吉田裕貴 / Faraway so close 作曲編曲Funczion SOUNDS '05 「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」主題歌
お姉ちゃんにまったり癒されADV「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」の主題歌でウォール・オブ・サウンド仕様曲。初回ロット特典「お姉ちゃんからのお手紙CD」収録。音壁仕様というかズバリ「大滝詠一 / 君は天然色」のトラックを真似たトリビュート曲という感じでしょうか。君は天然色アレンジとしては、本ブログで既出のKEN GOLD版の JODELLES / MY BOY
が有名ですが、出来的にはあまり差がないかと。曲はエロゲ主題歌ということで萌えのある女性ヴォーカルの明るめの曲。前者同様やはりメロディに奥深さは無いけれどネタものとして捉えれば十分なクオリティじゃないですかねえ。果たしてこの曲が山下達郎氏のサンデーソングブックでオンエアされる日は来るのだろうか?
TVアニメ「ヒロイック・エイジ」のドラマCD「ヒロイック・エイジ SIDEWAY I」収録曲。萌え声で一世を風靡したアイドル声優の大御所二人がデュエットするという、なんとも豪華な萌えソングです。曲は昭和の香りがするちょっとセンチなもので、まあ具体的には 「米米CLUB / 浪漫飛行」('90)
のサビと似てますね。ポップな曲調にセリフも交え、萌え萌えな歌声が代わる代わる展開される様はなかなか美味。そしてサビの情緒的で甘酸っぱいメロディが素晴らしい。「だってそう WE ARE THE NO.1」,「夢中でしょ? WE ARE THE NO.1」,「悪いけど WE ARE THE NO.1」,「狙い撃ち WE ARE THE NO.1」などツンデレ入りの歌詞が変幻自在なところが堪りません。ただし残念なことに、イントロなど数か所で入る「ジャンジャン、ジャジャジャーンジャンジャン」というギターのフレーズは威勢がいいけど曲調には完全にミスマッチで、折角の甘酸っぱい萌え名曲の出来を台無しにしている。(個人的にはここの部分を全てカット編集して聴いているんだけど、当然不自然になってしまいます(笑)。)そのあたりなんとかなりませんかねえ?
ポップなアニソンを探して遠い図書館から取り寄せた子供向けアニソンCDなどを聴いていたところ(笑)とても面白い曲を発見しました。それがこのテレビアニメ「モジャ公」エンディング曲。作曲、編曲とも岩崎元是という人がやっているのですが、これがなんと大滝詠一サウンドが大炸裂しとるのですよ。出だししばらくはアカペラなんだけど、途中からはいわゆる「君は天然色」そのものの音造りで、大滝詠一とタメ張るほどの分厚い音の壁。鐘の音やきれいなエレピなどが深いエコーに包まれています。高揚感のあるコーラスなんかは山下達郎そっくり。ヴォーカルはおそらく地声ではなくあえて幼稚な声を出していると思われるのだけれど、普通に歌っていればかなりいい線行っていたのではないかと悔やまれる。大滝詠一ファンは一聴の価値あり。*元ネタ=「MFQ / THIS COULD BE THE NIGHT」
三石琴乃 / MY DOLPHIN BOY '94 作曲編曲岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) 「COTTON COLOUR」収録
「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」ネタ曲としては、より「BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN '75」フレーズを強調した同じく岩崎元是作曲編曲の「辻本夏実&小早川美幸 / ありがとう」(逮捕しちゃうぞOST3収録)もあります。(尚、岩崎元是さんはご本人曰く「音壁炸裂しまくり、多分ここ10年で最もウォール・オブ・サウンドな仕上がり」な新作を近日発表される予定です。)