今日は、あもが蝉を銜えて居間に入ってきた。食べるのではなく、噛み千切ってしまうのではなく、加減しながら銜えてきた蝉を床にぽとりと落とす。蝉は大抵仰向けになって羽をふるわせて逃げようとする。その蝉に前足で猫パンチをくらわせる。蝉は吹っ飛んで壁にぶつかり、また逃げようとする。蝉は最初に銜えられた時にすでに致命傷を負っているようで、飛んで逃げるという事はない。
猫たちは時には一匹で、時には二匹、三匹で蝉を玩具にして遊んでいる。そのうちに蝉は動かなくなる。そこで初めて食べられてしまう。猫たちは羽を食べる事はなく、蝉が食べられてしまったあとには大抵羽が散らばっている。
この夏、一体何匹の蝉がベランダで犠牲となるのか。
蝉の間に回覧板がまわされることはないのだろうか。
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