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2008年06月12日
テーマ： 戦争反対(1190)
カテゴリ： ネット言論
http://plaza.rakuten.co.jp/google123/diary/200806070000/
そもそもは、某紙に載った『クラスター爆弾の使い方』のトンデモっぷりにこちらが突っ込ませていただいたものなので、その前提を外してあれこれ言われても、そりゃただのシャドーボクシングでしょうってところ。
でも、その過程でこっちが言ってもいないことを言ったと宣伝されてはたまりませんので、やはり釘を刺しておかなくてはならないでしょう。
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しかし侵略ってのは資源、技術、土地、自国の安全などが目的です。
資源と一口に言っても、海産資源、森林資源、水資源、鉱物資源、金属資源、海底資源等様々です。
土地を手に入れればそこにある資源と周辺資源を抑える事ができますが、当然そういった資源を取り扱う施設もあるわけです。
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それはその通り。
でも、日本にそんな資源がどれだけあります？
占領したところで、そこには日本人が沢山残っているのですから、その自家消費分を上回る量の資源を国際価格よりも安価に手に入れられなければ、何の意味もない。
でも、ここに書かれているものに、そんなものは何一つありません。
それでも、まあここまではそう外れている訳じゃない。
問題はこの後。
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それに日本には世界に誇る技術が多数存在します。そういった技術や施設を手に入れるには破壊しては意味がありません。
なるべく無傷で手に入れる必要があります。
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この人は技術というものを何か構築物か何かのようなものと勘違いしているようですね。
そこが大間違い。
技術というのは、人に宿るんです。
よって侵略なんてしたって、その技術やそれを生産物にするためのノウハウを持つ人々が、その侵略を是としない限り、技術を手に入れるなんて絶対に不可能。
そんなことのために侵略したって、ただ資金と人命を浪費するだけです。
だから、侵略目的で敵前上陸作戦なんてリスクの高いことをする国があらわれないんですけどね。
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さらに日本は侵略する装備を持っていません。自国の安全の為に日本を破壊する、という選択肢はここで消えます。
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何度論破されても、同じフレーズを繰り返す。
まあ、自分の安全地帯に逃げ込んでいるから、こういうことができるんでしょうね。
しかし、日本にどんな装備があるかなんて実は関係ないんですよね。
このネトウヨ君は「自国の安全の為に日本を破壊する、という選択肢はここで消えます」と言いますが、最近私の周辺をうろついている別のネトウヨ君は「台湾有事の際には日本は台湾軍を軍事支援するしかない」と強硬に主張しています。
後者のネトウヨ君の言説が正しいなら、その場合の敵国となる中国にして見れば、「自国の安全の為に日本を破壊する」行為に出るのは当然の話です。仮に自衛隊にその能力がなくたって、米軍が日本の施設を使えるか使えないかでは大違いですから。
問題は、日本にはアメリカという軍事同盟を結んだパートナーがいる。
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さて、一体どこの国が「日本を破壊しようとする」というのでしょう？
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現状では、まず アメリカと喧嘩をしようとしている国 。
そして、日本の資源でも技術でもない、 軍事基地を作れる土地さえあればいい国 。
あとまあ、ほとんどないとは思いますけど、「技術」が欲しいなんて言っている人もいるようなので、そんなことをするなら、その 日本の「技術」基盤を破壊すれば簡単と考える国 もいるだろうと言えるでしょうね。
続いて、
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まずは「この半世紀やられたことなんかないんじゃないでしょうか？」と、「今どきほとんどの人が採用しようともしない作戦」に注目。
前者は「やる必要がなかった」という理由も考えられますが、当然「やりたくてもできなかった」という理由も考えられるはずです。
しかも「それは地雷やクラスター爆弾があったからだという反論はありでしょうけど」と「やりたくてもできなかった理由」を自分で挙げておきながら、「ほとんどの人が採用しようともしない作戦」と言い切ってます。
地雷やクラスター爆弾があったから出来なかったと認めておきながら、その地雷やクラスター爆弾を禁止にしたらどうなるかを言及してないわけです。
こんな矛盾した想定に従って禁止を主張したって、全く説得力を持たないばかりか、アレの非論理性を際立たせるだけのことだと思うのですけどねｗ
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ですから、別に私は 「地雷やクラスター爆弾があったから」という反論はあり だと言っているんですけどね。
「やりたくてもできなかった」と言いたいならどうぞ御自由にですよ。
でも私は「地雷やクラスター爆弾があったから出来なかったと認めて」などいない。根本的に、敵国本土への敵前上陸など現代の戦争においてやる価値が無くなった、それが主因と思っています。
自分が何を信じるかと他人が何を信じるかは違っていて当然なのですが、こういう人には人間の多様性というものが我慢ならないようですね。自分と他人の意見が違うことも「矛盾」だの「非論理性」だの大騒ぎなんですから。
で、地雷やクラスター爆弾があったせいかなんだか知りませんが、敵前上陸というものが「今どきほとんどの人が採用しようともしない作戦」と言い切れることに何の変わりもないんですけど。
反論にもならない言葉をグダグダ並べて、結局自分が言論の自由、思想信条の自由が認められた民主主義国家の国民としての資質に欠けることを際立たせただけのことだったということです。
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さらにアレは使う局面を「海空自衛隊が全滅した後」と限定しちゃってますが、他にも使う局面は当然あるわけです。
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そんなことは先刻承知ですけど、 そういうことはクラスター爆弾大好きなあの産経新聞の記事を書いた人に言っていただきたいものですね。
「他にも使う局面」があるとこの人が言えば言うほど、クラスター爆弾を擁護する人々の不正直さが際立つだけのことです。
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敵に攻め込まれた時に、どうしても撃ち漏らしってのは出ます。
特に日本は南北に長く、防衛線が絞り込めません。
侵攻地域に迅速に戦車や歩兵が展開できるとは限らないわけです。
ここで少数で多大な効果を挙げる面制圧兵器が必要となるわけです。
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で、こんなことを想定してますけど、これもあの産経新聞同様に非現実的ですね。
そんな「面制圧兵器」が使えるくらいなら、その上陸部隊が海上にあるうちに叩けます。
「撃ち漏らし」程度の規模なら、「面制圧兵器」である必要もない。
侵攻地域に迅速に戦車や歩兵が展開できないなら、 ＭＬＲＳだって同様。 クラスター爆弾を撃ち込めるようになる時には敵は既に散っていますね。
結局、 自衛隊は海上にある内には叩けないけど、部隊が上陸して、内陸に展開するまでの短時間の間だけ攻撃できる という、自分に大変都合の良い想定をしており、それにあたかも普遍性があるかのように装っているだけのことです。
まあ、本当にそんなことが敵前上陸作戦の常識だと無邪気に信じちゃっているのなら、ある意味かわいそうだなとも思いますけど。
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クラスター爆弾が使えないとなると、民間人に犠牲が出る可能性が高くなるわけですが、当然禁止の人はその事を覚悟してますよね？
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この人達が想定するような状況に陥ったら、クラスター爆弾なんて実際には使えませんから、ほとんど違いはありませんね。
ですから、そんな覚悟は当然ありません。
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クラスター爆弾はイラク戦争で散々使われていたってのは常識だと思ってたんですが。
当然攻撃にも使えますよ？
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そんなことはわかっていますよ。
で、イラク戦争に使うような使い方を自衛隊はしていいんですか？
日本は侵攻できないんでしょ？
しかも、 この人は日本が改憲したって、侵略戦争には加担できないと散々言っていた んですよ。
つまり、いくらそんな使い方を挙げたところで、それは日本とは関係ない話です。
またしても、自分で自分を裏切っていることに気がついていないんですね、この人。
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で、日本の離島を占拠されて、それを奪還する時に使って何か問題でもあるんですか？
「防衛」の範疇ですから全く問題になりませんね。まるで問題だと言わんばかりの書き方。
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そうです。
現行法上全く問題の無いケースです。そしてこの場合にはクラスター爆弾を投下する航空機が残っており、また相手はその島内の「拠点」で守備についているのですから、そこに落とせばかなりの効果が期待できる。
クラスター爆弾にはそういう使い方だってある。
だから、それを正々堂々と論じたらとこちらが申しているんですけどね。
それを「まるで問題だと言わんばかり」と正反対の印象操作をするんですから、ヤレヤレです。
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攻撃的な兵器、って、そもそもほとんどの兵器は攻撃的なんですが・・・。
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でも、それは相手が「守備」しているところにこちらが「攻撃」するという構図となる。
ということは、それはクラスター爆弾がどこか他所の国に侵攻するにあたって非常に有用な兵器であるということを示していることになる。
それが「都合が悪い」から、ああいったあり得ない話で誤魔化そうとしているのでしょってこと。
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このように自分の都合の良い話を持ち出し、レトリックまで用いて、陰謀論まで持ち出して禁止にしたがる。
それじゃあ、何か他の思惑があるんじゃないかと疑われて当然でしょうｗ
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ですから、私はちゃんとクラスター爆弾も「海空自衛隊全滅」なんて状況にならなければ、使える局面はありますよと言っているんですけどね。
それなのに、例によって話を捻じ曲げて、勝手な敵役を創作して、その架空の敵役を斬ってみせてまでして、クラスター爆弾禁止に賛成する者を貶めようとする。
そこに、邪な思惑があるってことは、これではっきりしたと言えるでしょうね。
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