バークレー生のひとりごと

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東大生とバークレー生が書いた進路のすすめ

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2005.04.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(前回の続き・・・・)

小学校4年生の冬に、
自分から両親に、塾に行きたいと頼みました。

別に、中学受験を真剣に考えていたわけではなく、
ただ、友達がみんな行き始めたから、
自分も行かないと不安だったという単純な理由と、
塾に通う事でもっと賢くなれると、
その当時の僕は、直感的に感じていたんでしょうね。

両親は反対しました。

他の人のマネしてるだけでしょって。
なぜそんなに勉強がしたいのかと。

確かにそうなんです。
当時の僕に、
塾に行く明確な理由なんてなかったんですから。
ただ、僕はあきらめなかったんですね。
この当時から、
あきらめだけは悪かったみたです(笑)

自分では、あんまり覚えていないんですけど、
新聞に入っている塾の広告何十枚も集めて、
大切に保管して、

(正確には、感想レベルでしょうが)
その上で、両親に、
”だからこの塾に行きたいねん!!”
と直訴したらしいんです。

ここまでされたら、さすがに、

ついに反対を押し切って、
塾に通い始める事になりました。


僕が通っていた塾は、近畿圏において、
中学受験ではかなり有名な塾で、
僕の校舎だけでも、
すごく優秀な小学生が集まっていました。

ここでは、ありえないくらい勉強させられましたね。
僕が途中入学ってのもあったんですが、
5年生になった時には、
小学校の勉強が一通り終わってましたから。
う~ん、今考えても
まさに”詰め込み勉強の象徴”のような塾でした。

まあ、この塾の良し悪しは別として、
この塾では、
徹底した偏差値教育が行われていました。
クラスは10クラス以上に分類されて、
毎月、テストの結果で入れ替わるんです。
しかも、優秀成績者の名前は掲示板に張り出されて、
生徒間の競争をあおるんです。
クラスによって教える先生も違うし、
また、使っているテキストも違うわけです。
小学生の僕たちから見ても、
明らかに上のクラスの生徒が優遇されるんですね。

当然、小学生の僕たちの間で、
間違った価値観が生まれても不思議ではありません。

「賢い奴が偉い」
「下のクラスの奴はアホ」

実際、下のクラスという理由だけで、
いじめられていた子も少なくありませんでした。

そして、悲しいことに、
僕もその価値観に強く影響を受けてしまうのです。
本当に歪んでいたと思います。
また、塾内でずっとトップクラスにいた事が
余計にその当時の僕を歪めていったのだと思います。

自分は、他の人間より賢い。
賢いから何をしてもいい。
自分が一番だ。

たぶん、塾に通い始めて、
半年ぐらいで、
完全に歪んでしまったんじゃないかと思います。


前回お話したように、うちの両親は、
勉強に関しては全く口を出しませんでした。
しかし、両親とはよく会話はしました。
友達や学校の話を、毎日のように聞いてくれました。
仕事で忙しい時も、家に帰ってきたら、
必ず今日あった事を聞いてくれました。

そんな両親との会話の時間は大好きでした。

それが、塾に通い始め、
そして、いわゆる反抗期というものの訪れと同時に、
あんまり話さなくなったんです。

両親は、いつもと同じように話しかけてくれました。
でも、僕はそれを拒絶したんです。

そして、ある時、少ない両親との会話の中でも、
僕の歪んだ一面があらわれてしまったんです。
たしか、
「○○君は、ずっと下のクラスやからアホやねん」
ってな感じの事を言ったんだと思います。

思いっきり張り倒されて、家の外に放り出されました。
反省するまで飯は抜き!!
と数時間外に放置されたのを覚えています。
冬だから、すごく寒かったです(涙)

たぶん、両親に強く叱られた
これぐらいの時期からだったんじゃないかな。
両親と会話をしたとしても、
友達のことなどを聞かれたとしても、
学校のことなどを聞かれたとしても、
まったくの嘘をつくようになったのは。


小さい頃から、
人との接し方は両親に仕込まれましたし、
たとえ歪んだ考え方をしていたとしても、
世渡りだけはうまかったのを覚えています。
友達はたくさんいたし、
学級委員長も務めていましたし、
結構、クラスの人気者だったと思います。

自分の方が賢いと思っても、人を見下してはアカン。
勉強が出来るということは、
歌がうまいとか、
ピアノがうまいとかいうのと同じもの。
別に特別なことではない。
だから、友達の良い所を見れるようにしないダメ。

わかってるんですよね、頭の中では。
だから、人に対しては、
そういう風に考えているように行動が出来るんです。
少なくとも、多くの友達は、
(全員とは言いませんが)
僕が歪んだ性格をしていたとは思っていなかったはずです。
どちらかと言えば、
お笑い好きのムードメーカー的な存在でしたし。
それに、両親から教えてもらった
まじりけのない
純粋な優しさも持ち合わせていたはずですから。


でも、本当に純粋な少年ではなかったんです。


なぜなら、心の底では


自分が賢いから自分が一番だ


と思っていたからです。


塾で良い成績を取るたびに、
父親にはいつもこう言われました。

成績だけで人を判断したらアカンのやで。
人間は、みんな違う良い所を持ってるんやから。
お前は勉強が得意やけど、
それは、一つの良いことにすぎひんのや。
な~んも勉強なんてできんでも、
世の中で頑張ってる人は、いっぱいおるんやからな。
それは、絶対忘れたアカンのやで。


でも、両親からそんな事を言われる度に、
小学生の僕の中でのダブルスタンダードは、
強くなるばかりだったんです。





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Last updated  2005.04.23 16:48:24
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