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カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書) [ 室橋 裕和 ]価格:1,320円(税込、送料無料) (2024/5/28時点) 楽天で購入 日本のいたるところで見かける格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営で、どの店も同じメニューなのはなぜか? 「インネパ」と呼ばれるこれらの店が日本で増殖していった謎を追ったノンフィクション。 いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか…その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。 本書は、在留日本ネパール人によるインド風カレー屋がなぜここまで増加していったのかを、歴史的な観点と彼らのおかれた状況双方から読み解いた一冊。何故同じようなメニューを提供する店が各地にあるのかという疑問への回答から始まり、牧歌的な雰囲気のあるインネパ店や、ネパールのシビアな実情が丹念な取材により明らかにされています。主たる産業がなく出稼ぎに頼るネパールの国内事情や文化的・社会的背景、日本でのビザや教育などの問題など、幅の広いルポとなっており、なぜ日本でナンが一般化したのか、インドの近代史や日本での展開、ネパール人の側の事情など様々な側面も理解できる内容で、ノンフィクションとして非常に興味深い中身でした。【満足度】 ★★★★☆
May 28, 2024
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起死回生 逆転プロ野球人生 (新潮新書) [ 中溝 康隆 ]価格:968円(税込、送料無料) (2024/5/27時点) 楽天で購入 戦力外や飼い殺し、理不尽なトレードにも挫けず、必死でもがき続けるプロ野球選手たち。ピンチをチャンスに変えて、栄光を掴んだ30人のサバイバル野球人生に迫る。『週刊ベースボールONLINE』連載を加筆し書籍化。 このままじゃ終われない。俺はもっとやれる…。戦力外や飼い殺し、理不尽なトレードにも挫けず、必死でもがき続けるプロ野球選手たち。小林繁、栗山英樹、野茂英雄、矢野燿大…いずれも才能を新天地で開花させ、その実力を天下に知らしめた。「今に見てろよ」と歯を食いしばり、白球を追いかける彼らの姿は、いつだって見る者の胸を熱くさせる。ピンチをチャンスに変えて、栄光を掴んだ30人のサバイバル野球人生。 本書は、チーム事情でチャンスが得られない、戦力外通告を受けたなどの不遇から、移籍先で大活躍した選手たちの物語。収録されている選手の数は30人で、それぞれの人間ドラマは読みごたえがありました。【満足度】 ★★★★
May 27, 2024
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先日は、今こそ復刊を希望するコミックとして『飛ぶ教室』(ひらまつつとむ)という作品を紹介させていただきましたが、もう一つ、放射能を扱ったコミックで、同じく復刊を希望している作品がありますので、再び紹介させていただきます。その作品は、『ドームチルドレン』(山崎風愛)という作品で、こちらは全3巻のコミックス。この作品は、核戦争によって科学者とその家族の一握りの人間たちだけが生き残った世界を描いた作品。生き残った人々は、狭いドームの中で暮らすことを余儀なくされ、そのドームの中で数十年の時を経るうちに、やがて、そこで暮らす人もわずか7人となり、ドームで生まれ育った少年・しんたは、考古学者を目指して日々発掘の日々を送る。そして、ようやく50年後に、ドームの外の放射能基準値が安全圏に達し、しんたはドームの仲間達と外に出るが、ドームの外は荒廃した世界が広がるのみ。愕然とする、しんただったが、きっと他にも地球上には生き残っている人がいるとを信じて、他に生き残った人達を捜すことを心に決める。それから数年後、通信機による呼びかけから、世界に僅かではあるが生きている人達がいることを知ったしんたは、ついにドームを出ていく決心をする……。という物語ですが、世紀末を描いた物語ではあるものの、子供達の目線で描かれており、これは『少年ガンガン』という小学生が読む少年誌で連載されていたこともあるのでしょうが、未来へ向けての勇気と希望が描かれています。この物語に登場する人々は、かつて人類が地球を傷つけてしまったことに対して、罪の意識を感じ、地球に謝りたいと切に願いながら、「ドーム」で暮らすのですが、コミック全3巻の中には、自然環境についてや、命ある生物を食することについてなど、子供でも分かりやすく描かれており、大人が読んでも感動を覚える作品です。このコミックは、絶版となっているコミックで、マイナーな作品でもありますが、ブックオフなどの古書店にある場合もあり、楽天市場でも、古本として、数は限られていますが、販売しているショップもありました。10000円以上で送料無料!【中古】afb【古本全巻セット】ドームチルドレン_全3巻[完結]_山崎風愛価格:300円(税込、送料別)ただし、すでに絶版となっているコミックでもありますから、数は限られており、先日も書きましたが、絶版や品切れ本を投票で復刊させるという、読者参加型のリクエストサイトに「復刊ドットコム」というサイトがあり、この「復刊ドットコム」の復刊リクエストにも、上記で紹介した『ドームチルドレン』についても作者の作品集としての、復刊投票を受け付けています。読んでみたいと思う方、こうした内容のコミックを復刊してほしいと思う方で、この本の復刊活動にご賛同の方は、下記のリンク先より、リクエスト投票をお願いします。『山崎風愛作品集(山崎風愛)』復刊リクエスト投票
April 17, 2011
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母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 [ 松浦 晋也 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2017/10/9時点) 男一匹、ガチンコで認知症の母を看る。思い知ったのは、“男の子”が母の介護を行うことの難しさだった…。科学ジャーナリストの実体験に基づく介護対策が満載の奮闘記。『日経ビジネスオンライン』連載を単行本化。 ある日、母が認知症を発症した……。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧ください。 本書は、認知症となった母親の自宅介護の記録を書いた介護ノンフィクション。独身男性の家庭内介護の難しさは勿論のこと、介護保険制度や様々な体制に助けられ、失敗したエピソードも交えて、手続きや初期の対応の大切さなどがしっかりと書かれています。介護を何とか家庭内でと考えている人も多いでしょうが、家庭内介護の行き詰まりの現実や、公的扶助の必要性が実体験として書かれており、介護サービスの仕組みも分かりやすく書かれているだけに、介護問題を抱えている人にはぜひとも読んでほしい一冊です。【満足度】 ★★★★☆
October 9, 2017
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先日、札幌ドームへの体験型救出謎解きゲーム「札幌ドーム大捜査線~ドームに囚われたB・Bとポリーを救出せよ!~」へ参加してきた際に、札幌ドーム内のメモリアルコーナーの展示物で新たな展示物が飾られていたので、その展示物も見てきました。侍ジャパンマッチ2012 日本対キューバ戦での日本代表選手サインボールONE PIECE作者の尾田栄一郎氏のサイン色紙EXILE LIVE TOUR 2013 “EXILE PRIDE”でのメンバーのサインAKB48・2013真夏のドームツアーでのメンバーのサイン嵐コンサート“ARASHI LIVE TOUR Popcorn”でのメンバーのサインこの他にも、写真は撮りませんでしたが、北海道日本ハムファイターズの今シーズンのホーム開幕戦(2013年4月5日)スターティングメンバーのサインボールや、大谷翔平選手プロ初登板時(2013年5月23日)のピッチャーズプレートも展示されており、この他にも数々の展示物が飾られているので、札幌ドームに行った際には、これらのメモリアルコーナーの展示物もじっくり見てみるのもいいでしょう。
September 20, 2013
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ニッポン全国 和菓子の食べある記 高島屋・和菓子バイヤーがこっそり教える郷土の和菓子500品 [ 畑 主税 ]価格:1944円(税込、送料無料) (2018/9/1時点) 和菓子バイヤーとして確かな目と舌を持つ著者が、日本全国を探しまわって見つけた郷土の和菓子500品を紹介する。手みやげを選ぶときや全国各地を旅するときにも役立つ和菓子本。ブログ『和菓子魂!』をもとに書籍化。 和菓子バイヤーとして確かな目と舌を持つ著者が、日本全国を自分の足で歩いて探しまわって書いた臨場感あふれる文章で、太鼓判を押す全国の和菓子を紹介します。実際に訪れた全国の和菓子店は1000軒以上で、食べた和菓子は10000種類以上! そこから厳選した約350店500点の和菓子です。実際に作り手を訪ねているバイヤーだからこそ知っている、和菓子の裏話もちらほら。著者が選ぶ東京和菓子四天王、日光羊羹街道、金沢で1週間しから売られない氷室饅頭の話などの和菓子コラムも充実。また、各ページの欄外にあるはみだし1行和菓子情報も見逃せません。和菓子好きばかりでなく、手みやげを選ぶときや全国各地を旅するときにも役立つ、400ページとボリューム満点の和菓子本です。 本書は、サブタイトルに『高島屋・和菓子バイヤーがこっそり教える郷土の和菓子500品』ともありますが、和菓子とその職人に情熱を注ぐ、高島屋・和菓子バイヤーの人気ブログを書籍化したもの。1店舗をページで紹介し、店の紹介と売りの和菓子の特徴をコンパクトにまとめています。本書を読むと、知らない和菓子が数多くあるものだと改めて思いましたが、和菓子とお店の写真入りで、見ているだけで楽しくなります。【満足度】 ★★★★
September 1, 2018
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カーテンコール [ 筒井 康隆 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/5/24時点) 楽天で購入 「時をかける少女」「パプリカ」などの主人公たちが病床の作者を訪れる「プレイバック」ほか、痙攣的笑い、甘美な郷愁、胸熱きわまる感涙等を齎す芳醇無比な掌篇小説25篇。 巨匠の最後の挨拶(カーテンコール)は、25篇もの怒濤的傑作掌篇小説集! 著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)。筒井文学の主要登場人物が打ち揃う「プレイバック」をはじめ、巨匠がこれまで蓄積した技倆と思索の全てを注いだ、痙攣的笑い、恐怖とドタバタ、胸えぐる感涙、いつかの夢のごとき抒情などが横溢する圧倒的傑作掌篇小説集爆誕! 本書は、この3年ほど書き継いできた25篇もの珠玉の掌篇小説(ショートショート)集。『時をかける少女』や『文学部唯野教授』や『パプリカ』などかつての自作の主人公たちが病床の作者を訪れる「プレイバック」、深夜に総理大臣をインタビューする「官邸前」、古代の人類を拉致して美食させるタイムマシン物SF「美食禍」、大蛇に育てられた美少女を描く「白蛇姫」、小さな人魚とのキュートな恋愛譚「横恋慕」等々、デビュー以来60年を超す作家生活で得た技倆の粋を尽くしきった名品揃いです。【満足度】 ★★★★
May 24, 2024
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先日『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その1』にて、三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」についてを書きましたが、その前回の続きとして書かせていただきます。三里塚闘争については、ドキュメンタリ映画などもありましたが、その殆どがDVD化されておらず、いわばタブーとなっている史実でもあり、三里塚闘争の本質を知らない若い世代の人達も多いでしょう。左翼活動家も闘争に加わっていることから、単なる左翼運動と捉えている人もいるかもしれませんが、このマンガの中では、闘争場面も数多く描かれるものの、それ以上に、家族の絆親子の愛情故郷を愛する心を見事に浮かび上がらせている作品でもあります。それと共に、故郷の友人が空港建設のために、土地から離れ、そのことが原因で、家庭不和が起こり、離婚や絶縁、更には自殺に追い込まれる人も出てきますが、そうした中での、農民たちの怒りの感情も、マンガとして見事なまでに表現されています。また、感動場面といいますか、胸が熱くなり、思わず目頭が滲んでしまうような場面も多く、上記の一コマは、主人公の少年一家の土地に強制測量に来た際に、少年の姉と母親が、測量の杭を打ち込む場所に、自らの体で測量を防ごうとし、命をかけて家族の住む場所を守ろうとするシーンですが、このような自らの命をかけての柱に鎖を括り付け、本当の人柱となって、故郷を守ろうとする場面など、本当に胸が奮えます。【中古】 ◆ ぼくの村の話 全7巻 尾瀬あきら 全巻 完結 希少本価格:5,590円(税込、送料別)
February 27, 2012
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このところ、町内でもある新ひだか町静内で、暗い話題が相次ぎ、今年に入ってからも、ウインズ静内の廃止、そして先日『新ひだか町、静内ウエリントンホテルの自己破産』でも書きました、静内ウエリントンホテルの自己破産がありましたが、一昨日の北海道新聞の地方版にも大きく取り上げられましたが、馬具販売と「道の駅みついし」のレストラン「シャンティ」経営の(有)シャンティホースが破産開始決定となりました。(有)シャンティホース/破産開始決定「道の駅みついし」のレストラン「シャンティ」が先月突然閉鎖されましたが、ここは何度も行ったことのあるレストランで、ここの海浜ラーメンは、ここで食事をする際には必ず注文するラーメンで、地元の海産物がふんだんに入っており、塩味にも海産物のダシがしっかりと出ていて、スープまで全部飲み干したくなるラーメンでもありました。このレストラン「シャンティ」の閉鎖で、人づてに「長期債務があり、道の駅の家賃も複数年分滞納している」と言う話も聞きましたが、人聞きの話ですから、実際どうなっていたのかは分かりませんが、これが事実であれば、行政側の管理責任も問われるでしょう。その(有)シャンティホースですが、昔は、お店がJR静内駅前にあって、近所だったこともあり、何度か店にも行ったことがありましたが、今は桜の名所でもある静内の二十間道路の手前の目名というところに移られたので、その後は店に立ち寄ることはありませんでしたが、愛犬とくつろげるドッグカフェもやられていたり、また本業でもある馬具販売をネットショップでも販売していたりと、手広く事業をやられていましたが、破産手続きの開始というのも寂しいですし、閉鎖や自己破産などが、今年に入ってから相次いでいますが、町の話題としては暗い影を落としています。
March 17, 2013
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先日『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その1』『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その2』にて、三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」についてを書きましたが、その前回の続きとして書かせていただきます。この作品では、特に故郷に対しての思いというものが、非常に強く描かれており、闘争シーンの中でも、農業に対する熱い思い、百姓という言葉に誇りをもって、農を守ろうとする姿が描かれます。上記の一コマは、空港建設地域に建てた砦を守ろうとし、高さ20mの小屋に立てこもっていた場面ですが、機動隊の攻撃が激しさを増し、その木が倒されるまでの場面ですが、この場面がとにかく印象的です。自らの死を決して拡声機で歌った歌は「ふるさと」で、ここに著者の強いメッセージを感じます。著者の作品の『夏子の酒』でも、農業の抱える問題が、日本酒造りの過程で描かれますが、『ぼくの村の話』では、故郷に対する思いだけでなく、父や母、そして家族、友人、故郷の自然への心からの思いや願いが込められています。【中古】 ◆ ぼくの村の話 全7巻 尾瀬あきら 全巻 完結 希少本価格:5,590円(税込、送料別)
March 1, 2012
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先日『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その1』『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その2』『成田空港建設を巡る三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」(尾瀬あきら)を読む その3』にて、三里塚闘争を描いたマンガ「ぼくの村の話」についてを書きましたが、今回がこの作品紹介としての最後を締めくくりたく思います。コミックの最終巻でもある7巻のラストシーンでもありますが、ここで物語の中での重要な役を果たしていた、ある農業青年の死が描かれます。これも事実に基づいた内容であり、三里塚で、農業と家族を懸命に守ろうとしながらも、闘争の中で、自ら死を選んだ青年の遺書が描かれていますが、この遺書については、勝手ではありますが、ブログ『旗旗』から引用させてもらいます。空港をこの地にもってきたものをにくむ (母ちゃんへ)長い間苦労をかけました。俺がつかまるたびに、いろいろ心配して、さぞかしたいへんだったでしょう。俺はすまないと思いながら口に出せませんでした。今でも本当に苦労かけたと思っています。空港問題などなかったら、俺も今ごろ嫁さんなんかもらって、りっぱに百姓やっていけたと思います。しかし考えれば考えるほど、俺達の所へ空港なんぞもってきたやつがにくいです。ほんとうに、母ちゃんにはすまないです。俺がいなくなってもけっして力をおとさず、広といっしょにくらして下さい。いつも口げんかばっかりしていたけど、本当は俺もいいやつなんだよ。かあちゃん、それじゃあ元気で。俺いくよ。母ちゃん、絶対に元気でな。力おとさず広がいっから。広がいっからな。(父ちゃん)俺あんまり仕事やらずに青行ばっかりやってで、すまなかった。それでも、青行ねえ時にはまじめに仕事やったつもりだよ。俺いままで何にも父ちゃんや、母ちゃんにしてあげられなかったな。心配ばかりかけてすまなかった。しかたなかったんだよ。空港などこんな所にもってきたから、まじめにやれば闘わざるをえなかったんだよ。しかし、俺は線が細いから、闘いにたえられなかったんだな。人間なんて弱いもんだな。なんかの本に書いてあったけど、もっとも人間らしく生きようと思っている人間が、なんで非人間的にあつかわれるのかな。本当に、国家権力ていうものは恐ろしいな。生きようとする百姓の生をとりあげ、たたきつぶすのだからな。いいたいことは山ほどあるが、なかなか出てこない。さっきまで、いらいらしていたが、なんだかさっぱりした気持ちだ。俺が行ったら、あのやぶれた青行の旗で、くるんでくれや。できたら、みんなでみおくってくれ。俺だけ、ずるやってもうしわけない。三里塚空港粉砕!最後まで、三里塚に生きつづけて下さい。みんな、元気で。1971年9月30日 三ノ宮文男そして、物語のラストページですが上記の場面で終わっています。毎日、大勢の人で賑わう成田空港ですが、その成田空港が、どういった経緯で建設され、その建設の裏には、公開討論すら開かれず、問答無用に強制収容を施行し、農民から土地を奪い、仲間や家族をも奪い、国の強引な力で故郷を奪い、その農民たちの生きる場所の死守の闘いの上に、今の成田空港が存在しているということを、改めて感じました。この作品は多くの人に読んでもらいたい作品でもあり、そして民主主義の本質とは何かを問う、素晴らしい作品ですので、機会があれば、一読してほしいコミックです。【中古】 ◆ ぼくの村の話 全7巻 尾瀬あきら 全巻 完結 希少本価格:5,590円(税込、送料別)
March 8, 2012
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■ 「自民は光しか見えてない、政策ずれる」立憲・蓮舫氏『光と影の部分の影に着眼するのが政治家であり、その影をなくしていくのが私たちの仕事だと思うんですが、二階さんや自民党の方は光しか見えていない』って、立憲民主党は闇しか見てないとか、何この闇の軍団は。。。暗黒面に墜ちて、闇が深そうですが、批判することしかしないだけに、光は見ないんでしょうね。。。(呆)■ 公園のデモ使用制限、ヘイト以外のデモも対象 新宿区『東京都新宿区は27日、区立公園の使用基準を変更してデモの出発地に使えるのを新宿中央公園だけにしたと区議会に報告した。外国人差別などのヘイトスピーチを含むデモだけでなく、デモ全般の制限が目的と説明しており、区議らは「表現の自由を侵しかねない」などと批判している』とのことで、表現の場が限られることは残念ではあるものの、最近のデモは法律違反を平気で行うようなデモが多くなっているだけに、規制は必要でしょう。また、周囲の迷惑を考えないようなデモが多くなっているだけに、デモは無くすべきではありませんが、少なくともマナーやモラルを考えるデモを行ってほしいものです。■ 党首討論 「森友」「加計」などで応酬『今の国会で2回目となる党首討論が開かれ、立憲民主党の枝野代表がみずからの持ち時間の多くを使って森友学園や加計学園をめぐる問題を追及し、徹底した事実解明を求めました。これに対し安倍総理大臣は「枝野代表の質問というより演説で、党首討論の歴史的使命は終わってしまったと思った」と述べ、枝野代表の姿勢を批判しました』とありますが、まさに党首討論ではなく、単なる演説でしたね。(呆)何のための党首討論なのか?と思いますし、そもそも党首討論でするべき話でもありませんね。。。(呆)
June 28, 2018
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鬼才伝説 私の将棋風雲録 (単行本) [ 加藤 一二三 ]価格:1620円(税込、送料無料) (2018/7/6時点) 14歳でプロ棋士となり、「大神武以来の天才」と呼ばれた加藤一二三。羽生善治、谷川浩司など若き新鋭との激戦を繰り広げ、藤井聡太にそのバトンを渡した加藤一二三が、鬼才棋士との激動の対局を振り返る。 プロ棋士として数々の伝説を作った鬼才であり、同時に「祈り」のもとに一手をさす敬虔なクリスチャンでもある。小学校入学前から将棋を始め、小学4年の時に新聞で将棋の観戦記を読んだことをきっかけに大人と対戦するようになった。小学6年で棋士養成機関である奨励会に入り、日本将棋連盟関西本部(大阪)に通い始める。すぐに頭角を現し、指導の場に居合わせた升田幸三棋士から「この子、凡ならず」と評された。また大山康晴棋士からは「大神武以来の天才」と言われた。数々の勝負の中で、82年の名人戦で中原誠名人との対局は、歴史に残る名勝負となった。3勝3敗、持将棋1回、千日手2回の激闘の末、10局目で、念願の名人のタイトルを獲得した。その後、羽生善治棋士、谷川浩司棋士など若き新鋭との激戦を繰り広げた。還暦となってもA級に在籍したが16年12月藤井聡太四段のデビュー戦となった竜王戦ランキング戦での対局は、年齢差62歳6カ月の対局として話題となり、対局は藤井四段が勝利。現役引退が決まった。将棋では、銀将でストレートに攻める「棒銀」を得意とした。対局では、1手を考えるのに何時間もかける「長考」が多かったが、中盤までに持ち時間を使いきり、1手1分以内に指す「秒読み」となっても好成績を挙げ、「1分将棋の神様」とも呼ばれた。長いネクタイがトレードマーク。記録係に「あと何分」と自分の残り時間を繰り返し尋ねる、旅館の滝の音が気になり止めてもらう、昼も夜もうな重の出前を取る、など対局中の逸話も多い。本書は将棋棋士・加藤一二三が激動の将棋人生を振り返った自叙伝の決定版である。 本書は、著者が棋士としてのこれまでの歩み、伝説の棋士たちとの交戦録や信仰を交え、鬼才棋士との激動の対極を振り返る自叙伝。現役引退後もタレントとして活躍する「ひふみん」ですが、激動の将棋人生と個性ある人柄の魅力がたっぷりと書かれています。【満足度】 ★★★★
July 6, 2018
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きこえる [ 道尾 秀介 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2024/5/22時点) 楽天で購入 あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。音声と小説を融合させた「体験型ミステリ」。作中の二次元コードは図書館(館内・館外とも)利用者視聴可。『小説現代』掲載を書籍化。 本作は、音声と小説を融合させた誰も経験したことのない「体験型ミステリ」です。小説を読み進めると、作中の様々なタイミングで「二次元コード」が登場します。そのコードを読み取り、音声を再生してください。それはあなたを新しい世界に連れて行ってくれる「音」です。真相を「聞いている」のはあなただけ…。音声×小説が世界を広げる。まったく新しいミステリ、誕生。 本書は、ページをめくっていくと二次元コードが現れ、それを読み取るとユーチューブに飛んで、音声が再生される物語と音声を組み合わせたハイブリッド小説。要所要所でQRを読み込み音声を聞くのは初めての体験で、新鮮な感覚を味わいながらの体験型ミステリというのは面白かったですが、謎解きとしては面白いものの、いちいちデバイスで読み込んで再生しなければならないというのは評価が分かれるかも。また作品も消化不良の部分がありましたが、新たな挑戦という点では大きく評価できます。【満足度】 ★★★★
May 22, 2024
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テラーピーク(DVD) ◆20%OFF!昨晩中々寝付けなかったので、見ていないDVD「テラーピーク」を視聴しました。商品のストーリーとしてはネット上では火山学者のジャネット、夫のケビン、娘のメラニーの3人は、ニュージーランドのエクストリーム山へと旅行にやって来た。そこでジャネットは、ロッジに併設されている火山研究所に立ち寄るのだが、その観測データから噴火の予兆を感じてしまう。エクストリーム山は1953年の大噴火以来沈黙を守っているが、その地下では今でも活発な火山活動が続いていたのだった。ジャネットの不安は的中し、激しい鳴動と共に噴煙が上がり…。2003年、アメリカで製作された火山vs人間のパニック映画。VFXによる火山の大噴火や、流れるマグマのリアルな映像が見どころ。地震が多く、活火山のいくつもある日本でも関心の高いテーマを取り上げた作品だ。とありましたが、これパニック映画でも完全なB級作品ですよ。火山の大噴火にも関わらず、殆ど人的被害はなく、小規模な被害で終わってしまうのも、パニック映画としてはインパクトがあまりにも足りないのと、CGからも迫力が全然感じられず、単なる親子の絆を確認して、めでたしめでたしで終わるのも、詰まらなかったですね。先日『DVD「ディトネイター」を視聴』にて書いた「ディトネイター」といい、どうもこの頃は見るパニック映画にアタリの作品がないんですよね。まだ見ていないDVDが複数あるので、見ていない作品の期待したいところですが、何か面白いお勧めのパニック映画ってあります?
June 21, 2007
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