ぞうりむしの図書館

ぞうりむしの図書館

PR

バックナンバー

2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07

プロフィール

ぞうりむしやすよ

ぞうりむしやすよ

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

コメントに書き込みはありません。
2006/03/22
XML
カテゴリ: 読書感想
【佐賀のがばいばあちゃん】
島田洋七

【Story】

昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。




    <読書感想>

この本を読んで、母方のばあちゃんの事が思い浮かんだ。

ばあちゃんのボロアパートには、常に瓶の三ツ矢サイダー
が2ケースもストックされていて、私と兄が遊びに行く度に
何本でも栓を抜いて飲ませてくれた。

そう言えば、私と兄が乗った電車を手を振って見送る
ばあちゃんを置いて帰るのはとても切なかったな。
あの腰の曲がった小さな背中が、6畳間の部屋にポツンと
たたずむ姿を思うとたまらなく後ろめたかった。

島田洋七さんが、7年も共に暮らしたばあちゃんの元を

気持ちを思った。




そんなうちのばあちゃんは、今も生きてはいるが、
痴呆症でもう私のことも母のことも分からない。

母に一度「さみしくないか?」と聞いたことがある。

母はこう言った。


 後に残した人のことが気にならないように。
 だから、これでいいんやと思う。全部忘れていいんやと思う。」




巣立つときも、天に召されるときも、
これから旅立つものと、置いていかれるものがいる。
いろんな思いがあっても、いろんな思いがあるからこそ
ずっと一緒にはいられない。

でも、その思いはずっとずっとかけがえのないものと
して心に残る。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007/07/21 12:02:45 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: