俳句で綴る 悠々の一年三百六十五句

俳句で綴る 悠々の一年三百六十五句

2007年11月09日
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到着したのが午後4時、部屋に通されて夏油温泉の由緒や温泉を利用する上の心得などをいろいと教えて下さったが、とにかく湯に浸かることに心が早やって、その言葉は半ば上の空で聴いている。 宿の浴衣に着替え、タオル一本を携えて外の露天風呂を目指した。 石段を川伝いに降りて、屋根だけが設えられた湯小屋の暖簾をくぐった。 先客が5、6人思い思いに湯を楽しんでいる。 ワタシも溢れる湯を湯桶ですくって体を洗いどっぷりと身を沈めた。 やっぱり、露天の湯は最高である。 すぐ目の前には渓流があって、その対岸の崖の木々は紅葉が終わって殆どの葉を落していたが、その寂しさがこの夏油の佇まいにピタッと嵌っている。 湯に入って20分も経っただろうか、もう薄暗くなって来た。 夏油温泉は深い谷間の湯、心なしか夜が早く訪れるように思った。 湯から上がるとサッと体温が奪われる。 しかし、浴衣一枚を羽織ると不思議と直ぐに体温が戻ってくる。 この川の縁にこのような露天の湯が他に4箇所もある。 今夜も露天湯三昧か?

カーペット.JPG

秋冷やどつぷりつかる夏油の湯

夕食を終えて、一旦部屋にもどると窓の外のトタン屋根を叩く雨音が聞こえる。 雨音は時が経つにつれてその強さを増し、この雨をくぐって外の露天風呂にたどり着ける度合いを越えていた。

明日の空模様が心配になり出した。

…つづく。






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最終更新日  2007年11月09日 22時51分41秒 コメント(3) | コメントを書く


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