2009.03.30
XML
カテゴリ: 庭の花

今日は、どちらが美しいか、美女くらべ・・・

と言っても、椿のことですよ。

王昭君

まずは、「王昭君」からです。

花びらの奥の方が、微妙に、ピンクが濃くなっています。

王昭君

少し、傷み始めていましたので、綺麗な花を探すのに、ひと苦労。

王昭君

しかし、綺麗ですねー。

和菓子みたいな感じです。

王昭君

中には、こんな色の濃いものが、交って咲いていました。

王昭君

この椿は、「酒中花」という椿の枝変わりなのだそうです。

元は、白地紅覆輪牡丹咲きだったのが、こんな、薄桃色になったのですね。

ちなみに、名前の元になった「 王昭君 」さんは、
紀元前一世紀 の人。

前漢の元帝の後宮にいた宮女だったのだけど、
画家に賄賂を送っていなかったので、醜く描かれ、絵を見て女性を選んでいた帝からは、
お呼びがかからなかったとか・・

匈奴の機嫌を取るために、後宮から選ばれて
匈奴の王、 呼韓邪単于 さんの妃として贈られました。

その時に、初めて王昭君を見た元帝は、
あまりの美しさに驚き、絵を描いた画家 毛延寿 を呼び出して、殺したとか。

また、匈奴の王の妃になり、子を生んだあと、
王が亡くなったため、匈奴の習慣に基づき、
今度は義理の息子の妃となりました。

このことから、悲劇のヒロインとなってます。

さて、次は、「西王母」ですよ。

西王母

いかがでしょうか。

私は、この椿が大好きです。

説明では、
「淡桃地紅ぼかし、一重、筒咲、筒しべ、
中輪長めの筒咲きで中ほどがふくらみ
その部分の色が濃い」
なーんて、書いてある。

西王母

これです。

なんだか、ほっぺみたいです。

西王母

その濃い部分が、光に透けて、また、美しさが一段と増します。

西王母

王昭君のように、花びらはたくさんないけれど、この色が、とっても可愛い。

この名前の元になっている「西王母」は、もともとは、死をつかさどる、怖い鬼神だったそうです。

「「人間の女の顔に獣の体、髪は乱れ、
そこに宝玉の頭飾を付けている。
そして、虎の牙を持ち、よく唸る。
その咆哮は千里にとどろきあらゆる生き物をおびえさせ、
蛇の尾を振ればたちまち氾濫が起きる。」

なんて、凄いことが書いてあります。

しかし、道教が浸透していくにつれ、
この「西王母」のイメージがだんだんと変化し、
「不老不死の力を与えてくれる女神」となりました。

それで、天界最高の美女の神様ということになったらしいですね。

ここからは、ちょっと脱線

別名を「王母娘娘(にゃんにゃん)」ともいいます。

この「娘娘(にゃんにゃん)」というのは、皇后とか、王妃、女神とかの意味をあらわす言葉ですよ。

「娘(にゃん)」だったら、お母さん。

中国の歴史ドラマを見ていると、
王妃に向かって
「ニャンニャン」と呼びかけているのを見かけます。

また、母親に向かって「ニャーン」と甘えるのも見ました。

(Leslieの出ていた歴史ドラマが主ですけどね。)

さて、「王昭君」と「西王母」

どちらの椿がお好きですか????

では、おまけです。

王昭君

西王母

もひとつおまけ。

四大美人の図

中国の四大美女の図。

左から、「楊貴妃」「王昭君」「貂嬋」「西施」と並んでいます。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.03.30 22:34:39
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: