2003年11月18日
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 のっけから書きますが、今回はネタばれありです。

その点ご勘弁を。

 この映画は地味ながら、予告編が面白かったのです。
 ある大雨の夜、人里離れたモーテルに10人の男女が偶然集まった。
 雨がモーテルを外の世界と分断していて、10人はどこにも行けない。
 勿論、電話も外部と通じない。
 やがて、登場人物が1人ずつ死んでいく。犯人は誰なのか?
そして10人の登場人物の意外な共通点とは?


 本格ミステリを感じさせてくれます。

 んで、映画を観ると、前半は確かに良い。
 ぐいぐいと謎で引っ張ってくれます。
 一体、どうして殺されるのか? 犯人は誰なのか?

 と緊迫が増した時、物語に大きな転機が訪れます。
(ここからネタばれ)

 「海の上のピアニスト」のペット吹きの役者さんがキーです。
 一度観たら、忘れることが出来ない俳優さんです。名前忘れたけど病的に瞳が小刻みに震える役者さんです。

 「海の上のピアニスト」では何故、瞳が震えるのか疑問でしたが、今回は震える演技が効果的です。
 何てったって、多重人格者の役なんですから。

 ここから本格的にネタばらしに入りますが、この映画ようはこの多重人格者の脳内での物語なのです。



 ちょっと古いけど、新井素子の「あたしの中の・・・」みたいな感じか?
 この話は、主人公の女の子の中に、死んだ人間の人格がどんどん入ってきてしまうという話だったと記憶している。ホラーではなくSFであり、とてもピュアな小説だったなぁ・・・。(遠い目)

 勿論、この映画はちっともピュアでなない。ダークだし、人格が転移してくるわけではなく、1人の男の作り出した人格です。
 多重人格者が頭の中で創った世界は、そこで暮らしているそれぞれの人格にとっては全てが本物のリアルな世界なのです。
 ましてや、それぞれの人格は完全に独立しているので、自分たちが置かれている世界が現実であることを全く疑うことをしない。


 というか製作者は騙そうと創っている。
 それでも、何点かの謎をもう少し説明すれば、ちゃんとしたミステリーとしても成り立っている点は評価できると思います。

 まあ、内的宇宙だから何でもありっちゃありなんだけどね。

 それでも10点満点中7点。

 そんなに腹は立たなかったし、それなりに面白い映画でした。





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最終更新日  2003年11月19日 19時29分05秒
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