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2008年08月20日
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カテゴリ: 松本零士関連
松本零士先生の『銀河鉄道の夜』という初期SF短編集が出ました。

松本零士の『銀河鉄道の夜』というとおやっと思われる方も多いかとは思いますが、確かに松本先生は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を漫画化しておられるのです。

それは1977年連載開始の『銀河鉄道999』の発表に先だつ1971年のこと。
読みきりの短編だったため、単行本化こそ『999』の単行本化より遅れてはいますが、初出を確認すれば前後関係は明白でしょう。
ちなみに収録単行本のタイトルは『ヤマビコ13号』だったんですが、当時の『999』人気もあってか、わずか4ヶ月で改装され、表紙イラストが『銀河鉄道の夜』のものに変更され、タイトルも列記されるようになっています。

さて、今回『銀河鉄道999』誕生30周年記念出版と銘打って復刻された『銀河鉄道の夜』ですが、親本が二冊存在します。いずれも奇想天外社から刊行されていた『空間機甲団』(1978)と『ヤマビコ13号』(1979)です。ただ、この二冊を合本するだけではなく、エッセイ集『零次元宇宙年代記』(1983;大和書房)からエッセイを数編、別冊新評『松本零士の世界』(1979)のインタビュー記事を再録したりと、盛りだくさんなのが嬉しい。ちなみに作者プロフィールのイラストもこの『零次元宇宙年代記』の表紙からの再録です。

今回の単行本は『ヤマビコ13号』収録分を第一部(『銀河鉄道の夜』として)に、『空間機甲団』収録分を第二部に据えたことで、最初と最後が原作付という構成になっているのも面白い。『ヤマビコ13号』は表題作を含め5作品を収録、『空間機甲団』は表題作の他、「機械人間マシンナー バン」、「模型の時代」(原作:小松左京)など8作品を収録。収録されている作品が1970年代全般にわたるため、絵柄の変遷も楽しめるファンにはたまらない1冊です。

親本の二色カラー原稿が白黒になってしまってはいますが、新規カラー化イラストもあり、何よりかつてよりひと回り大きくなったサイズに感激しているぶんでした。





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最終更新日  2008年08月25日 01時04分08秒
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