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2023.06.30
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書名



徹底的にかみくだいた「自己目標管理」ドラッカーが本来伝えたかった目標管理 [ 二瓶正之 ]

目次


第1章 自己目標管理の基礎的理解
(目標管理とは何か/自己目標管理の目的 ほか)
第2章 自己目標管理の実践的理解
(目標設定の手順/目標のつくり方 ほか)
第3章 人事評価の基本
(人事評価の目的/管理者にとっての人事評価の目的 ほか)
第4章 セルフマネジメントの基本

第5章 自己目標管理が生まれるまで
(下地となった家庭環境/エルザ先生との出会い ほか)

引用


結局、自ら目標を決めて取り組むということは、自分の人生に自らが責任を負うことであり、自分の成長に自らが責任を負うことを意味します。仕事という枠組みを超えて、目標をもって生きる。これが価値と意義のあることだと部下一人ひとりに語り続けることが大切です。それが自己目標管理を効果的に実践していくための下地になります。


感想


2023年141冊目
★★★

目標がないと人は道に迷う、という話。
この本は、管理職の人が読む人事評価の「目標」についての内容だと思った。
あとはドラッカーの家庭環境をはじめて知った。
この人すんごいエリートだったのね。
お父さんがオーストリアの高級官僚(日本でいう財務次官)、お母さんは女性精神科医。
お父さんは毎週自宅に各階の著名人を招いてパーティー。
小学生の時にフロイトと握手してたってんだからよ。

閑話休題。
私も係長になってから人事評価をすることになり、人の書いた人事評価シートをはじめて見ることになった。


毎年毎年同じ内容のコピペやな、という人もいる。
それはスケジュールであって目標でもなんでもないのでは、という人もいる。
ちょっと君それは自分ごとに走り過ぎじゃないのかい、という人もいる。
私が作った年間の担当表(年間の業務スケジュールに、大まかなその業務のやる時期、問題点なども書き込んだ全体表)をまるごと写してきたときは「おい」となった。

係長になりましたー!って言ったって、そういった目標管理の指導や評価の方法を教えてくれるわけじゃないから、どうしても自分を基準に人事評価シートの記載を見てしまう。

そのαというのが、「その人の味」みたいなもの。
誰がやっても同じ仕事「+私風味」。
それがプラス(得意を活かす)でもマイナス(苦手を補う)でも。
そうすることではじめて、その担当業務はその人の仕事になるのだと思っていたから。
で、その「マイテイスト」は何かというと、「自分はこうありたいっていう目標」(願望ではなく、現実化できるもの)なんだよね。
この本によると、

目標の必要性
① 向かうべき方向が明確になる
② 努力すべきテーマが明確になる
③ ハリのある毎日につながる
④ やりがいのある人生をつくれる
⑤ 成長につながる機会を持てる


「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」
というわけですな…。やめて!追い詰められちゃう!
この本では、そのあとに「だから上司は目標をもって生きることの価値を語る語り部であるべきだ」と続ける。
さて、翻って己が身に問う。
私は語り部であるだろうか?

この目標の必要性って、仕事だけじゃなく、ほかのことでも同じ。
私は英語を勉強しているけれど、それもすべてあてはまる。
闇雲に歩いていると、五里霧中。
あっちの水は甘いぞ〜。ふらふら。
こっちの水は甘いぞ〜。ふらふら。
それもまた良いのだけれど、自分がどこを目指していたのか分からなければ、何のために歩いているかもわからなくなるだろう。
ガンダーラ。

今年、子会社出向して、さて人事評価シートを書きなさいと自分のものを書く時に、すんごい投げやりな内容になりました。
で、結局スケジュールみたいになった。どの口が言う。
しかも「いついつまでに行う」と書いたら、「出来なかったらどうするんだ?」と言われ、「行う見込み」や「実施予定」にすべて書き直させられた。
やる気なくなった。目標の意味…。

新しい環境で働き始めて3ヶ月。
慣れたか?と言われると、「どうだろう」と返したい。
最低限のことは出来るようになった。それだけ。
無我夢中で毎日の業務をこなしているだけ。
「思ってたんと違う」的な反応を返される日々。
しょっぱい。
ここに来たのは間違いだったんかなあ、と思う…。

でも、現場からわざわざ「お礼が言いたくて」と電話をかけてきてくれる人もいる。
「なんも!してないっす!!!」と挙動不審に答えながら、自分に出来ることがあるのかもしれない、と思う。
(この3ヶ月にいちから新しいことを何個かプロジェクトとしてスタートさせて運用をはじめた)

この本にある、セルフマネジメントの実践方法。

① 自分の「強み」を知る
② 自分の「仕事のスタイル」を知る
③ 自分の「価値観」を知る
④ 自分の「あるべき場所」を知る
⑤ 自分の「なすべき貢献」を知る


さて、ここからはじめよう。
これまで身につけていた知識や能力と思しきものが、属人ならぬ属組織のものだったと気付いて、ガラガラとなけなしの自信が崩れ落ちた今。

フリーグラー牧師の言葉として紹介されていた「自分の生きた人生を人々にどのように記憶されたいですか」。
ドラッカーは、晩年に「人々にとって意味あることを教えた人間として記憶されたかった」と答えたのだという。

私はその問いに、どう答えるのか。
それこそが、人生の目標であるだろう。


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最終更新日  2023.06.30 00:00:14
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