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| 東京証券取引所の新システム稼働(2010年1月4日)がせまってきた。特徴は「ハイスピード」だという。まずは、そのスピードを、 以下のテキストをクリックして体験してみよう。 これは、株価が1000円の銘柄に500株の成行の買い注文を入れたときの売買の過程を再現したものだ。1001円から1008円までの売り注文を瞬く間に買い付けていく。これに要した時間は、わずか1000分の38秒という。 もちろん、実際の稼働時にはスペック通りの速度がそのまま出るというものではないが、注文→約定の速度は大幅にアップすることが期待できる。 |
■ネット証券各社も、対応サービス開始へ
それでは各ネット証券会社は、新システムにあわせたどのような対応を進めているのか。
楽天証券は、新システムの稼働と同時にこれに完全対応させた取引アプリ 「マーケットスピードver9.0」
をリリースする。
このアプリは、すべての板情報を個人投資家にリアルタイム配信するものと、一部の情報に限定したもの2とおりのメニューで対応。また注文の発注にも対応しているため、個人投資家が自身のパソコンで発注した売買注文は、1000分の数秒で東証に到達する。
1000株買い注文をクリックした瞬間に、板情報の買い注文が1000株増える、そんな世界が実現する。もちろん、注文の取り消しも指値価格の訂正も瞬時で可能になる。
このほかマネックス証券は、同様の完全板情報の提供や、秒単位での取引成立時間の提供などサービスを開始。その他各ネット証券も順次、新サービスの開発を進めている。これらの状況は、この特集記事の次回以降で順次紹介していく。
■「成行注文」には注意が必要な銘柄も。万全の準備を急げ!
画期的な高速化を実現した新システムだか、個人投資家にとってはその高速性であるがためのリスクも念頭に置いておく必要がある。
まず、瞬く間に注文が執行されてしまうため、条件が適合すれば瞬く間に取引が成立してしまう。むろん、取消はきかない。
また、1日の売買高が多い銘柄に関しては、1秒間に何十回、何百回もの値付きが行われ、買い注文、売り注文も目まぐるしく変化する。
そのような銘柄の場合、新システムでは価格を「成行」で注文した場合、想定外の価格で注文が成立してしまう危険性がある。流動性が高く値動きの激しい銘柄では、今後、成行注文は行わないの得策だろう。
しかし、取引高がさほどに多くない通常の銘柄では、注文執行のスピード化は魅力だ。安い価格での売り注文を見つけた場合は、瞬時のこれをゲットすることができる。注文の取り消し、指値の変更も瞬時に板に反映される。
新システムの稼働は新年1月4日の大発会から。
個人投資家も取引先の証券会社の対応を確認するなど、万端の準備を整えたうえで、きたるべき新年を迎えたい。
■参考サイト
東京証券取引所「arrowheadスクエア」
楽天証券「マーケットスピード9.0」
マネックス証券「フル板情報ツール」
カブドットコム証券(arrowhead対応システム)
http://www.tse.or.jp/rules/stock/arrowhead/index.html
東京証券取引所「arrowheadスクエア」
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20091210-02.html?l-id=mvtoptbnr_info_20091210
楽天証券「マーケットスピード9.0」
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2009/news912f.htm
マネックス証券「フル板情報ツール」
【特集】アローヘッド(2):証券業界も注目する「任天堂」の取引争奪戦!
http://zai.diamond.jp/servlets/Query?SRC=zai/news/top&newsid=16445
href="http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20091221.asp" target=_blank>カブドットコム証券(arrowhead対応システム)
http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20091221.asp
(取材・文/鈴木裕史編集委員)(ZAIより)
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