漫望のなんでもかんでも

漫望のなんでもかんでも

PR

Profile

まろ0301

まろ0301

Freepage List

2017.03.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
4月からの担当科目が決まりました。現代社会(1年)、世界史(2年)、倫理(3年)、総合(「今を考える」2年)。週当たり10時間。のんびりしたいとも思いますが、生徒たちと一緒に学ぶ方がボケないでいいかもしれません。体調管理に気を付けてぼちぼちやりたいと思っています。

 ホントに、最近は、「言葉」について考える機会が多くなっています。「言語は思考の形である」という事を私は師から教わりました。ツィッターを始めて以後、そのことをより痛感するようになりました。ブログ形式でも、考え方の異なる人と議論をすることは難しいのですが、ツィッターと言う更に字数制限の厳しいシロモノでは冷静な議論と言うのはほぼ困難です。
 自分のことを棚に上げて言うようですが、論理の飛躍、詭弁、さらには論旨の捻じ曲げを体験すると、意見の異なる人たちとの議論には、「共通する言葉」のなさに驚かされます。差別意識むき出し、歴史的事実の捻じ曲げを見ると、呆然とします。
 3月11日をめぐる状況についても、考えました。それは、他府県に移住をした児童に対する恐喝の顛末です。恐喝と言う表現はきついかもしれませんが、事実は「イジメ」の範疇を越えています。「補償金が出ているだろう」という脅し方の背後には、同じ言葉を使っている大人たちの姿が垣間見えます。突然の悲劇に見舞われた人たちに対して寄り添う気持ちを表明し、あるいは行動で示した人たちが多くいることは分かっています。しかし、悲劇に見舞われた人たちに対して心を寄せるのではなく、「補償金をもらっている」ことに対して妬みと嫉みとを口に出す人たちもまた数多くいるという日本の現実をどう考えればいいのか。そこに、私は「余裕のなさ」「自らの生活を支えるので手いっぱい」の人たちの姿を見てしまいます。生活保護を受けている人に対するバッシング、そしてそれを見聞きしているが為に生活保護を申請できないでいる多数の人たち。同じ構造です。「私がなぜこんな生活をしなければならないのか」という不満が、政治の歪みに対する怒りに向かわぬ場合、同じような境遇にあるのに自分より得をしている人たちがいるという歪んだ認識へとスライドしていきます。
 格差の拡大、貧困は、人々から余裕を奪い、嫉妬の対象を広げます。
 保護者の経済的基盤が子供の学歴を決定する社会がすでに始まっています。先日亡くなった三浦朱門は、小学校教育の目的の一つは、「早めに自分に見切りをつけさせる事」と語りました。「自分に見切りをつけた人間」は、「自己責任」と言う言葉を受け入れ、人権と言う言葉を自分とは無縁なものとし、低賃金に甘んじ、人の不幸に心を寄せる余裕を奪われます。
 OECD諸国の中で最低ランクの教育予算、一方で、拡大するばかりの予算の無駄使い。
 これを亡国の兆しと私は思います。

 仕方がないので、ゴマメの歯ぎしりを続けようと思っています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.03.12 20:39:43
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Favorite Blog

北関東の旅 東海村(… New! MoMo太郎009さん

『イラク水滸伝』(復… New! Mドングリさん

シャーロック・ホー… New! maki5417さん

斑鳩町と藤原宮跡の… リュウちゃん6796さん

24日朝の日記 象さん123さん

Comments

まろ0301 @ Re[1]:騙す、騙される(11/21) 象さん123さんへ まことにおっしゃる…
象さん123 @ Re:騙す、騙される(11/21) 斎藤知事の件では私も驚きました。 民主主…
まろ0301@ ウクライナの運命 当初は、ロシアとの共生を模索していたゼ…
まろ0301 @ Re:立花孝志という男(11/07) 尼崎の前市長が優勢のようですが,斎藤元…
maki5417 @ Re:トランプ、大統領となる(11/07) 接戦でしたが、得票数でもトランプの勝利…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: