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2006.06.21

アルカイダ系組織、「米兵２人拉致」と犯行声明
2006.06.20
Web posted at: 11:25 JST
- CNN

バグダッド（ＣＮＮ）　イラクの首都バグダッドの南西ユスフィヤの検問所で米兵２人が武装勢力に拉致されたとみられ、行方不明になっている事件で、アルカイダ系組織が１９日、ウェブサイト上に犯行声明を出した。

組織は「ムジャヒディン評議会」を名乗り、犯行声明には画像や動画はない。声明は、今後数日内に事件について新たな情報を掲載するとしている。声明の真偽は不明。

米陸軍は１８日夜、米兵２人がオレゴン州出身のローウェル・タッカー上等兵（２５）と、テキサス州出身のクリスティアン・メンチャカ上等兵（２３）であることを公表。事件当時現場にいた３人目の米兵で、マサチューセッツ州出身のデービッド・バビノー技術兵（２５）は、武装勢力の襲撃で死亡した。

ライス米国務長官は米ワシントンで記者団に対し、２人の安否が重大な懸念事項であるとコメントした。米軍関係者は今のところ、２人が実際にムジャヒディン評議会に拉致されたか確認しておらず、声明の分析を急いでいる。

ムジャヒディン評議会はこの日、ロシア外交官４人を拉致したとの犯行声明も出した。同組織はロシア政府に対し、チェチェン共和国からロシア部隊を撤退させ、ロシア側に拘束されている「兄弟姉妹全員」を４８時間以内に釈放するよう要求した。駐イラクロシア大使館の車が今月３日に武装勢力に襲撃され、ロシア外交官１人が死亡、４人が行方不明になっている。

不明の米兵２人の遺体を発見と、イラク国防省

Web posted at: 20:41 JST
- CNN/REUTERS

バグダッド――イラク国防省のスポークスマンは２０日、首都バグダッド南西部で１６日以降、武装勢力に拉致されたとみられていた米陸軍兵士２人の遺体が見付かった、と述べた。ロイター通信が報じた。殺害された遺体は、不明となった検問所近くの発電施設周辺の路上で発見された。遺体を見付けた日時は不明。

イラク駐留米軍はこの事実をまだ確認していない。

米兵２人は上等兵で、任務に当たっていた検問所は、武装勢力の活動が活発な地域。アルカイダ系組織が１９日、ウェブサイト上に拉致の犯行声明を出していた。この主張の真偽は不明。米兵の画像、音声などは掲載していない。

声明を出したのは、「ムジャヒディン評議会」を名乗る組織で、「世界最強の軍組織が米兵を捜し出せないでいる。詳細な情報を近く与える」などと述べていた。

集団で行動する駐留米軍の兵士が武装勢力に拉致される例は少ない。２００３年、０４年には徒歩での索敵（さくてき）作戦も実施していたが、道路に仕掛けられる爆弾攻撃が増えた後は、車列を組んでの作戦が多い。２００４年４月には、燃料輸送の車列が襲われ、米兵１人が拉致されていた。その後、中東系のテレビにビデオが送付され、射殺される場面があったが、米軍は本物かどうかの最終判断を下していない。

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