2006年08月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
10:16分
 一瞬にして全てを失うこともある。一瞬の判断で人生が変わることもある。一瞬のひらめきで活路を見いだす人もいる。その一瞬はいつ来るのかわからない。「あのときああしていれば・・」と言う方が「あのときああしておいてよかった」よりかずいぶん多いのが人生ではないでしょうか。こんな話をするのは、沖縄に移住して4年。自分の居所をようやく見つけた長谷川瑠璃子さん。広島生まれの29歳。仕事はなし。仕事漬けの毎日に体も壊し、心もぐたぐたになったわけでもない。自分のやりたいことを見つけに長谷川さんは知人の紹介で沖縄に移住してきたのだ。大学は芸術学部・一時はグラフィックデザイナーとして脚光を浴びたが、自分の納得する仕事ができず悶々とした毎日を送っていた。「あのときです」とシークワーの絞り立てのジュースを飲みながら話し始めた。あれは何でもない普通の日でした。なんの代わり映えもない毎日、決められたマニュアル通りやっていれば問題ない。その日も、新しい喫茶店の内装の仕事で広島市より北の小さな村へ来るまで出かけた。中国山地の懐にあるその村は人口も2000人を切っている。過疎の村である。若者は都会を目指し高校卒業すると皆出て行っていまう。「こんなところに喫茶店を」と半信半疑で道を尋ねながら依頼主のところへ向かう。「この時代に携帯が圏外で、その上その店には電話がない!」「そこの道を曲がって20分も歩けばみえるじゃろ」と優しい物腰のおばあさんがいなければ帰ったかも知れなかった。「あおの時です・・・古民家を見つけたのは」依頼主の西条 大さん(まさる)は、その縁側でゆっくりとお茶を飲んでいた。「やあ」「それが出会いでした」少しうつむき加減で話す瑠璃子さん。古民家を喫茶店にしたいという申し出だったので、設計図を持っていたんです。そうしたら「なんでもいい、好きに作って下さい」「時間はなんぼでもあるで・・」午後の太陽が照りつける中私は耳を疑った。「好きに作っていい」「時間はある」やさしい言葉と美味しいお茶、中国山地の新緑。2時間しかいなかったがその2時間で自分の人生が変わったような気がした。広島へもどった後もそのことばかり考えていた。ある時、電話があった。西条さんからだ。店をあなたのデザインで作りたい。好きな風にしていい。けど頼みがある。ちょっと来てくれないか。夜の10時過ぎ車を飛ばした。彼に会いたいというはやる気持ちを必死で押さえながら。その晩2人は語りあった。朝まで・・。一週間後長谷川さんは沖縄に降り立った。「世界で一番くつろげる喫茶店作りをここ沖縄から始めます」
夜10:16分 この沖縄の読谷村にある小さな古民家風喫茶店「R&M」は11時まで営業している。広島県から移築した古民家がどっしりとし、沖縄の風土に合っている。お客が帰って一段落した瑠璃子さんは2階の海の見える屋根裏でお茶を飲んだいる大さんに声をかけた。「今度は鹿児島へ行こうね」






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最終更新日  2006年08月03日 07時06分27秒
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