文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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42 観た・読んだメモ

令和5年11月22日から令和6年4月27日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 令和5年7月21日~11月21日 の実況はこちら。
ひとつ後の 令和6年4月28日~   の実況はこちら。

観 た:

令060427  平林孝央 個展 静穏の大祝 (ほうり) ~眠る森の聖域にて~ @ Gallery Mumon

令060427  クリス・ベレンス 素晴らしき地下世界 Chris Berens: The Great Below @ Megumi Ogita Gallery

令060426  北見隆作品展(絵画・立体・版画)【天使篇Ⅱ】 @ ギャラリー枝香庵

令060426  エコロジー:循環をめぐるダイアローグ Ecology: Dialogue on Circulations つかの間の停泊者 Ephemeral Anchoring(Nicolas Floc'h, Kate Newby, Takeshi Yasura 保良雄, Raphael Zarka) @ 銀座メゾンエルメス フォーラム

令060425  デカローグ2 ある選択に関する物語(益岡徹ほか)|デカローグ4 ある父と娘に関する物語(近藤芳正、夏子ほか) @ 新国立劇場 小劇場

令060425  宇野亜喜良 展 | 没後50年 難波田史男 | project N 94: Oshiro Natsuki 大城夏紀 @ 東京オペラシティ アートギャラリー

令060424  デカローグ1 ある運命に関する物語(ノゾエ征爾、高橋惠子ほか)|デカローグ3 あるクリスマス・イブに関する物語(千葉哲也、小島聖ほか)【アフタートークあり】 @ 新国立劇場 小劇場

令060423  Momotaro Project | 世界の桃太郎展 ~どんぶらこ、海を渡る~(I Made Griyawan, Indonesia; Abdalla Saidi Chilanboni, Tanzania; Amir Hosein Aghamiri, Iran @ ギャラリー青羅

令060423  生熊奈央/石川真衣/riya Dog Stories 2 @ AL(恵比寿南)| Gallery Speak For 企画

令060423  復刻開館記念展 Reviving the Inaugural Exhibition 仙厓・古唐津・中国陶磁・オリエント 出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅠ @ 出光美術館

令060422  Danielle Winger: The Shape of Water @ 靖山画廊

令060422  MET Live | Giuseppe Verdi: "La Forza del destino" (イタリア語上演 Lise Davidsen ほか) @ 東劇

令060421  大倉なな個展 器官と窓 @ space 櫛形(葛飾区亀有)

令060419  デカローグ2 ある選択に関する物語(益岡徹ほか)|デカローグ4 ある父と娘に関する物語(近藤芳正、夏子ほか)【アフタートークあり】 @ 新国立劇場 小劇場

令060418  デカローグ1 ある運命に関する物語(ノゾエ征爾、高橋惠子ほか)|デカローグ3 あるクリスマス・イブに関する物語(千葉哲也、小島聖ほか) @ 新国立劇場 小劇場

令060416  カラカラ天気と五人の紳士(別役 実;堤 真一・溝端淳平ほか) @ シアタートラム

令060410  こまつ座 夢の泪 【アフタートークあり】 @ 紀伊國屋サザンシアター

令060406  外田千賀個展 ―幻想ロマンティカ― @ ギャラリー枝香庵

令060405  戸田沙也加 "Monster" @ Gallery 10 (Toh)

令060405  シュルレアリスムと日本 『シュルレアリスム宣言』100年 @ 板橋区立美術館

令060404  第27回 岡本太郎現代藝術賞(TARO賞) | 人のかたち:岡本太郎の人体表現 @ 川崎市 岡本太郎美術館

令060403  中村正義展 生誕100年 1924-1977 | 小さな从展 2024 @ 不忍画廊

令060403  中平卓馬 火|氾濫 Nakahara Takuma: Burn|Overflow | 所蔵作品展 MOMAT コレクション(芹沢銈介<金子量重コレクション>、高梨豊『町』など)| 新収蔵&特別公開:ジェルメーヌ・リシエ≪蟻≫ @ 東京国立近代美術館

令060402  島村信之 展 @ Gallery Suchi

令060401  藤田瑞穂 個展 @ アートスペース羅針盤

令060401  富田菜摘展「古き良きものたち」「密やかな棘」 @ Galerie Tokyo Humanite

令060330  ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ Does the Future Sleep Here?: Revisiting the museum's response to contemporary art after 65 years @ 国立西洋美術館

令060330  第47回 从展 @ 東京都美術館 1階 第4展示室

令060322  斎藤りえ 2020~2024 (ムンクのような銅版画) @ Galerie Tokyo Humanite bis

令060321  流山児★事務所 寺山修司没40年記念 「田園に死す」 @ ザ・スズナリ

令060320  生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 Yasui Nakaji 1903-1942: Photographs @ 東京ステーションギャラリー

令060320  VOCA展 現代美術の展望 ― 新しい平面の作家たち(ウチダリナ作品あり) @ 上野の森美術館

令060319  ―写真による― @ ギャラリー檜B・C

令060319  時を紡ぐ:潜在、乱れ、そして生の深遠 佐藤地央・阿部零・笠原豪 @ art space kimura ASK?

令060319  メディア/イアソン(演出・森新太郎、井上芳雄、南沢奈央ほか) @ 世田谷パブリックシアター

令060317  パーフェクト・カモフラージュ展 私はアートになりたい | さわひらきドローイング展 きっかけとかたち @ ワタリウム美術館

令060317  contact 川端健太/山田優アントニ @ Taku Sometani Gallery

令060314  Drawing (谷川千佳ほか) @ Sansiao Gallery/Masataka Contemporary

令060314  Noriko Saito 2024 サイトウノリコ銅版画・金工展 @ 不忍画廊

令060314  菅原さちよ日本画展 ―詩歌の庭へ― @ 日本橋高島屋美術画廊

令060314  山本直彰 展 ドアの向こうで小鳥が狂う @ 日本橋高島屋美術画廊X

令060313  深津真也展 「森 蝶」 @ アートスペース羅針盤

令060313  MET Live | Georges Bizet: "Carmen" (Aigul Akhmetshina, Daniele Rustioni) @ 東劇

令060313  吉田愛美 Yoshida Ami PORT RAIT @ アートスペース羅針盤

令060313  吉川薫 展 いらくさが灰色の剥片を持ち上げる @ Galerie Tokyo Humanite bis

令060310  第16回 日本広告写真家協会公募展 APA アワード 2024 | 恵比寿映像祭2024 コミッション・プロジェクト | 記憶 リメンブランス 現在写真・映像の表現から @ 東京都写真美術館

令060309  Art Fair Tokyo 2024(2時間半にわたり観覧) @ 東京国際フォーラム

令060307  小林あずさ展 @ Gallery Q

令060307  石原七生 個展 ききづたえ くちづたえ あひかたらふ @ ギャラリー枝香庵

令060307  パンダ絵師 あごぱん展「吉祥パンダ招福図」 @ 銀座蔦屋書店インフォメーションカウンター前

令060306  木村鮎子 展 @ Oギャラリー

令060306  Kera Cross第5弾 骨と軽蔑 @ シアタークリエ

令060305  動物百貨展 @ 森田画廊

令060305  中村まり子 個展 満ちみちた日に @ Gallery b. Tokyo

令060305  井上雅之展 ―形に囲まれる― Inoue Masayuki: Surrounded by Forms | 都丸志帆美 展 内側に溜まった水溜り @ Galerie Tokyo Humanite

令060304  見逃しセレクション展 Part 2(若井真由夏ほか) @ Gallery Face to Face

令060303  近松素子個展「粒の先」 | 佐藤阿朱香展 ―今度行きたい場所― @ Oギャラリー

令060302  米田有甫 (よねだ・ゆうすけ  「微風状態」 @ Galerie Tokyo Humanite bis

令060301  悦 頃 (えつころ) @ Gallery Hana Shimokitazawa

令060301  MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ MOT Annual 2023: Synergies, or between creation and generation | 豊嶋康子 発生法 ― 天地左右の裏表 Yasuko Toyoshima: Origination Method | MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020 特集展示 横尾忠則 ― 水のように 生誕100年 サム・フランシス @ 東京都現代美術館

令060228  佐藤 均 写真展「蒼穹」 @ CO-CO Photo Salon

令060228  ミュージカル「ボディガード」 Musical "The Bodyguard" (新妻聖子・大谷亮平) @ 東急シアターオーブ

令060226  もじ イメージ Graphic 展 | ダニエル・ブラッシュ展 ― モネをめぐる金工藝 Daniel Brush: Thinking About Monet @ 21_21 Design Sight

令060226  第47回 五美大展 @ 国立新美術館 企画展示室 1A~1D, 2A~2D

令060224  Kila Cheung/中村萌 ”Home” @ Gallery Tsubaki

令060223  坂口 健 作陶展 @ 日本橋高島屋美術工芸サロン

令060221  白井美穂 森の空き地 Mio SHIRAI: Clearing in Woods @ 府中市美術館

令060221  中村恭子・郡司ペギオ幸夫「BOG BODY ― 召喚される身体」 @ art space kimura ASK?

令060220  ミュージカル「愛の不時着」사랑의 불시착 @ 有楽町よみうりホール

令060219  森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために 環境危機に現代アートはどう向き合うのか Our Ecology: Toward a Planetary Living|MAMコレクション017 さわひらき @ 森美術館

令060219  キース・ヘリング展 アートをストリートへ Keith Haring: Art to the Street @ 森アーツセンターギャラリー

令060215  ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家|収蔵品展078 静物画の世界|project N 93 宮林妃奈子 @ 東京オペラシティアートギャラリー

令060215  欲望という名の電車(演出・鄭義信、出演・沢尻エリカ/伊藤英明 @ 新国立劇場 中劇場

令060214  サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之 展|武士と絵画 ー宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂までー|生誕140年 石井林響とその周辺 @ 千葉市美術館

令060213  山田勇魚・獅子野あんころ 二人展「山くじら 海くじら」 @ Gallery Hana Shimokitazawa

令060213  Katherine Franken 個展 "inside blue." @ Gallery b. Tokyo

令060206  KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト第2弾「三浦半島の人魚姫」「箱根山の美女と野獣」(長塚圭史作・演出・出演) @ KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ

令060206  レイ ホラチェック「乱気流の痕跡」 Ray Horacek: Traces of Turbulence @ Galerie Paris
(銅版画2017年作 "Breakdown of the Body III" を \22,000 で購入。祖父母世代がチェコから渡米、1980年マサチューセッツ生まれ、在日韓国人と結婚)

令060205  哀れなるものたち Poor Things @ TOHOシネマズ日比谷

令060203  東京造形大学学部有志展 @ Gallery Hana Shimokitazawa

令060202  海宝直人コンサート Attention Please! 2(ゲスト・笹本玲奈) @ シアタークリエ

令060129  三代宏大 展 WWWAAAVVVEEE @ Gallery b. Tokyo

令060129  Bumi 個展「風と生命 ―深層のイメージ―」 @ Galerie Tokyo Humanite bis

令060129  藝大日本画一年展 roots @ アートスペース羅針盤

令060129  令和5年度 東京藝術大学 卒業・修了作品展 Tokyo University of the Arts Graduation Works Exhibitions, Faculty of Fine Arts Bachelors and Masters degrees @ 東京都美術館、東京藝術大学美術館、ほかキャンパス内の4棟

令060126  和田誠 映画の仕事 Makoto Wada: Works on Film @ 国立映画アーカイブ展示室

令060125  唐茄子屋 不思議国之若旦那(宮藤官九郎・作) @ 日本橋高島屋美術画廊Ⅹ

令060123  Phantom of the Opera by Ken Hill オペラ座の怪人 ~ケン・ヒル版~(英語上演) @ 東急シアターオーブ

令060123  極並 佑 Yu KIWANAMI: My Name Is @ Shibuya Hikarie CUBE 1, 2, 3

令060123  寺山修司没後40年記念 ジャパンアヴァンギャルドポスター見本市 昭和の激動が生んだ熱狂アングラカルチャー @ Bunkamura Gallery 8/

令060122  MET Live|Anthony Davis: "X: The Life and Times of Malcolm X" @ 東劇

令060120  昭和大学上條記念館緞帳完成5年記念 中野嘉之水墨画展 ―潑墨のそれぞれ― @ 日本橋高島屋美術画廊

令060120  佐藤忠展 見えないもの、つかめないもの @ 日本橋高島屋美術画廊Ⅹ

令060120  知られざるモダニスト 寺田 至 展 Itaru Terada 1951-2014 @ 不忍画廊

令060119  恩地孝四郎 版画・素描展 @ Galerie Tokyo Humanite bis

令060119  Animals: 大島康幸・加藤萌・木下雅雄・塩澤宏信・天明里奈・水田典寿 @ Gallery Tsubaki

令060119  阿咧/A-Lei 森之夜宴 Forest Night Banquet @ Gallery Tsubaki 2

令060119  北原コレクション Plastics Toy Collection @ 京橋Edogrand Town Museum

令060118  若井 真由夏 Traces 刻印 @ OギャラリーUP・S
(銅版画「そこにあり続ける黄昏」を \21,000.- で購入)

令060118  松岡 徹 展 ありがたいかたち @ Oギャラリー

令060118  倉俣史朗のデザイン ― 記憶のなかの小宇宙 | 美術家たちの沿線物語 京王線・井之頭線篇 @ 世田谷美術館

令060117  パートタイマー・秋子 @ 東京藝術劇場シアターウエスト

令060116  Zine "TARP Vol. 4 CITY/街" 出版記念グループ展 @ 亀戸アートセンター

令060112  第24回「墨卜會」書展 @ Pola Museum Annex

令060112  枯れ葉 Fallen Leaves Kuolleet lehdet @ 角川シネマ有楽町

令060111  都市にひそむミエナイモノ展 Invisible in the Neo City @ SusHi Tech Square 1F Space

令060111  みちのく いとしい仏たち The Beloved Gods and Buddhas of Northeastern Japan @ 東京ステーションギャラリー

令060110  日本の新進作家 vol. 20 "見るまえに跳べ Leap Before You Look" (淵上裕太、星玄人、うつゆみこ ほか)| 即興 ホンマタカシ Revolution 9: Homma Takashi | Prix Pictet: Human/人間 @ 東京都写真美術館

令060109  Kim Seoul キム・ソウル展 金昭希(Kim Sohee)(Hollow box diary シリーズ) @ Gallery Q

令060109  PERFECT DAYS @ TOHOシネマズシャンテ

令060106  オーガ ベンの世界展 The Day of a New Beginning @ Gallery Hana Shimokitazawa

令060105  WAVE展 平良志季の「可笑し異界?」展 @ 佐藤美術館

令060105  平良志季の「可笑し異界?」展 @ 佐藤美術館

令051226  はり絵画家 内田正泰「四季の詩」 @ Gallery Hana Shimokitazawa

令051218  MET Live | Jake Heggie: "Dead Man Walking" @ 東劇

令051217  金子富之展 ー龍神・龍王ー | 松谷千夏子 Seasons ー近くと遠くー | 滝口和男展 ー歴史の彼方から原風景に想いを馳せてー @ 日本橋高島屋美術画廊

令051217  gift 展 @ 不忍画廊

令051217  木原千春 個展 "Vitalism XI" @ roid works gallery

令051216  フレンチロックミュージカル「赤と黒」 @ 東京藝術劇場 プレイハウス

令051216  Elpis(外田千賀ほか)
| パンドラの箱2023 | 傘嶋メグ個展【砂礫幻想】~白昼夢に佇む褐色の肌の女性たち~
@ みうらじろうギャラリー

令051215  喜劇 二階の女 @ 博品館劇場

令051215  橋田直人展「私たちの物語」"Our Tale" @ 十一月画廊

令051215  国吉康雄展 @ 茨城県近代美術館

令051214  アール・ブリュット2023巡回展「ディアストーリーズ ものがたり、かたりあう」| 力石咲滞在制作/展示「ファイバー! サバイバー! ここにある術」 @ 東京都渋谷公園通りギャラリー

令051214  PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「海をゆく者」 @ PARCO劇場

令051213  東京ローズ @ 新国立劇場 小劇場

令051212  山田ひかる展 湯~とぴあ @ Gallery b. Tokyo

令051212  玉虫良次展 -epoch Ⅲ- @ アートスペース羅針盤

令051212  藤澤慎一 Transmitted Light @ Galerie Humanite bis

令051206  サタデー・フィクション 蘭心大劇院 Saturday Fiction @ 新宿武蔵野館

令051205  ナポレオン Napoleon @ TOHOシネマズ日比谷

令051204  山内幾郎 展 @ Gallery Q

令051204  ショータイム! Les Folies fermieres @ ヒューマントラストシネマ有楽町

令051129  理想郷 As Bestas @ ル・シネマ渋谷宮下

令051129  Kay-ko Asaoka 浅岡慶子展 ―「珠」を視採らば、 @ Galerie Tokyo humanite bis

令051128  須釜衣緒里 展 In my bag @ Gallery b. Tokyo

令051125  藤倉朱里 東京初個展 Liberation(在函館、まだ19歳で美大に行ってもいない大逸材。てっきり多摩美か武蔵野美卒の20代後半かと。来年度の岡本太郎賞を狙ってほしい) @ Gallery Hana Shimokitazawa

令051124  EBI YO 第11回 海老 洋 日本画展 ―象ノ象ヲ象ル (ゾウノカタチヲカタドル) @ 森田画廊

令051124  久木田大地 個展 Repetition @ Gallery b. Tokyo

令051124  芹澤マルガリータ展 Memory @ アートスペース羅針盤

令051122  第18回池袋モンパルナス回遊美術館参加企画 第3回 大島利佳展「瞳の耀う日」 @ B-gallery
(「蒼と熱」 \165,000 と「湯気さえそそる」 \99,000 が潤子さんを思わせて、欲しいと切望した)

令051122  ねじまき鳥クロニクル (演出・振付・美術 Inbal Pinto ; 脚本・演出 Amir Kliger) @ 東京藝術劇場 プレイハウス
(終演後、舞台裏見学に参加した)


読 ん だ:

令060427  音と脳  あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚     (紀伊國屋書店、令和6年刊)   Nina Kraus 著
(原著 Of Sound Mind: How Our Brain Constructs a Meaningful Sonic World.  植物が地下配管の水音に反応してそちらに根を曲げるというのが衝撃的。人間の耳に聞こえる最小音から最大音までの空気圧の差は、気圧差にして10兆倍。だからデシベルは、動かされた空気量を対数変換してあらわす。|聞き取れない音声も、意味の知識を得ると聞き取れる。知識は聴覚に大きく影響。|脳に「文字を読む」中枢はない。だから聴覚領域を視覚脳が補助しつつ、読む。|音楽すれば、脳に顕著なしるし。音楽するとは、楽器演奏ないし歌唱。)

令060420  未来の地図帳  人口減少日本で各地に起きること     (講談社現代新書、令和元年刊)   河合雅司 著
(著者が全国各地への設置展開を提唱する「王国」とは、サイズを問わず生活圏として完結した、華やぎのある場。日本の政策が後手に回る理由として、(1) いったん仮定してしまった楽観的な人口予測に縛られて、変化を先取りする策が打てない (2) 既存の市町村の枠組みに縛られて考える愚 ← いまやむしろ都道府県を基礎自治体として策を打つべき。)

令060416  新版 動的平衡  生命はなぜそこに宿るのか     (小学館新書、平成29年刊)   福岡伸一 著
(第9章「動的平衡を可視化する ― <ベルクソンの弧>モデルの提起」が圧巻の納得感。エントロピー増大の法則の呪縛を逃れるために、生命は自己分解を自己合成の度合いに先んじさせ、それによってエントロピーの坂をゆっくり登り返す。これを切れた円弧で図式化・可視化する。自己分解が先んじることで、やがてDNAも痩せて、死に至るのである。|ミトコンドリアと葉緑体はもともと別の生物だったものが大型細菌に取り込まれたというのが現代の通説。|傲岸暗愚の鷗外は、鈴木梅太郎博士が1910年にビタミンB1を発見してもなお、「農学者が何を言うか」とて脚気は病原体によると信じて疑わず、死ぬまで「脚気菌」を探していたと。|北里柴三郎博士が母校東大の緒方正規教授の脚気菌説を批判すると帰国後に冷や飯を食わされるが、福沢諭吉が手を差し伸べて伝染病研究所を設立し北里を初代所長に迎える。北里は、のちに慶應大医学部の創立に尽力し初代学部長となる。)

令060411  失われた時を求めて ゲルマントのほう Ⅰ       (岩波文庫、平成25年刊)   Marcel Proust 著、吉川一義 訳
(「わたし」のゲルマント侯爵夫人へのストーカーまがいの思慕、そしてサン=ルー侯爵との友愛、サン=ルー侯爵のラシェルへの悲喜劇的執着。おそらく本作に独特のこうした人間関係を演劇のように楽しめだしたら、プルースト読みと言えるのだろう。)

令060404  Never Let Me Go      (Vintage International, New York 2006)   Kazuo Ishiguro 著
(2005年作品。1990年代おわりの英国、世間のご都合に翻弄されるはげしくも繊細な若い人々の心情のひだ。人間のぎりぎりの尊厳とは何か、何が人権を構成し何が人権を奪いうるのか、劇的に問いかけてくる小説だ。)

令060328  大日本  技術立国日本の恩人が描いた明治日本の実像     (実業之日本社、平成11年刊)   Henry Dyer 著、平野勇夫 訳
(原著は1904年刊 Dai Nippon: The Britain of the East . 日本と日本人に向けられた温かい眼差しと幅広い視点。日本の技術導入史の本かと思っていたが、国民性や歴史、経済そして政治の動きに広く目配りし、第三者からの視点も多くの引用で盛り込み、十全の書となっている。≪日本が欧米から一目置かれるようになったのは藝術や学問の進歩のせいだと、20年ほど前には日本人も本気で考えていたが、現実の体験がそんな思い込みを雲散霧消させた。今日では、戦争に勝つだけの国力を備えたゆえだと悟っている。≫≪日本人が西洋文明を取り入れようと懸命なのは、自分たちの国が劣等国として蔑まれるのは我慢ならないという国の面目を意識してのことである。≫≪もしも将来、日本の外交政策がヨーロッパ諸国との衝突を招くことがあるとすれば、そのときの戦争の真の原因は(たとえ見かけはどのようなことであれ)、清国の支配をめぐる対立であるに違いあるまい。≫ この和訳本はとうに絶版だが、英文原著はペーパーバックで容易に手に入る。)

令060322  歌集 乱反射      (角川書店、平成19年刊)   小島なお 著
(噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたし || 歌人17歳から20歳までの第1歌集。みずみずしい感性。前半は二物衝撃が絶妙で完成度が高いが、大学入学後なぜか凡作ばかりになり、終章あたりで俄然香り立つ。|| たくさんの蟻群がれるその中に美青年なるダリの悲しみ|靴の白 自転車の銀 傘の赤 生なきものはあざやかである|黄金虫あきのひかりをつややかな背中にあつめ草にしずみぬ|書きかけてやめた手紙を想うとき切手の中の砂丘をあるく|なんでもない悩みに悩むわれつつみ映画のエンドロール流れる|お祭りのざわめきのなか照らされる汗ばんだわれの暗きからだが|マンホールのぞく闇夜の獣ありほうほうと声響かせている|大学受験おえし妹ほのじろく小さくなりて卵のごとし)

令060321  THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法  コロンビア大学ビジネススクール特別講義    (News Picks Publishing 令和5年刊)   Sheena Iyengar 著、櫻井祐子 訳
(10年にわたる多人数とのインタラクティブな探求の成果をすっきりとまとめた。実例の主旋律が散りばめられていて読みやすく納得感あり。|≪解決したい課題をはっきり意識し、なぜそれを解決したいのかを明確にする。その課題を解決することがなぜ自分にとって大切なのか、自分の考えた解決策がどういう仕組みで働くのかをしっかり理解する。≫ これが Think Bigger のエッセンスだ。「自分」というものの存在感が大きい。たしかに「自分」のない解決策の議論は不毛だ。だから、チームで作業はできてもチームで思考はムリ(だから brain storming は creative ならず、集団力学は個人の創造性を妨げる。グループシンク=集団浅慮)。「勘」とは、分析と直感と感情の融合。|≪さまよう心がひらめきを生み出すためには、新しいアイデアをつくる情報の断片が、記憶の本棚にたっぷり詰め込まれている必要がある≫。あらゆるイノヴェーションは戦略的模倣。新しい方法で既存要素を組み合わせてゆく。≪書くことは創造的な行為だ。書くことによって、思考を集中させ、整理し、組み立てることを強いられる。書き出すことで、実際に思考を生み出す≫。|失敗は最良の教師ではない。失敗そのものから学べるのは、うまくいかない方法だ。試行錯誤に頼ってはいけない。課題を解決するには、成功事例全体ではなく成功した戦術を組み合わせて模倣しよう。過度に新規性を求めない。|≪異なる価値観にさらされた人は創造性が高い≫。多様な視点と知識を持つメンバーをチームに集めると、一見相容れない戦術を組み合わせる知的作業が苦にならなくなる。真に新規かつ有用な組合せを生み出せる。|記憶は、私たちの経験をそのまま映し出す鏡ではなく、脳が再構成したイメージだ。学習とは、脳内にすでにあるパターンを認識し、拡張していくプロセスに近い。ひとは問題に直面すると、脳内に蓄積された知識の本棚から断片を引っ張り出して、記憶の小さな欠落を埋める。)

令060321  歌集 滑走路      (角川書店、平成29年刊)   萩原 (はぎはら) 慎一郎 著
(文学というより社会史資料として拝読。いかにも朝日新聞が飛びつきそうな次元。短歌の出来としてはナマ素材すぎて練れてない。ぼくの嫌う「~のだ」の文末がやたら多いのが耳障り。|きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい|クロールのように未来へ手を伸ばせ闇が僕らを追い越す前に|弾丸のように想いをぶっ飛ばすとにかく前へとにかく空へ|箱詰めの社会の底で潰された蜜柑のごとき若者がいる|折畳傘取り出して「ほら翼広げてごらん」って花になる)

令060317  人類の深奥に秘められた記憶      (集英社、令和5年刊)   Mohamed Mbougar Sarr 著、野崎 歓 訳
(息苦しいほど華麗な重層構造。再読すれば、はたと納得する記述がそこここに隠れているにちがいなく、それこそが長篇小説の醍醐味だ。エピローグで、主人公・エリマンの南米流浪の謎が明かされたときのカタルシス;小説にはそういう謎解き要素が不可欠だな。≪決して平坦な人生じゃなかっただろうと思うけれど。でも最期はあっさりしていた。すっかり幸福になっていたわけでも、平安だったわけでもないだろうが、でもあっさりした最期だった。あの人のような人間にとって、それだけでも大したことだと思うんだよ。≫ 野崎歓さんの訳文のできばえもみごと。)

令060317  おやすみ短歌  三人がえらんで書いた安眠へさそってくれる百人一首     (実生 (みしょう) 社(京都)、令和5年刊)   枡野浩一・pha・佐藤文香 編著
(最年長は小島ゆかりさんだろうか。ぼくにとっては未知の歌人たちとの今後の出会いのための道しるべ。)

令060307  舟を編む      (光文社、平成23年刊)   三浦しをん 著
(もっと辞書オタク本かと想像していたが、さわやか青春本だった。「松本先生」が馬締主任におくった最後のことばに、ぐっときた。こういうさわやかな言葉を残してひとつの事業を去れたら、どんなにしあわせだろう。)

令060302  失われた時を求めて 花咲く乙女たちのかげにⅡ       (岩波文庫、平成24年刊)   Marcel Proust 著、吉川一義 訳
(画家エルスチールが魅力的。≪我慢してつき合える仲間がいないため、人と交わらない孤独な暮らしをしていたまでである。それを社交人士は気取りや礼儀知らずと言い、当局は危険分子と呼び、隣近所の人は常識はずれと言い、家族はわがままや傲慢と言っているにすぎない。≫≪エルスチールの努力は、ものごとを頭で理解するように示すのではなく、われわれの最初のヴィジョンがつくられる錯覚のままに提示するところにあった。≫≪もっとたくさん夢を見ること、夢の総体を自分のものにすることです。夢に苦しまないようにするには、自分のあらゆる夢をそっくり知ることが重要です。≫≪叡知というのは、ものごとの見方ですから。あなたが賞讃なさる人生は、まわりを支配する悪しきものや凡庸なものに影響されつつ、その人がまずはきわめて多種多様な出発点から試行錯誤を重ねてきた結果なんです。その闘争と勝利をあらわしているのが、あなたの憧れる人生であり態度なのです。≫|思い切りわたしの気をひきながら呼び鈴を鳴らしてキスを拒否するアルベルチーヌのシーンが劇的。ブロック親子に関連し、人間の欠点のヴァリエーションを滔滔と語りたてるあたりも、プルーストが為せば楽曲に早変わりする。)

令060301  人生のレシピ 疲れた心の癒し方       (NHK出版、令和5年刊)   五木寛之 談
(五木さんが提唱する3つの「想」:妄想・回想・思想 ― 想像力を膨らませ、楽しかった旅の記憶をたどり、生きるとは死ぬとはなどをじっくり掘り下げてみること。|好奇心の赴くまま旅をして、そこからぽろりと果実のように作品が生まれるかた。『さらばモスクワ愚連隊』。『蒼ざめた馬を見よ』所収の「夏の怖れ」はムンクの「叫び」が触発した作。『戒厳令の夜』は南米チリでの自身の価値観転換を語る。エッセー『地図のない旅』。|≪私の考える孤独とは、必ずしも一人でいることではなくて、みんなの中にいて自分一人の世界を失わないようにすること。「人の輪の中に身を置きつつ、独り」であること。≫)

令060223  歌集 雪麻呂      (短歌研究社、令和3年刊)   小島ゆかり 著
(認知症の義母の介護におわれる著者65歳の歌集。「旅鞄」と題した長歌・反歌は、二十年 (はたとせ) は短く長し、また、二十年 (はたとせ) は長く短し、と歌い、はぎすすきききやうのあきの風の朝われはめざめん鞄のなかに、と反歌がしめる。|椎の花にほへば夏の雨が来るだれかわからぬ人肌のあめ|白よりも欲深さうなそれゆゑに悔い深さうな紅 (くれなゐ) のばら|網棚の鞄そのままわれのみが降りて去りたり新幹線は 「どうして」とみづからに問ふみづからを夜の車窓に見つめつつ立つ|白眉 (しろまゆ) の垂眉 (たれまゆ) のよき翁顔たまゆら浮かび夜の雪くる 雪麻呂を待ちつつこよひあかあかとわれは椿の媼となりぬ|息子にもあなたのやうな嫁欲しと姑 (はは) 言ひ出づるさくらの日なり|これはこれはと箱をのぞけばてりてりとわれを見かへす富有柿たち おほき柿食べつつおもふ生涯につゆかかはらぬ哲学と株|腎不全の診断受けし古猫とこよひしつとり寄り添ひて寝る みづからの病知らねば古猫は怒りに怒るフード変はるを)

令060223  ヘブライ暦 小島ゆかり歌集      (短歌新聞社 現代女流短歌全集、平成8年刊)   小島ゆかり 著
(著者40歳の歌集。|おもひきり泣きたるのちはまさをなる空中を無人自転車が行く|気づかざる時間あるべしいつとなく数減りてゆく色鉛筆は|雪、淡くこころを濡らし純白の生まれざる死は永遠にあたらし|雪は神のやうにあまねく獣園の檻を一つ一つ濡らせり|運動会、雨でながれし子がひそかてるてる坊主をいぢめてをりぬ)

令060223  大規模言語モデルは新たな知性か  ChatGPT が変えた世界     (岩波科学ライブラリー、令和5年刊)   岡野原大輔 著
(編集者の罪か、著者の鈍か、看板倒れのやたら読みにくい本だった。紙幅の関係で仕方ないのかもしれないが、もっと例示を多くしないと腑に落ちる記述にはならない。|大規模言語モデルはプロンプトによって急速に内部挙動を変える。どういう人になりきるのか指示することが有効と。)

令060226  資本主義の中心で、資本主義を変える       (ニューズピックス、令和5年刊)   清水大吾 著
(良識の王道。著者は伊方町1975年生まれ。GSを6月に退社して9月に本書が出ているから、それはもう一気呵成の執筆だ。新時代の愛国者の書でもある。締めの章で Return on Earth(地球利益率):「どれだけの地球資源を使って利益を上げているのか」という概念を提示しているのに、しびれた。ここまでパラダイムが変われば、将来のあるべき姿から逆算して、いまやるべきことを是々非々で判断していくという非連続的な変化が求められると。わたしが嫌いな西郷隆盛だが、こんな言葉を残しているそうで、これにも心を動かされた:≪命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。此の仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業を成し得られぬ也。≫ GS ではシニアになるほど the first penguin であれというプレッシャーにさらされるという。みごとな文化。著者の言うように、企業が何を評価するかが、企業文化を形成するうえで決定的に重要なのだから。そして企業文化こそは、経営戦略の上位概念だ。)

令060224  源氏物語を反体制文学として読んでみる       (集英社新書、平成30年刊)   三田誠広 著
(じつに腑に落ちる本。「五倫の徳」の原理で成立した外戚という権威を支える不文律のシステム。いっぽう「院政」は菅原道真の発想だった。『源氏物語』は延喜~天暦の天皇親政の次第が舞台。反体制文学の伝統は『竹取物語』にはじまる。土御門殿の女房たちに「若紫」の巻の内容を語ったのが源流と著者は推測。空蝉は紫式部の分身と考えられている。そして一条天皇の心を惹きつけるために続篇が書かれ続ける。道長は若い頃は謙遜と合議をわきまえた人物だったらしい。有名な望月の歌は宴席での戯れ歌を不本意にも書き留められたという類のもの。)

令060217  人生のレシピ 新しい自分の見つけ方       (NHK出版、令和5年刊)   五木寛之 著
(鳥取砂丘は日本の風景にありがちな箱庭的ところと異なり、非日本的で開かれた世界体験ができると。大阪人の「儲かりまっか」への返しは「ぼちぼちでんなぁ」の前にむかしは「おかげさんで」をつけて他力の意味を込めていた。≪笑いには、湿った心を乾燥させる力があります。涙や感傷は、かさかさに乾ききった心を潤してくれます。「命の洗濯」といいますが、水がなければ洗濯できないですから≫)

令060116  Eleven     (Grove Press, New York; originally published in the U.K. in 1970)   Patricia Highsmith 著
(英語の小説を読むよろこびで満たされた。映画 Perfect Days で役所広司さんが和訳本を古本屋で購入し店主が「パトリシア・ハイスミス、最高だよね」と言っていた。映画の帰りに Amazon で発注した原作本。)

令060216  なぜフランス人は自信満々なのか       (海竜社、平成10年刊)   倉田保雄 著
(戦前、お兄さまが Le Monde の前身 Le Temps を購読していたというくらいだから、たいへんな生まれのかただった。ご友人の仏人曰く「日本語は議論向きでなく議論がケンカに発展してしまう。フランス語はいつまでも議論していられる」これもなるほど。フランス語習得にはまず徹底して暗誦をこなし、文法はあとから取り組んで暗誦文の整合性を確認すればよいとのご持論、つくづく至言。)

令060214  小島ゆかり歌集 希望       (雁書館、平成12年刊)   小島ゆかり 著
(日常の輝きをこまめに歌に落とし込むひとだ。連作として読むと世界観が舞い上がってくる。|| 抱くこともうなくなりし少女子 (おとめご) を日にいくたびか眼差しに抱く|夕飯を食べつつ叱ることわびし子はじやがいもを突き崩しをり|あふむけに眠る子の口開きをればわれさかしまにそこへ吸はるる|反抗期の子はぎしぎしと揺らぐ楡 千年のちもおまへを愛す|賢明の石となるより迷妄のまひまひとなれ一生ゆたけし|真実は大人のいまも見え難く木馬に乗ればギイと音する|街上に旋風 (つむじ) 起こりて遠心力・求心力いま宙にたたかふ|そのかみの生肝取 (いきぎもどり) は月の夜の子供の寝部屋のぞきて過ぎき|両肩のちからを抜けば視野いつぱいコスモスゆれて誕生日来る)

令060212  だれか、来る     (白水社、令和6年刊、原作 平成8年刊)   Jon Fosse 著、河合純枝 訳
(ふたり同士の掛け合いが子供のパズルのようにはめ込まれた作品。原作は、ノルウェー西海岸諸方言と古語を綜合した文語のニーノルシュで書かれており、それを反映すべく「…よ」「…ね」のような終助詞を徹底排除したため、朗読詩の匂いだ。上演台本には不向きだが、さぁ日本の演劇人はどうする?)

令060208  現代ドイツを知るための67章【第3版】       (明石書店、令和5年刊)   浜本隆志・髙橋 憲 著
(「シュタイナー学校」興味あり。外国籍の人数は2018年にトルコ人 148万人、ポーランド人 86万人、シリア人 75万人。ロマは欧州全体で800~1,100万人で、ドイツには約12万人。教会税は何と州の税務署が徴収するという。「ベロ藍」はベルリン藍の訛り。ビスマルクが主導する間はよかったドイツ帝国だが、皇帝ヴィルヘルム2世が植民地主義を標榜し亡国へ向かう。ドイツのおにぎりは、シャケにバジリコ味とか、干しトマトにルッコラ味などもある。「鶴の恩返し」の別れの美学はドイツ人には違和感;さいごに鶴が人間となり人間と同類結婚をするストーリーをドイツ人は期待。日本では人間と動物が対等なので、動物と人間が結婚する異類結婚の話も多い。)

令060204  経済で読み解く地政学       (扶桑社、令和5年刊)   上念 司 著
(メルマガな味の本だ。「セコい戦争」に主戦場が移り、武力以外の方法で相手国の内部を混乱させる手法が進化、その急先鋒がロシアだよと。ロシアの国體の守護母体は帝政ロシアの秘密警察。「ものごとの裏にある真実を知った」と優越感に浸らせることで論者をロシアのナラティブに籠絡する反射統制。著者の見立ては、プーチンが失脚してもロシアの権威主義体制は不変と。「グローバルサウス」なる用語も要注意で、連携母体は存在しない。)

令060203  エネルギーの愉快な発明史 Retrofutur: Une contre-histoire des innovations energetiques       (河出書房新社、令和元年刊)   Cedric Carles, Thomas Ortiz, Eric Dussert 著、岩澤雅利 訳
(短命に終わった省エネ発明の数々。政界・財界の不協力あるいは発想の時代離れした先進性(同時代の技術水準より進みすぎていた)が原因。1792年 Joseph de Montgolfier 発明の le belier hydraulique(水撃ポンプ)が揚水発電の揚水力に使える、と指摘するあたりから、もうタダ者でない。水素燃料電池は1839年に Sir William Grove が発明。1887年に屋井先蔵が寒冷に強い世界初の乾電池を発明し、特許取得はドイツ人に先を越されたものの、日露戦争で日本軍を大いに助けた。Car sharing は早くも 1939~46年に米国でガソリン消費減のために喧伝された。 )

令060131  現代ベトナムを知るための63章【第3版】       (明石書店、令和5年刊)   岩井美佐紀 編著
(明石書店のエリア・スタディーズ。この豊かな叢書を初めて知った; もっと読んでいきたい。|テレビが普及するまで、村では家族以外のものが家にたむろするのが普通だった。今や96%の人々が中間層を自認し、消費ブームを支える。古都フエの見た目華やかな宮廷料理や薬膳宮廷茶、楽しんでみたい。格闘技はボビナム。公務員は薄給で、収賄が前提;都市民の9割が副業をし、本業に専念すべしと考える人は3%しかいない。今や日本における留学生の最多は中国人の12万人で、ベトナムはそれに次ぐ6万人。日本の受け入れ体制の貧弱さに苦しむ彼らは、しばしば悪質な学校機関の偽装の犠牲になっている。)

令060131  陥穽 陸奥宗光の青春       (日経朝刊連載)   辻原 登 著、小杉小二郎 画
(『蹇蹇録』は昔に読んだ。そこに行き着くまで、思いをたぎらせ駆け抜けた陸奥宗光の、無念の投獄の終了で幕となる本作。司馬遼の嫌味がなく、直球勝負で人物が活きていた。)

令060128  仏教の歴史  いかにして世界宗教となったか     (講談社選書メチエ、令和5年刊)   Jean-Noel Robert 著、今枝由郎 訳
(副題にひかれて手にとったところ、すごいインパクト。訳者解説に曰く、日本仏教は「ガラ携」ならぬ「ガラ仏」だが(爆笑!)かといって日本仏教を本来の仏教から逸脱した誤ったものと一蹴もできぬ;なぜなら多様な文化に対する並外れた適応の応力により特異な豊かさを呈するのが仏教だからと。テーラワーダ系仏教(パーリ語原典が翻訳されることなくシンハラ文字、ビルマ文字、タイ文字など各国の文字に翻字された)とチベット仏教は、教義・修行体系は大きく異なるが各々が大蔵経を有する;しかし中国系仏教の経典翻訳はアラカルト的に単品紹介だった。大乗では宇宙に無数の仏陀が存在し、阿弥陀仏はそのなかの一人。|著者は言語習得の天才で、13歳のとき=1962年=クリスマスプレゼントとして親にねだったのが中国語のリンガフォンレコードだった。本書の8頁にわたる日本語版序文も著者自身が日本語で書いた。いっぽう訳者は1969~1972年にフランス国立東洋現代語学校でチベット語を学習し、著者とはそのとき以来の旧知という。みごとな知のつながり。)

令060125  サルと哲学者  哲学について進化学はどう答えるか     (新潮社、令和5年刊)   Farshid Jalalvand 著、久山葉子 訳
(理系と文系(哲学史)にまたがるこういう本を学生さんにも読ませたい。|「退屈」の対極的行為として、何かを整理し体系化する行為は人間の奥深いところに根差す。退屈とは刺激が欠如したとき誘発される神経生理学的プロセスであり、怒り・喜び・悲しみに匹敵する心理状態。すると、活動することに心地よい感覚を得られるわけで、そういう有機体であるヒトは生存競争に優位だった。|ヒトの子供はチンパンジーと異なり、他人に対して大きな同情心を、意地悪な行為をする人には嫌悪を、生まれつき持っている。それが生存のための協力・相互依存に有利だったから。|スピノザ哲学では神は宇宙を構成する物質であり、一貫して「神あるいは自然」であった。)

令060120  知の最先端      (PHP新書、平成25年刊)   大野和基 編
(10年前の本なので最先端ではなくなっているが、Kazuo Ishiguro さんのコメントが興味深い:≪私が昔から興味をそそられるのは、人間が自分たちに与えられた運命をどれほど受け入れてしまうかということです。人はたとえ苦痛であったり悲惨であったり、あるいは自由でなくても、小さな狭い運命のなかに生まれてきて、それを受け入れる。みんな奮闘し頑張り、夢や希望をこの小さくて狭いところに絞り込もうとする。≫ 好きな作家はチェーホフ、トルストイ、ドストエフスキー、そして Jane Austin は若い頃には退屈な小説と思ったが今は卓越した作家と再認識したと。Ishiguro 氏の話す日本語は、5歳のときに凍結した日本語であり、英単語がたくさん混じるのだとか。)

令060119  How To American: An Immigrant's Guide to Disappointing Your Parents     (Da Capo Press, New York 2018)   Jimmy O. Yang 著
(一見ハチャメチャだが、顔を微妙にひきつらせつつも倦まず弛まず努力を重ねた人生行路。≪I never looked at these challenges as barriers; I saw them as opportunities to grow.≫ まさしく!)

令060109  念力家族 Psychokinesis Family     (宝珍、平成16年刊)   笹 公人 著
(前世の母恋しくて夜泣きする弟に燃ゆ母のジェラシー|見当たらぬ祖母の入れ歯は弟の自作人形の歯になっており|組体操のピラミッドの上 (え) に立ちたれば太陽神を拝む弟|「ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代|…と、この辺はおもしろいのだけれど、読み進むうち造り物であることが瞬速見え見えの作ばかり並び出し、急速に白けた。)

令060109  言語学で解明する英語の疑問     (大修館書店、令和5年刊)   畠山雄二・本田謙介・田中江扶 著
(正月早々、駄本を読んでしまった。the cause of success とは言わないと嬉々として語るが、Google 検索すれば盛大に用例があり、the cause of failure より件数が多い(爆笑) その他、首をかしげたくなる記述がそこここに。アクセントに触れた箇所も勇み足や不適切表記だらけ。唯一 remind されたのは He is resembling his father. が He resembles his father. と異なり、変化を表すという箇所。言語学など登場しておらず、書名からして羊頭狗肉。)

令060108  本の栞にぶら下がる     (岩波書店、令和5年刊)   斎藤真理子 著
(岩波書店が想定する「好もしい人物」にこの著者はみごとに当てはまる。オーウェルの他作品は好きなのに『1984』『動物農場』にはどうしてもなじめず読了しきれなかったという感性 ― まぁ自分に正直なひとなのだろうけど。編物をしながら読書ができるというのもすごい。橋本治さんもそうだったらしい。著者は、編物をしながら読める本と読めない本(「編める物語」「編めない物語」)に明確な区別があるのだそうで、『吾輩は猫』は編めても『それから』以後はムリとか、鷗外も戦後文学も一切「編めない」とか。BGMになる言語なのかどうか、ってことなんだろうけど、こういう切り口も面白いね。)

令060106  武器としての人口減社会  国際比較統計でわかる日本の強さ    (光文社新書、平成28年刊)   村上由美子 著
(日本人が人材を活かせる国をぜんぜん作れてないという周知のことをよくまとめてある。出版から7年半が経つが、日本の鈍重さは変わっていないぞ。光文社編集部が仕掛けた「強さ」のポイントは「日本が労働者不足なのでDXを受け入れやすい」というものだが、牽強付会だ。|オランダでは同一企業で1年以上勤務するとパートタイム社員となることが権利として認められているという。進んでるなぁ。|子育ての時期、母親の収入のほとんどを保育園料やベビーシッター費用に注ぎこんででも正社員を辞めないほうが生涯年収は3倍ちかくになる、という指摘に首肯。)

令060105  高野聖・眉かくしの霊     (岩波文庫、令和5年改版刊)   泉 鏡花 著
(中学生のころ岩波の鏡花全集の広告が「もっとも美しい日本語」と銘打っていたのが今でも記憶に残っていて、それでいて2度まで挑んであっさり挫折した「高野聖」。念願待望の奇譚を読了してみれば、旧い日本語ながらひたひたと瑞々しい。眉かくしの霊も、語りの躍動と描かれる情景が刻々と熱を帯びる。)

令060103  フェルナンド・ペソア伝  異名者たちの迷路    (集英社、令和5年刊)   澤田 直 著
(実名 ortonimo に対する異名 heteronimo とは、偽名 pseudonimo とは異なり、作者が作り上げ念入りな役作りをした、作者とは別個性の人格。いくつもの架空の人物に憑依して、切り口も文体も異なる詩文を編んで劇的空間を創り出すとは、何と粋な詩人だろう。)

令051231  It Was On Fire When I Lay Down On It     (Villard Books, New York 1989)   Robert Fulghum 著
(フルジャムさん連作の2冊目。こういう躍動感ある文章で学生に英語を教えてみたいね。)

令051224  Invisible China: How the Urban-Rural Divide Threatens China’s Rise      (The University of Chicago Press, 2020)   Scott Rozelle and Natalie Hell 著
(名著にして、ひたすら衝撃の書。かの愚帝がこの問題に向き合うならそれこそ中国史に英名を残せようが、urban-rural divide と教育破壊こそ愚帝が崇拝する毛沢東の所産だから、愚帝が君臨するかぎり中国に希望はない。インフラ整備ブームが去り、外資工場も撤退し、低賃金労働者の働き口が激減。2015年時点で労働人口の70%が高卒未満。いまから労働人口を高学歴に入れ替えるには45年もかかる。小児人口の75%が農民戸籍。中国ならではの「農民戸籍」の児童は「鉄分不足による貧血」「寄生虫」「赤ん坊のときに適切な認知刺激を受けないことによる知能未達」で半数以上が学業不振。教育予算が地方政府に丸投げされ、地方政府は財源に乏しいうえに どうせ都会に出ていく児童にカネをかけるインセンティブがない;教育充実は地方政府に短期的経済浮揚効果がない。今後の中国は監視カメラを一歩離れるとアブナい犯罪集団にからめとられるのだろう。)

令051211  砂漠の林檎 イスラエル短篇傑作集     (河出書房新社、令和4年刊)   母袋夏生 編・訳
(イスラエル文化に深く入り込み、かつ見事な和訳文を綴る訳者もたい・なつうさんを称賛したい。月のうらやみの罪をゆるした神が、おまえが孤独に旅することのないようにと、きらきらした光の穂を天空にまき、それがまたたく星となったという話がすてきだ。)

令051203 句集  虚空      (花神社、平成14年刊)   長谷川 櫂 著
(かねて、あまりに「できすぎ」の印象のあった俳人だが、本集はほどよく熟 (な) れてみごとな味わい。ひとつとして駄句がない。師・飴山實氏をはじめ幾人かとの永訣があり、会社勤めを40代で振り切って朝日歌壇選者となった決意の日があり。| 獅子身中に無謀の虫あり。時折、目覚めては惑乱を来たす 職捨ててすつきりしたる団扇かな  賢夫人に 角落ちし夫哀れむな鹿の妻 大いなる身をはばからず寝釈迦かな|この暑さどかと動かず道元忌|ただ一つ飛びゆく鷹のさびしさよ|佃煮の小えび小鮒に初しぐれ 百代の過客の一人おでん酒 菊膾月の光の味したり 蓴菜の椀は月光びたしかな|海からの風にたなびくや那智の瀧 羽衣のごとくに瀧の吹かれをり| 七節は滑稽なる虫なり。枝とみえて枝ならず。いまだ歳時記になきを惜しみて 七節をすなはち秋と定めけり|荒鮭の全身の縞怒るなり 殺生の飛沫あがるや鮭生簀 目の穴を水流るるや鮭の骸 (から) |お飾というても藁と枯葉にて 獅子舞や獅子身中の魂跳ねて 獅子舞や撥ね上げて吹く横笛に|猫をみて描きし屏風の虎ならん きらきらと氷つてゐたり雪兎 さまざまな恋の果なる子猫かな)

令051203  サラゴサ手稿〔上〕     (岩波文庫、令和4年刊)   Jean Potocki 著、畑 浩一郎 訳
(原著 Manuscrit trouve a Saragosse (version de 1810). 仏革命~ナポレオン帝政のころ活躍した教養あるポーランド名門貴族が仏語で著した、入れ子のごとく組み上げられた物語の大伽藍。カトリック、ユダヤ、イスラムの諸文化への親和にあふれる、冥界と愛欲の物語の数々が、次々に話者を得て紡がれる。和訳もみずみずしい。)

令051126  いい絵だな      (集英社インターナショナル、令和4年刊)   伊野孝行×南伸坊 対談
(痛快の対談集。アートへの向き合い方、目からウロコ。Albert Marquet いいねぇ。本書のカバー画にも使われている。いいセンス。さっそく画集を海外発注、これ、目からウロコの序の口。円山応挙(大英博物館蔵の「氷図屏風」がみごと!)が若い頃、京都のおもちゃ屋奉公で大名に納める覗きからくりも扱ってたので透視画法を知っていたとか、カラヴァッジョ(素描が残ってない作家)以降の西洋の写実はカメラオブスクラの賜物だったとか。|≪ボスの絵って、裏庭の大きな石をどけたら、よく分かんない小さな虫がいっぱいうごめいてた、みたいな感じするんですよ。「オレたち生きてるぞ~!」って(伊野)≫ ≪「現代美術」って一般の人よりも玄人相手に作ってるじゃないですか。美術史の文脈を踏まえて、巨大なマーケットを相手にしてって。そういうの説明されずに「はい、これはアートです」って言われても、何でこれがこんなに価値があるものか分からないみたいな(伊野)≫ ≪イラストレーターは「芸」がないと注文来ないけど、確かに現代美術って「理屈」言えたら成立しちゃう(伸坊)≫≪現代美術っていうのは大掛かりな一コマ漫画みたいなもんですよね(伊野)≫)

令051124  文法知識と読解力を高める上級英文解釈クイズ60      (左右社、令和5年刊)   北村一真 著
(二択~四択のクイズ形式が読みやすい。正解なら解説を読むことなく先へ進めるのでスラスラ読めた。悔しいが60のうち5つ間違えた。for all the world like sth = exactly like sth というのは全く知らなかった。教訓を得て後半は引っかからなかったので、著者に感謝せねばならない。|著者の筆のあやまりを指摘しておきたい。第17問:正解は「テーマを言葉で伝えることは不可能だ」ではなく「テーマを言語形式ぬきに伝えることは不可能だ」。第32問:. . . who was offended by us asking them to be vaccinated という TIME 誌からの引用を使って、この asking が動名詞か現在分詞かを問うているが、そもそも、この us asking という形はほんらい our asking でなければならない。ワシントン州立大のこのサイトに詳述あり https://brians.wsu.edu/2016/05/19/gerunds-pronouns/ 第41問:「誰も問いは発していない」を正解としているが、「彼女の視線が無言のうちに語っていた」が正解。)

令051123  なぜ世界はEVを選ぶのか  最強トヨタへの警鐘    (日経BP、令和5年刊)   大西孝弘 著
(祖父母も父も自動車工場に職を得ていたという著者の、自動車産業をいつくしまんばかりの思いが伝わるが、残念ながらトヨタ自動車は変わるまい。三菱重工のように衰えていくだろう。2022年にトヨタの販売実績の27%を占めた北米でも20%を占めた中国でも、トヨタは完璧に出遅れて挽回不可能だろう。東亜ガラパゴス島の比率はわずか15%だが、10年後にトヨタが君臨できるのは、このカワラン諸島だけだろう。2023年4月の佐藤恒治社長は、EV関連の質問を続けるメディアに対して「逆に教えてほしい。皆さんがどうしてそんなにEVのことを知りたいのか」と言い放ったという。このセンスのなさは、かなしいほど致命的だ。伊藤忠総研の深尾三四郎氏いわく「EVのサプライチェーンの中で大きな価値を持つのは、電池材料の資源調達やデータビジネス(上流)と、充電サービス(下流)であり、その真ん中の自動車そのものの価値は減る」。そのとおりだろう。EVで生き残るのは、eAxle 製造の Nidec と軽量人工皮革のセーレン社だけかもしれない。)


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