母乳の出を良くする混合のやり方


~母乳の出を良くする混合のやり方~


ここでは一旦ミルクと母乳の混合育児のリズムが出来てしまっている人や、ほとんどミルクという状態の人がこれから徐々にミルクの割合を減らし母乳の割合を増やしていくやり方を紹介します。

ミルクや混合で育てている場合で今より母乳量を増やす方法についてですが、母乳の出を良くする頻回授乳をする為には、授乳間隔を開けないことがポイントになってきます。
たとえば混合といっても母乳を先に飲ませずミルクだけの回があったり、母乳の後に必ずミルクを足すという混合の方法を取っているとミルクオンリーと同じ授乳間隔になることが多く、授乳間隔が3~4時間くらい開くと思います。
でもその様な授乳方法を取って授乳回数が少ないと母乳の出を良くする頻回授乳が出来なくなってしまい、母乳の出を良くすることが難しくなってしまう可能性が考えられます。
今より母乳の出を良くしたいと思うのなら今までのような、授乳の度に母乳+ミルクでミルクの缶の規定量になるようにミルクを足す方法や、母乳だけの回、母乳+ミルクの回、ミルクだけの回があったりする授乳方法を以下のような授乳方法に変えてみる努力をされてみて下さい。

【母乳の出を良くするミルクの足し方】

Aパターン
毎回足りない分ミルクを足すという方法をやめ、張らないおっぱいであっても1回に出る母乳の量が足りなくても、出来るだけ泣く度に吸わせるようにして、泣く度母乳という頻回授乳を実践します
そうすると今までのように赤ちゃんは一回の授乳でたくさんの量の母乳+ミルクを飲むということがなくなるので1時間おきに泣かれたり、30分おき、10分おき、もしくはおっぱいを離すと泣くということさえ出てくると思います。
でもママはとにかく1ヶ月間は赤ちゃんにトコトン付き合う覚悟でおっぱいを離すと泣くようなら、赤ちゃんが納得するまで根気よく吸わせるくらいの覚悟でいてください
ただし、あまりに超頻回授乳でママが疲れてしまったり、少し休みたい、少しゆっくりしたい、と思われる時のみ、ミルクを40~60cc足すようにされてもOKです。
ここで赤ちゃんが満足する量を与えないのは、ミルクを足したことでまた3~4時間と授乳間隔が開きすぎるのを防ぐ為です。
ママは赤ちゃんをお腹いっぱいにさせてあげられなくて、辛い思いをするかも知れませんが、新生児期の赤ちゃんというのは満腹中枢の発達がまだ未熟なため、母乳の後でもミルクを与えるといくらでも飲んでしまう傾向があります。
ママはお腹いっぱいにさせてあげられない、とは思わず、1回にまとめて飲んでいた分を小分けに分けて飲むリズムに変えているというように理解するようにして下さい。
最初はミルクを足す回数が多少多くてもいいので、少しづつ1回に足すミルクの量や、1日に足すミルクの回数を少なくしていく努力をしていって下さい。
まずは比較的母乳がたくさん出やすい午前中のみミルクを足すのをやめてみましょう。
その分は出来るだけ頻回授乳でフォローするようにします。
それが出来たら今度は3時頃まで頑張ってみる。
そして最後は夕方と寝る前だけを残して1日に1~2回足すだけになれば、思いきって足すのをやめてもなんとかなるものだし、時にはミルクを足してゆっくりしたいと思っていたり、人に預けたりしたいのでミルクも飲んでくれた方がいいというのであればそのまま混合でもいいと思います。
いずれにしても1日に足すミルクの量が100以下になれば足すのをやめてもなんとかやっていけるものですよ。

Bパターン
Aパターンはちょっとキツイ、と思われる場合はこちらの方法をオススメします。
まず今の授乳形態はそのままでいいですから1回に足すミルクの量を1回につき10ccづつ減らしてみて下さい。(これで1日のトータルミルク量を60~80cc程度減らすことになりますね)
そして今までのリズムの授乳と授乳の合間に1~2回おっぱいだけを吸わせる回を挟んでみるようにしてみます
こうすることによって母乳を吸ってもらう授乳回数が今までの2倍3倍の回数になるはずですから、そうしているとおっぱいは徐々にもっと母乳が必要だと感じるために分泌量が増えてくると思います。
様子を見ながら1回に足すミルクの量をまた10cc減らしてみたり、足す回数自体を減らしてその分頻回授乳でフォローするように努力していくと、それに伴って母乳は今まで以上の必要性を感じるために、徐々に分泌が増えてくるはずです。
あとはAパターンと同じようにまずは午前中のみミルクを足すのをやめてみて出来るだけ頻回授乳で頑張ってみる。
それが出来たら今度は3時頃まで頑張ってみる。
そして最後は夕方と寝る前だけを残して1日に1~2回足すだけになれば、思いきって足すのをやめてもなんとかなるものだし、時にはミルクを足してゆっくりしたいと思う場合はそのまま1日1~2回のミルクを残して混合という方法を取られてもいいと思います。


それからいずれの場合にも言えることですが、母乳量を増やすポイントとして夜間授乳をするということがとても大きなポイントになってきます。
なぜなら、母乳を出すホルモンの分泌量は夜中にピークを迎えます。
その為、その時間帯に授乳をすることによって母乳量が増えやすくなりますので、寝る前にたくさんミルクを足した方が赤ちゃんも長く寝てくれてママも楽、だという気持ちもとても良く分かりますが、出来る範囲で夜間も時間を開けすぎない努力をされてみて欲しいと思います。

【夜間授乳間隔を開けすぎないコツ】

出来れば夜中1回程度ママが起きて飲ませてあげられれば理想的なのですが、赤ちゃんが自然に起きてくれない場合はわざわざ目覚ましをかけてまで起きるというのはのは辛いと思います。
そのような時はなるべく赤ちゃんを早めに寝かせて、あとからママが寝る時にもう一度最後におっぱいを飲んでもらうようにされるといいですよ。
その時はわざわざ赤ちゃんを起こす必要はありません。
そーっと赤ちゃんに添い寝して添え乳で赤ちゃんの口におっぱいを含ませます。
そうすると赤ちゃんは寝ながらでも反射的におっぱいを飲んでくれます。 このやり方でママが寝る前に飲ませ、もし夜中にトイレなどでママが起きることがあればその時にも飲ませて下さい。
そして朝、赤ちゃんよりママの方が早く目が覚めたときも、このやり方で飲ませるようにされると、授乳間隔が開きすぎるのが防げると思います。

添え乳のやり方は 「夜中の授乳と添え乳」 のページで紹介しています。


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