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2006.06.22

政局混乱の東ティモール首相が辞任か、閣議で進退問う

Web posted at: 20:13 JST
- CNN/AP

東ティモール・ディリ――国軍内部の対立に端を発した政局混乱が続く東ティモール情勢で、アルカティリ首相の報道官は２１日、同首相が辞任する可能性がある、と述べた。２２日に閣僚会議を招集、自らの進退の是非を問うという。

グスマン大統領も首相に書簡を送り、辞任を求めたという。

同国では今年３月、待遇や昇進差別に不満を募らせる兵士が政府に改善を要求。首相はこれをはねつけ、兵士らを除隊させていた。この後、首相の強権体質に不信感も持つ一部警官が除隊兵士に加わり、政府支持派の兵士らと衝突する事態に発展。失業の若者らも便乗した略奪、放火騒ぎも多発していた。

２００２年５月の独立達成以来、最悪の騒乱で、少なくとも３０人が死亡。住民約１５万人が難を逃れるため、避難キャンプなどに退避している。

この中で、国連当局者は２０日、騒乱の際に反政府派を鎮圧するため、元民兵らに武器を配った疑いで、検察当局がロバト前内相（今月１日に辞任）の逮捕状を取ったことを明らかにした。武器を受け取ったとされる元民兵の指導者は、アルカティリ首相自身が、元民兵の組織や武器の配布を直接指示した、とも証言している。国連は、和平維持軍の再派遣に動いている。

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