薔薇豪城さん
> 私は、本もドラマも見たんですが、ドラマの方の印象がすごく強かったです。柄本明が、普段より老けて作ってあったんですが、二人が結ばれる時の真剣な顔が良かったです。人生の残照と言うと俗ですけど、まじめにきちんと生きるって、いいなあ~と思いました。

☆柄本さんは「怪優」です。演じ方が他の人とは違うなぁと思うときが多々あります。
 そのドラマ観てみたいです。
(2009.07.09 20:49:25)

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まろ0301

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2009.07.08
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 何がきっかけになったのか憶えていないのですが、司書の方から、川上弘美さんの「蛇を踏む」が面白かったという話を聞きました。

 図書室には「蛇を踏む」はなかったので、『センセイの鞄』を借りて読みました。

 司書の方は、柄本明と小泉今日子でドラマになっていて、ホントにぴったりだった、と話しておられました。

 読んでいくうちにその事に深く納得、川上さんは、柄本明を頭において書いたのではないかと(アテ書というヤツですね)おもったくらい。

 文章も、設定もまったく違和感がありません。すんなりと小説の虚構の世界に入っていけました。使われている日本語にも感心するばかり。

 お酒が呑めない私はほろ酔い加減で読み進みました。読み終えて、胸がきゅっとなり、切ない思いとなりました。

 私は、センセイでも、月子さんでもない第三者として読み進んできて、最後の瞬間に月子さんになってしまいました。

 還暦一歩手前の男の胸をきゅっとさせるとはたいしたものです。

 日本語の達人だなと思いました。

 これについては異論のある方もいらっしゃる事と思いますが、私はそう思いました。これは私の価値観であり、同時に私の偏見でもあります。

 小説の好みなども個々人の価値観(私に言わせれば偏見)ではないかと思うのです。

 このブログでは、私が読んで良かったと思う本を紹介しています。時間の無駄であったという本のことは書いていませんし、強い違和感を感じた本も取り上げません。世の中には、悪書を斬る!という人もいらっしゃいますが、私は、その本を読むことで時間を無駄に費やし、嫌な気分になり、同時に雑感を書き付けてさらに時間を浪費してしまうという結果にだけは陥りたくないのです。

 できれば、いい本(私にとっての)ばかり読んで暮らしたいのですが、まだ修行が足りず中々そうは行きません。

 話を元に戻します。

 書店で「蛇を踏む」(文春文庫)を見つけて買い込み、電車の中で読みました。不思議な作品です。

 「あとがき」のなかで、川上さんは、「うそばなし」と自らの小説を称していらっしゃいます。この姿勢が好きです。

 ディネーセンの「アウト・オブ・アフリカ」を映画にした「愛と悲しみの果て」のなかで、メリル・ストリープが、ロバート・レッドフォードともう一人の男性に暖炉の近くで「お話」を語るシーンがあったと思います。

 私もあんな「お話」が大好きなのです。

 自分の読みたい日本語で書かれた小説をこれからも読みたいものだと思っています。






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Last updated  2009.07.08 21:36:00
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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:川上弘美さん(07/08)  
サリィ斉藤  さん
私は川上さんの短編と、書評の文章も好きです。
「クウネル」という雑誌の連載をまとめた短編集「ざらざら」は、図書室の蔵書にあるでしょうか?おすすめです。

ドラマ「センセイの鞄」は、国立の居酒屋のシーンが、飲めない私にもうらやましくなるくらい、とても美味しそうでした。

(先日コメントいただいた“厩火事”歌丸師匠の高座を聞くことが出来ました。ご教示感謝、です) (2009.07.08 23:54:26)

Re:川上弘美さん(07/08)  
小説ですか。
随分長い間、読んでいませんでした。
ちょっと読んでみるかなという気持ちになりました。
(2009.07.09 01:25:11)

Re:川上弘美さん(07/08)  
薔薇豪城  さん
 私は、本もドラマも見たんですが、ドラマの方の印象がすごく強かったです。柄本明が、普段より老けて作ってあったんですが、二人が結ばれる時の真剣な顔が良かったです。人生の残照と言うと俗ですけど、まじめにきちんと生きるって、いいなあ~と思いました。 (2009.07.09 08:43:07)

さっそく  
まろ0301  さん
サリィ斉藤さん
>私は川上さんの短編と、書評の文章も好きです。
>「クウネル」という雑誌の連載をまとめた短編集「ざらざら」は、図書室の蔵書にあるでしょうか?おすすめです。

☆これはありませんね。『竜宮』『おめでとう』はあるのですが。
 とりあえず、『蛇を踏む』『おめでとう』を読みました。『ざらざら』探してみます。

>ドラマ「センセイの鞄」は、国立の居酒屋のシーンが、飲めない私にもうらやましくなるくらい、とても美味しそうでした。

☆ものを食べるシーンの書き方がうまい人ですね。開高健さんが、食べ物と女が書けるようになったら一流だとどこかで書いていたことを思い出しました。

>(先日コメントいただいた“厩火事”歌丸師匠の高座を聞くことが出来ました。ご教示感謝、です)

☆ワタクシは志ん朝師匠で聞いているのですが、歌丸師匠もうまいですね。 (2009.07.09 20:43:58)

通勤電車の中で  
まろ0301  さん
MoMo太郎009さん
>小説ですか。
>随分長い間、読んでいませんでした。
>ちょっと読んでみるかなという気持ちになりました。

☆今、電車通勤をし始めた関係で、さくさくと本が読めます。
 川上さんはお薦めであります。
(2009.07.09 20:46:29)

怪優  
まろ0301  さん

Re:川上弘美さん(07/08)  
吐夢 さん
 ご無沙汰しておりました。特指2連チャンで疲れ果てておりました。
 川上弘美は最近では「どこから行っても遠い町」がおもしろかったです(昨年の刊だとおもいます)。表紙が谷内六郎で、しみじみした感じです。 (2009.07.12 16:32:52)

手元に  
まろ0301  さん
吐夢さん
> ご無沙汰しておりました。特指2連チャンで疲れ果てておりました。

☆大変でしたね。精神的にも疲れますし。すっきり感が残ればいいんですが。

> 川上弘美は最近では「どこから行っても遠い町」がおもしろかったです(昨年の刊だとおもいます)。表紙が谷内六郎で、しみじみした感じです。

☆手元に『ゆっくりさよならをとなえる』があります。この題名のつけ方も独特ですね。
 谷内六郎さんの表紙ですか、それはまたぐんと魅力的ですね。探してみます。
(2009.07.12 18:32:47)

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