工房　北極星

2015.06.09

路上でアンケートに答えてくれる人はワルにとっては絶好のターゲット

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91727)

カテゴリ：今日どんな本を読みましたか？

　エステティックサロン勧誘のキャッチセール。美しくなりたいというのは女性にとって永遠の願望。そこにつけこみ、「エステの無料体験」などのうたい文句で客を勧誘し、高額なサービスや商品を購入させるのである。ターゲットとされるのはやはり体形を気にする若い女性が圧倒的に多い。

「無料体験」と言う言葉に騙されて店に入ってしまったらもう逃げられない。
なにしろ、エステのための体脂肪測定などと言って服を脱がされ、下着の上にガウン一枚という姿にされてしまうのだ。これでは店を出たくても出られない。
　客が逃げられないようにしておいて、次は「見た目の割に体脂肪率が高いわね」「このままだといずれ太るわよ」と脅す。そのうえで、「１００万円のコースが今なら８０万円に割り引きＯＫ」などとひたすら入会を勧めるのである。
　もちろんたいていの客は断るのだが、すると着替えをさせてもらえず店を出ることができない。延々と勧誘を受けることになった挙句、根負けして契約書にサインしてしまうというわけだ。
　しかも、これで終わらないのがエステ・キャッチセールの怖いところ。サインをしたということで、ようやく最初の目的だった無料体験コースを受けることになるのだが、ほとんど裸に近い状態でサービスを受けている最中に、今度はエステに必要だからと言って、化粧品の購入を勧められ、これもサインせざるを得なくなるのだ。

　ある女性はこうして総額１５０万円のローンを組まされたという。中にはクレジット会社もぐるになっていて、エステのサービス中、つまり店員がそばにいる上に逃げだせない状況にあるときに、契約確認の電話をかけてくるケースもあるという。これでは契約しませんよと突っぱねることもできない。
　こうして契約してしまうと、たいていの人が「高い料金を払ったんだから元はとらないと」と思ってしまい、契約したサービスを受けるためにエステに通うことになる。
　ところが、これで終わりというわけにはいかないのである。何度かのサービスを受けたあと「今のコースだと効果が出るのが遅いから、ワンランク上のコースに変更しない？」と勧誘されるのだ。今度ばかりはとかたくなに拒絶するものの、またまた半裸のサービス中で逃げられない。

　そもそも、路上でアンテートに答えてくれるような人はワルにとっては絶好のターゲットなのだ。警戒心がうすく、押しに弱い人と見られているのである。
　アンケートに電話番号など書くものなら、翌日から勧誘の電話がひっきりなしにかかってくると思って間違いない。
　　　　　　　　　　　　　　　金儲け（裏）のマニュアル　虎ノ門金融調査会著

感想＞エステの無料体験危なそうです。半裸では逃げだそうにも逃げられないでしょうね～。

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