2018.04.26
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カテゴリ: 日記


今日は、私の毒リンゴについて、もう少し。
まずは瓶のお話。

瓶のまわりに立体的な流れ出るような筋があるのがわかりますか? これは、昔、危険な液体が入っている瓶には、文盲の人でもわかるように、隆起した筋をつけたことの名残だそうです。

本当なの?? 念のため、アンティークの毒瓶の画像を検索してみました。

















確かに、びんの外側に筋がありました。それにしても、なんでこんなにたくさんの毒瓶があるんだろう。何に使っていたの?? その方がびっくりです。


さて、プワゾンに戻ります。毒瓶のイメージとリンゴのイメージを合わせると、こうなるのでしょうね。

後ろからライトを当ててみました。


普通に撮ったら、真っ黒に見えますが、ライトで透かすと、赤紫ですね。










ま、エキゾチックな夜の主役にならなくてもかまわないけれど、この香りは大好きです。



では、もう一つおまけで、ディズニーではない、本当は怖い「白雪姫」のお話。

ある国のお妃が、美しい娘が欲しいと願っていたら、本当に雪のように肌の白い女の子が生まれたので、「白雪姫」と名付けました。
このお妃はこの世のすべてを知っているという不思議な鏡を持っていて、毎日問いかけていました。
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」
すると鏡は、
「世界で一番美しいのは、お妃さま、あなたです。」と答えるのでした。

ところが、白雪姫が7歳になったある日、いつものようにお妃が鏡に尋ねたら、
「世界で一番美しいのは、白雪姫です。」
と答えたものだから、お妃は怒った。
実の娘であろうと、自分より美しいのは許せません。そして、
「白雪姫も、心の中では自分が一番美しいと思っているに違いない、私のことを心の中で笑っているに違いない。」
そう考えたお妃は、猟師に白雪姫を殺すように命じ、殺した証拠に肺と肝臓を持って帰ってくるように言いつけた。
猟師は白雪姫を森の奥に連れて行って殺そうとしたのだが、泣いて命乞いする白雪姫を見ていると、どうにも殺せない。
しかたがないので、「二度と城には戻らない」と約束させて、代わりに殺したイノシシの肺と肝臓を城に持ち帰った。

それを見て大喜びしたお妃は、すぐに料理人を呼び、一滴の血も無駄にしないで料理するように命じた。
そして、その料理を我を忘れてかぶりつき、すべて食べ終えたお妃は、
「これで、白雪姫の美しさは私の物よ。」
と、満足そうにほほえんだのだった。

一方、行く当てもなく森の奥でさまよっていた白雪姫は、一軒の小さな家を見つけた。留守だったので、家の中にあったパンを食べ、葡萄酒を飲み、疲れてベッドで寝てしまった。
そこへ帰ってきた7人の小人たちは、たいへん驚いたけれど、あまりに美しい娘なので、追い出さず、そのまま家に住まわせることにした。


さて、お妃、白雪姫は死んだので自分が一番美しいはず、と、鏡にいつもの質問をした。
すると鏡が
「お妃様、ここではあなたが一番美しい。でも森の小人の家に住む白雪姫はもっと美しい。」
と答えたものだから、猟師がうそを言っていたことを知った。そこで、今度は自分で殺すことにした。

お妃は、物売りのお婆さんに変装して、きれいな飾り紐で窒息死させようとしたり、毒を塗ったきれいな櫛で毒殺しようとしたのだけれど、発見が早く、二回とも失敗。
悔しがったお妃は、今度こそはと魔術を使い、半分だけに毒のあるリンゴを作り出し、リンゴ売りのお婆さんに化けてまた白雪姫のところへ。

続けて命を狙われたから、用心していた白雪姫だったけど、リンゴ売りのおばあさんが半分食べてみせたので、リンゴをかじってしまった。それで、白雪姫はついに死んでしまった。

城へ戻ったお妃はさっそく鏡に問いかけ、鏡が「あなたが一番美しい」と答えたものだから、すっかりご満悦。

森では死んでいる白雪姫を発見した小人たちが、なんとか生き返らせようとしたけれど、どうにもできず、三日三晩泣き続けたあと、遺体をガラスの棺の中に納めた。


ある日、偶然通りかかったある国の王子が姫の遺体を見て、その美しさに目を奪われた。
「その美しい姫を、私にゆずってくれないか? 必ず大切にするから。」
という王子の言葉に、最初はしぶっていた小人たちも最後は譲ることにした。

王子はいつものように、棺を家来たちに運ばせていたのだが(初めてではない)、家来がうっかりつまづいて棺を落としてしまった。(毎回、娘の遺体を運ばされるので嫌気がさして、わざとやったという説も。)

すると、その拍子にのどにつまっていた毒リンゴのかけらが口から飛び出し、姫は生き返った。王子は大喜び。わけを話して姫に結婚を申し込むと、姫は承知し、王子の国へついていった。

二人の盛大な結婚式に、お妃も招かれたが、恐怖も感じていた。死んだはずなのに、本当に生き返ったのか・・・
確かめるために、お妃が結婚式場の大広間に入ると、そこには白雪姫がいて、そして鉄でできた靴が、火で焼かれて真っ赤になっていた。

その靴を家来がお妃のところに持っていくと、お妃は恐怖におののいて
「助けておくれ、可愛い我が娘よ。」
と懇願したのだけれど、白雪姫は、お妃をじっと見つめたまま笑みを浮かべるばかり。

お妃は家来たちに取り囲まれ、体を押さえつけられ、足に焼けた靴を無理やり履かせられた。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ・・・・」

耳をつんざくような悲鳴が、城中にひびく。

お妃によって、何度も殺されかけた白雪姫は、ついに自らの手で、実の母を処刑したのだった。

そして、王子様と末永く幸せに暮らしましたとさ。

おしまい。


これは、グリム童話の初版本の内容です。白雪姫は、まだ7才なのに、すごいね。

それにしても、王子も変な人だ。ロリコンで、さらに、死体を愛する人だったのでしょ?今なら犯罪者です。










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Last updated  2018.04.26 11:20:46
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