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2020.08.01
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テーマ: 読書(8283)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓 [ 稲垣えみ子 ]

本の目次・あらすじ


プロローグ だから会社を辞められた
1 毎日同じメニューなのに走って家に帰るーこんな世界があったとは
2 レシピ本を閉じ、メシを炊こうーあれもこれもが料理を苦行にする
3 女は黙って味噌を湯で溶かすー出汁という呪縛からの脱出
4 あとは旬の野菜さえあればー安く食べずにいられない
5 ローフード?漬物ですがそれが何か?-ぬか床は最高のお雇い料理人
6 調味料地獄から脱出せよー台所の混乱はクロゼットの混乱と同じ

8 最高の食卓は10分もあればできるー家事論争でもめるという愚
エピローグ 自由を取り戻すために

引用



(略)
自分で自分を幸せにすることができる。この過酷な世の中を朗らかに生きていくなんてとても出来やしないと誰もが思っているけれど、全然そうじゃないのかもしれない。
(略)
誰かに自分の人生を台無しにさせる必要なんて全然ない。
そう、人生は怖くないのです。


感想


2020年読書:118冊目
おすすめ度:★★★

これまでに読んだ、稲垣えみ子さんの本。

2020.05.29「 【読書】寂しい生活 [ 稲垣 えみ子 ]
2020.05.30「 【読書】魂の退社 会社を辞めるということ。[ 稲垣えみ子 ]

ここらへんに書いてあった「食」についてを掘り下げた本。

鍋で炊いたご飯、ぬか漬け、味噌を溶いただけの味噌汁。
それなのに、毎日最高に幸せ。

食べるって、本当はそういうことなんじゃないか。


旅館の豪華な晩御飯、ホテルのランチビュッフェ。
確かに美味しいけれど、続けては食べられない。
満腹で苦しい。

家では、毎日違うものを作る。
和風、中華、エスニック、洋風。

自分では理解できない調合。
複雑で苦しい。

じゃあ、買って済ませる?

山ほどの選択肢、たくさんの化合物。
誰でものために作られたおにぎり。
お金だってかかる。

食べるって、そんなに難しいことだったんだろうか。
ごはんを作るって、そんなに苦しいことだったんだろうか。

原発事故をきっかけに電気を使わない暮らしを始めた著者は、シンプルな食事に辿りつく。
毎日同じ。手間もお金もかからない。でも十分美味しい。
噛みしめる、幸せ。

食べるって、生きて行くことの基本だ。
人生を肯定する、作り上げる、築いていく。
自分で自分を食べさせられること、幸せに出来ること。
それがどれくらいのレベルで、どれくらいの手間で出来るのか、知っておくこと。
そうすれば人生はとてもシンプルになる。
だって、何があっても大丈夫だ。
自分は少しのお金と手間で、幸せに生きて行くことができると知っているから。

稲垣さんのごはんは、とても美味しそう。
なんというか、想像がつく味。で、美味しいって分かってる味。
写真を見ると、雑穀米と器の効果って大事だなと思う。
地味飯がマクロビカフェ飯に見える。

ぬか漬け、私は大好きだけど、私以外食べない。
干し野菜、気になっているけれどやってない。やってみたいなあ。
お湯をそそぐだけの味噌汁、出してみようかな。
砂糖なしの料理は、無理だった。

私ひとりならこれでいいけど、家族がいるとそうもいかない、という問題。
じょじょにご飯を地味に寄せてくるというところが落としどころだろうか。

作り手が、苦痛に思わない料理。
毎日食べても、飽きない料理。

ハレの日の祝祭料理を毎日並べる必要はない。
ひたすら、ケの日々に徹する。

ごはん、味噌汁、お漬物。
旬の野菜を炒めるか煮るか焼くかして、塩か味噌か醤油で味付け。
それでじゅうぶん、美味しい。
そのことを思い出すことから、はじめよう。

この本と一緒におすすめの本



一汁一菜でよいという提案 [ 土井善晴 ]

一大旋風を巻き起こした土井さんの本。
私は味噌汁はそこまで…という感じで、味噌汁にするなら炒めたい派。
ですが、今の過剰な料理作り負荷を「そんなことする必要はない」と思わせてくれる本。


ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室 [ キャスリーン・フリン ] ​​

料理が出来ないということは、生きるうえで不利になるということ。
高いコストを払い、健康を損なう。
「料理ができると、人生が変わる。」ということがよく分かる本。


ロイスと歌うパン種 [ ロビン・スローン ]

料理を作ることは面倒なんだろうか?
そこにある根源的な喜びは、なぜ無視されているんだろう。
IT企業で高い給料を得て働く主人公。食事は栄養補給ゼリーだった彼女が、不思議なパンを焼くようになる話。
→2019.07.29「 【「なんのために働いているんだろう」と思ったら読む本】ロビン・スローン『ロイスと歌うパン種』

​​
ぼくはお金を使わずに生きることにした [ マーク・ボイル ]

そもそも、食べるものはお金を払わなければ手に入らないのだろうか?
道端に生えている草、木の実はなぜ顧みられなくなったんだろう?
稲垣えみ子さんもカラスノエンドウやタンポポを食べる、と言っていた。
見えていないだけで、世界は食料に溢れている。


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最終更新日  2020.08.01 12:00:08
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