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■視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。■ ■22-20sの感想■ ■話全体に広がる雰囲気が良い。悪趣味な設定(笑)ですが、静かな感動を生む本ですね。特にラスト二ページがいい!人間の弱さと醜さ、そしてほんのりと滲み出る暖かさ…特に最後の二人で生きていこうって言うシーンが印象深いですね。本当に感動しました。きっと、この作品はたくさんの人に受け入れられると思います。乙一作品のなかでも、かなり完成度の高い作品です。やっぱ、乙一は天才だ!
暗いところで待ち合わせ(オススメ度★★★★★)( 著者: 乙一 | 出版社: 幻冬舎 )
■□■平面いぬ。■□■
■「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」、ぼくたちにしか見えない友達【はじめ】のお話、見た目は悪いけど、純粋無垢な【BLUE】のお話。天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。 ■ ■22-20sの感想■ ■読後、またしても、この人は天才だと叫びたくなりました。どれも一級品のドラマで、ありえない設定なのに許せてしまい、心が和み、しかも驚く、そんな本です。個人的に一番ツボだったのは『BLUE』ですね。健気なブルーには惹きつけられ放しでした。ブルーの純粋無垢な姿には涙が溢れます。。。空想の少女との出会いから死別までの八年間の出来事を淡々と綴った「はじめ」は、冒険と喪失の少年小説として絶品。静かな感動を湛えたその質と完成度は、表題作と比べても甲乙つけがたいです。とくに、『はじめ』の存在の描き方が素晴らしい。和製メドゥーサと民話調母恋物をミックスした「石ノ目」は、物狂おしい女の業のたちこめる家と空間の怖さを見事に造形しきって読ませる。中国人彫師が少女に刻み込んだ小さな青い犬の刺青をめぐる怪異譚「平面いぬ。」は、クールでリリカルな乙一の世界を凝縮している。──もう、ほんと、素晴らしい。■
平面いぬ。(オススメ度★★★★)( 著者: 乙一 | 出版社: 集英社 )
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