漫望のなんでもかんでも

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まろ0301

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2019.09.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類



ひとりアトリエの隅にゐて
深く静かに息をつくと、
ひろい大きな世界のこころが
涙のやうに私をぬらした。
やさしい強いあたたかな手が
私の肩にやんはり置かれた。
眼をあげるとロマン・ロランが
額縁の中に今もゐる。
ロマン・ロランの友の会。
それは人間の愛と尊重と
魂の自由と高さとを学ぶ。
友だち同志の集まりだつた。
ロマン・ロランは言ふやうだ。
パトリオティズムの本質を
君はまだ本気に考へないのか。
あれ程ものを読んでゐて、
君にはまだヴェリテが見えないのか。
ペルメルの上に居られないのか。
今のまじめなやうな君よりも
むしろ無頼の昔の君を愛する。
さういふ時に鳴るサイレンは
たちまち私を宮城の方角に向けた。
本能のやうにその力は強かつた。
私には二いろの詩が生まれた。
一いろは印刷され、
一色は印刷されない。
どちらも私はむきに書いた。
暗愚の魂を自らあはれみながら
やつぱり私は記録を続けた。


註 ヴェリテ 現実描写。「現実」か?
ペルメル はわからない。

 ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』は、二回挫折し、三回目で読了した。レマルクとか、今では顧みられなくなった良書が多い。





















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Last updated  2019.09.02 21:43:05
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Comments

まろ0301@ Re[1]:ファクトチェックはやめます(01/11) maki5417さんへ  ただ、不法移民が居な…
maki5417 @ Re:ファクトチェックはやめます(01/11) 米国は、古い移民が新しい移民を搾取して…
まろ0301@ Re[1]:ハンナ・アーレント(01/08) maki5417さんへ  「倫理」は、本来は、…
maki5417 @ Re:ハンナ・アーレント(01/08) 「受験の倫理」とはおさらばだ。 今は倫…
まろ0301@ Re[1]:1月20日(01/06) maki5417さんへ  上下両院で、トランプ…

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