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決定版 お酒のおいしい選びかた ワイン・日本酒・ビールの超入門 [ JUNERAY ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/28時点) 楽天で購入 身近なお酒の基本が、この一冊ですぐわかる!味や香りを言語化できる、好みを選んで注文できる、ぶどう品種・ビアスタイルなど身近なお酒の基礎が身につく。オモコロライターJUNERAY、初著書にして決定版! この本は、「お酒は好きだけど、違いはよくわからない」「プロ並みの知識はいらない、でもおいしいお酒が飲みたい」「お酒のプロに接客されても明確に質問したいことはない、とはいえノーヒントじゃ選べない」という方に向けたやさしい入門書です。 本書は、これまで「なんとなく」でお酒を選んでいた人が、自分の好みを把握し、自信を持って注文できるようになるための実践的なガイドブック。ワイン、日本酒、ビールという、日常で触れる機会の多い3大ジャンルを網羅しており、初心者が最初の一歩を踏み出すのに最適な構成となっています。難しい専門知識を押しつけるのではなく、味や香りの違いを分かりやすく伝え、「自分で選べる楽しさ」へ導いてくれて、ユーモアと親しみやすさを持った文体で、気づけばワイン・日本酒・ビールの基礎がしっかり身についている、絶妙なバランスの入門書です。【満足度】 ★★★★
September 28, 2026
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新しい日本地理 地図・統計・移動から読み解く (講談社現代新書) [ 重永 瞬 ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2026/9/26時点) 楽天で購入 日本は「東」と「西」に分けられるのか?何が「裏日本」をつくったのか?日本の見方がガラリと変わる、まったく新しい地理学入門! 日本は〈地方〉で分けられない!?ふしぎな列島を地図から問いなおす!私たちが知らない〈この国のかたち〉。分けて、つないで、知的興奮…!日本の見方が変わる地理学入門!フルカラー&図版100点以上収録! 本書は、日本列島を「北海道・東北・関東…」のようなおなじみの地方区分で見るのではなく、地図・統計・人やモノの移動という視点から、もっと動きのある「日本のかたち」を捉え直そうとする内容で、「日本はどう区切れるのか」「本当にその分け方でよいのか」「むしろ何が日本各地をつないでいるのか」を問い直す、新しい地理の入門書です。都道府県や地方ブロックという「慣れ親しんだ枠組み」を一度外してみることで、日本列島の本当の姿が見えてきて、図版豊富にわかりやすく提供してくれます。固定観念を崩し、知的好奇心を刺激する、まさに「新しい」地理学の入門書と言えます。【満足度】 ★★★★
September 26, 2026
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老後に4000万円って本当ですか? 物価が上がる時代の退職後資産の考え方 [ 山崎 俊輔 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/9/25時点) 楽天で購入 誰も教えてくれなかったインフレ時代の老後資産の考え方と備え方をやさしく解説します。 誰も教えてくれなかったインフレ時代のお金の真実。そもそも「老後2000万円」は間違いだらけだった。「老後ゼロ万円」で大丈夫な人、「老後5000万円」必要な人。早見表で自分なりの「老後××万円」を割り出す。現役世代向け、リタイア前後世代向け、それぞれの備え方をFPが解説! 本書は、かつて話題となった「老後2000万円問題」という一律の数字に警鐘を鳴らし、インフレ(物価上昇)が続く現代において、一人ひとりが本当に必要な老後資金をどう導き出し、備えるべきかを説いた実践的なマネーガイド。ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、根拠のない不安を解消するための具体的な指針が示されています。老後資金の話をセンセーショナルな数字から切り離し、「あなたの場合はいくら必要か」を現実的に考えるための内容で。特に、インフレという今の時代ならではの視点を取り入れている点が大きな特徴で、現金の額面だけで安心してはいけないことを教えてくれます。数字の根拠を丁寧に解説しているため、巷のマネー情報に振り回されがちな人にとって、冷静に自分の人生設計を見直すための良き教科書となり、老後のお金を初めて本気で考えるための入門書として参考になります。【満足度】 ★★★★
September 25, 2026
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野球が好きすぎて 2021-2025 [ 東川 篤哉 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/9/24時点) 楽天で購入 事件の発端はテレビで観た某わんちゃんの始球式!? 2021~25年の野球界の出来事を鍵にカープ女子が推理する爆笑ミステリ。 事件の鍵を握るのは、野球界の実際の出来事!カープファンの著者が全力投球したプロ野球ミステリ。謎のカープ女子×捜査一課刑事が珍事件を名推理。トリックは愛犬の始球式!?伏線は現実の野球界!超ユーモアミステリ短編集。 本書は、『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞したユーモアミステリの第一人者の著者が、自身の趣味である「カープ愛」と「野球熱」をミステリに叩き込んだ異色の短編ミステリ集で、2021年から2025年という特定の期間のプロ野球界を舞台に、実際の出来事が事件解決の鍵となる、前代未聞のスポーツ・ミステリ。「謎のカープ女子」と「捜査一課刑事」という、噛み合っているのかいないのか分からない凸凹コンビが、次々と起こる珍事件に挑み、「愛犬の始球式」がトリックに関わるなど、野球好きなら思わずツッコミを入れたくなるような、それでいて理にかなった奇想天外な設定が満載で、特にカープファンにはオススメしたいミステリ集です。【満足度】 ★★★★
September 24, 2026
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見えるか保己一 [ 蝉谷 めぐ実 ]価格:2,035円(税込、送料無料) (2026/9/23時点) 楽天で購入 幼少期に失明するも、学問を志し、やがて「群書類従」の編纂という大事業に取り掛かった塙保己一。学者として輝かしい経歴を築いていくが、傍らに常にあったのは、目明きらとのすれ違いで…。『小説野性時代』掲載を加筆修正。 江戸時代の全盲の国学者・塙保己一。幼少期に失明するも、学問を志し、やがて国内最大の叢書『群書類従』の編纂という、前代未聞の大事業に取り掛かる。類稀なる記憶力で、学者として輝かしい経歴を築いていく保己一だったが、その傍らに常にあったのは、目明き―妻、学者仲間、弟子らとの、すれ違いだった…。山田風太郎賞受賞作家の、新境地にして勝負作! 本書は、江戸時代に実在した全盲の国学者・塙保己一(はなわほきいち)を主人公に、超人的な記憶力を武器に、日本の歴史・文学を保存する一大事業『群書類従』を成し遂げた、輝かしい功績の裏に隠された「心の深淵」を抉り出す歴史小説。塙保己一という偉大な学者の生涯を通して、「見えること」「理解すること」「生きること」の意味を問いかける作品で、歴史小説としての面白さに加えて、人間関係や認識のずれを描く文学的な深みがありました。【満足度】 ★★★★
September 23, 2026
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ママがロックンロールしてたころ [ 東山 彰良 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/9/22時点) 楽天で購入 奥多摩のさらにその奥の町で、父と暮らしていた久保田炳児。変わった名前の由来は、レッド・ツェッペリンのギタリスト「ジミー・ペイジ」だそうだ。10歳のある日、小学校の校門で「ママ」に声をかけられた。ペイジが赤ん坊のときに家を飛び出した彼女は、バイクで遊びに行きたいといきなり言い出し…。人はどんなときに自分が愛の欠落した人間だと気づくのか? 本書は、風変わりで自由奔放な母との再会をきっかけに、少年が「家族」「愛情」「自分の欠落」と向き合っていく物語。奥多摩の静かな町で父と暮らす10歳の少年・炳児(ペイジ)の前に、赤ん坊の頃に自分を捨てた母親が突然現れるところから動き出します。母親は再会の感動に浸る間もなく、息子をバイクの後ろに乗せて走り出し、この突然の再会をきっかけに、炳児は母という存在、家族のかたち、そして自分の中にある満たされなさに触れていきます。自由奔放な母親との短い旅を通じて、彼女がいかに「母親になりきれない人間」であるかを知っていき、同時にそれは、自分自身の心にぽっかりと空いた穴を確認する作業でもあります。親から注がれるべき無条件の愛を知らずに育った少年が、その欠落をどう受け入れ、どう折り合いをつけて生きていくのか。その過程が、著者らしいハードボイルドで叙情的な筆致で綴られます。「愛されなかった記憶は、人をどう形づくるのか」…そんな問いをロックの勢いと切なさで描かれる作品です。【満足度】 ★★★★
September 22, 2026
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灰色の鎖 PFAS汚染列島 [ 諸永 裕司 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2026/9/21時点) 楽天で購入 全国で発覚する発がん性のある化学物質PFASによる水への高濃度汚染。だが、国は健康被害を認めない。目に見えない汚染を前に、私たちに何ができるのか? つくられた「安全神話」の闇に迫る渾身のルポ。 目に見えないPFAS汚染を前に、私たちに何ができるのか…。欧米ではPFASを排出した企業や軍隊の責任が問われ、周辺住民に賠償金が支払われ、汚染された水や土の浄化が進む。なぜ、日本では汚染者の責任が問われないのか。なぜ、日本では健康被害がないとされるのか。そしてなぜ、日本はPFAS規制に背を向けるのか。つくられた「安全神話」の闇に迫る渾身のルポ。 PFAS(ピーファス)とは、フライパンのコーティングや泡消火剤などに広く使われてきた有機フッ素化合物の総称で、自然界でほぼ分解されないことから「永遠の化学物質」とも呼ばれ、水道水や地下水への混入が世界的に深刻な問題となっています。本書は、この目に見えない汚染が日本列島にどれほど広がっているかを丹念に調査したルポルタージュ。PFASは、発がん性や免疫力の低下など、健康への悪影響が指摘されている化学物質で、本書では、欧米と日本の対応の差を鮮明に描き出します。欧米ではすでに、PFASを排出した企業や米軍基地の責任が法的に問われ、住民への賠償や土壌・水の浄化が進んでいます。一方、日本では汚染の実態すら十分に公表されず、健康被害の調査も後手に回り続けています。この日本と欧米の落差を丁寧に並べることで、日本の異常さが際立って見えてくる構成です。本来、環境を汚した者がその回復費用を負担すべきですが、日本では米軍基地周辺や大手工場近辺での汚染が確認されても、行政や企業が「直ちに影響はない」と沈黙を守る。この不作為の連鎖こそが、タイトルの「灰色の鎖」となって国民の健康を縛り付けている実態を告発しています。著者は、沖縄から横田、さらには全国各地の汚染現場を歩き、住民たちの不安な声と、それを裏付ける科学的なデータを丁寧に積み上げます。机上の理論ではなく、人々の生活圏で何が起きているのかを可視化していくプロセスには圧倒的な説得力があります。PFASという専門的なテーマを扱いながら、その根底にあるのは「誰が命と健康を守る責任を持つのか」という、社会の根幹への問いかけで、不都合な真実を直視することの重要性を改めて気づかせてくれる、現代日本に必読の一冊と言えます。【満足度】 ★★★★☆
September 21, 2026
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本当に頭がよい人とわるい人の大きな違い 頭をよくする思考術 [ 白取春彦 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/9/19時点) 楽天で購入 本物の教養の身につけ方、能力を確実に高める方法…。「本当に頭がよい人」と「わるい人」を比較し、「頭をよくするための思考術」を解説する。 本書では、生き抜くための実践的な知恵や、記憶力が格段によくなり知識も加速度的に増える思考術など、知識や思考の仕方を変えて、自由で賢い思考と行動へ変わるための方法をわかりやすく解説します。世界の名著から学ぶ方法や、頭をよくする本の読み方、本物の教養の身につけ方、問題を打開する思考力、能力を確実に高める方法など「本物の賢さの身につけ方」を、著書累計300万部で120万部突破した『超訳ニーチェの言葉』の作者が具体的にやさしく解説します。 本書は、『超訳ニーチェの言葉』(120万部突破)の著者が、「本当の頭のよさとは何か」を正面から問い直す一冊。単なる記憶力や学歴・テストの点数ではなく、自由に考え、賢く行動できる本物の知性をどう身につけるか…世界の名著から得た知恵と、著者自身の思索をもとに、具体的かつ平易な言葉で解説しています。暗記が得意・要領がよい・学歴が高い…そういった表面的な賢さではなく、自分の頭で考え、問題を打開できる力こそが本物の知性だと著者は主張し、記憶力が格段によくなる方法や、知識が加速度的に増える思考術など、すぐに実践できる具体的な手法が豊富に盛り込まれています。知識の量ではなく、考え方と学び方を整えることで“本当の賢さ”を身につけようとする、読みやすい教養本といえます。【満足度】 ★★★★
September 19, 2026
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ベラルーシ獄中留学記 [ 照井 希衣 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/9/18時点) 楽天で購入 2024年冬、ベラルーシで撮り鉄をしていた「私」は、拘束された。獄中でロシア語を学びながら「私」は考える。性同一性障害のこと、父親との関係、そして自らの人生について……200日にわたる獄中“留学”記。 本書は、独裁体制下のベラルーシで撮り鉄をして突如拘束された著者が、200日に及ぶ獄中生活を「留学」と捉え直し、自らの内面を深く掘り下げた異色のノンフィクション。ベラルーシは、独裁的な政権が続くルカシェンコ体制のもと、外国人に対しても厳しい管理が続く国ですが、そんな国の刑務所・拘置所に200日間にわたって収監されながら、著者がしたことは——ロシア語の独学で、獄中という極限の空間が、皮肉にも自分自身と深く向き合うための場所となっていく、異色の体験記です。独裁政権下のベラルーシの拘置所・刑務所の実態、収監中の生活環境、当局とのやり取りなど、日本ではほとんど知られていない国の内側が一人称の目線でリアルに描かれ、国際情勢のリアルを知るルポルタージュとしても、個人の尊厳を問う自分探しの記録としても、読み応えがありました。【満足度】 ★★★★
September 18, 2026
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北方四島の動物たち 日露隣接地域の生態系とその保全 (ヤマケイ新書) [ 大泰司 紀之 ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2026/9/17時点) 楽天で購入 北方四島(択捉島・国後島・歯舞群島・色丹島)とオホーツク海を中心とする周辺海域に残る大自然をオールカラーの写真を交え紹介する。同地域に生きるヒグマやラッコ、クジラ類などの野生動物たちの興味深い生態や現状、知床半島を中心とした北海道本島との動物たちの関りなどを7名の研究者が報告する。 本書は、北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)およびその周辺海域に広がる豊かな生態系を、最新の研究成果と鮮明なオールカラー写真で解説した一冊。7名の専門家が、知床半島から北方四島へと続く「生命の連なり」を科学的な視点で解き明かしています。ヒグマ、ラッコ、海鳥、鯨類など、それぞれの動物がどのような環境で生き、どんな課題に直面しているのかが丁寧に描かれ、単に「珍しい動物がいる」という紹介にとどまらず、生態・行動・分布・保全まで踏み込んでいる点が読み応えにつながっています。一般の立ち入りが制限されている地域であるため、掲載されているオールカラーの写真は極めて貴重な資料で、厳しい自然環境の中で生きる動物たちの躍動感あふれる姿や、手つかずの景観が視覚的に紹介されています。北方四島をめぐる話題を政治ではなく自然と生態系の視点から見直させてくれる一冊で、野生動物の魅力を伝えるだけでなく、海をはさんでつながる北海道との生態系、そして保全の大切さまで考えさせてくれます。【満足度】 ★★★★
September 17, 2026
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ブティック [ 池井戸 潤 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/9/16時点) 楽天で購入 銀行入行3年目、エリート街道を歩んでいた主人公は、ある案件を機に理不尽な戦力外通告を受けてしまう。退職を決意した彼が見つけた、新たな希望とは。 本書は、銀行員の理不尽と再生を描いた作品で、入行3年目にしてエリート街道を歩んでいた主人公が、ある案件をきっかけに突然の戦力外通告を受けるところから物語は動き出します。著者が得意とする「理不尽な組織vs個人」という構図を、銀行という舞台でシャープに切り取った作品で、派手な逆転劇よりも、主人公が新たな希望を見出すプロセスに重きが置かれており、痛快さよりも静かな余韻と勇気が残る一冊と言えます。【満足度】 ★★★★
September 16, 2026
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富嶽を駆けよ (単行本文芸フィクション) [ 有馬桓次郎 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/15時点) 楽天で購入 江戸時代、女人禁制の地として知られる富士山に登ることを夢みていた辰。ようやく嫁ぎ先が決まったものの叶えようもない大望を抱く娘に呆れながら、義父は「挑戦の期限は1年」という条件で辰を送り出し…。 天保三年(1832年)。身の丈五尺七寸(約172センチ)という長身ゆえに行き遅れていた辰も、ようやく嫁ぎ先が決まった。しかし辰には諦めきれない夢がある。それは、「富士の頂に立つ」こと。当時の富士は、女が登れば災いを呼ぶとされる女人禁足の地。叶えようもない大望を抱く娘に呆れながらも、養父は、「挑戦の期限は一年」という条件で辰を送り出す。許婚の万次郎に引き合わされた富士講の大先達・小谷三志に、想いの強さを買われた辰は、登拝団の一員となることに成功。百姓衆の反対に曝されながらも、女達の未来を拓く先駆けとして、逆風吹き荒ぶ霊山に辰は足を踏み入れる…。 本書は、江戸時代、女人禁制とされていた聖地・富士山に、一人の娘が「女として初めて」公式に登頂を目指す姿を描いた、歴史時代小説。「その時代では無理」とされたことに挑む女性の勇気を描いた作品で、歴史小説としての面白さと、現代にも通じる普遍的なテーマがうまく重なっており、読みやすく、印象にも残りやすい一冊です。【満足度】 ★★★★
September 15, 2026
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犯罪前夜 [ 吉川 英梨 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2026/9/14時点) 楽天で購入 多くの謎を残して制圧された、大阪港で起きた観光帆船のシージャック事件。大阪府警捜査一課の刑事と、海上保安庁特殊警備隊の隊長が辿り着く真相とは。 大阪市内で起きた強盗殺人事件。闇バイトによる犯行と思われるが、大阪府警本部捜査一課の高城が犯人グループを追って大阪港へ到達すると、観光帆船のシージャック事件へと発展してしまう。制圧のために海上保安庁特殊警備隊(SST)の岸本らが突入するが、船では思いもよらない事態が待ち受けていた…。悲劇的な幕切れを迎えたシージャック事件には、多くの謎が残される。犯人たちはなぜ犯罪に手を染めることになったのか。シージャックされた船の中で、本当は何が起きていたのか。やがて高城と岸本が辿り着く衝撃の真相とは?スリリングな劇場型犯罪×迫真の警察捜査×疾走感あふれるアクション。警察小説の名手が時代を切り取る破格の社会的エンターテインメント! 本書は、は、現代社会の歪みが招く「闇バイト」を起点に、大規模なシージャック事件へと発展していく怒涛の展開を描いた警察小説。物語は、大阪市内で起きた強盗殺人事件から始まり、当初は闇バイト絡みの事件と思われますが、捜査を進めるうちに舞台は大阪港へ移り、観光帆船のシージャックという大事件へ発展します。警察と海上保安庁特殊警備隊が動き出し、緊迫した制圧作戦が展開されますが、事件は単純な立てこもりでは終わりません。船内で何が起きていたのか、犯人たちはなぜそこまで追い詰められたのかが、少しずつ明らかになっていきます。事件は悲劇的な結末を迎えますが、船内での真実には多くの違和感が残り、彼らはなぜ極端な行動に出たのか、その背景に隠された真相を追う後半戦が本作の真骨頂となっています。読んでいる間はサスペンスとアクションの勢いに引っ張られ、読み終えると事件の背景の重さが残る作品で、爽快感だけのエンタメではなく、現代的な犯罪の怖さや社会のひずみを感じさせる、後味のある警察小説です。【満足度】 ★★★★☆
September 14, 2026
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氷河期のゴミ [ 櫛木 理宇 ]価格:2,310円(税込、送料無料) (2026/9/12時点) 楽天で購入 「おれたちに、人生を返せ」大手企業で同時発生した毒殺と籠城。テロ事件をつなぐのは、氷河期世代の悲痛な叫び。 大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。 本書は、日本社会が長年放置し続けてきた「就職氷河期世代」の絶望と怒りを、過激な同時多発テロという形で描き出した、衝撃的な社会派ミステリ。物語は、大手広告代理店の就職面接会場で、有力者の子どもたちが毒殺されるという衝撃的な事件から始まり、同じ時刻、電力会社では男が立てこもり、ビル全体を人質に取る事件が発生します。その犯人の要求は、「おれたちに、人生を返せ」という非常に重い言葉です。刑事の名森が捜査を進める中で、事件の背景には匿名掲示板に残された声や、社会から取り残されてきた人々の長い苦しみがあることが見えてきます。匿名掲示板という、空間を通じて事件の真相が紐解かれていく過程は、非常に現代的で、ミステリでありながら、社会への告発の色が濃い一冊です。【満足度】 ★★★★
September 12, 2026
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ふつうの家族 [ 辻堂 ゆめ ]価格:2,585円(税込、送料無料) (2026/9/11時点) 楽天で購入 大停電の夜、玄関で倒れた見知らぬ青年。意識不明の彼は何者なのか? 招き入れたのは誰? 桜石一家には、全員裏がある。「あなた」も「私」も、みんな嘘をついている。「ふつうの家族」に隠された秘密。暗闇の中、照らし出される「過去の記憶」。 湘南の地に一戸建てを構える桜石家。何か特別なところがあるわけではない、絵に描いたような「ふつうの家族」の、はずだった。ある嵐の夜、桜石家に現れたのは一人の若い男。高熱をだして倒れ込んでいた男は家族の誰かが引き入れたに違いない。誰が、なんのためにこんなことをしたのか?家族が互いに疑念を募らせていくうちに、それぞれ家族には言えなかった「秘密」があぶり出されていく…。 本書は、理想的な家庭の象徴である「ふつう」という概念の危うさを、スリリングな筆致で描き出した家族ミステリ。湘南に暮らす「ふつうの家族」=桜石家に、嵐の夜、身元不明の若い男が倒れ込んでいることで物語が始まり、一つの謎を起点として、それまで「仲のいい普通の家族」に見えていた桜石家の各メンバーが、互いを疑い始める展開が続きます。そして疑念の連鎖の中で、それぞれが抱えていた「家族には言えなかった秘密」が次々と露わになっていきます。ミステリとしての謎解きの面白さはもちろん、現代社会における家族の在り方に一石を投じる社会派ドラマとしても非常に読み応えがありました。【満足度】 ★★★★
September 11, 2026
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花売り姫 [ 長谷川 まりる ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/9/10時点) 楽天で購入 高校を退学し、母と2人で田舎に引っ越してきた梓未。ある時、不思議な花畑の主である女性“ひい”と出会い仲良くなった梓未は、美しい花と自分が持っていたものを交換してもらうようになるが…。 ある理由で高校を退学し、母と二人で田舎に引っ越してきた梓未。母が営む花屋を手伝っていたが、ある時、家の裏に紫陽花や桜、桔梗、牡丹など、咲く季節が違うはずの花々が咲き乱れる不思議な花畑を見つける。花畑の主である女性“ひい”と出会い仲良くなった梓未は、美しい花と自分が持っていたものを交換してもらうようになるが、次第にひいの態度が変わっていき…。「本当にきらいなものは何か」「本当に好きなものは何か」「本当に大切なものは何か」を問う、不思議で美しい物語。 本書は、挫折を経験し居場所を失った少女が、季節外れの花々が咲き乱れる不思議な花畑と、その主である女性「ひい」との交流を通じて、自分自身の心と向き合う姿を描いた幻想的な物語。美しくもどこか不穏な空気を纏った世界観の中で、「自分の本当の価値観」を問い直す、自己再生の物語でもあります。幻想的なファンタジーの作品でもありますが、その中身は非常に鋭利な心理描写に満ちた、大人のための寓話とも言える一冊です。【満足度】 ★★★★
September 11, 2026
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永田町の人をウォッチしてみた よくわからない国会議員の仕事 [ 澤田大樹 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/9時点) 楽天で購入 政治家は本当に忙しい? 国会期間中以外はどんなことをしているの? 政治にはやっぱりお金がかかる? 国会議員の働き方や国会の仕組みをマニアックに楽しく解説する。 毎日なんとなく国会答弁の様子を目にして、国会の仕組みをわかったつもりになっていませんか? 国会議員だけに与えられた特権や歳費(給与)以外のお金がありますが、超ハードスケジュールなわりには、国会議員の収支を見ると意外にカツカツのようです。そしてもしもあなたが国会議員を目指したいと思ったのなら……。TBSラジオ記者として日々国会の取材を行っており、人気ポッドキャスト『セイジドウラク』のパーソナリティーが、国会&国会議員の実態をユニークに解説します! 本書は、ふだんニュースで見ている「国会」や「国会議員」の仕事について、外から見ただけではわかりにくい実態を、記者の視点でやさしく解説した一冊。国会答弁の場面だけでは見えない、議員の日常、働き方、お金の流れ、特権、選挙との関係などを、堅苦しくなく、親しみやすく紹介しているのが特徴です。国会議員には歳費(給与)以外にも様々な手当・特権が存在しますが、それらを具体的に紹介し、国会答弁が、どのような手続きを経て行われているのか、なぜあのような独特の言い回しになるのかといった「国会の作法」を平易に解説してます。政治の話は「難しそう」「自分には関係ない」と感じがちですが、本書はちょっと面白い「永田町ウォッチング」の読み物として気軽に読めて、政治の入り口としても親しみやすい政治ノンフィクションです。【満足度】 ★★★★
September 9, 2026
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凪の人 山野井妙子 [ 柏澄子 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/8時点) 楽天で購入 国内外の難壁を次々に登攀していった山野井妙子。夫の泰史と出会い、ふたりで過酷な山に挑む。穏やかで動じない「凪」のような心のありようと、その人生の軌跡を浮き彫りにする。『山と溪谷』連載に加筆・修正。 ただ、山が好き。その静かな情熱が、彼女を世界の山へと導いた。アルパインクライマー山野井妙子の半生。国内外の難壁を次々に登攀していった山野井妙子。夫の泰史と出会い、ふたりで過酷な山に挑む。彼女の人生は、日常と登山を等しく大切にする姿に貫かれている。 本書は、世界屈指の女性アルパインクライマーであり、伝説的登山家・山野井泰史氏の妻でもある山野井妙子氏の半生を綴ったノンフィクション。極限の絶壁に挑みながらも、その心は常に「凪」のように静か。名声や記録のためではなく、ただ純粋に「山が好き」という想いに突き動かされた一人の女性の、気高くも自然体な生き様を描き出しています。夫・山野井泰史との関係もとても印象的で、単なる夫婦という枠を超え、世界で最も過酷な山々に二人三脚で挑み続ける「最強のパートナー」としての絆。死と隣り合わせの極限状態を共有し、互いを尊重し合う人間同士の深い信頼間の中での二人の姿は心に残ります。過酷な登山の記録だけでなく、日常を大切にしながら自分の道を歩む姿が丁寧に描かれており、派手さはなくても深い感銘を与えてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★☆
September 8, 2026
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超高級老人ホームに入ってみた (集英社新書) [ 平野 悠 ]価格:1,012円(税込、送料無料) (2026/9/7時点) 楽天で購入 日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居費6000万円の超高級老人ホームに入居した。海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ、ビリヤードなど高級ホテル並みの豪華施設が揃っているうえ、スタッフも親切で、提携する病院によるサポートも完璧、全く不満のない老後を送るはずだったのだが…。わずか2年でそこを去ることになった著者が、富裕層の住人の知られざる実態と共に、自らの入居から退去までの顛末を面白おかしく、そして哀しく綴る体験記。 本書は、日本屈指のライブハウス「新宿ロフト」の創業者であり、サブカルチャーの牽引者でもある著者が、自らの身を投じて体験した「終の棲家」のルポルタージュ。入居金6000万円という浮世離れした世界で見た、楽園の真実と「老い」のリアルが綴られています。超高級老人ホームの全貌、富裕層たちの知られざる日常、不満がないはずの環境を捨てて退去を決意するまでの心理描写…など、豪華な老人ホーム体験記でありながら、老い・孤独・人間関係・幸福の条件を考えさせられる内容で、「老後の幸せとは何か」という問いがしっかり残る一冊です。【満足度】 ★★★★
September 7, 2026
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地面師連絡役カトウ 積水ハウス55億円詐欺事件、ある実行犯の告白 [ 河合 桃子 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/9/5時点) 楽天で購入 週刊誌の女性記者である著者は、ある取材をきっかけに「積水ハウス55億円詐欺事件」の実行犯・カトウと出会う。最前線で動いたカトウが語った地面師たちの犯行は、ドラマで描かれた華々しさとはかけ離れたテキトーなものだった。丹念な取材で詐欺師集団のリアルを描き切り、カトウの人生に迫った傑作ノンフィクションの誕生。第32回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 本書は、日本中を震撼させた「積水ハウス55億円詐欺事件」の実行犯の一人であり、グループの「連絡役」を務めた男・カトウの視点から、地面師集団の実像を暴き出したノンフィクション。第32回小学館ノンフィクション大賞を受賞した本作は、週刊誌記者の執念の取材により、虚飾を剥ぎ取った詐欺師たちの「生々しい日常」を白日の下にさらしています。連絡役のカトウ本人だけでなく周辺人物・関係者にも徹底的にアプローチし、一人の証言に頼らず、多角的な視点から事件の全貌を検証しているため、犯罪ノンフィクションとしても人物ルポとしても読みごたえのある一冊です。【満足度】 ★★★★
September 5, 2026
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隣の畑は青々と [ 河崎 秋子 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/4時点) 楽天で購入 十勝で3代続く農園の主・修司は、気候変動や後継者不在の将来に漠然とした不安を抱いていた。ある時、地元で一番の成功頭であるメガファームで、従業員が立てこもる事件が発生し…。時代の波に揺れる人々の葛藤と希望を描く。 農家に生まれた著者が、地元・北海道十勝を舞台に、異常気象、後継者問題、労使問題など農家のリアルな悩みを汲みつつ、時代の波に揺れる人々の葛藤と希望を生き生きと描いた物語。 本書は、自身も羊飼いとしての経験を持つ著者が、地元である北海道・十勝の農村を舞台に、農家が抱える現実的な問題と、そこで生きる人々の心の揺れを丁寧に描いた作品。自然と共に生きる美しさだけでなく、天候に左右される厳しさや、経営としての苦労もしっかり描かれており、農家を苦しめている「異常気象」、深刻な「後継者不足」、そして外国人技能実習生などを含めた「労使問題」など、リアルな描写で伝わってきます。農業物語にとどまらず、変化の大きい時代にどう生きるかを考えさせてくれる、読みごたえのある一冊です。【満足度】 ★★★★
September 4, 2026
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戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり [ 櫻庭由紀子 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/9/3時点) 楽天で購入 時は明治、医療の分野がまだ男性のものとされていた時代。大関和、鈴木雅は当時蔑みの対象だった“看護婦”という仕事に身を投じる。差別・偏見・ハラスメント。明治の逆風に抗い、現代看護の礎を築いた2人の女性の物語。 2人が築いた現代看護の礎、その歩みを辿る…。差別・偏見・ハラスメント。明治の逆風に抗い続けた、愛と波乱の生涯。朝の連続テレビ小説「風、薫る」主人公モデル。全国の看護師へ贈る、希望と勇気を与える一冊。 本書は、日本の現代看護の基礎を築いた二人の女性、大関和(おおぜき・わ)と鈴木雅(すずき・まさ)の波乱に満ちた生涯を描いたノンフィクション・ノベル。明治という変革の時代、女性の社会的地位が低かった中で、彼女たちがどのようにして「看護」という職業の尊厳を確立していったのかを克明に描き出しています。舞台は明治時代。当時の看護婦(現在の看護師)は、専門職としての認識が低く、偏見や差別、さらにはハラスメントが日常的に存在する過酷な環境にありました。そんな中、大関和と鈴木雅は、病に苦しむ人々を救うために立ち上がります。二人は単に患者を世話するだけでなく、衛生管理の重要性や、看護には高度な知識と献身が必要であることを説き、制度の改革に挑みます。それはまさに、旧態依然とした社会制度や性差別との「戦い」でした。朝の連続テレビ小説『風、薫る』のモデルにもなった彼女たちの歩みは、看護の歴史を支えた女性たちの情熱と闘いを、わかりやすく伝えてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★☆
September 3, 2026
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それでも人生にYesと言うために JR福知山線事故の真因と被害者の20年 [ 柳田 邦男 ]価格:2,860円(税込、送料無料) (2026/9/2時点) 楽天で購入 JR福知山線脱線事故から20年。事故原因の検証に携わるとともに、遺族、負傷者、医療従事者、企業の対応など、多角的な取材を積み重ね、人間と技術の相克を問い続けた著者によるノンフィクション。 10秒間の破局がもたらした苦難、そして再生の曲折。JR福知山線脱線事故から20年。死者107人、重軽傷者562人。著者は事故原因の検証に携わるとともに、遺族、負傷者、医療従事者、企業の対応など多角的な取材を積み重ねてきた。人間と技術の相克を問い続けてきた著者の集大成となるノンフィクション巨編。 本書は、JR福知山線脱線事故を、単なる「過去の大事故」としてではなく、被害者のその後の人生、組織の責任、技術と人間の関係まで掘り下げて問い直す重厚なノンフィクション。事故の真因を検証するだけでなく、遺族、負傷者、医療従事者、企業対応まで丹念に追うことで、事故が人間の尊厳や社会のあり方に何を突きつけたのかを浮かび上がらせています。【満足度】 ★★★★
September 2, 2026
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自動車ビジネスがわかれば日本経済がわかるって本当ですか? [ 安藤 久史 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/9/1時点) 楽天で購入 米国の関税引き上げ、米中対立、次世代車開発……。日本経済の屋台骨である自動車産業のいまとこれからを、テンポ良く理解できる。 なぜトランプ大統領は日本車を目の敵にするの?トランプ関税がよくわからない!トヨタはこれからどうなるの?自動車メーカーの「もうけの仕組み」って?結局、電気自動車とハイブリッド車どっちが主流になるの?が、「わかってる人」になれる本。 本書は、日本の基幹産業である自動車業界の現状と未来を、地政学、経済、技術の多角的な視点から解き明かす一冊。複雑な業界構造を、ニュースで目にする「疑問」に答える形で平易に解説しています。自動車産業は製造・金融・エネルギー・外交・雇用が交差する日本経済の縮図で、その複雑な交差点を、平易な言葉と豊富な具体例で案内してくれる良質な経済入門書です。【満足度】 ★★★★
September 1, 2026
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白と黒のソナタ (単行本文芸フィクション) [ 宇佐美 まこと ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2026/8/31時点) 楽天で購入 昭和初期、英国ロンドンで造られた、この世に二つとない至高のグランドピアノ。それは華族の令嬢のピアノ教師に贈られるはずだったが…。戦前、戦後、そして現在。物言わぬピアノが立ち会った栄華と悲恋。百年の無念と切なる願いを、一台のピアノがつなぐ物語。 大正12年、ロンドン。駐英大使平松伯爵の娘随子は恋に落ちた。才能ある若きピアニスト、グスタフ・アッカーに。平松伯爵は使用人の少年を現地の工房に弟子入りさせ、アッカーのために贅を尽くしたピアノを作らせるなど、芸術に理解のある人だった。しかしアッカーへの想いを秘めてピアノを弾く幸せな少女時代を送っていた随子には、残酷な運命が待ち受けていた。現代、日本。世間の注目を一身に集める若手ピアニスト友澤伸多は、さらなる高みを目指して練習に没頭していた。ところがある日、仕上がったはずの曲が弾けなくなった。それはピアニスト生命を断ちかねない、危険な予兆だった。つらい時、そのピアノは、ただそこにあった。ひとすじの希望を手繰り寄せる感動のドラマ! 本書は、大正時代のロンドンと現代の日本という二つの時間軸を行き来しながら進み、ひとつのピアノを中心に人々の人生が静かに繋ぐミステリー・ヒューマンドラマ。「ピアノ」が単なる楽器ではなく、人の記憶や感情をつなぐ象徴として描かれ、物語をつなぐ「語り部」として機能しています。音楽は人を救い、高め、生きる力を与えますが、同時に、才能を持つ者を追い詰め、突然奪い去ることもある、その光と影の両面を丁寧に描いており、読後にピアノの余韻のような感動がじんわりと広がる一冊。【満足度】 ★★★★
August 31, 2026
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観光を忘れた日本 (講談社現代新書) [ 山口 誠 ]価格:1,210円(税込、送料無料) (2026/8/29時点) 楽天で購入 「する」から「される」へ。観光の歴史をひもとくと、インバウンド急増の裏側で静かに広がる日本の深刻な〈社会問題〉が見えてくる! 「できない」ではなく「したくない」観光をめぐる二極化が進行中。現代の日本人は過去の「ある社会の人びと」と似ている!「する」から「される」へ。なぜ日本人は変わったのか?観光の歴史をひもとくと、インバウンド急増の裏側で静かに広がるこの国の深刻な〈社会問題〉が見えてくる! 本書は、メディア研究・観光社会学を専門とする著者が、インバウンド観光の華やかな数字の陰で進行する、日本人自身の「観光離れ」という静かな異変を歴史的・社会学的に読み解いた一冊。「なぜ日本人は旅をしなくなったのか」という問いを軸に、観光の歴史を丹念にたどりながら、その背後にある深刻な社会構造の変化を浮き彫りにします。本書は単なるレジャー論ではなく、観光に対する意欲の減退を、日本社会全体の活力低下や、未来に対する希望の喪失の現れとして捉えており、インバウンドの経済効果に一喜一憂する陰で、国民自身が外の世界への興味を失い、自国内に引きこもっていく現象は、この国の「緩やかな衰退」を象徴する深刻な社会問題であると警告しています。インバウンド急増の陰で進む「日本人の観光離れ」を、歴史と社会の両面から読み解き、「できない」ではなく「したくない」という変化に注目し、観光を通して現代日本の深い閉塞を浮かび上がらせる一冊です。【満足度】 ★★★★
August 29, 2026
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教養としてのニッポン自動車産業史 [ 横田晃 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/8/28時点) 楽天で購入 幾度となく訪れる自動車産業を揺るがす危機。それでも、日本のクルマは走り続ける。ゼロからはじまった日本の自動車産業。幾多のピンチを乗り越え世界に羽ばたいたその裏に知られざる人と企業の物語がある。見慣れたクルマに宿る、熱いストーリーを知ったら最後、街の風景が変わる!国産名車、100種超登場! 本書は、戦前のゼロからスタートし、幾多の危機を乗り越えて世界トップクラスに上り詰めた日本の自動車産業の全史を、一般読者向けに平易にまとめた一冊。単なる自動車の歴史本ではなく、日本のものづくり、経済、企業戦略、技術革新の流れまで見えてくるのが特徴です。車の知識がなくても理解しやすく、単なる自動車紹介ではなく、日本のものづくりの底力まで感じられる点が魅力で、カローラ、シビック、スカイライン、セルシオ……見慣れた名車たちが時代背景と共に登場するため、「あのクルマにはこんな背景があったのか」という新鮮な驚きも続き、自動車産業の挑戦の記録は読みごたえもありました。【満足度】 ★★★★
August 28, 2026
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巌窟の王 [ 友井羊 ]価格:2,145円(税込、送料無料) (2026/8/27時点) 楽天で購入 1913年、硝子吹き職人の岩田は、身に覚えのない強盗殺人の罪で突然逮捕された。待っていたのは21年以上に亘る獄中生活。警察の拷問、不当な裁判。国家によって人生を破壊された男が、たった一人で反旗を翻し…。 1913年、硝子吹き職人の岩田は、身に覚えのない強盗殺人の罪で突然逮捕された。待っていたのは21年以上に亘る獄中生活。出所後も殺人犯の汚名がつきまとうが、岩田は最後まで希望を捨てなかった…。警察の拷問、不当な裁判。国家によって人生を破壊された男が、たった一人で反旗を翻す。日本司法史上、前代未聞の再審無罪を勝ち取った不屈の魂、その闘いのすべて。 本書は、大正・昭和の日本で実際に起きた冤罪事件をモチーフに、国家権力によって人生を奪われた男の壮絶な闘いと執念を描き切った作品。一人の男の悲劇を描くだけに留まらず、日本の司法史に刻まれた巨大な教訓を物語として再構築した力作で、警察の拷問、不当な裁判、長い獄中生活と社会的偏見…そのすべてが、一人の人生にどれほど深い傷を残すのかを厳しく示しています。【満足度】 ★★★★
August 27, 2026
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新しい日本地理 地図・統計・移動から読み解く (講談社現代新書) [ 重永 瞬 ]価格:1,540円(税込、送料無料) (2026/8/26時点) 楽天で購入 日本は「東」と「西」に分けられるのか?何が「裏日本」をつくったのか?日本の見方がガラリと変わる、まったく新しい地理学入門! 日本は〈地方〉で分けられない!?ふしぎな列島を地図から問いなおす!私たちが知らない〈この国のかたち〉。分けて、つないで、知的興奮…!日本の見方が変わる地理学入門!フルカラー&図版100点以上収録! 本書は、日本列島を地方区分で見るのではなく、地図・統計・人の移動という視点から、日本の本当のつながり方や分かれ方を読み直していく地理学の入門書。フルカラーで100点以上の図版を収録し、視覚的にも知的興奮を味わえる一冊に仕上がっています。人口動態、産業構造、所得水準、消費行動などの統計データを地図上に重ね合わせると、教科書的な地方区分とは異なる日本の姿が浮かび上がり、同じ「地方」に分類されていても経済圏や生活圏がまったく異なる地域がある一方、異なる「地方」に属しながら強い結びつきを持つ地域もあり、統計データは、既存の区分線がしばしば実態とずれていることを冷静に教えてくれます。情報の解像度を上げ、多角的な視点を持つ内容は新鮮な日本地理の見方となる一冊です。【満足度】 ★★★★
August 26, 2026
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嘘で満ちていく社会 データで読み解くフェイク時代の構造 (朝日新書1061) [ 山口真一 ]価格:990円(税込、送料無料) (2026/8/25時点) 楽天で購入 最新データで明らかになった、フェイク情報が浸透する構造。衆院選の関連動画は28億回再生、前回の10倍。SNS型投資詐欺の被害、2025年だけで1,000億円超。災害時の「人工地震」関連投稿が1日で25万件。それでも自分だけは騙されないって思っていませんか? 本書は、今の社会に広がるフェイク情報や誤情報が、なぜこれほど強く人々に浸透するのかを、印象論ではなく最新データを使って読み解く一冊。フェイク情報の問題を「誰かが悪い嘘をついている」という単純な善悪論ではなく、アルゴリズム・認知バイアス・経済構造・社会的分断が絡み合ったシステムの問題として描き出しており、データに基づいた冷静な分析でありながら、読み進めるうちに「自分も例外ではない」という切実な危機感を抱かせる力を持った内容で、嘘が日常に溶け込んでしまった時代を生き抜くための、「現状認識の書」ともいえます。【満足度】 ★★★★
August 25, 2026
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あなたの町のモンスター ~人口減少社会が生み出した“静かな怪物”~ [ 寺本 英仁 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/8/24時点) 楽天で購入 人口減少社会、地方消滅都市、コンパクトシティ…こうした言葉の流行の裏側で地方自治におかしな人が増えている!かつてスーパー公務員と呼ばれた著者が町役場を辞め、地方創生プロデューサーに転身した今だから書けた、超現実的「地方再生論」! 地方創生ジャーナリストとしても活躍する著者が、地方を駄目にする「モンスター」を分析する。記憶に新しい知事や市長の不祥事、諦めた住民の投票行動や勢いだけの推し活選挙が「モンスター」誕生の温床と解説。他方、長年の実務経験から住民に寄り添う「本当の地方公務員の在り方」を語る。 本書は、地方創生に関わってきた実務経験を持つ著者が、地方政治や自治体の現場で起きている問題を、分かりやすく、かなり実践的な視点から描いた一冊。近年世間を騒がせた知事や市長の不祥事を例に挙げ、なぜ独裁的あるいは不可解な行動をとるリーダーが誕生してしまうのかを考察し、そこには、政治への関心を失い「諦めた住民」の無投票や、政策の是非ではなく感情的な熱狂だけで動く「推し活選挙」という危うい土壌があることを指摘します。地方の不祥事や政治のゆがみを、個人の問題ではなく人口減少社会が生む構造的な病理として読み解く本で、刺激的なタイトルとは裏腹に、中身はかなり真面目で現場感覚に根ざした分析になっています。地方を駄目にする「モンスター」は、特別な悪人ではなく、無関心や諦め、制度疲労の中から生まれるとの指摘は重いですが、とても現実的で、地方政治を批判的に見るだけでなく、地域を支える公務員や住民の役割まで考えたい人にとって、示唆の多い一冊です。【満足度】 ★★★★☆
August 24, 2026
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ルポ シリコンバレー AIブームと米国社会の断層を歩く (朝日新書1062) [ 五十嵐大介 ]価格:1,045円(税込、送料無料) (2026/8/22時点) 楽天で購入 グーグルやアップル、OpenAIなど、世界を牽引する巨大企業がひしめくシリコンバレー。そこで生み出されるテクノロジーは「人類の福音」か「黙示録」か。「アメリカのリアル」を余すことなく伝え切る、元朝日新聞サンフランシスコ支局長による渾身のルポ。 アルトマン、マスク、巨大テック企業―彼らが描く「未来」の裏で、何が起きているのか。朝日新聞元サンフランシスコ支局長が迫った、「テクノロジーの聖地」の光と影。世界を書き換える者たちと、取り残される者たち。 本書は、元朝日新聞サンフランシスコ支局長の著者による、シリコンバレーの「光と影」を描き出した渾身のルポルタージュで、生成AIブームの最前線から、その足元で広がる深刻な格差や社会の分断までを、徹底した現場取材で浮き彫りにしています。著者は開発者やスタートアップ創業者、投資家への取材を通じて、熱狂の渦中にいる人々が何を夢見て、何を恐れているのかを生の声として拾い上げ、シリコンバレーの足元に広がる深刻な社会的断層を丹念に取材しています。AIが社会の前提を塗り替えつつある今、何を見据えるべきかを考えるための、ルポルタージュといえます。【満足度】 ★★★★
August 22, 2026
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歴史学者、ガザに潜入する [ ジャン=ピエール・フィリユ ]価格:2,860円(税込、送料無料) (2026/8/21時点) 楽天で購入 完全封鎖された戦場でなにが起きていたのか? フランスの歴史学者が、暴走する支配者たちの欲望とテクノロジーに支えられた「殲滅戦争」の実態を克明に観察し、ガザの人々の声を丹念に集めた衝撃のルポルタージュ。 2024年12月19日深夜、私はイスラエル軍のジープに先導され、徒歩でガザに踏み入れた。約1ヶ月間の滞在で私が目撃し経験したものは、これまでの情報がまったく役に立たない壮絶な事態だった。「人道地帯」の実態、増え続ける死体、食糧事情や衛生状態、物資を狙い跋扈するギャングたち、女性たちの置かれた状況、そしてハマースがガザでどのように見られているのか……。中東近現代史の第一人者が、暴走する支配者たちの欲望とテクノロジーに支えられた「殲滅戦争」の実態を克明に観察し、ガザの人々の声を丹念に集めた衝撃のルポルタージュ。 本書は、瓦礫の山と化したガザ地区の惨状を、単なるニュース報道としてではなく、歴史学者の冷徹かつ温かい眼差しで記録した衝撃的なルポルタージュ。著者は、長年パレスチナ問題を歴史的視点から分析してきた専門家で、2023年10月以降の激化する軍事侵攻の中で、封鎖されたガザの内部で何が起きているのか、人々の生活と尊厳がどのように破壊されているのかを克明に描き出しています。【満足度】 ★★★★
August 21, 2026
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緑十字のエース [ 石田夏穂 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/8/20時点) 楽天で購入 元エリートの浜地は、中堅ゼネコンの契約社員となり、建設工事現場の安全衛生責任者を任される。浜地の教育担当となった松本は、度を越えた厳しさで安全指導をする男で…。『WEB小説推理』掲載に加筆、訂正。 大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。そこで任されたのは、なぜかショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。…俺、未経験なのに!?浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。…バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的を…。 本書は、建設現場の安全衛生管理の仕事を真正面から描いた作品で、華やかな業界小説というより、働くことの現実や責任の重さ、そして再出発する人間の成長を丁寧に追った物語。建設業界において「工期遵守」と「安全確保」は常にトレードオフの関係にありますが、嫌われ役を引き受けてでもルールを徹底させる安全管理者の孤独と矜持を、リアルな筆致で描き出しています。目立ちにくい「安全」を真正面から扱うことで、働くことの責任、人の命を守ることの重み、そして現場にある誇りを浮かび上がらせており、派手さよりもリアリティと説得力に重きを置いた作品で、読後には「安全第一」という言葉の意味が少し違って見えてくる、そんな一冊です。【満足度】 ★★★★
August 20, 2026
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兵庫県知事問題 失敗の本質 情報不信はなぜ生まれたか (ちくま新書 1920) [ 小林 和樹 ]価格:1,056円(税込、送料無料) (2026/8/19時点) 楽天で購入 一通の告発からはじまった兵庫県の文書問題。元々は県の内部の課題を指摘したものだったが、不適切な会見や対応がくり返される中、歯車が狂いだし収拾がつかなくなる。国の制度まで巻き込んだ騒ぎの中で、メディアはなぜ報じなかったのか、テレビは何を過剰演出したのか、SNSこそが真実なのか。この国の体質をあぶりだし、これからの国の形につながるこの問題、どこに「失敗」があったのかを掘り下げる。 本書は、2024年に日本中の注目を集めた兵庫県知事(斎藤元彦氏)を巡る一連の文書問題を、単なる政局のスキャンダルとしてではなく、「情報の扱い」と「組織の危機管理」という観点から徹底検証した一冊。行政・メディア・SNS・制度のそれぞれが抱える構造的な問題をあぶり出し、日本社会における「情報不信」の根源に迫ります。問題の出発点は、県内部の課題を指摘した一通の告発文書でしたが、本来であれば組織内で適切に対処されるべきものが、不適切な会見や対応の繰り返しによって事態が雪だるま式に悪化していき、初動段階での判断ミスや危機管理の欠如がいかにして「歯車の狂い」を生んだかを、具体的な時系列に沿って検証します。行政は説明責任を果たせず、メディアは報じるべきときに報じられず、SNSは検証なき「真実」を量産する……この連鎖に対して、著者は安易な処方箋を示すのではなく、「失敗」を直視することからしか次の一歩は始まらないという姿勢を貫いており、情報があふれるほどに何を信じてよいかわからなくなるこの時代に、立ち止まって考えるための座標軸を提供してくれる一冊でもあります。【満足度】 ★★★★
August 19, 2026
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プロ野球 二軍の経済学 - 「育てる」から「稼ぐ」時代へ - (ワニブックスPLUS新書) [ 小林 至 ]価格:1,210円(税込、送料無料) (2026/8/18時点) 楽天で購入 二軍だけの「新球団」オイシックスとハヤテの明暗を分けたものとは……2024年から「二軍球団」として新規参入したオイシックスとくふうハヤテが、2年目を終え早くも明暗が分かれ始めています。また、既存の12球団でも二軍戦でイベントを充実させたり、ヤクルトやロッテなど複数の球団で二軍本拠地移転やリニューアルの動きがあるなど、プロ野球の「二軍」はひとつのコンテンツとなりつつあります。こうした近年の流れについて、東大出身の元プロ野球選手であり、ソフトバンクホークスの経営にも携わった桜美林大学教授が、ビジネスとしての「プロ野球の二軍」について、二軍14球団すべての最新事情を交えて解説する一冊です。 本書は、これまで選手育成の場として表舞台の陰に隠れてきたプロ野球の二軍が、独立したビジネスコンテンツへと変貌しつつある現状を、スポーツビジネスの専門家である著者が14球団すべての最新事情を踏まえて解説した一冊。2024年から二軍に新規参入したオイシックスとくふうハヤテの動向をはじめ、既存12球団も含めた「二軍14球団」の現状が取り上げられており、近年の二軍再評価の流れを分かりやすく理解できます。野球の話でありながら、同時に地域経済、エンタメ、組織経営の話でもあり、二軍の見え方を大きく変えてくれる一冊です。【満足度】 ★★★★
August 18, 2026
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半導体 尖端覇権の興亡 [ 大鹿 靖明 ]価格:2,750円(税込、送料無料) (2026/8/17時点) 楽天で購入 かつて世界最強を誇った日本の半導体産業は最新技術に追随できず、市場を失った。10兆円の国費を投じるラピダスは救世主となれるか。 かつて世界市場の5割を握った日本半導体の挫折から30年。エヌビディア、TSMC、サムスンと日本勢の差はどこにあったのか。復活を期し、「経済安全保障」の旗のもと新興企業ラピダスに兆円単位の国費を投入する官邸と経産省。国家を挙げた勝ち残り戦略。日本企業盛衰のドラマ…。ノンフィクション賞受賞作家の渾身作。 本作は、かつて世界シェア50%を誇りながら凋落した日本半導体産業の30年間を検証し、さらに国家プロジェクトとして巨額の国費を投じるラピダスを軸に「復活」の可能性と危うさを描くノンフィクション。世界シェアの5割を占めた日本半導体が、なぜここまで衰退したかの要因を単なる技術力の問題ではなく、経営判断の誤り、ビジネスモデルの変化(水平分業化)への対応の遅れ、そして日米半導体摩擦といった政治的要因から多角的に分析しています。エヌビディア(設計)、TSMC(製造)、サムスン(メモリ)といった現在の覇者たちがどのように台頭したのかを対比させることで、日本勢の「挫折の正体」を浮き彫りにします。半導体という一産業の物語でありながら、日本の産業政策・国家戦略・企業経営のあり方そのものを問う一冊でもあります。【満足度】 ★★★★☆
August 17, 2026
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羆撃ちに人生を賭けた男 [ 藤本 靖 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2026/8/15時点) 楽天で購入 ヒグマを追跡して知床半島先端部から阿寒連峰までを踏破し、単独狩猟では200頭を超えるヒグマを獲ってきた赤石正男。現役ハンターのなかで最もヒグマを獲っていると評される赤石の狩猟の様子を伝えるノンフィクション。 本書は、単独猟で200頭を超えるヒグマを仕留めてきた現役ハンター・赤石正男の狩猟人生を追ったノンフィクションで、知床半島の先端部から阿寒連峰まで、北海道の原生的な山岳地帯を踏破しながらヒグマと対峙してきた一人の男の姿を、著者が丹念な取材で描き出しています。現役最高峰のハンターと称される赤石氏の最大の特徴は、その実績が「単独狩猟(単独忍び)」によって積み上げられたものであるという点で、大勢で追い込む集団猟とは異なり、一人で山に入り、一対一でヒグマと対峙する、その過酷さと、失敗が死に直結する緊張感が、著者の筆致を通して生々しく伝わってきます。【満足度】 ★★★★
August 15, 2026
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なぜ賃金は上がらないのか 日本経済30年の陥穽 (講談社現代新書) [ 首藤 若菜 ]価格:1,100円(税込、送料無料) (2026/8/14時点) 楽天で購入 人手不足と物価上昇を、「現場力」と「効率化」によって無理やり克服しようとしてきた日本の労働現場。実はそこに、落とし穴があった。 なぜ物価上昇に伴って賃金が上がらないのか。なぜ物価高騰のしわ寄せが、これほど長いあいだ生活者に押し付けられているのか。働く側も企業の側も苦しい。にもかかわらず、経済全体として豊かさが実感されない。まるで誰も得をしていないように見えるこの状況は、いったいなぜ生じているのか。いま注目の労働経済学者があざやかに解き明かす! 本書は、労働経済学者の著者、日本の賃金が約30年にわたって停滞し続けてきた構造的原因を多角的に解き明かすノンフィクション。物価は上がるのに賃金は上がらない…働く側も企業も苦しいのに、誰も豊かさを実感できないという「誰も得をしていない」ように見える異様な状況の正体に迫ります。「低価格・低賃金」の悪循環、雇用形態の変化と「格差」の固定化、機能不全に陥った「労使交渉」、「誰も得をしていない」という停滞の本質…と、問題の根深さを分かりやすく解説しています。個々の企業や労働者の努力だけでは解決しない「陥穽」の全体像を見渡すことで、問題の本質がどこにあるのかが鮮明になっており、日本の賃金問題を考えるうえでの構造問題が明快に示されています。【満足度】 ★★★★
August 14, 2026
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風林火山のむすめ [ 木下昌輝 ]価格:2,310円(税込、送料無料) (2026/8/13時点) 楽天で購入 武田信玄が犯した5つの悪行がある。長篠の合戦に敗れた混乱の武田家の中で、信玄の娘・松姫は兄・勝頼からその事実を明かされる。父は悪か、それとも、正義か。真実を求め、松姫は馬に乗る。『週刊大衆』連載を改稿。 本書は、偉大すぎる父・武田信玄を持った子供たちの苦悩と、崩壊へと向かう武田家の末路を、娘・松姫の視点から描いた時代小説。物語は、長篠の合戦に敗れた後の武田家という不安定な時代を舞台に、松姫が父・信玄の5つの悪行の真相を探る旅に出るところから始まり、松姫は各地を巡り、信玄と関わりのあった人物たちから証言を集め、「実の父(信玄の父・信虎)の追放」「実の息子(義信)の自害」「同盟国への裏切り」「戦における非情な決断」…と、これらの悪行とされる出来事の真相が、証言者の視点を通じて多層的に描き出され一面的ではない「人間・武田信玄」の複雑な素顔に触れていくことになります。松姫が最終的にたどり着く「誰も知らない父の真の姿」は、単純な回答ではなく、善と悪、愛と非情、理想と現実…それらが不可分に絡み合った一人の人間としての信玄像が浮かび上がり、武田信玄という存在を、あえて娘という最も近いようで遠い視点から捉え直した、斬新な物語でした。【満足度】 ★★★★
August 13, 2026
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仕事が10倍ラクになるずるいAI活用術 (青春新書インテリジェンス) [ 水野操 ]価格:1,265円(税込、送料無料) (2026/8/12時点) 楽天で購入 AIを使いこなすための考え方や発想法、良い答えを引き出すための質問の仕方を紹介。誰でも仕事にAIを取り入れやすくなるよう、実用的な文例も多数掲載する。人生を豊かにするAI活用術も伝授。 「なんであの人だけ、ラクして成果を出してるの?」。その秘密、じつは“AIの使い方”にありました。会議の議事録、資料づくり、メール返信、アイデア出し、市場調査……。AIをうまく使えば、これまで何時間もかかっていた仕事が、あっという間に片づきます。本書では、ChatGPT、Copilot、Geminiなどの最新AIの“頭のいい”使いこなし方を、誰でも実践できる形で紹介しています。特別なスキルもプログラミング知識もいりません。「頼み方」ひとつで、仕事のスピードとクオリティが劇的に変わる! 今日からマネできる“AI仕事術”で、あなたの働き方が10倍ラクになります。 本書は、ChatGPT、Copilot、Geminiといった生成AIを「有能なアシスタント」として使いこなし、最小限の労力で最大の成果を出すための実践的なテクニックをまとめた一冊。専門知識がない初心者でも、今日からすぐに真似できる具体的な「頼み方(プロンプト)」に焦点を当てており、日常業務のあらゆる場面でAIをどう活用すべきかが、具体例を交えて紹介されています。生成AIを使って、毎日の仕事を手早く・上手に片づけるための、初心者向け実践ガイド本としてAIを活用したい人にはオススメの一冊です。【満足度】 ★★★★
August 12, 2026
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ぜんぜんダメでパーフェクトなわたしたち [ 山田 由梨 ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/8/11時点) 楽天で購入 何者かにならなくても、もう私だった…。29歳でうつになり、30歳からは毎年冬季うつの若手脚本家によるエッセイ集。日常の中で気持ちいいことを増やし、嫌なことを減らし、自分を責めずに生きるコツを綴る。 29歳でうつ、30歳から毎年冬季うつ。休みながら、自分を責めずに生きるには。NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』等で注目の若手脚本家による初のエッセイ。 本書は、劇団「贅沢貧乏」主宰であり、ドラマ『作りたい女と食べたい女』の脚本家としても注目を集める著者による初のエッセイ集。29歳でうつ病を発症し、30歳からは毎年「冬季うつ」に見舞われるようになった著者が、動けない日々の中で見つけた「自分を責めずに生きるためのマインドセット」が綴られています。たとえ何もできなくても、存在しているだけで十分であり、その状態を含めて「自分という人間は完成(パーフェクト)している」という肯定の言葉を繋げることで、自己否定のスパイラルから抜け出すための新しい視点を提示しています。うまく生きられない自分を責めずに、不完全なままで生きるための等身大のエッセイとして興味深かったです。【満足度】 ★★★★
August 11, 2026
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親友は山に消えた [ 小林 元喜 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2026/8/10時点) 楽天で購入 親友で山岳カメラマンの平賀淳は、アラスカの氷河で突然命を落とした。平賀の「最期の場所」を訪ね、氷河を歩き、滑落現場の座標にたどり着く壮絶な旅路を軸に、平賀の人生を「親友」である著者の目線から丹念にふり返る。 登山経験の乏しい46歳の著者が、アラスカの深淵に向かった。親友の山岳カメラマン、平賀淳が3年前に滑落した最期の地へ。「どうしても、ここに来たかったんだ」嫉妬、喪失…「親友」とは何か?心揺さぶる私ノンフィクション。 本書は、2022年春に、アラスカのハンター北壁で滑落・遺体未収容となった山岳カメラマン・平賀淳の足跡を、親友であるテレビディレクターの著者が辿るノンフィクション。単なる追悼記に留まらず、著者が自らアラスカの氷河へと足を踏み入れ、親友が消えた「座標」を目指す過酷な旅路と、平賀という男が生きた証を掘り起こす重厚な人間ドラマとなっています。登山家ではない著者が、親友がカヒルトナ氷河のクレバスに消えたという報せを受け、一流の山岳ガイドの助けを借りながら、GPSに残された座標に向かい、平賀が見ていたであろう景色、吸っていた空気、そして彼を飲み込んだ自然の圧倒的な厳しさを肌で感じる過程が、臨場感あふれる筆致で描かれています。喪失・友情・記憶・死者との向き合い方を丁寧に描いた、残された者の悲しみを静かに見つめた、重厚なノンフィクションです。【満足度】 ★★★★☆
August 10, 2026
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食堂巡礼 (MOE BOOKS) [ 小川 糸 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/8/8時点) 楽天で購入 美味しい料理の向こうには、尊い生き方がある。沖縄県・南城市「胃袋」、山梨県・北杜市「グート・デ・スリーズ」…。食堂をめぐるエッセイ。震災後の能登の食の作り手を訪ねる旅も紹介。『月刊MOE』連載に加筆して再構成。 つくる人の人生を感じる、とっておきの料理と人に会うために日本全国を巡礼します。出身の山形では3代続く山の茶屋や想い出のパティスリーを、南の沖縄では深い森で滋味あふれる料理を、能登では復興と共に地元の食材や文化を守る人々に再会。訪れたのは8県20か所。料理に携わる尊い生き方をする人々に出会い、彼らの料理を食べ、心から豊かになっていく様子を静謐な文章で描きます。 本書は、日本全国8県20か所の食の現場を訪ね歩いた紀行エッセイ。料理そのものだけでなく、それをつくる人々の生き方に焦点を当て、「食べること」の根源的な豊かさを静かに見つめた一冊です。三代続く茶屋、記憶に残るパティスリー、森の中で滋味深い料理を出す人、復興のなかで地域の食文化を守る人など、料理に携わる人たちの生き方が丁寧に描かれています。おいしさの感想だけで終わらず、「この料理はどんな人の手から生まれたのか」を見つめることで、食べることの意味をより深く感じさせられ、静かな文章の中に、人への敬意と食への感謝が流れている一冊です。【満足度】 ★★★★
August 8, 2026
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世界味見本帖 [ ひらい めぐみ ]価格:1,760円(税込、送料無料) (2026/8/7時点) 楽天で購入 偏食気味の著者が、世界料理を食べ歩いた! ハギス(イギリス)、チェブジェン(セネガル)、ロスイルフォルン(マルタ)…。食べることが好きな人も、苦手な人も、世界中の新たな「おいしい」に出会える料理冒険エッセイ。 牛肉、食べられません。白い食べ物、苦手です。揚げ物もお腹を壊します。食べられないものが多い偏食気味の著者が、世界料理を食べ歩き、初めての味に出会う!ハギス(イギリス)、シャモダツィ(ブータン)、チェブジェン(セネガル)、ロスイルフォルン(マルタ)…。食べることが好きな人も、苦手な人も。世界中の新たな「おいしい」に出会える料理冒険エッセイ!書き下ろし。 本書は、牛肉が食べられない、白い食べ物が苦手、揚げ物でお腹を壊す…そんな偏食気味の著者が、世界各国の料理を食べ歩き、初めての味に体当たりで挑んでいく書き下ろしの料理冒険エッセイ。偏食であることを隠さず、苦手なものに向き合うときの逡巡や、口に入れた瞬間の率直なリアクションが飾らない言葉で綴られていて、各国の料理を紹介するだけでなく、その料理が生まれた土地の風土、文化、そこで出会った人々のエピソードも丁寧に描かれています。【満足度】 ★★★★
August 7, 2026
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カンザキさん [ ピンク地底人3号 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/8/6時点) 楽天で購入 超絶ブラック企業の配送会社で働くことになった僕。そこには、誰にでも優しい人格者のミドリカワさんと、「殺すぞぼけ」と人を罵り、蹴りを入れる悪魔のようなカンザキさんという先輩がいた…。『すばる』掲載に加筆・修正。 離職者続出、いつでも求人中の超絶ブラック企業の配送会社で働くことになった僕。そこには、誰にでも優しい人格者のミドリカワさんと、「殺すぞぼけ」と人を罵り、蹴りを入れる悪魔のようなカンザキさんという先輩がいた。幹部を目指す!と豪語した同期は、カンザキさんと組んで5日後に辞めた。要領の悪い同期は、カンザキさんに殴られ続け、走るトラックの助手席から飛び降りた。そして僕は、カッター片手のカンザキさんに、トラックの荷台の上へ引きずり込まれ…。今注目の劇作家による圧倒的な暴力と不条理の世界。気鋭の劇作家、初の小説!第47回野間文芸新人賞受賞作。 本書は、超絶ブラックな配送会社を舞台にした作品で、暴力的で理不尽な先輩・カンザキさんのもとで働く「僕」が体験する、恐怖と不条理に満ちた労働現場が描かれます。劇作家ならではの緊張感と疾走感のある展開で、なぜそこまでされても辞められないのか、なぜこれほどの暴力がまかり通るのか。合理的な理由を超えた場所にある「生」の執着や、壊れていく人間の心理が冷徹に、かつ情熱的に描かれ、凄惨な描写が続きますが、その根底には圧倒的な生へのエネルギーが渦巻いており、インパクトある作品でした。【満足度】 ★★★★
August 6, 2026
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アンソロジー 引っ越し [ 大和書房編集部 ]価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/8/5時点) 楽天で購入 どうしても捨てられないモノ、猫を連れた転居、新居で起こる謎の現象…。明治期から現代までの書き手によるエッセイやマンガ、日記、書簡から、「引っ越し」にまつわる作品をまとめる。 本書は「引っ越し」という誰もが経験しうる出来事をテーマに、明治期から現代まで幅広い時代の書き手によるエッセイ、マンガ、日記、書簡などを収録したアンソロジー。紹介文にもあるように、「どうしても捨てられないモノ」「猫を連れた転居」「新居で起こる謎の現象」など、収録作品のテーマは実に多彩で、引っ越しという行為は単なる住所変更ではなく、人生の転機や心の整理、人間関係の再編成を伴うもので、各作品を通じて、書き手それぞれの人柄や価値観、時代背景がにじみ出ています。引っ越し経験のある人ほど、自分の記憶と重ねながら楽しめる一冊です。【満足度】 ★★★★
August 5, 2026
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おいしい日本の野菜が消える日 二極化する農業の未来 (光文社新書) [ 久松達央 ]価格:1,144円(税込、送料無料) (2026/8/4時点) 楽天で購入 中規模農家(久松農園)を営みながら、農業に関する発信を行う著者が、様々な産業の論客と議論し、農業の未来を探る。 日本の農業はなぜ産業化が遅れ、ガラパゴス化したのか。自身も農業経営者で、日本の農業について様々な発信を行う著者が、産業化の進んだ小売業、流通業、建築業、漁業、外食産業の論客や、現役官僚、学者を訪ね、農業の未来について大胆に議論を交わす。農業関係者、経営者、必読の一冊! 本書は、自らも農業経営者である久松達央氏と、農業ジャーナリストの紀平真理子氏が、日本農業の構造的課題に切り込むノンフィクション。なぜ日本の農業は産業化が遅れ、「ガラパゴス化」してしまったのか。その問いを軸に、農業の外側にいる多様な分野の論客たちとの対話を通じて、農業の未来像を多角的に探ります。日本の農業が抱える遅れや特殊性を、他産業との比較と現場感覚の両方からあぶり出し、「おいしい野菜を未来に残せるのか」という問いを通して、「持続可能性」について深く考えるきっかけとなり、既存産業の破壊と再構築を学ぶ格好のケーススタディとなっています。【満足度】 ★★★★
August 4, 2026
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足型をはめられた子どもたち (講談社+α新書) [ 菊池 省三 ]価格:1,210円(税込、送料無料) (2026/8/3時点) 楽天で購入 NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で話題の教師が、子どもを壊わす小学校の実態とコミュニケーション教育での解決策を提案。 飛び込み授業3000時間超。荒れた教室を立て直してきた教師が見た真実。全国の小学校で目にしてきた子どもを壊す学校現場!!解決法は、学習意欲も上がる、一人ひとりが輝くコミュニケーション教育にある! 本書では、現代の小学校が陥っている「過剰な管理教育」の実態を告発し、子どもたちが本来持っている主体性を取り戻すための「コミュニケーション教育」の重要性を説いた一冊。著者は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に取り上げられ、小学校教諭として長年にわたり「ことばの力」を重視した学級づくりを実践してきた教師で、どうすれば子どもが生き生きと育つのかという具体的な解決策まで示しています。タイトルにある「足型」とは、廊下やトイレの前に貼られた「ここに並びなさい」というマークの比喩で、「指示がなければ動けない」子どもを作ることと同義であると指摘します。教師が管理しやすいように、子どもの行動を細かく規定し、枠(足型)からはみ出すことを許さない教育体制への危機感、現代の教室で進行している「静寂」や「従順」の危うさを指摘し、子どもを伸ばす鍵としてコミュニケーション教育を重視しています。「子どもを型にはめるのではなく、言葉を通じて一人ひとりを生かす教育とは何か」を考えさせられる内容で、大人(教師や保護者)がどのように関わるべきか、教育のあり方を根本から問い直す一冊です。【満足度】 ★★★★☆
August 4, 2026
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家に帰ったらクマがいた (PHP新書) [ 米田 一彦 ]価格:1,320円(税込、送料無料) (2026/8/1時点) 楽天で購入 ある日家の玄関を開けると、黒くて大きな塊がいた。これまでクマに9回襲われて生還した男が綴る、数奇な科学ノンフィクション。 あなたはクマの真の姿をまだ知らない!ある日家の玄関を開けると、黒くて大きな影が潜んでいた。「おいっ」と声をかけると、クマは私の脇腹をかすって逃げた……。著者はこれまで3000回以上クマに遭遇し、9回襲われ、何とか生還してきた。振り返ると目の前にクマがいたこともあれば、クマと一緒に寝たこともある。人間とクマとの共生は可能なのか。研究を50年以上続ける日本一のクマ研究家が綴る、数奇な科学ノンフィクション。 本書は、50年以上にわたってクマを研究してきた著者が、自らの圧倒的な体験をもとに、クマという動物の本当の姿と、人間との関係を描いた科学ノンフィクション。なぜクマは人を襲うのか、あるいはなぜ逃げるのか。長年の観察と調査に基づき、クマの知能、感情、行動原理を科学的な視点で分析しています。世間に広まっている「クマ=凶暴な怪物」という一方的なイメージを覆し、彼らの繊細さや意外な一面を浮き彫りにします。クマの出没がニュースになるたびに不安を感じる人にも、自然や野生動物に関心を持つ人にも、そして「人間と他の生き物はどう折り合いをつけて生きるのか」という問いに向き合いたい人に、一読を勧めたい一冊です。【満足度】 ★★★★
August 1, 2026
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