yasnalのつれづれ日記

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本日の出演者は→日野皓正(tp) 多田誠司(as) 石井彰(p) 金澤英明(b) 井上功一(ds)

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このライブに行こうと決めたきっかけは、サックスの多田誠司さん。ドラムの大坂昌彦さんが
参加しているバンド「the MOST」のリーダーをされてる方です。

折しも２１日はthe MOSTの３枚目のアルバムの発売日。一度多田さんの生を聴いて
おきたかったし、なにより日野皓正さんというビッグネームの来名です。多くの人が
「いい」と認める人の音を実際に聴いてみたいと思って、急きょスケジュールを調整して
Jazz Inn Lovelyへ。

お昼過ぎから落ちてきた雨のせいか、高速道路は終始渋滞。２０時ジャストくらいに

写真でしか拝見したことなかったんですが、生金澤さんの第一印象は「うわっ、胡散くさい
おっさんや！」（すいません。）「わたくしカタギじゃございません」というオーラ
ムンムンでびびりました（笑）

店に入ると既に満員。みんな出足早い…。老若男女取り混ぜて、幅広い客層。
仕事帰りのスーツのサラリーマンなんて雰囲気の方も多い。これは日野さんのお人柄や
プレイのせいでしょうか、とてもアップで元気のいい感じのお客さんが多いです。
ジャズという音楽に（トランペットの）華やかさを求めるタイプのお客さんたち？

さて、ライブは期待以上の楽しさ。流石。ビッグネームヒノテルと気合充分の中堅どころ
タダセイとの華麗にして愉快な（←ここポイント）競演って感じでした。
ファーストステージではしょっぱから６曲ぐらいＭＣなしで立て続けに演奏、日野さんって
あんまり喋らない方なのかなぁと思っていたら、ここで入ったＭＣが長い長い。

日野さんも仰ってましたが、多田さんトークがとっても滑らかですね～。声いいし。
サックスの音色と本人の喋りがとても似ていたのが面白い。どちらもとてもスムースで
耳に心地よい音です。

演奏の方、ピアノの石井さんが序盤もうひとつな感じ？　個人的には演奏の勢いを削ぐ響きで
乗り切れずフラストレーション湧きました。

恐ろしい水準をキープしながら余裕で安定したドラムを叩く大坂さんのプレイを、耳にタコが
できる勢いで聴いているせいか、どうにももったりしたドライブしない音が辛い。
これはいい悪いというより、わたしの好みの問題ではあります。

金澤ベースは、われ関せずって感じで飄々と洒脱な音を弾きます。

でもやっぱりジャズって「気分」の音楽だなぁと思うんですが、何かの拍子にかちっと
スイッチが入る瞬間が来るんですよね。後半ひゅっとギアが入った感じがあって、
セカンドステージはなんか圧巻でした。日野さんもやたらご機嫌で、自分が吹いてない時
前でステップ踏んでにっこにっこ踊ってるの。

セカンドステージ１曲目、「今ね、曲ができたの。演ります。パスタ・デ・チャイナ」
ラーメンのチャルメラみたいなメロディが入るの（笑）　客席もやってる方もめちゃくちゃ
受けてます。「おれ、これ全国に広めよっと。このメロディ最初に考えた人えらいよねー」

「次なにやろっかなぁ」金澤さん後ろでごにょごにょ。「あ、それやろっか。次にやる曲はねぇ」
と縁のジャズマンの話から入って、ニューヨークで仕事した時の話が延々と続いて
「で、次何やるんだっけ？」って多田さんに聞いて、多田さん、しっかりして下さいよ～
みたいな情けない表情で曲名教えてあげる、そういうやり取りがほんと面白い。

先年惜しくも亡くなられた実弟でドラマーの元彦さんのお話もされてて。本当に弟さんのこと
大事な仲間だったんだなぁということが伝わってくる、暖かいお話。

そんなこんなでステージ客席ともに大盛り上がりのセカンドステージのあと、アンコールでは
なんとチャリートさんが１曲歌って下さいました。

とっても楽しい夜でした。

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