)を使用します。楽しみ~。
2010年06月27日
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たまたま二件連続でメーターモジュールの畳を表替えする仕事が続き、同じグレードの材料で、それぞれ国産と中国(四川)産の品を使用する機会があったので比較してみました。どっちが国産か、中国四川産の畳表か分かるでしょうか? ↓ 答え ↓ ↓ ↓ ↓上の画像が四川で下が国産。もう写真だと違いが全く分かりません。では、現物は全く差がないのかというと、そういうわけでもないのです。イグサの質、色、香りなどの五感に響く部分が明らかに異なっています。中国が劣るということでもありません。むしろ四川に限って言えば、生産者が良い畳表の条件とする「ねばり」とよぶイグサの柔軟性などはすばらしいものがあります。焼けてからも色艶も十分良いものです。しかも、草質は根っこから穂先まで青みがあり、製品にしたとき均一なものに仕上がるようです。さらに実入りが少し悪い分、イグサの本数を打ち込むことができ、結果として昔の備後表のような目の詰まった高級感のある品を作れる草質です。(実入りが良くないというのは必ずしも欠点ではなく、ねばりが十分ならむしろ良い品物が作れるそうです)ちなみに今の四川表は、一昔前の中国にありがちな、塗装のような着色や、過乾燥による脆さ、石炭乾燥による有毒成分の検出もなく(四川はほとんど天然ガス乾燥だそうです)、今や別物の品になっています。しかし!国産にあって中国にない部分!言ってしまえば、ごく些細な部分… 昔ながらの自然で素朴な色合い 昔ながらの深呼吸したくなるような香り…ことに香りは、私たちの脳のかなり深い部分を刺激します。些細だけど重要な違いです。国産の無着色畳表の出す独特の優しい香りは、中国表がどんなに品質が上がってもまねることのできない特徴だと思います。そういうわけで現在は、五感にスッと入ってくる国産畳表が当店の定番品となっています。
2010年06月27日
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ジメジメな季節で、この時期は畳替えを避ける方も多い反面、畳の持つ清涼感あふれる感触や香りが一番気持ち良く感じる季節でもあります。そんな理由で、カビのリスクを回避しつつ畳の気持ち良さを味わっていただくためにほぼ毎日のように殺菌乾燥機が動いています。例えば、本日の畳の場合…お預かりした畳は、裏側の風の通りにくい部屋ということもあって、20%以上の水分を含んでいました。このくらいだと、ジメっとした感触がはっきり肌に伝わります。これを90℃の熱風で2時間処置。畳の内部は50℃くらい。これでダニカビ菌類は死滅します。この時期一番の問題は、含有水分。乾燥を終えて測定すると…2%くらいしか下がっていない…しかし畳替えの施工が終わって測定すると…温度保っているうちは水分揮発中なんでしょうね。この時点でまだ温もっているので、最終的には13~14%くらいに落ち着きそうです。部屋の空気もカラッとしました。使用畳表は、裏部屋ということもあり「ローコスト・安」。「安」は安いということのほかに安心、安全の「安」でもあります。熊本の契約農家さんからの畳表使用で、安全安心、十分の耐久性です。写真通り色艶、結構良いです。どこかの家具屋ではないけどお値段以上かも…
2010年06月22日
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…したのは当店の主力商品「昔風畳」に使用する畳表。この畳表は高級品で知られる備後表と同じ品種「せとなみ」イグサで織られています。特徴としては草はやや細め、変色草が多め、実が充実してない、などの結構欠点の目立つ品です。さらに栽培もコツが必要で、先枯れ、ツボ枯れ、大量の有機肥料を要し、不足すると製品にならないくらい老化するという品種のため今ではほとんど作られていないイグサです。よって、作りにくく、ぱっと見がショボい製品のために生産者、問屋の両方に人気が無く、需要も供給も発生しない、この「せとなみ」畳表は残念な意味で幻の畳表となってしまいました。多くの欠点や栽培のリスクの伴う誰も見向きもしないこの「せとなみイグサ」の畳表をなぜこの生産農家は作り続け、当店は主力商品として採用し続けるのか?秘密はコレダ!! ↓ ↓ ↓畳表の一番弱い穂先部分。5,6本を力いっぱいむしってみるが… ↓ ↓ ↓おー、すげー。全く千切れてこない。強烈な繊維質だ。この部分は、何もしなくともポロポロ取れてくる畳表も普通にある。生産者さん、長期保存を考えて含有水分は11%以下のドライフラワー状態にして出荷してるのにこの強靭さは驚異的です。見た目のショボさとは正反対の強靭さを誇る品種なのだ。そして、使うほどに風合いを増すという特色もある。新品時にこの畳表より見栄えのする品はたくさんある。しかし、使用するにつれて出てくるツヤ、退色の具合がメタリックなクリーム色で非常に明るいこと、長持ちしてくれること…など、一言で言うと、使うほどイイ感じになるという、のこの点は他の品種を大きく凌いでいる特色です。なぜ来年分の材料を今仕入れなのか?この「昔風畳」表は1年寝かせると、別物かと思うくらい厚みが増えてガッチリします。それで熟成期間を経ての使用になるので早めの入荷です。そんな理由で当店の倉庫はだいたい2年分の材料を収納していることになります。写真は鮮やかなグリーンに写ってますが、実際は淡いグリーンです。この色合いの品は例外なく1年寝かせると銀白色とよばれる光沢のあるブルーに落ち着きます。仕入れ時に淡いグリーンというのが重要です。(ちなみに新草時に濃い目のグリーンの品は1年寝かせると暗めの色調にボケるので駄目です。)来年分も良い畳表を確保させて頂きましたので安心しました。
2010年06月20日
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…というのは、痛んだ畳表をひっくり返してリニューアルするとてもエコな畳替えです。しかも予算は、表替えの半額から3分の1程度で済みます。ただし…正直畳屋からすると、単価が取れないだけでなく、手間がかかる、いろんな不具合出やすい、表替えよりきれいにならない等の理由であまり積極的に受けていない同業の方もいらっしゃるようです…私は、畳屋の都合は置いておいて、やはり畳屋なのだから、商品の品質とバリエーションUPの観点で「裏返し」も徹底的に技術を磨き、裏返し特有の欠点をクリアするだけにとどまらず、快適さと美しさを追求すべきと考えて、品揃えを完成しました。例えば↓写真の畳は6年前、当店で新調した畳でしたが、日当たりの良い使用頻度の高い茶の間だったのと、地震で大容量の水槽が割れて、水を目一倍吸収し、畳床はしっとり、逆に畳表は完全に油気が飛びボロボロの状態でした。まず、吸い込んだいろんなものを畳床を殺菌乾燥機で揮発させサラサラの状態にして、カパカパのボロボロの畳表を、天然成分のの柔軟材で丸ごとクリーニング+リンスの後天然成分の畳専用WAXで油分を補い美しさと強度を回復させています。いいツヤで出てると思います。なんというか重厚な高級感のある仕上がりとなりました。(仕上がり具合は、ついている畳表の質に比例します)これだけ手をかけてツルツルの仕上がりですが、表替えより安く上がります! ↓ わらしべ工房 裏返しメニュー
2010年06月19日
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敏感なアレルギー体質の方用の畳と考えて「農薬・化学肥料使わない畳」を定番商品として扱っています。年に数件ではありますが、そのようなお客さんからこの畳を選んで頂いています。しかしそれ以上に、寝室用としてこの畳を選ぶ方が多いです。もちろん、農薬や化学肥料を使用した普通栽培の畳から何か有害な物が揮発しているわけではありません。国産に関してはほとんどの製品は残留農薬等の検査をしても合格すると思います。中国産でさえ残留物検査合格のお墨付きの品が入手可能です。 「農薬・化学肥料使わない畳」の畳表生産者の山本一氏によれば「人間の感覚は、検査センターの検査や、どんなセンサーよりも敏感なので極小の微粒子も感知する」とのことでした。見積もりに伺った際に多くの畳のサンプルの中からこの畳に注目される方は、五感超えた鋭い感覚の持ち主なんでしょうか?今日の「農薬・化学肥料使わない畳」↓なんか畳が光ってます。極薄の染土なのと、イグサそのもののツヤだと思います。あと凄いことを発見してしまった。この山本さんの畳表は、新草とヒネの色気がほとんど同じだ。つまりヒネになっても青みが持続するということ。今日、ちょうど新と古の切り替えのタイミングにあたり、ちょっと比べてみてかなりビックリしています。当店の主力商品の「豊本さんの昔風畳」も同じような特徴があって、生産から時間が経過しても色味が落ちないというのは、もしかしたら、イグサの生命力と関係があるのではないかという気がしてきました。 畳表の仕入れには何年携わっていても新しい発見があって面白いものです。「農薬・化学肥料使わない畳」で今日のお客さん、いい夢見てるでしょうか?
2010年06月08日
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なぜなら、本日の神様ののお告げは「干」す、とお空に出てました↓そんな仕事以外のことがしたくなるような気候の日でしだが、天気に関係無く、ひたすら畳を作っている今日この頃です。昨日今日は私たちが今まで住んでた借家をお返しするに当たりリフォームしてました。昨今は、賃貸の現状回復の定義が変わり、結構もめたりするケースが多く、畳屋が板ばさみになり、どちらに味方するわけにも行かず困ってしまうことが度々あるのですが、自分が借りた場合なので、言われなくてもぎっちり直してお返しです。まあ、畳も襖も売るほどあるわけなのでセコイことは言いません…。むしろ4年も借りていたので感謝の気持ちを込めてリフォームです。畳と襖と、猫が爪とぎした戸のクロスを貼り替えです。居間は日当たりの悪い部屋なので、市松表と明るい縁を奢りました。日当たりは前のままなのに畳と襖が新しいだけで明るく感じます。不思議です。早く次の人が決まると良いです。
2010年06月07日
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割と新し感じのアパートには和室が全く無いところも少なくありません。住む人が、日中はほとんど働いていて家は寝るのに帰ってきているという生活パターンの若い年代の人なら体力があるので、洋間だろうが畳だろうが布団が敷ければなんでも良いと思いますが、生活のほとんどを家の中で過ごす人にとっては、板張りの住まいは結構過酷だと思います。そのような理由で、時たまフローリングの部屋を和室として使用したいという要望を頂きます。仕上がりはこんな感じ↓特に違和感はありません、というより、洋の内装に畳は意外となじみます。写真の畳は部屋の敷居の高さの関係で25ミリの厚さ(一般の畳の半分以下)でしたが素材の選択と組み合わせで、十分な強度と、普通厚のワラ床なみの柔らかな感触を両立させることができました。当然、ホームセンターの2千円位の使い捨ての畳とは全く異なる素材と施工なので、通常の畳と同じように、何回でも張替えができます。□畳新調 建材床・国産市松表使用。
2010年06月06日
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ブログの更新もまばらだったわけですが…地元の方がここを訪れる場合、畳注文する前にどういう店なのか調べてみるか、というパターンだと思い、もう少し頻繁に施工例などものせるべきだなーと。とはいっても施工終了時に写真撮らせてもらうこと自体忘れることも多いのですが…という訳で、ここ数日間は、最近の施工例をご紹介します。■和室8畳間 □畳表替え 実用・特(豊本・昔風畳) □襖貼替え プレミアム・銀(磐梯)畳、襖ともに高級タイプのグレードですが、風合いも長く持続する品のゆえ長期的に見るとコストパフォーマンスに大変優れたクラスといえます。長持ちしますよ~。ことに、畳に関しては、使うほどにツヤが増し高級感が強調されてきます。(新品時にパリッとしててもツヤが出ないまま劣化していく草質がウンコな畳表も少なくないです)最近は、上等の品をさりげなく選ばれるお客さんが本当に増えた感じがします。贅沢ということではなくて、良い物を丁寧に長く使いたいという方が増えてるんでしょうね。
2010年06月05日
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このご時世ですが、大変忙しくさせて頂いています。感謝!思えば、10年前に店を始めた頃、「寝る暇もないくらい仕事が来たらいいなー」などと思ったものでした。今、当時の考えてたような生活になりました。さらに次の目標として、地域の人にさらに喜んでもらえる存在になる、ということを追い求めていきたいと思います。その点で、自分には何ができるだろうか? …いつも自問しています。このブログ見てくださった皆さんに、禿げた腹の出た笑っているおんつぁんのハッピー画像のおすそ分け↓ちなみに、この、おんつぁんに敷く畳を依頼されたので、思いっきり縁起のよさそうな配色の畳を作ってみたのが写ってるやつです。
2010年06月01日
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昨日から続いた大雨が上がった今日、ほぼピーカンに晴上ったのは良いのだが、夕方から再び降り出すという予報。で、今日は天気との競争。現場は、車から玄関まで50メートルほど畳を運ぶ必要のあるところ…何が何でも降り出す前に最低でも搬入完了してないといけない。なんとか間に合った。でも工場滅茶苦茶。あした早起きして片づけしよう。
2010年05月25日
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…のつもりなんだろか?襖につけた印にあわせて停まってる。そういえば以前、貼り替え中の襖の柄そっくりの蛾が停まっててビックリしたことがあった。食物連鎖の下の方にいる連中だから、擬態くらい出来ないと生き残れないか…
2010年05月24日
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更新を休んでいた間、実にめまぐるしい毎日を過ごしていました。まず、4月の中旬ごろから注文が集中し始め一日の睡眠時間平均4時間という日が2週間続き、親父の交通事故、恒例の田植えに突入し、昼間田んぼ、夜は畳や襖の一週間… 田植え最終日に、入院中の婆ちゃんが亡くなって、悲しみに暮れながら夜なべで畳を作り、その数日後に日頃良くして頂いていた近所の同業の方もお亡くなりになって葬儀に行って涙しつつも、急ぎの仕事を夜なべでこなし…こんな感じで最近過ごしてました。えらい濃縮感のある1ヵ月でした。ちょっと疲れた…しかしなんか、身近な人が亡くなると、普段は考えない人生の意義とかちょっと考え込んだりしてしまいます…まだまだ納期に追われながら5月も過ぎようとしてしています。お待たせしている各お客様、ほぼ予定どうり行ってますのでお知らせしている通りの予定で着工可能と思いますので、宜しくお願いします。
2010年05月20日
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・・・とはいえ、寒い日が続きます。しばらくブログも更新しなかったのだが、いやーいろいろあった、あった…ブログ更新する気も起きなかったわ。どちらかというとあんまり嬉しくないことで、悲しかったり腹立ったりと、まあ、少しゴタゴタしてた訳です。(詳細は、あまりに生々しいこと書いても読むほうは面白いだろうけど意味が無いので省略)おまけに、トドメのぎっくり腰で、弱り目に祟り目…しかし、こんなマイナスなことわざわざなんでブログで報告するのかというと、まあ、一応畳屋の楽屋裏なので多少は日陰部分もないと不自然でしょ。(主にうちのダーク部分の情報楽しみにしている読者様もおられると聞きますし…)私の46年間の人生振り返ると、好ましくないことが重なる時期というのはほぼ100%転換点になっています。要するに「こんでは、いかんだろ」ということで、やり方を180度変えるか、同じ方針をさらに徹底するかして加速させるようです。その結果、生活が大きく変わるみたいです。過去においては。今回もそれに同様のインパクトを感じてですね。自分を取り巻く状況がここ1、2年で大きく変化するんでしょうね、多分。ギックリ腰のほうは完治までもう少しです。まわりの人に迷惑かけてます。しかし今回は、前兆が全く無くてビックリです。慢性化してたんでしょうか?医者に、「ずいぶんと疲労がたまってますよ」といろいろお説教されてしまいました。食事と規則正しい生活に心がけないとヤバイよと、ギックリ腰という形で体がサインを出してくれたのでしょう。兎に角、俺は負けねぇぜバカヤロー…という話です。
2010年04月05日
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完成に向けてバラバラと更新です。本来ならブログでテキトーな事をぶつぶつと呟くような内容も、もったいないのでコンテンツに加工にしてアップしてます。ここで愚痴りながらアイスとか食べながらヘラヘラ書いてることも、背筋を正し、体裁を整えつつ書いてるので、少しは読めるものになってるか…?「良い畳(表)の見分け方」というページ作りました。書くには書いたが、一般の人見ても役には立たないかも…結局どんなのを仕入れてるかという話しだし…うちには良いの沢山有るよ、というオチだし。見て笑ってやってください⇒バカ
2010年02月23日
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合間にちょろちょろいじってます。ことしこそカチッとしたものを完成したいとかんばってます(毎年作りかけで挫折して放置)…年々畳の注文をくださるお客さんがパソコン世代に近づくにつれて今やっとおくべきことだと思うのです。内容で悩むのが、どの辺りに落としどころを決めるかという点。例えば、マニアックになりすぎすると一般の方に分かりづらいものになり、なるべくやさしい内容にしようと思うと毒にもならないかわりに薬にもならないものになり…例えば、畳表の拡大画像とかは、畳屋にとっては是非必要だと思うかもしれませんが、一般の人はそういう情報はいらないのかもしれません(載せたりしてますが…)。可能なら、敷居は低く、奥行きは深くというのを目指してます。(SEO対策にも単純にページ数は必要だそうです)多分今月中に目鼻をつけないと作れないと思います。手作り感全開のHP⇒ http://41193.com/ よいいぐさどっとこむ汚い手書き風チラシのテイストを目指してます。
2010年02月23日
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職人の金子と慰安も兼ねて行ってきました。(金子からすれば私と二人で一泊の熊本ではたまったものではなかったろうと…)ニコニコしながらホテルの飯食ってるし良かったです。生産者さんにも覚えてもらったし。今後、良いことあるでしょう。ホテルから見える日本製紙の工場。地元石巻にも工場があって、社員のお客さんが結構な割合を占めています。多くの方が、八代に行かれていて、ご自身が見た田んぼのイグサの様子をお話されます。そんなこともあって、この地は近くに感じます。続く。
2010年02月21日
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二年前にテキトーに作って放置中だったホームページを改装中です。トップページに「店主のでぃーぷなたたみわーるど」をのせました。といっても内容は、ここ楽天ブログの数年間の日記のリンクにすぎません。一応分類して張り付けたので、バラバラで読みにくかった数年分の日記も目的持って読めるので畳を知りたい人にとって多少はタメになるかもしれません。いや、本当に一般の人にとって役立つ話題というのは冗談抜きで少ないな…偏っているというか…反省!後は、古いままの商品と価格表を直さないと(ご迷惑おかけします)。 わらしべ工房 サイト リニューアル(中)!
2010年02月17日
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畳の材料の打合せのため一泊二日で熊本八代へ。朝6:30出発 翌日夕方6:00に帰ってこれました。仙台→福岡の直行便で短時間で疲れも残らず用件済ませて帰還。八代、全然遠くない所です。往路復路
2010年02月17日
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…する施工とそうしない施工ではどういう違いが出てくるか?まあ、プロの仕事なので適当にやっつけたとしても破綻するような仕上がりにはならない。が、何かが違ってくるのだろうとは思う。例えば…「気」のような…職人が、お客さんの幸せを願いつつ仕上げた施工は、プラスの想念のようなものが畳や襖に残って家の人に影響しないとは、言い切れない(若干オカルト?)。まあ、そういう系のものは計測出来ないし、再現性もないので、「気」のせいでもあるのだが。それでも、心の入った仕事でお客さんの幸せを願うのである。職人・金子氏。 畳の空拭き、気合十分。見てると空拭きというより磨きに近い感じです。ピカピカに!心を込めて作られた素材を心を込めて施工する。部屋に命が吹き込まれるというのはあると思う。
2010年02月10日
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襖小屋のレイアウト変えてからなかなか快適だ。暖房器具も導入して、もう住めるのではないかと…作業もサクサクとはかどる。ちなみに写真の襖の茶チリ越しに古い襖の柄が透けてるので、古い紙は剥がさないのか?と思った方~。前回の紙がベタ貼り(全面糊づけ)の場合普通は水で濡らして剥がすのだが、その場合結構な確率でベニヤが剥離してくるので無理はしないことにしている)で、今日の襖は…貼りたてなのでまだシワっぽいです…紙は「上新鳥の子」という機械漉きであるものの本物の和紙だ。「波に千鳥」という奈良時代からの伝統的な図柄なのだが、今はあまり見ることはない。なんだかハイカラで良い柄だなーと思うのは日本人のDNAなのか?水を含ませた鳥の子和紙は、ちぎれ易いし汚れやすいし、下地が悪いとそのまま仕上がりに出るしで作業は神経使う。ごまかしは一切効かない繊細な紙だ。さらに戸襖の場合、糊シロは極力小さくしないと、非常に無様な仕上がりになる。(糊しろが小さいということは乾いて仕上がる時に剥がれてくるリスクが大きくなる)とにかく基本を忠実にやらないと失敗する。鳥の子は出来ればやりたくないという襖屋さんも少なくないが、定期的に扱えば技術を保持するのに役立つとは思う。
2010年02月01日
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3月頃発表予定です。昔ながらの風合いを目指した畳を作りたいと考えて準備中です。最近の畳は生産者たちの努力創意工夫の結果、非常に見栄えの良い畳表が流通しています。基本的には農産物である畳表なので多少のばらつきがあるはずなのが、工業製品として見た場合でも十分に均一なものが作られるようになっています。これはすごいことだと思います。が、そんな現状の反動で、見栄えは多少犠牲にしても、より強靭で手触りの良い畳を作りたいと思うようになりました。3月頃から一部グレードは取り扱いできるかもしれません。 まだ品物は見てませんが楽しみです。詳細は迄ご期待!!
2010年01月28日
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…といっても、棚付けたり配置換えたりの程度だが…狭い小屋(3坪)で作業してるので、ちょっとした作業テーブルの位置とか、製品の置き場所などで、はかどり具合が大きく違ってくる。去年までは、一軒分の襖を預かってくると身動き取れない状態だった。今回は二軒分くらいの襖も収納しつつ作業もできる状態になった。壁際に沿って襖障子を20枚くらい立てかけ乾かせるようにした。あと、材料置いておいた棚を撤去して床を広くして、その代わり作業台の下に収納できるようにした。それと、プリンターを母屋から移して、その場で伝票作れるようにもした。まるまる3日掛かった。掛かりすぎだ…まあ、いろんな仕事や状況をシュミレーションしながらの作業だったからこんなものか。しかし、これで今年は電光石火のスピードで襖が貼れる(のか?)。
2010年01月24日
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一月の仕事の状況はというと、まあ、シーズンオフだ。といっても、この時期でないと出来ないことも沢山ある。例えば…作業効率upのため工場の改装とか、配置変えたりとか…あと、職人の技術的な点で改善してもらったりとか…例えば、先日は、うちの職人、どうしても縁の目が流れてしまう傾向があったので、手の使い方とか全部変えてもらった。(畳暦20年の金子、素直にやり方変えてくれるいい奴です)こういうメンテナンス的なことは仕事が混み始めてからだとなかなか出来ない。なのでこういう時期も必要ではある。あとは、3月までにやっておくことは、1,熊本行き 2,サイトの改装 3,各種パンフレット作成 4,各種システムの構築 5,その他いろいろ…結構やることは多く、のんびりしてたら片付かない。1月なのに、ぼちぼち仕事は頂いているので有難いです。
2010年01月23日
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今日は、職人の金子も一月の祝日なのでお休みだ(一月の畳屋はのんびりです)。しかし、訳あって急なお客さんの注文。それで久々に一人で畳の表替え。なんというか、アレだ…やはり仕上がりは一人でやったほうが良いわ。全部イメージ通りの仕上がりになる。んじゃあ、一人で畳やるのがベストかというとそういう訳でもない。まず、素人のお客さんからしたら微妙な違いだということ。そして、畳工事で重要な点は仕上がりだけではない。それは納品の時間だったり、時には一日で何十枚も仕上げることが求められたり…要するに一人でやるにはお客さんのニーズに応えるには限界があるということだ。とはいうものの、本音は一人でやるほうが楽しいな…でもお客さんへのサービスを考えると…■畳表替 「実用・中」 ひのみどり品種久々の「ひのみどり」の使用だけど悪くない。今回のは、きっちり実が入ってて、際部分が、弱い穂先を強い根元で覆うような織り方をしているのちゃんと長持ちする品だ。色も薄めのグリーンなので綺麗に退色すると思う(濃い目のグリーンはくすむことが多い)。
2010年01月11日
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大晦日に風邪ひいて、納品を延期してもらったお宅へ。シックハウス+天然素材指向のお客さんで、選んだ品は、ワラ床+無農薬無化学肥料(の表示はNG?)の畳表+純綿縁。畳床の方も無農薬ワラ使ったこだわりの品もあったのだが、畳の仕上がり値段が倍くらいになってしまうため予算的にアウト。そのかわり、畳乾燥機で熱処理、ベークドアウトして残留物を揮発させてシックハウス対策を実施。 *ちなみに一般にアレルギーの人は、成分微粒子一個でも感知する 歩く超高性能センサーとも言われてるので、やれることは出来る限りやります。で、畳床と畳表と縁のサンプルを一晩枕元においていただき、症状が出ないことを確認ののち施工。あと施工と納品に際し、職人の金子に、3日間禁煙してもらい、タバコの微粒子が畳に移らないようにした。「なんだか普通の畳と光沢が違いますよね」とお客さん。なかなか鋭い目利きだ。確かにこの畳表、普通栽培のものとイグサの硬さとツヤは別物だ。分かる人はすぐにその違いを感じるようだ。石油系の材料を極力使わない昔ながらの素材は、微妙なムラがあったり、色あせやすかったり、管理に失敗するとカビや虫の温床になったりという欠点もあるものの、適切な扱いをすれば快適な暮らしをもたらしてくれる。シックハウスということもあって、当店を信頼して大工さんから畳を抜いてご注文下さったHさん。仕上がりに喜んだいただけて何よりでした。ありがとうございました!
2010年01月10日
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