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2006.01.11

イラン、核施設の封印を撤去

Web posted at: 19:20 JST
- CNN

テヘラン（ＣＮＮ）　イラン当局は１０日、少なくとも１カ所の核関連施設の封印を撤去し、核燃料技術に関する研究活動を再開したと発表した。

ロイター通信が国際原子力機関（ＩＡＥＡ）のフレミング報道官の発言として伝えたところによると、イラン当局者らはＩＡＥＡ査察団が立ち会うなか、ナタンズ・ウラン濃縮施設の封印撤去を開始した。

また、ＡＰ通信は、イラン原子力庁のサイディ次官がテヘランでの記者会見で、ＩＡＥＡ査察団が９日夜に封印撤去を認可したと述べたと伝えた。

同次官は、「ＩＡＥＡ査察団の権限で、研究分野に限り封印の一部が撤去され、研究施設の活動が再開された」と述べるとともに、ウラン濃縮過程を含む核燃料生産が再開されていないことを強調した。

イラン核研究再開宣言でＩＡＥＡ局長「我慢の限界」
2006.01.10
Web posted at: 12:01 JST

テヘラン（ＣＮＮ）　イラン政府は９日、各研究を再開すると宣言した。これを受けて国際原子力機関（ＩＡＥＡ）のエルバラダイ事務局長が「我慢の限界」と強く批判するなど、欧米各国が強く反発。イランは１０日早朝現在、再開するはずだった作業の進展状況などについて新しい情報を公表していない。

イラン外務省のアセフィ報道官は８日の記者会見で、同国が９日に「核燃料技術に関する研究活動」を再開する準備を整えたと表明した。またエルハム政府報道官は９日、ＩＡＥＡ査察官立ち会いのもと、停止中の核関連研究を同日に再開すると発表していた。

これに対し、ＩＡＥＡのエルバラダイ事務局長は「私は我慢の限界に近づきつつある。国際社会も我慢の限界に近づいている」と強く非難。「査察プロセスの信頼性そのものが脅かされている」と懸念を示した。

イランの核開発放棄を求めて英仏と共に交渉に参加しているドイツのシュタインマイヤー外相は、イラン政府がウラン濃縮に向けて活動を再開すれば、英仏独との合意に抵触することになり、「重大な結果を招かざるをえない」と警告していた。

また欧州連合（ＥＵ）の現議長国オーストリアのプラスニク外相も、イランによる各研究再開は「間違った方向への間違った一歩で、きわめて重大な懸念の原因となる」と述べた。

米国務省のマコーマック報道官は、英仏独およびロシアによる交渉進展を期待すると述べる一方で、ＩＡＥＡ緊急理事会の召集要請を検討していると示唆した。また国連安全保障理事会にイランの核問題を付託するだけの支持を、理事国から確保しているとして「民生事業の隠れみので核開発を進めようとしたり、あらゆる手練手管を使って国際社会をだましてきた、イランのこれまでのやり方からして、結局は安保理がこの問題を話し合うようになるのは目に見えている」と述べた。

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