工房 北極星

工房 北極星

2014.05.14
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小学校の頃、目玉焼きの調理実習がありました。
男女各3人ぐらいのグループを作り三々五々に分かれて実習台に付きました。卵は一人一つお皿にポトンと落とします。次にフライパンに油を敷き卵を静かに入れ水を大さじ一杯振り入れ蓋をして弱火で焼けば出来上がりです。

私は卵をお皿に落とすときに卵が崩れてしまいました。グループの人たちは息をのみました。割れた卵もフライパンで焼きました。
試食会で○○ちゃんが「俺が落とした卵食べる。」と言いだしました。「私が食べる」と言いましたが、どうしても「俺が食べる。」と言って譲らず食べました。
○○ちゃんの卵を見て先生は「卵割っちゃた人がいる。」と口に出して皆の注目を集めました。
「○○ちゃんが私を好き」という噂がクラス中に流れました。私は「○○ちゃんが私を好きなわけない。変なこと言う」と思いうわさをする友達に不信感でいっぱいでした。


私は結婚して主人が「壊れたケーキや真っ黒に焦げたお魚を食べてくれる」まで○○ちゃんの気持ち分かりませんでした。壊れた目玉焼きや壊れたケーキを食べてくれるのも愛情ですね。○○ちゃんのこと気にかけてもっと大切にしていればよかったと後悔してます。私は知らないところで愛され大切にされていました。愛されることになれ傲慢になっていました。恵まれた友人や弱い人にいじわるしたこともあり恥ずかしいです。「人生が思い通りにならなくてつまらないから死にたい。」などと考えてもいました。

主人は「食材がもったいないから食べる」かも…。私はつぶれたケーキ食べてくれる人が好きです。目玉焼きを作る時は「○○ちゃんありがとう」と心の中で話しかけています。








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最終更新日  2014.05.14 15:28:43
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