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2023.03.29
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テーマ: 読書(8220)

本のタイトル・作者



私は合格する勉強だけする [ イ・ユンギュ ]

本の目次・あらすじ


はじめにーーだれでも一度は夢のために勉強する

第1章 やりとげる人は考え方が違う
勉強を選択したのは私、だからその選択に責任を負う 
あなたの夢には力があるか 

第2章 合格者と同じように計画を立てよーー教材選びと計画
「問題集の解説」から読むべき 
「親切な参考書」は、使えない 

私たちは、「点検」する勉強をしたことがない 
計画は「週ごと」にたて、余裕を持たせる 
勉強ではなく「蛍光ペンでマーカーを引く仕事をしている」と考える 
「勉強することを選んだ」という責任感を持っている人だけが合格する

第3章 本を丸暗記する方法ーー理解と暗記
勉強は「過去問からはじまって過去問で終わる」 
目次をコピーすると、教科書一冊まるまる覚えられる 
本を構造化すれば覚えられる1 --まず、大きなフォルダ(レベリング)を作る 
トリミングとは、著者に遠慮なく質問していくこと 
あなたは、人生を最も幸せにできる方法のひとつとして「勉強」を選択した 
勉強が怖いのは、見知らぬ場所にひとりで行くようなものだから 

一生の苦痛は、この勉強をしている間に集合していると考える 

第4章 1秒で答えを見つける方法ーー試験問題の解き方
試験の中には、必ず「解けない問題」がある 
同じ時間を2倍にする時間管理法 

第5章 土壇場で逆転するための勝負ワザーー試験戦略

実際の試験会場の圧迫感はすごい 
試験前日にやるべきこと 

おわりにーー心から願っていることは叶う

引用


「私は勉強して本当に幸せになれるのだろうか?」


感想


2023年065冊目
★★★

最近、英語学習のモチベーションがすっごく下がっている(忙しいのもある)のと、宅建取ろうかなどうしようかな〜と思っているので、勉強方法の本を読んでみた。
韓国の女性が書いた本だと思っていた(「私」だから)ら、男性だった。

法務法人ガリム弁護士 登録者数約35万人のYouTubeチャンネル「DreamSchool イ・ユンギュ」を運営。1カ月半の間、勉強時間は1日16時間、寝るのは3時間勉強した結果、韓国の司法試験1次に合格する。その後、2次試験もたったの7カ月の勉強期間で堂々と合格する。『私は合格する勉強だけする』には、彼が9カ月で司法試験に合格するために行なった具体的な勉強テクニックだけでなく、生活パターンはどのように設定したのかなど、合格に到達するために行なったすべての方法が盛り込まれている。


たぶん韓国の試験とか勉強って、日本の比じゃないくらい壮絶な戦いなんじゃないだろうか(イメージ)。
なので、随所に韓国的な文化背景があるんだろうな〜という箇所があり、「ふうん」と思いながら読んだ。
「ダルマエナガがコウノトリに追いつこうとして股が裂ける(身の丈に遭わない行動をするとひどい目に合う)」「ヒョンタ(ヒョンシルチャガクタイム、現実自覚タイム。夢中になっていたのに、突然醒めてしまい現実に引き戻されること)」といった言葉を知るのも楽しかった。

勉強法としては、昔からよく紹介されるような内容が入っている(参考書ではなく過去問から勉強を始める、など)。
どちらかというと、心構えとか勉強の進め方の参考になる本。

面白いなと思ったのは、著者が合格者の手記を読んでから勉強計画を立てたところ。
ゲーム中毒だった子供の頃の経験もあり、著者は攻略本やガイド本などの「間接経験」を経てから、プレイという「直接経験」を実行するようにしている。
そのために最年少合格者と、主席合格者の合格手記をネットで読みまくったのだそうだ。
確かに、闇雲にスタートするより、地図を手に入れたほうがいい。
それが試験では合格手記にあたるだろう。
そして過去問(こういった知識があれば/この問題が○割解ければ合格できる)は、武器や敵の一覧表といったところか。

著者は、勉強を「知識と情報を整理して、配置し、要約する作業」という。
試験は、「インプット」した知識を「アウトプット」出来るようになること。
誤答は「エラー」であり、勉強ではそのバグを潰していくことが必要。

だから、復習は大事。
著者は、目標の分量をすべてこなしたら、10〜15分は復習(勉強したことを思い出す、点検作業)に充てていた。
復習は3回。
ひとつの分量が終わった後(10分)、1日のすべての勉強が終わった後(無制限、回答できるまで)、翌日の勉強開始前(10〜30分)。

知識の定着にはこれくらい復習しないといけないんだなあ。
私、英語学習に復習を盛り込もうとして、でも復習という反復学習自体が楽しくなくて嫌いで、すっかりサボっている。

ゲームが元々好きということもあって、非常にプログラミング的な思考で勉強法を捉えている。
知識のインストールも、フォルダで階層になっているイメージで、上下階層で分類分けして保存をする。
それには、参考書の目次などを使う。
ここ、喩えに漫画『モンスター』のルンゲ警部がタイピングの作業をする動作が出てきて嬉しかった。

手で書く勉強方法には否定的。手で書くと、目や頭より遅く、非効率だから。
うう、耳が痛い。
著者は、ノートに書くのは思考整理のためで、脳の足りないメモリを補充するためという。
誤答ノートを作るのは時間とエネルギーがかかるから、付箋を間違えた問題の近くに、「自分が覚えること」をメモして貼る方がよい。
覚えたら剥がして、これ以上見る必要のないところを省ける。
なるほど。

本のタイトルにある「合格する勉強」というのは、「満点じゃなくて合格点」という勉強法のこと。
確かに、合格点に届いたら満点じゃなくても良いのだ。
そして著者は、幸せになるために勉強することに決めたのだということを思い出すよう言う。
だから「今」を犠牲にして賭けて、自分の責任において、勉強するのだと。

私は、果たして何のために勉強するのだろう。
英語学習においては、合格というよりも勉強というその行為自体が楽しみ。
ということで、試験勉強とは目指しているものが違う。
でもそれもまた、ひとつの「幸せになるための勉強」だ。

あんな資格、こんな資格、あったらいいな。
それは果たして、私を幸せにするんだろうか。
そのために私は、勉強できるんだろうか。



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最終更新日  2023.03.29 00:00:13
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