りょうの戯れごと

りょうの戯れごと

Feb 23, 2006
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カテゴリ: 読書日記

そっと手をつなごう


そっと手をつなごう
お奨め度:6.0ポイント(10点満点中)
大好きな廣瀬裕子さんの本です


何度か紹介している廣瀬さんの本です



これが楽天ブックスでの紹介文です


大切な人との出会い、別れ、そして新しい人との出会い
今回は、そういった流れに沿ってストーリーが展開してるようです

大切な人と手をつなぐのが好きな人なら、
「あぁ、そうなんだよ~ その通りなんだ~」って言葉がちりばめられていると思います


何を隠そう・・・
俺も手をつなぐのが好きなもので・・・ (///∇//)テレテレ


それでは、少しだけ紹介を





一緒にいたいという、ただ、その想いから・・・

そっと手をつなごう

さしだしてくれた左手
右手をのばし
そっとふれる
そのとき時間が止まった
まばたきするくらいの
短い間

そのとき知った
さがしていたものが
ここにあることを
これからの時間のすべてをかけて
大切にしていくものが
あることを

指先に感じる
かすかなぬくもりは
何よりあたたかい

のばした右手の先にあるのは
なくしてはいけないもの

このままずっと
手をつないでいたい
どんなときも
どんなことがあっても

大切なものにふれるように
そっと手をつなごう

いつまでも
こんなふうに


いつかふたりで

ほしいのは
距離に負けない思い
消えてしまわない気持ち

1分でも1秒でも
ふたりでいられる時間が
長くありますように

そのときだけが
距離をわすれさせてくれる

思いをたくした言葉を
何度もくり返す
わすれないように
確かめるように
こころにきざむように

その言葉が
はなれている間
思いを強くしてくれる
信じる力を
あたえてくれる

いつかふたりで
見たいものがある

移りゆくそれぞれの季節
まいにちのようにくり返される
当たり前の日々

そして
さよならを言わない夜



しかし、時として時間は・・・
人の想いは、うつろいゆく

遠いところへ

何かが変わっていた
しずかに思いが
こわれていた

とり返せないものがあると
わかっていたのに
ちがう選択もあったのに

見えなくなっていた
やさしさの
むこうにあるものに
気持ちの変化に

どんなことを思い
すごしていたんだろう
どんな痛みを感じていたんだろう

大切にしようと
あのとき決めたのに

それももうできない

気持ちは
知らないところへ
手のとどかない場所へ



人の心は絶望に堕ちても、絶対にそのまま変わらないということはありません
時間や気持ちが移ろいゆくように、哀しみの気持ちもやがて移ろいゆくものです

記憶の底に

忘れたくないと思ったことさえ
わすれていく

いつまでもと願ったことが
消えた日から

あのとき
どうして

いまはその理由さえ
思い出せない

いくつもの朝をむかえ
眠れない夜をすごし
その時間のなかで
わすれたくないことも
わすれたいと願ったことも
おなじように
うすれていく

引き出しにいれた
写真の色が
あせていくように

今度
その人を思い出すのは
いつだろう

わすれたくないと思ったことも
わすれたと思っていることも
すべて
記憶の底に



そして、いつか心には新しい何かが芽生えはじめます

新しい思い

だれもすきにならない
そう思っていた

いつの間にか
こころのなかに
新しい思いが
はいりこんでいた

ふたりでいると笑顔でいられる
かなしいことをわすれてしまう
いくつもの痛みを
思い出さなくなっている

また
きずつくかもしれない
つらいことに出会うかもしれない
このままでいい

だけど気持ちは
動きはじめている
その人へむかって
目の前にいる人へむかって

走りだした思い
あふれだす気持ち
いま
そのことに
気づいたばかり



今度の新しい想いは、以前と同じように見えて、少し違ったものです
少しだけ・・・
哀しい経験をした分だけ、大人になり成長した想いに育てることができます

ふたりの時間

その人の時間が
手のなかにある

いままで持っていたのは
ひとりだけの時間

それを手放すことを
選んだ

糸をつむぐように
ふたりの時間を
つくっていく

切れないように
確かめながら

投げだしてしまわないように
あきらめてしまわないように

ふたりでいることの意味が
わかるとき
手のなかに
何が残るだろう

答えがわかるのは
ずっと先のこと

いま
この場所からも
そこは見えない

そこまでならんで
歩いていく
ゆるし合いながら
おたがいの時間を手にしながら



そして・・・

決心

ふたりで生きていくことに決めた

別々に生きていく理由が
見つからないから

いっしょにいることは
最初から
決められたことのようで
何の迷いもなく
答えを出した

いままで
ちがうところで
生きてきたことが
不思議なほど

答えは
ひとつしかなかった
考えることもないことだった




最後に、あとがきで廣瀬さんは書いています

さしだしてくれた手の大切さを
かけがえのない大切さを

初めて好きな人の手にふれた時の気持ち
それを思い出すことの大切さを


すきな人の手は、大きな力を持っています。

多分、その力のことを知っているはずです。

たくさんいる人のなかで
手をつなげる人は、ひとりだけです。
だから、その人と出会うことができたら
迷うことなく、その手をとってください。
そして、あたたかさを確かめながら
いつまでも、その人と
手をつないでいてください。

大切なひとりと出会えることを願って。
ふたりの思いがつづくことを願って。

廣瀬裕子





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Last updated  Feb 23, 2006 08:58:32 PM
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り_ょ_う @ Re:生きるって…(11/15) ありがとう そんなこと言ってくれるのは…
アキアカネ♪ @ Re:生きるって…(11/15) りょうさんはちゃ~んと生きて、存在して…
りょう@ Re[1]:心配だけどさ・・・(12/14) アキアカネさんへ ありがとうございます …
アキアカネ♪ @ こんばんは お言葉に甘えて(?)おじゃましま~すヾ(…
M.T@ こんばんは りょうさん こんばんは。 またまた、お…

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