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2009年11月14日
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カテゴリ: 覚え書き
爆笑問題の対談は私の興味をそそるものが多い。だからそれなりの関心を寄せている。大田は勿論田中も結構準備勉強とそれなりに考えを纏めてかかっている。そして各々の分野に鋭いそして一般人の視野で迫るところが面白く、又私みたいな者でも分かり易いところも有難い。
 勿論あらゆる場合に成功しているとは思えないが、成功率の高さがこの番組の人気の所以だろうしあくの強さと感性の鋭さの大田が天才肌なら、バランス良く常識的に中を取る秀才的な田中の存在も無くてはなるまい。むしろ意外と田中の存在は一般人との仲介役として大きいとも思える。

 何れにしろこの手の対談めいたものは、双方の存在感が大きい役割を果たす。相手は皆それぞれ一かど以上のプロフェッショナル、そこに下勉強はしても素人が切り込むわけだから、余程の鋭いセンスがあって先方に少なくとも面白い奴と思わせなければ続かない。

 今回の坂本龍一に対しては並以上にコンビが敬意を込め、また親愛の情を示していた。坂本との対話には大田も賛同する事が多く又互いに納得する面が多かったのではないか。この番組としては珍しい。

 しかし私が最も興味を持った点は自分の思考回路と関連する部分であり、先般別な番組で取り扱っていた動物の音声が如何に言語にまで発達して行くかという推論と関連する。元々人類が音声未発達の段階では音は感性と知性という分化発達過程に到達していなくて、当然明確なものではなかった。やがて言語という知性的論理的客観性を持つに至って、主観主体で且つそれ故に論理的限界を要しない広がりを有する音楽と分化が確実化する。

 感性表現中その手段の抽象性がもっとも極端な領域を持つ音楽は、それ故にこそ人間感情に強力に訴える力を有する。坂本龍一氏が曾てナチスが人間の感情を操るのにワグナーの音楽を巧みに利用した例を取り上げて、音楽は一面危険なものとも成りうる。その必然性を思えばそのことへの懐疑の姿勢は崩して成らないと自戒するという姿勢は、明治以後、文学、哲学と言った言語による近代懐疑の精神が大問題に成ったように、客観的に論理性を最も有する哲学、文学と言った言語にたよる表現にも一面の宿命であろうか。





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最終更新日  2009年11月17日 11時57分25秒
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