320life

プロフィール

ノマ@320life

フォローする

サイド自由欄

読書記録まとめ
2023年に読んだ本292冊まとめ/ベスト10冊
2022年に読んだ本336冊まとめ/ベスト10冊
2021年に読んだ本310冊まとめ/ベスト10冊
2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊
2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

カテゴリ

【読書】その他ビジュアルブック

(11)

< 新しい記事

新着記事一覧(全2128件)

過去の記事 >

2020.07.17

112.コンビニ断ち・脱スマホ [ 黒沢大陸 ]

テーマ：読書(8288)

カテゴリ：【読書】未分類

本のタイトル・作者

コンビニ断ち・脱スマホ●便利さはほどほどで [ 黒沢大陸 ]

本の目次・あらすじ

第1章　コンビニ断ち
1　苦労はあまりなし
2　変わった生活、見つけたもの
3　きっかけ
4　コンビニと自分
5　パクス・コンビニーナ

第2章　コンビニはインフラか

2　動いたセブン本部
3　オーナーの悲鳴
4　コンビニはインフラというけれど
5　災害時のよりどころか
6　弊害を考える
7　依存とその先

第3章　脱スマホ依存
1　「脱スマホ」への挑戦
2　減スマホ生活を始めてみた
3　インターネットに吸い取られる時間
4　強固になった首輪

第4章　便利さで失ったもの
1　脱ストリートビュー
2　GPSに頼らない
3　昔はどうしていた
4　「不便」は会話のきっかけ

第5章　時間の使い方
1　遅い電車の活かし方・楽しみ方
2　携帯やスマホに毎日二時間
3　便利な道具が時間を奪っていく
4　失われる熟考時間

第6章　見直される「便利すぎる社会」
1　「不便益」を研究する
2　「不便益」の二つの方向
3　深刻化するスマホ依存
4　デジタルデトックス

引用

「ひとりで生きられると思い込んでいる人が増えていくのは、社会としてまずいですよね。それができなくなったときにどうするのか。日々、不便な生活をして鍛錬する、と強調するほどではないけれど、便利なものがなくなったときのことを考える。単に便利だと享受しているだけだと、思考停止になってしまうように思う」

京都大学「不便益システム研究所」川上浩司教授

感想

2020年読書：112冊目
おすすめ度：★★★

「便利ってほんとうに良いことなんだろうか？」という疑問があり、そういう本を読んでみている。

著者は、１９６３年生まれ。朝日新聞大阪本社編集局長補佐、書評委員。
この本は、著者がコンビニの使用をやめ、スマホの使用を控えてみた実録。
なのだけど、新聞記者だけあって、卑近な話より、社会面に結びついていく。そちらの方が内容のボリュームも多い。

「第2章　コンビニはインフラか」で、ニュースを見ていた時の違和感が解決した。
コンビニはインフラだ、と言われると「そうかな」と思っちゃう。
たしかに、そこら中にあるし、便利だし、いざという時に役立ちそうだ。
でも、本の中にあったように、それをインフラと呼ぶならば、都市部の売り上げで非採算地域をカバーする仕組み、災害時の物品を供給するというならある程度の在庫や流通ルート、働く人を支える制度が整っているはずだ。
電気、ガス、水道、ネット、郵便。
それとコンビニを並べるのは、やはり違和感がある。

昔、２４時まで開いている店で働いていた。
土日も働く。大晦日も正月も。
でも、疑問だった。
そうまでして、店を開けていないといけないんだろうか？
私たちは、そうまでして「すぐに欲しいものが手に入る」状態じゃないといけないのか？

みんなで、休もうよ。
誰かを犠牲にするのではなく。

私はコンビニを年に１、２回しか使わないので、「コンビニをやめるのが大変」というのは分からなかった。
水筒を持って行くし、おにぎりは握っていく。
外で食べる時は、個人の定食屋か、パン屋で買う。
ケチだとコンビニは用がないんですよね…。なんでも高いから。

むしろ問題なのは、スマホの方。
完全にシャットアウトするのは無理だな。「減らす」がせいぜい。

読書したくても、つい電車でスマホを触ってしまい、読みたかった本が読み進められない…ということがある。悔しい。
著者は、本を読むために電車に乗る（８時間も！）。
そういえば、西尾維新も本を読むためだけに電車に乗ると言っていたなあ。
たしかに電車は動く書斎。かすかなノイズもあって集中しやすい。

本の中でも、前に読んだ
2020.05.29「【読書】寂しい生活 [ 稲垣えみ子 ] 」
2020.06.22「【読書】デジタル・ミニマリスト本当に大切なことに集中する [ カル・ニューポート ] 」
が挙げられていた。

こういう「減らす」「不便を楽しむ」に挑戦している人の本を、ほかにも読みたい。