Satchanから自然便り

Satchanから自然便り

2006/08/30
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カテゴリ: 野鳥

Eremophila alpestris
Alaudidae  ヒバリ科
ハマヒバリ
7.25 inch (18.42 cm)

Horned Lark 01
Nebraskaにて
2006.06.27

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 2006年6月の旅行中、ネブラスカ州で泊まった宿泊先近くの空き地で見ることが出来ました。 Western Kingbird (ニシタイランチョウ)や Killdeer (フタオビチドリ)の写真を撮っている最中、 Killdeer にしては姿勢の悪い鳥が!胸の帯も1本足りない!ということで、見つけました。私の住む東部でも見ることが出来ます。鳥類学講座の野外授業で東海岸へ行った際にも見たことがありましたが、その時はかなり遠かったので、この再会を心から喜びました。

 フロリダを除いて、北米ほぼ全域で見られ、東部ノースキャロライナ州以南の海岸部~テキサス州東部にかけて冬鳥、カリフォルニア州とオレゴン州の一部では渡り鳥です。地域によって、背中の色が赤みを帯びていたり、顔の黄色い部分が濃かったり、いくつかバリエーションがあります。この写真はネブラスカ州でのものなので、内陸西部タイプでしょうか。図鑑には7つのバリエーションが出ていますが、西部では15種もの亜種が存在します。これは"philopatric"と呼ばれる忠誠心(生まれ故郷に帰ってくることと)と関係があり、それぞれの故郷の環境に適した体色へと適合変化していくことにより、数々のバリエーションが生まれたそうです。日本にも冬鳥として飛来するのですね。

 Horned Larkは、北米固有の唯一のヒバリで、最も早く営巣を始めます。北米北部の州でも2月には営巣を始めるので、最初に産み付けられた卵は吹雪にやられてしまうそうです。毎年、3回ほど卵を産みつけます。一般名にある通り、Horn(角)のような冠羽があり、これは雄の方が目立つそうです。黒いおでこに指名手配中のような黒めがね、おまけに黒いよだれかけまでつけて、顔が黄色!地面で一生懸命探し物をしていました。何をお探しかというと、草の種子・穀類・昆虫・蜘蛛などを食べているのでした。

Horned Lark 02





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Last updated  2006/11/29 12:10:07 PM
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