yasnalのつれづれ日記

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実に久しぶりの小沼ようすけさん。

小沼さんに関しては、どういうわけか「いろんなミュージシャンとの組み合わせで
聴いてみたい」と思わない。自分は小沼さんのサウンドの繊細さとか微妙な
ニュアンスを気に入っているので、あまりまわりが賑やかだとその個性が充分に
味わえなくてもどかしい気分になるから、だと思う。たぶん。

そこへ今回の小沼ようすけ×金子雄太のデュオ。自分にとっては、もっとも
聴きたい組み合わせの実現。

かつては頻繁に（小沼さんのＭＣによれば、だいたい月に１０本以上！）
共演していたという２人。当然息はばっちりであり、それでいて、

今夜の演奏を聴けて、今夜のライブに立ち会うことが出来て、本当に幸せだった。
わたしよりも遥かに多い回数小沼さんのライブを聴いている熱心なファンの方々が
「今日はよかったね」とライブのあと口々におっしゃっていたから、きっと
出色のライブだったんでしょう。

記憶の中のようすけさんのサウンドより、遥かに力強く表現の幅の広がった印象の
演奏。演奏中の心の中の振幅を、以前よりずいぶん素直に表に出すように
なっている雄太さん。ライブのあとでちらっと、「以前は抑制の利いたサッカーの
ゴールのような演奏を理想としていたけど、川嶋哲郎さんの影響で、もっと色々
そのまま出すようにしてみたら、以前とは違うところに辿り着くようになった」
という意味の事を仰ってた。

心の赴くままにトライしていって、ハイジャンプする場面あり、うまくいかなくて

輝きを放つ。

セカンドステージの小沼さん（と雄太さんの掛け合い）のＭＣが、とてもとても
深くてしみじみ。本当に音楽が好きで、無心に音楽と戯れたくて、でもそうは
いかない色々な場面も多くて、悩んで…。

雄太さんに関しては、わりといつも「丸ごと雄太さん」を聴けてると思うの

わりと希少な場面に居合わせたような気がする。（ちょっと言い過ぎだろうか。
なにしろ小沼さんを聴く機会自体が少ないので。）ラッピングの掛かっていない、
普段着の小沼ようすけさん。

そういえば、ふと、雄太さんちか小沼さんちで２人が音を合わせているような、
ものすごくお茶の間っぽい錯覚を覚えた一瞬があった。スターアイズならではの、
気取らないファミリアな空気。

聴けてよかった。「沸き立つような興奮と非日常」ではない、それでいて無心に
深く没頭できるような、造り上げられたエンタテイメントとは対極にあるような
親しみ深いライブでした。

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