TVアニメ『ふたりはプリキュア』エンディングテーマ曲。「LET'S GO ! GET YOU ! L.O.V.E. LOVE LOVE GET YOU !」という抑制の効いたチアガール掛け声がフェチ魂を大きく揺さぶります。尚、今回選曲した全ての曲について言えることですが、決して受けを狙ってではなく、心から好きで選曲しています。( アニソンポップの世界
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4.NICK HEYWARD / ATLANTIC MONDAY '83「North of a Miracle」収録
80年代初期のイギリスのネオアコ系バンド、HAIRCUT ONE HUNDREDのリーダー、クールなルックスが可愛いニックヘイワード君のソロアルバムより。陽気なカーニバル系サンバやってます。( ギターポップ推薦曲
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11.楠瀬誠志郎 / CRAZY FOR YOU '92 作曲/楠瀬誠志郎 編曲/清水信之「素晴らしい恋をしよう」収録
出だしは「ELBOW BONES AND THE RACKETEERS / A NIGHT IN NEW YORK」の華やかさに通じるものが。能天気な明るいメロディ、陽性な声質、「YOU CAN'T HURRY LOVE」的リズム、更に厚みのある音造りが素晴らしいですね。( 「恋はあせらず」トラックの世界
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2.SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / WHEREVER YOU GO 「LAND OF LOVE」(A-BET 410)'76私の好きな甘茶ソウルへジャンプ おお、なんとなく前曲とのツナギが偶然にもうまくいった気がします。カルト的人気のある甘茶ソウルグループの曲です。歌詞は他愛の無いラブソングみたいですが、この曲の持つムードはかなり俗世離れしていて、天空、神聖とでも呼びたくなるムード。三途の川を渡る時のBGMにでも如何でしょうか?
3.EBONYS / IT'S FOREVER 「THE EBONYS」(PI 32419)'73私の好きな甘茶ソウルへジャンプ FROM THE OMNIBUS ALBUM "THE SOUND OF PHILADELPHIA '73 (SONY SRCS 6494)" ギャンブル&ハフプロデュースによる生粋のフィリーソウルの傑作アルバムから。「永遠」という大仰なタイトルに負けない大作バラード。ゆったりとしたテンポとファルセットコーラスをベースに、、、バリトンの絶唱はチト煩すぎますかね。そうしたヴォーカルワークよりも全体に漂うムードこそが特段に素晴らしいと思います。出だししばらくの鉄琴系の音、「パパパパパー」と煌めくコーラス、そして甘くやさしいストリングスは永遠に続くかのような悠久の時の流れを感じさせてくれます。個人的には「萩尾望都/光瀬龍の百億の昼と千億の夜」のエンディングテーマとして最適なのではないかと思ってます。アルバムバージョンは7分15秒ほどと長いのですが後半のバリトン中心の展開はちょっと飽きるので、コンピ収録の短いバージョンを入れました。
4.SMOKE / I'M SO LONELY 「RISIN'」(J-BRIDGE 7544)'76私の好きな甘茶ソウルへジャンプ 70年代コーラスグループ三連発となりました。約8分にもおよぶ大作。ちょっと長すぎたかな。前曲と大部似た雰囲気ですね。出だしの心洗われるような清いハープの音色と全編に流れる澄んだシンセとオルガン?の取り合わせは、この世でないどこか遠い世界を彷徨っているかのような錯覚に陥ります。涅槃とか彼岸とか、そういった俗世間離れした空間。リードはちょいDEEPだからソウルファン以外にはチト辛いかも知れないですね。バックサウンドのムードだけでも聴いてみて下さい。
5.DR. YORK / PLEASE STAY 「1990」(CECC 00232)'91私の好きな甘茶ソウルへジャンプ バートバカラックの手によるDRIFTERSの曲のカバーのようです。原曲や他のカバーを聴かれた方いらっしゃいますか?甘茶ソウル界の超凄センスの持ち主の放った大甘な一発で、そのアレンジはほとんど変態の領域に達してますね。メインの歌とバックの歌がバラバラなんですよ(笑)。皆さん、ついて来てくれてますか?まるで羊水とか精子とかの海をプカプカと漂っているかのような、そんなDNAに直接刺激を与えてくれるような感覚に陥ります。人生の往生はこんな曲を聴きながら迎えたいものです。
6.BRIAN ENO / GOLDEN HOURS 「ANOTHER GREEN WORLD」(ILPS 9351) '75 自分で作っておいて言うのもなんなんですがこの曲への展開には相当痺れました(笑)。馬鹿ですねえ。環境音楽の神様ブライアンイーノがそれに走り出す前に放った俗世離れも甚だしい奇跡の一曲。Robert Frippのギターも神々しいですネ。イーノのこの体温の低さは一体なんなんでしょう?また、彼の目にこの俗世は一体どのように映っているのでしょうね、、、。「ANOTHER GREEN WORLD」というアルバムタイトルも良ければ「GOLDEN HOURS」というタイトルもいいですねえ。環境音楽の傑作アルバム「MUSIC FOR AIRPORT」からも一曲入れたかったなあ。今回のテーマが真夜中に決まった際、皆さんこぞってイーノを入れ、選曲かぶりまくり、一番人気間違いなし!と思っていたのですが、全然そんなことありませんでしたね。
7.OSSIE ALL STARS (OSSIE HIBBERT) / Bubble Up Style 「Leggo Dub」(CHV-CD-1004) '78STRICTLY ROCKERSへジャンプ 長らく世紀のレア盤としてなかなか耳にすることも難しかったレゲエの伝説の傑作ダブアルバム。音の方は「GREGORY ISAACS / MR.ISAACS」中心のダブなんですけど、はっきり言ってヴォーカル入り のグレゴリーのアルバムはこのダブアルバムのように想像力をかきたてる要素は皆無な内容で今ひとつ。このアルバムの最大の聴き所は一番最後のこの曲の何とも郷愁をそそるどこか懐かしい大甘なメロディ。素晴らしいレイドバック感。小学校のプールから帰って体がだるくなり昼寝をしていた時に流れていたBGM、あるいはつげ義春/ねじ式、うる星やつら/ビューティフルドリーマーとかの永遠に時間が止まったかのような異次元の、でもどこか懐かしい世界がここにはある。ヴォーカルが無いからこそ、この素晴らしい亜空間世界が味わえます。
8.DURUTTI COLUMN / NEVER KNOWN 「LC」(Factory FACT 44)'81 ギター&ドラム&ヴォーカルというシンプルな構成のNEW WAVEバンド。現在はなんというジャンルにカテゴライズされているのでしょう。パステルカラーが似合いそうな音世界の彼らの放った初期の特に情感深いメロディを持つ曲。歌詞は不明だが「決して知られていない」というタイトルの持つ神秘性は真夜中に聴いてこそ真価を発揮するでしょう。
9.DADAWAH / ZION LAND 「PEACE & LOVE」 (TROJAN CDTRL 400) '75STRICTLY ROCKERSへジャンプ DADAWAH名義ですが実際はラスマイケルのグループ。LPでは長尺の曲が片面2曲づつの収録、また全体に漂うムードもプログレッシブロックのそれと似ていたことから当時プログレ少年だった私には親近感の持てる取り付きやすい内容でした。所謂子守唄風のナイアビンギサウンドですが、リズムは非常にゆったりとしているのでレゲエのンチャンチャリズムが苦手な人にも馴染みやすいのでは?楽器は少なくヴォーカル含めて深いエコーに包まれ実に神秘的な雰囲気。メロディも甘く優しく、まるで子守唄のように心地よく響くので就寝前にも最適。もやに包まれた謎の異世界、亜空間といった趣きで完全にマリファナをやりながらトリップするためのメディテーション音楽として作られたものでしょう。感覚が研ぎ澄まされれば相当「きそう」な内容です。そうでなくとも聴く者を未だ見ぬ桃源郷へと誘ってくれることでしょう。
10.JACKS / 君をさらって 「ジャックスの奇蹟 (JACKS SUPER SESSION)」(東芝エキスプレスEP-7726)'69 とうとう底の見えないまっ暗闇の世界まで来てしまいました。汽車の汽笛のような物悲しいハーモニカのうらぶれ感が好きな曲です。本来の歌詞は恋人との未来設計のようなものだが、実際に展開される音世界はお聴きの通りかなりディープ&ヘヴィで、亜空間殺法で異次元の世界へ放り込まれてしまう内容。
11.JOY DIVISION / THE ETERNAL 「CLOSER」(NPCR-75048/FACD25) '80 仕上げはこの曲。皆様の終着点はどちらになりましたでしょうか?「永遠」というタイトルに相応しくどこか時間軸から外れた死後の世界へでも連れていかれそうな感じがあります。このグループ、カテゴリーはNEW WAVEでいいのかなあ。NEW ORDERの前身バンドの放った死線ギリギリの一曲。ヴォーカルのイアンカーティスはこのレコーディング後間もなく自殺しました。自殺と言えば、今回のサブタイトルの「オヤジ涅槃」ですが、お若い方はご存知ないかもしれませんが、美男子系ゲイ俳優の沖雅也が自殺する際、その遺書に残された言葉が「親父、涅槃で待つ。」だったのです。
3.SISTERS LOVE / ARE YOU LONELY ? (A&M 8581)甘茶ソウル百科事典の世界へジャンプ 湯村輝彦著/甘茶ソウル百科事典 TERRY'S SELLECT009掲載。プロデュースはGENE CHANDLER。アレンジはTOM TOM。かなりDEEPな歌声なのに何故かテリー氏は甘茶ソウルベスト100にセレクト。コーラスや全体の曲調は明るく軽やかでポップとさえ言える。メロディは甘いと言えば甘いが、甘い辛い云々というよりも何より素晴らしく良く出来た旋律です。そして更に特筆すべきなのはリードの女性のドDEEPな歌声。情感たっぷりに歌い上げ、起伏は激しく、感情表現も豊かです。特に盛り上がり部分の絶唱ぶりは鳥肌ものでグレイトすぎ!彼女達はフリーソウル/クラブシーンでも「GIVE ME YOUR LOVE」(FREE SOUL PARADE収録)が人気のようですが、この「ARE YOU LONELY ?」の方が音楽史的には圧倒的に重要だと思います。
7.LOUISA MARKS / 6,SIX STREET 12"(BUSHAY 107)'79LOVERS ROCK (REGGAE)へジャンプ レゲエでもこうした甘い歌物の曲をラヴァーズロックと呼びます。これはイギリスの歌手でラヴァーズ創生期のもの。ほんのり甘いメロディとLOUISA MARKSの甘い歌声がゆったりとしたリズムに乗ってとても心地よい。バックのベース、キーボード、ドラムス、フルート?などの全ての楽器の音が絶妙な音空間を作っている。メロディと言うよりはそんな音空間がしばらく続いたのちに後半では更に追い討ちをかけて素晴らしいダブが展開されます。その音の拡がり、エコーの絶妙なかかり具合、キーボードをはじめ全てが一体となって醸し出すリズム音世界は超悶絶の世界です。後半のダブ部分だけでも出来るだけ大音量で、もしくはヘッドフォンで音の振幅を楽しんでみて下さい。
8.COCOA TEA / GETTING CLOSER from ONE UP (GREENSLEEVES)'93LOVERS ROCK (REGGAE)へジャンプ ラヴァーズロック対決ということで次はジャマイカのベテラン男性レゲエシンガーを。これでもかと言わんばかりに甘ーく粘着質に情感たっぷりにジャマイカ産ココアティーが歌い上げます。簡素なバックに控えめな女性コーラスは彼の持ち味を生かすには最適。甘茶ソウルファン、ディープソウルファンにも聴いて欲しい素敵な曲です。
9.MADJUMBE / EVANESCENCE from ZOUKOLLECTION VOL.2 (HIBISCUS 88014)'88ZOUK その華麗なる世界へジャンプ ZOUK(ズーク)とは、80年代にその全盛を迎えたカリブ海のジャマイカにもほど近い、フランス領マルチニーク島とかグァドループ島とかその辺りの島を中心に発生した音楽です。MADJUMBEの方がアーチスト名。女性ヴォーカルのボサノヴァ風味のジャジーで軽いタッチの曲。ボサノヴァの中にはこれ以上の水準のものも数多いですが、フレンチカリブということでこの曲の持つ空気の乾き方や明るさはちょっと面白いかなと思います。