2022.11.18
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カテゴリ: 日記
母がいつもテレビを見ていた椅子の正面には、書の額が飾ってあります。


どこかで買った物かと思っていたら、
以前母が書道を習いに行っていたときの先生が、母に書いて下さった物らしい。




頂いたときに、漢詩の意味を説明してもらったのだけれど、
なんか、記憶が曖昧だというので、調べて、ちゃんと書いて渡しました。


大体の意味はわかっていたけれど、 「返景」の意味 が分からなかった。
調べたら、なんと ​「夕日」​ のことだって!!

筆で書いたのは、視野が半分になった母のため、
老眼鏡なしで読めるようにしたのでした。

でも、漢詩を一緒に読んでいるうちに、母が山上憶良のことを言いだした。

美空ひばりの「みだれ髪」の三番の歌詞の最初が好きだというので、
これは、大伴家持の和歌をもじって作った物らしいよ、と教えたら、
そこから、母の頭の中に、 ​家持→​万葉集→山上憶良​ と連想が続いていったらしい。


​ ※「みだれ髪」では、春には二重に巻いた帯が、
  すっかり痩せてしまったために秋には三重に巻いても余る、
  という歌詞になっていますが、元の家持の歌では、
​一重のみ 妹が結ばむ 帯をすら 三重結ぶべく 我が身はなりぬ​


​山上憶良の歌(長歌)を書いてくれ、と頼まれたので、書きました。


これは、ボールペンで書いたので、ちょっと見にくかったかも。

この長歌の続きに反歌があるので、それは筆で書いてもっていきましたよ。

たぶん、女学校に通っていた頃に習ったのでしょうね。
これを書いてからは、ずっと、

というように、同じところを何度もくりかえしながら、
すらすらと全部言えるように練習していました。
特にひっかかるのは、
「眼交(まなかい)に もとなかかりて」のところ。

夕食後も、ずっと、山上憶良のこの長歌を唱え続けていましたよ。




というわけで、今日の午後は、王維の鹿柴(ろくさい)に始まり、
その後は、ずっと山上憶良。(まだ続行中)


昨日までは、「かあさんの歌」だったんだけどな。


ベッドに横になっていても、何も見ずに、ずっと唱えています。



最後に庭の花。
「オキザリス ラブハピネス」が、ピンクのお饅頭になってきました。





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Last updated  2022.11.18 19:42:01
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