バークレー生のひとりごと

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東大生とバークレー生が書いた進路のすすめ

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2005.04.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(前回の続き・・・・)

小学校6年生まで、自分としては
順調に受験勉強をしていたつもりでした。
塾での成績も良かったし、友達と同じように、
名門私立中学に合格するものだと思ってました。


でも、僕の体は悲鳴を上げていたみたいで


6年生の9月頃に胃潰瘍になったんです。

病院の先生からは、
極めてまれなケースだと言われました。


自分は全然意識していなかったんですよ。
塾に行くのは嫌じゃなかったし、
小学校に行くのも楽しかった。

でも、たぶん
どこかでストレスが溜まっていたんでしょうね。


僕は、小さい頃から
人の評価をすごく気にする所があったんです。
人が自分の事をどう思っているのか、
どのように評価しているのか。
常に自分の価値を、他人からの評価という物差しで
量ろうとしていたんだと思います。


いつしかその物差しが、
具体的で明確な点数や偏差値になっていったわけです。

今思えば、テストの点数が少々悪かろうが、
塾のクラスが一つや二つ下がろうが、
それがどうしたって思います。

本当に重要な事だったわけです。

極端な言い方をすれば、
それらの数字が
自分のアイデンティティーを形成していたわけですから。


親は、塾に行くのをやめさせました。
もう勉強はしなくていいからと言って。
勉強の事は忘れて、
毎日小学校の友達と普通に遊ぶんだよって。

病院から退院した次の日に、
別に誕生日でもないのに、
おもちゃ屋に連れて行ってくれて、
ファミコンやおもちゃを
いっぱい買ってくれたのを覚えています。

おもちゃ屋からの帰り道、
喜ぶ僕を横目に、
母親が泣いていたのがすごく印象的でした。
今でもその母親の顔は忘れられません。
その当時は、なぜ母親が泣いているのか
全く理解できませんでしたが、
今思えば、胸がつまる思いです。


最初は、塾のない日々は
ある意味、気持ち悪かったです。
いつもは、友達と遊ぶのもそこそこに、
かばんを持って、電車に乗って
塾へトコトコ向かっていたわけですから。

でも、子供って不思議ですよね。
(僕は今でもまだまだ子供ですが………笑)
すぐに新しい生活のリズムに順応しちゃうんです。
つい先日までは、
夜遅くまで、一日何時間も勉強していたのに、
それを、受験の事なんてすっかり忘れて、
公立中学へ進学する友達と
毎日、日が暮れるまで遊びほうけていたわけですから。

母親は、当時を振り返って、
僕が塾に行っていた頃よりも
塾をやめてからの方が、
よく笑うようになったと言っていました。
毎日楽しそうに学校にも行っていたし、
両親ともよく話をするようになったし、
今まで以上に元気になったと。

普通の小学生に戻れたんだと思います。


ある意味、やっと解放されたんです。
2年ぶりぐらいに。

僕の事を無意識に縛りつけていた

自分を映す歪んだ鏡から


6年生の9月から受験シーズンまでの日々は、
受験生にとっては、
最後の追い込みのもっとも大切な時期です。

その時期にまったく受験勉強をしなかったわけですから、
僕は、公立中学に進むつもりでいました。
親もたぶんそう考えていたはずです。

でも、そんな時に、
塾のある先生から電話があったんです。
算数の先生だったんですが、
僕をかわいがってくれた先生でした。
僕もすごく好きだったし、
だから、算数が得意になれたんだと思っています。

そして、先生は、
僕の地元の私立中学を受験するよう勧めてきたのです。
その中学・高校は、
今では、大学進学実績も伸びて、
大阪府下でも有名な高校なんですが、
(週刊ダイヤモンドに載ってました、先日見たら)
僕が受験した約10年前は、
正直、中堅かそれ以下の中学でした。

だから、必死に受験勉強していた僕なら、
ブランクが少々あっても
合格するだろうと言うわけです。

両親は、とまどったと思います。
勉強もしていないのに、本当に合格するのか。
しかも、もし受験して不合格になったら、
僕がまた病気をぶり返してしまうのじゃないか。

そんな両親を決断させたのには、
2つの理由がありました。

まず一つ目。
地元の中学がすごく荒れていたんです。
荒れているの度合いが、
笑えないぐらい荒れていました。
警察が、当時は常駐していたそうですから。
たぶん、塾に行かせてくれたのも、
親が、地元の中学に僕を
行かせたくなかったからなんだと思います。

次に二つ目。
意外にも、
僕が受験勉強を忘れていなかったから 爆 !!!
子供ってすごいですよねえ。

試しに、昨年度の問題を解いてみたら、
算数と理科が100点だったんです(笑)

これなら受かるだろうということで、
出願しました。

そしたら、合格しちゃったんです!!!

というわけで、かなりの紆余曲折はあったんですが、
地元の中高一貫の私立中学に
進学することになったわけです。


これで、全てがうまくいくと両親も思ったことでしょう。

僕が目指していたような
レベルの高い中学ではないので、
塾に通っていた頃のように、勉強で焦ることもないだろう。
しかも、様々なクラブ活動で有名な
文武両道の中学でしたので、
ここに行けば、きっと健康的に
元気な中学生に育ってくれるだろうと。


しかし、ことは、
そうすべて上手く運ばなかったんです。


なぜなら、
9月に塾をやめてから、
ずっと忘れていたはずの「自分を映す歪んだ鏡」を
この中学に入学してから
また自分の手元に戻して
生活をはじめてしまうからなのです。





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Last updated  2005.04.24 18:04:57
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