バークレー生のひとりごと

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東大生とバークレー生が書いた進路のすすめ

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2005.07.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類


我が家に友達を招いて、たこ焼きパーチーを開いて、酒を飲みまくって、
(↑アメリカにも、大阪人の誇りを忘れずに、タコ焼き機持参です・・・笑)
(↑アメリカ人は、タコ嫌いなので、
  実際には、シーフード焼きになりましたが・・・笑)
その翌日も、調子こいて、友達のBQパーチーに行ってしまったので、
今週は、思いっきり大学生をしていました。

いやいや、まさか、遊んでませんよ・・・・・。
ヒーヒー言いながら、勉強してたんです・・・・・(涙)





__________________________________


それでは、本編です。

今回は、”勉強する意味を考えるシリーズ”第3弾です。

前回 は、必要だと感じた「情報」を、
頭の中の引き出しからいつでも取り出せるように整理整頓して、
「知識」として記憶することを考えました。

しかし、そもそも、山ほどある「情報」の中から、
価値ある「情報」をどのように選び出せばいいのでしょうか。

今日は、そんな事を考えていきたいと思っています。

というわけで、今日のテーマは、「情報処理力」です。



■価値のある「情報」とは


世の中には、数え切れないほどの「情報」が氾濫しています。


そして、“カリフォルニア”について調べるために、
インターネットで検索をかけてみて下さい。
すると、百万件近くの「情報」がヒットするはずです。

しかし、当然の事ながら、
あなたは、全ての「情報」をチェックすることが出来ませんし、

なぜなら、これらの百万件の「情報」の中には、
あなたにとって、価値のある「情報」と価値のない「情報」が含まれているからです。

では、価値のある「情報」と価値のない「情報」の違いは、何なのでしょうか?
そもそも「情報」とは、
価値があるものと価値がないものに分類することが出来るのでしょうか?

まず、はじめに言える事は、ひとつひとつの「情報」は、
価値のあるものにも、価値のないものにもなり得るということです。
つまり、その人の目的や状況に応じて、
「情報」の持つ価値は、大きく変化するということです。

今の例で言うと、あなたは、カリフォルニアに旅行に行くわけですから、
観光スポットやレンストラン、ホテルやビーチなどについて知りたいわけです。
ですから、それらの「情報」は、あなたにとって価値のあるものと言えます。

しかし、カリフォルニアの政治問題や財政問題については、
旅行するだけですから、そこまで詳しく知る必要はないわけです。
ですから、それらの「情報」は、あなたにとって価値のないものと言えます。

一方で、“カリフォルニア政治学”というクラスを取っている大学生にとっては、
これと全く逆の事が言えるわけです。
レストランやホテルの「情報」は、あまり価値のないものですが、
政治問題や財政問題についての「情報」は、
授業の中に扱う、まさに価値ある「情報」となるわけですから。

つまり、「情報」の価値は、はじめから決まっているのではなくて、
その人の目的や状況に応じて、
価値のあるものにも、そうでないものにも変化するわけです。



■求められる「情報処理力」


世の中に無秩序に溢れている「情報」の中から、
目的に応じた、価値ある「情報」だけを選び出し、
それらを、目的に即した形で整理しなおす能力。
この能力を、僕たちは“情報処理能力”と呼びます。

そして、社会に出て仕事をはじめた時に、
必要とされる能力のひとつが、この“情報処理能力”なのです。


例えば、あなたが会社で働き始めると、必ず経験する事になると思うのですが、
上司の方から、何かについての資料作成を任されることになります。
インターネットや本を調べれば、
上司の知りたい「情報」は、山のようにあふれているはずなのに、
なぜ、上司は、あなたに、わざわざ資料としてまとめさせるのでしょうか?

それは、さきほども言ったように、インターネットや本の中には、
上司が知りたいと思っている必要な「情報」、つまり“価値ある情報”と、
上司にとって必要でない「情報」、つまり“価値のない情報”が入り混じっているからなのです。

そして、あなたに上司が期待している仕事の内容は、
山ほどある「情報」の中から、
上司の目的に即した、上司が必要としている「情報」を抜き出し、
その“価値ある情報”を、資料としてまとめることなのです。

みなさんは、資料まとめと聞くと、退屈な単純作業のように考えてしまうかもしれませんが、
実際は、“情報処理能力”を必要とされる高度な作業なのです。
特に、自分のためではなく、誰か他の人のために資料作りをする場合には、
自分の思い込みで作業を進めるではなく、
資料を求めている人が何を必要とし、
何を求めているのかを考える事が、とても重要になります。


また、この情報処理能力は、何も紙の上の仕事だけではなく、
人と関わるすべての職業にも、必要とされる能力となります。

服屋の店員は、お客さんにお勧めのジャケットを聞かれた時などは、
まず、お客さんの年齢や服装、そして髪型や髪の色から、
お客さんが好きなファッションやデザインや色を推測します。
そして、お客さんとの様々な会話を通じて、
お客さんが欲しいと思えるジャケットを、一緒に探していくことになるわけですが、
この一連の作業で必要とされる能力は、実は、この”情報処理能力”なのです。

お客さんは、どんな「情報」を欲しがっているのか。
どんな「情報」が、お客さんにとっての価値ある「情報」なのだろうか。
自分が持っている、服に関する多くの「情報(≒知識)」の中から、
(「情報」と「知識」については こちら を参照あれ)
お客さんが必要としている「情報」を選び出し、
それをどのように伝えれば、お客さんに、服を買ってもらうことが出来るのか。

こんなことを頭に中で考えることは、
お客さんにとっての”価値のある情報”を探す作業に他ならず、
まさに”情報処理能力”のなせる業なのです。

そして、これと同じ能力は、
接客業と言われる、
お客さんに”価値のある情報”を提供しなければならないすべての職業に求められるわけです。


これまでの議論で、”情報処理能力”が、
オトナになった時にどれだけ必要とされるかは、理解してもらえたと思います。
そして、将来必要となる以上、この能力を社会に出るまでに磨く事が出来れば、
それに越したことはないわけです。

そして、ラッキーな事に、みなさんは、
この能力を、学校の勉強を通じて、鍛えることが出来るのです。



■学校で鍛えられる「情報処理力」


勉強がデキル子は、よく頭がいいと思われがちですが、
実際のところは、頭の出来の良さというよりは、
勉強のやり方で、勉強の出来不出来が決まっていると僕は思います。

勉強がデキル子は、テストで良い点数を取るのが非常に上手いです。
なぜなら、良い点数の取り方を知っているからです。
別の言い方をすれば、今日のテーマである“情報処理能力”が、
他の子に比べて高いわけです。

テストで良い点数を取るという目標のためには、
テストで出題されない箇所を勉強しても効率的ではありません。
つまり、テストに出題されない箇所の「情報」は、
ある意味では、“価値のない情報“と言えるわけです。
一方で、テストに出題される箇所の「情報」は、
そこを理解していれば点数になるわけですから、まさに、“価値のある情報”となります。

つまり、良い点数を取るための方法とは、とてもシンプルな作業で、
ある期間勉強したたくさんの「情報」の中から、
“価値のある情報”と“価値のない情報”に分類して、
テストに出るであろう“価値のある情報”を勉強することなのです。


ですから、勉強をヤル気が起こらないという高校生のみなさんには、
ぜひ、気持ちを少し切り替えて、勉強を重苦しいものとは考えずに、
テストに出るであろう“価値のある情報”を探しあて、
そして、それを勉強して、テストで良い点数を取るというゲームをやっている感覚で、
勉強に臨んでもらいたいと思っています。
なぜなら、動機は少し不純であれ、
“価値のある情報”を探すという訓練は、
将来必要になる“情報処理能力”を磨くことに、大変役立つからです。


例えば、テストでヤマをかけるなんてことは、よく言われますが、
これも、適当にやるのではなく、きちんとした根拠に基づいてやれば、
“価値のある情報”を推測するという、立派な“情報処理能力”の訓練になるわけです。

とりあえず、思いついた箇所にヤマをかけて勉強するというのは、
残念ながら、ヤマをかけるとは言いません。単なる思いつき勉強です。
たまたま当たる事はあっても、大抵は、失敗に終わります。

しかし、この箇所は、先生が、授業中に大切って言っていたし、
宿題にも、小テストにも出題されていたから、きっと中間テストにも出題されるに違いない。
だから、ここは“価値ある情報”のはずだから、勉強しよう。
これが、ヤマをかけるということです。

さらに、先生のチョークの色の使い方や授業の時間の使い方、
授業中の先生のしゃべり方にまで気を配れるようになれば、
ヤマかけが当たる確立は、一段と高くなります。

また、同じ先生が作ったテストを見直すことで、
その先生のクセや、出題傾向を分析できるはずですし、
先生が使っている参考書や問題集が分かれば、
それらを勉強することで、“価値のある情報”にたどり着ける確率は、
より一層高くなります。

テストに出題されるであろう”価値のある情報”の見つけ方は、
ここではすべて挙げる事は出来ませんが、
テスト勉強の時には、ただ漠然と勉強するのではなく、
“価値のある情報”と“価値のない情報”を見極める訓練をしているのだということを、
常に意識して勉強に取り組んでみて下さい。

そうすれば、みなさんの”情報処理能力”はどんどん向上し、
知らない間に、テストの成績も上がり、勉強のデキル子になっているはずです。
そして、テスト勉強を通じて磨いたその”情報処理能力”は、
社会に出た後も、決してムダにはならないのです。



■最後に一言


今日は、”情報処理能力”について考えてみました。

これまでは、何気なく”要領”という言葉を使ってきましたが、
今日のブログを通じて、要領の良さと言うのは、
”価値のある情報”と”価値のない情報”を、
直感的であれ、意識的であれ、
的確に見分けることが出来る能力の事なのだと、改めて感じました。

そして、どのような職業に就くのであれ、
要領の良い人間であるに越したことはないわけです。

みなさんも、少しだけ考え方を変えて、
学校の勉強を通じて、要領の良い人間に進化していきませんか。


今日もお疲れ様でした。






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Last updated  2005.07.30 21:39:32 コメント(14) | コメントを書く


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