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☆大腸菌も保健所も騒ぎは収まりました☆「O-26が出ました」「ベロ毒素が出なければ結構です」「・・・」 S保育園でもう一人病原性大腸菌O-26感染児が居りましたので、保健所に電話したら、適当に判断してください、との答えでした(あんなに騒いでいたくせに・・・)。 O-18、O-26、O-111、O-157などの腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素を出すと危険ですが、ベロ毒素を出さなければ、ふつうの病原性大腸菌と同じ扱いのようです。 保健所と医師は割り切っていても、保育園はピリピリしております。少しでも腹部症状があれば、当分お休みのようです。 O-1、O-6、O-25、などの健康保菌者たくさん居るけど、どうしよう・・・
2006.08.08
☆アレルギーでもトライアスロンOKです☆「長良川のジュニアトライアスロン参加します」「アレルギー強そうでも元気ですね・・・」 乳児期から(東京の松延Dr.の指導で)食物アレルギー・除去食中の小6の男児。長良川のジュニアトライアスロンに参加するとのことで受診いたしました(IgE:225、杉5、ブタクサ2、ヨモギ2、ジャガイモ2、カモガヤ2、ソバ2、胡麻2、トマト2、ピーナッツ2、小麦2、ほうれん草2、大豆2、蛾1、HD1、バナナ1)。 鼻粘膜腫脹が著明で、強い鼻閉状態でしたが、元気に参加いたしました。 トライアスロン(triathlon=3+athlon:競技)は1974年のアメリカ西海岸(カリフォルニア州サンディエゴ)に始まりました。水泳(スイム)・自転車(バイク)・ランニング(ラン)の3種目を連続して行いますが、最初の大会はラン4.5km、バイク8km、スイム4km、ラン3.2km、スイム0.4kmという変則的なスタイルで開かれました。 1978年には、ハワイのホノルルマラソンと同時に225.2kmのウルトラトライアスロン(アイアンマン:鉄人レース)が開かれました。 国内では、1981年、鳥取県の皆生温泉で開かれたのが初めてのようです。 1982年には標準的な51.5km(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)が設定され、「ザ・トライアスロン」と呼ばれております。 ジュニアの大会は、小中学生10~30分、中高生1時間、くらいの設定のようです。成人の2時間以上と比べて、短縮されておりますが、それでも、体力・気力が必要です。 スポーツ選手でもアレルギーを克服した人はたくさん居ります。強いアレルギーがあっても、地道な努力をしていると、何とかなるようです。
2006.08.07
☆蜂に刺されて2日間も冷やしました!☆「氷で冷やしてリンデロン塗ってました」「注射か内服は?」「ありません」「???」「ず~っと冷やしてろって」「冷やすのは止めてください」 アシナガバチに手と足を刺された50歳の女性。町の診療所でDr.から冷やしているように言われたので、2日間ず~っと氷で冷やしているとのことです。真っ赤にはれて、歩くことも出来ないのに、注射も内服も無し、リンデロン(ステロイド軟膏)だけ塗っているようです。 すぐにデカドロン(ステロイド)+強ミノC(肝臓の解毒)+アタラックスP(抗ヒスタミン剤)を静注して、ラベンダー+ティーツリーを塗布したところ、かなり腫れは引きました。 人間の体は、冷やせば(炎症は)止まって、温めると(治癒力は)進むようになっておりますので、急性期は冷やして、慢性化したら温めるのが基本です。 たとえば、ピッチャーが登板した後にアイシングをしますが、冷やす時間は15~20分程度です。熱傷・火傷も、冷やすのは、受診するまでです。 長時間冷やしすぎると、末梢神経障害(シビレ・知覚過敏)や末梢循環障害(凍傷・感染・壊死)が残ることがありますので、注意が必要です。
2006.08.06
☆カンピロ?キャンピロ?☆「下痢が治まったら血便になりました」「キャンピロバクターとMRSAです」「カルテにはカンピロってなってますけど」 アトピーの2才の女の子(IgE:69、バナナ2)。下痢が続いたので、便培養をしたら、Campylobacter jejuniとMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)を検出しました。 国内の(米国でも)食中毒件数の第1位は毎年カンピロバクターです(2位はノロウィルス、3位はサルモネラ菌)。 カンピロバクターは(サルモネラや大腸菌も)鶏肉や牛レバーに多くみられますので、厚生労働省のカンピロバクター食中毒予防Q&Aでは・・・1.鶏肉は徹底的に加熱し、中の肉がビンク色でなくなり、肉汁が出なくなるまで加熱しましょう。2.レストラン・食堂で加熱不充分な鶏肉を出されたら、さらに加熱するようにさせましょう。3.動物の生の肉を扱う前後には石鹸を使って手をよく洗いましょう。また、動物の生の肉を扱った後は,すぐにまな板や包丁等を洗剤等を使ってよく洗いましょう。洗うことなしに続けて他の食物を調理してはいけません。肉用のまな板は別にした方がよいです。4.生の牛乳や生水を飲むことは控えましょう。5.下痢症状のある人は、トイレの後の手洗いを石鹸を用いてしっかりしましょう。6.動物やペットの糞を扱った後は、手洗いを石鹸を用いてしっかりしましょう。7.牛レバーはよく加熱して食べましょう。 獣食は危険!という意見もうなずけますが、カンピロバクターで重症化することはまれです。また、自然治癒も多いようです。 なお、たいていの医師は米語読みでキャンピロと発音しますが、電子カルテの病名データベースではカンピロバクター(語源はギリシャ語の曲がった菌の意味)となっております。
2006.08.05
☆M保育園からS保育園にも大腸菌?☆「O-26かもしれないから調べて来いって」「顔色悪そうですね」「昨日から腹痛が・・・」「キャンピロバクターと黄色ブドウ球菌出てます」 M保育園の下痢プール騒ぎで、市内の保育園は、みなピリピリしてます。少しでもカゼ症状があると、健康状態のチェックが厳しいようです。もちろんプールも禁止です。 S保育園でも病原性大腸菌O-26が検出されたようで、少しでもお腹が痛いと病院送りです。 アトピー性皮膚炎の5才の女の子(IgE:20、ダニ2、HD2)も、ふだんから便秘気味で、時々腹痛を訴えておりましたが、今回ばかりは、便秘ではすまされずに、受診しました。 ふつうだったら「胃腸カゼでしょう・・・」くらいで終わりの児も片っ端から検査すると、病原性大腸菌ばかりでなく、キャンピロバクターやら黄色ブドウ球菌やら、出るわ出るわ・・・ やはり、ふだん腹痛の多い児は、単なる便秘やアレルギーばかりでなく、何らかの細菌の健康保菌者である可能性が高いものと思われます。
2006.08.04
☆卵アレルギーで血便?☆「外科で腸粘膜が真っ赤だって言われました」「腸管アレルギーですね」「原因不明って」「外側も真っ赤ですよ」 生後4ヵ月からの全身アトピー性皮膚炎の児。血便があり、総合病院を受診したら、外科で、腸粘膜が真っ赤だが原因不明と言われたそうです。 皮膚テストでは、卵白・牛乳・枝豆・小麦粉・醤油・ダニ・杉花粉が陽性、血液検査ではIgE:56、卵白4、ダニ2、小麦2、牛乳2、でした。 明らかな食物アレルギー(=腸管アレルギー)でしたので、除去食+インタールを開始したら、かなり皮膚症状が改善しました。 これまでに、血便で当科を受診した乳児は、ほとんどに食物アレルギーが見つかっております。 アトピー性皮膚炎の児は、鼻粘膜も、気管粘膜も、腸粘膜も真っ赤です。とりあえずきれいにするには軟膏ですが、将来きれいにするには、中からきれいにする方が得策です。
2006.08.03
☆花火でヒマです☆「小児科ヒマですね」「宮川花火だからね」「花火喘息来ますかね」「来るでしょう」 高山市では、毎年7月末日前後の水曜日に「宮川花火」があります。そのほかにも、お盆には飛騨古来のダンスフェスティバル「やんさ」(現代ではYANSA)など、行事が目白押しです。 行事の日は外来はヒマです。よほど重症でもなければまず病院には誰も来ません。夏カゼは少し我慢すれば病院は必要ありませんので、受診するのは、症状の強い「脱水症」「熱中症」「マイコプラズマ感染症」「溶連菌感染症」「喘息発作」くらいです。 もちろん、行事の終わったあとは、花火の煙(金属塩)による喘息発作、盆ダンスの人ごみ(ホコリ・稲科花粉)喘息・鼻炎、祭りのジャンクフードによるアレルギー症状、過労による感染症の悪化などがたくさん(たいていは急患で)来るでしょう。 毒多ぁですか?レバノンの火花を見るととても花火を見る気分にはなれませんが、高山市朝日町恒例の「どすこい祭り」には花籠部屋から勧誘があるかもしれません。
2006.08.02
☆O-26はFOM耐性菌でした☆「FOM耐性菌です」「感受性を見て決めます」「NFLXかKMに変更してください」「・・・」 保健所からTELとFAXが次々と来ます。どうやらふつうの抗生剤のホスミシン(FOM)が効かない耐性菌のようです。 ふだんは使用しない、ニューキノロン系のバクシダール(NFLX)とアミノグリコシド系のカナマイシン(KM)を何年かぶりで処方してしまいました。 細菌性腸炎には、抗生剤でしっかり治すという考え方と、重症でなければ整腸剤で経過観察をする、という2つの考え方があります。 しかし、田舎では、そんな考え方は通用しません。病原体は抗生剤で皆殺しです。
2006.08.01
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