受験国語の目安箱

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2005/05/30
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カテゴリ: 漢字の知識
 常用漢字が1,945文字それに人名漢字約500字。生活上とりあえずそれだけ知っていたらまず十分、いや、おつりがきます。常用漢字だけでも新聞はほぼ読めることになっています。英語に比べても、中学3年間で英単語は約1,000語だから、小学校からやっている常用漢字約2,000字なんて不当ではないという意見もあります。しかし、漢字の方は熟語として用いられるのが普通で、単純な組み合わせだけを考えても計算したくないほど膨大な数になるでしょう。それをいちいち辞書で意味を確認して覚えていくなんてやってられません。

 しかし、こうした漢字が組み合わさってできている熟語の意味を辞書を引かなくても分かるということは、中学・高校受験段階では語彙力という点でとても大切なことです。熟語(漢語)はどのように漢字が組み合わさっているのか代表的なパタンについてまとめておきます。こうした組み合わせがあると知っていれば辞書を引かなくても、おおよその意味をつかめるようになります。中学受験・高校受験でも超重要項目です。

◎ 熟語(漢語)の組み立て。

1 似たような意味の漢字を重ねたもの 〔A=B〕

教育 「教える」と「育てる」
増加 「増える」と「加わる」
絵画  前後とも「え」という意味

憎悪・嫌悪は以前にも説明しました。「悪」という字は「にくむ」という意味なのでした。ですから、憎悪・嫌悪、共に似た意味の字を重ねたものです。


2 反対語や対義語を並べたもの 〔A⇔B〕


有無 「ある」と「ない」(「うむ」と読みます。)


3 二つの漢字が主語・述語の関係にあるもの 〔AがBする〕

地震 「地(面)が震える」
雷鳴 「かみなりが鳴る」(「らいめい」と読みます。)
人造 「人が造った」
日没 「日が没する」(日が沈むということ)

4 前の字が後の字を修飾(説明)しているもの 〔A→B〕

曲線 「曲がった線」
青空 「青い空」
予知 「予め(あらかじめ)知る」(前もって知ること)
再会 「再び会う」



5 後の字が前の字の目的語になっているもの 〔A←B〕
  後の字に「~を・~に」をつけ、前に戻って読むと考えてもよい。

読書 「書(本)を読む」 後の字から読んでみるのがコツ。
登山 「山に登る」
開会 「会を開く」


6 前に打ち消しの接頭語がついているもの 〔×-〕

 最初の文字が「非・不・未・無」のもの。漢字は別々だが、全部「~(で)ない」という打ち消し(否定)意味を表す。「未」のみ「まだ~ない」の意味。「非・不・未・無」(ヒ・フ・ミ・ム)は同じグループと覚えましょう。

非常 「常(つね)ではない」(いつもとちがうという意味)
不足 「足りない」
未来 「まだ来ない」
無理 「理くつが通らない・すじみちがたたない」
    (今では、単に「できない」の意味になっていますね。)

7 後の字が接尾語になっているもの 〔-○〕

 最後の文字が「的・化・性・然」とつくもの。漢字は別々だが、全部「ものごとの性質・状態・変化」などの意味を表す。前の字が意味の中心になる。「的・化・性・然」(テキ・カ・セイ・ゼン)は同じグループと覚えましょう。

病的 「病気のようだ、病気の状態だ」
悪化 「悪くなる」 進化「進む様子」(向上・発達するのがホントの意味)
酸性 「酸の性質」 個性「一人一人の性質」
当然 「当たり前の様子」 平然 「平気な様子」
自然 「自ら(みずから)ある様子」(人の手が加わっていないということ)
憤然 「憤っている(いきどおっている)状態」(怒っているということ)

8 長い熟語を二文字に省略しているもの

原発 「原子力発電所」
特急 「特別急行」
入試 「入学試験」
国体 「国民体育大会」

 ◎熟語の組み立てのまとめ

 熟語の横に〔 〕に示した記号を自分でつけて調べるようにしてみて下さい。うまく記号がつけられるようになったら卒業です。

1 似たような意味の漢字を重ねたもの 〔A=B〕
2 反対語や対義語を並べたもの    〔A⇔B〕
3 二つの漢字が主語・述語の関係にあるもの 〔AがBする〕
           (「が」を漢字の間に入れるだけでよい)
4 前の字が後の字を修飾(説明)しているもの〔A→B〕
5 後の字が前の字の目的語になっているもの 〔A←B〕
  後の字に「~を・~に」をつけ、前に戻って読むと考えてもよい。
6 前に打ち消しの接頭語がついているもの  〔×-〕
  「非・不・未・無」(ヒ・フ・ミ・ム)は同じグループ。
7 後の字が接尾語になっているもの     〔-○〕
  「的・化・性・然」(テキ・カ・セイ・ゼン)は同じグループ。
8 長い熟語を二文字に省略しているもの


以上、中学受験・高校受験ともに超必出事項でした!!! 今日はここまで。

【「自動」は修飾とも主述とも受け取れるため、用例が正しいか怪しいので改変しました。】





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Last updated  2005/05/31 04:06:45 AM


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