宿泊場所が決まった杉山家。今度はルートを決めることになる。木曜日の晩に山中湖の羽田さん宅の農家民宿に泊まることがきまる。金曜日はいよいよ明日に控えたコースを決めるのである。2人は学校から帰ってくるなりパソコンの前に座り、紙にコースを書き出した。紙ではということで途中から新しいノートとなり、タイトルも「秋の杉山家家族旅行」とし。ハートマークを書いた。
中央道国立府中インターから中央道に入る。ここから2人は時間的なことを考え出した。週末のニュースでは高速道路の渋滞情報を流す。特に首都圏から観光地に向かう中央道などは必ず出てくる。朝の8時ですでに渋滞15キロ「小仏トンネル」って言う地名がよく出るね「山梨県と神奈川県の県境」そこから大月までさらに河口湖まで断続的に渋滞になる。何もなければこのインターから河口湖のインターまで1時間ちょっとでいけることを調べてある。「これは早く出るしかないな」「時間は6時前」「へえ。僕達はがんばれば起きれるけど父さんは土曜日なんて昼頃まで寝ているよ。今日だって朝でがけに遅くなるから準備だけはしておいてくれってお母さんに行っていたじゃん」「うん・・」ソファでそれを聞いていた母「運転できるのは おほん お父さんだけじゃないわよ」2人も顔はほころんだ。出発6時。お父さんは後部座席で寝ている。朝ごはんは富士山を見ながら食べる。このことをメールで打つとすぐ返信「よろしくお母さん」
次はどこを見るかである。天気予報は概ね晴れ。晴れなので景色はいいけれどその分混むことは間違えない。きちんとルートを決めておかないとならないねと夕食後も2人は話し合った。こんな計画
10月3日 家6時出発⇒国立府中インター6時20分⇒談合坂サービスエリア休憩⇒河口湖インター8時⇒朝食(富士山の綺麗なところ)⇒ドギーパーク(午前中)⇒昼ごはん(美味しいところ)⇒スポーツ(午後)⇒3時宿舎 農家民宿「羽田」
10月4日 10時宿舎出発⇒体験する(それぞれが好きなものを作る)⇒昼ごはん(名物料理を食べる)⇒日帰り温泉⇒家に戻る。
父親が帰って来たのは12時。子供達も準備をしてすでに寝ている。10時ごろまで待ったがさすがに眠たいのと「明日早いのよ」の一言でベットの入る。ノートは今のテーブルの上「お帰りなさい」台所ではおにぎりとサンドイッチをようやく作り終えてさらに何かを作っている母親。「明日運転だぞ、早く寝たほうがいいよ」「はいはい」といってランチボックスを朝すぐに車に入れられるように仕度をする。子どものように喜んでいる。「おおやすみ」毎日の家事。パートを今はやっていないがこの不景気。自分の給与もあまりあがらずカットが続く。家族での旅行など3年前に行ったきり、それも日帰りの海水浴。」外食もほとんどせず。服もあまり新調せず。子どものためにと思って毎日を過している「ありがたいな」という言葉が自然に出る。「そうだ」と思いついたように立ち上がる。パソコンも立ち上がる。
「おはよう」「ああおはよう」「あれ父さんもう着替えている」「すごいだろ」寝室に来なかった夫を知っている妻にしーーと人差し指を立て。「今日はお父さんがんばるからな運転は河口湖まではお母さん。あとはまかせろよ」目のしたのくまを隠すように笑った。
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