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「口幅ったくて、いい答えにならないかもしれないけれど、知性しかないのかなと思います。歳をとって、いくら若くてきれいで、金持ち風に見えても、決定的に知性がなかったら、汚く見えてしまう。知性がないまま、美しさと引きかえに削れてしまう人生は、送るべきじゃない」
母親に対する気持ちにも変化が訪れた。
「こうしてほしかったという思いを、ずっと抱えて生きてきました。でも、やってもらえたことや赦されたことのほうがはるかに多い。そこに目を向けていなかったんだと、手紙を読んで改めて気づきました」
「中堅になると、下にも上にも挟まれて、にっちもさっちもいかなくなるときってありますよね。若手にも行けないし、おばさんの部類にも入れないし」(略)
「中途半端な時期を、どう跨いだらいんだろうという問いは自分の中にもあったんだけど、大人になったって、わからないものはわからないじゃないですか。そこで、わかる振りをするおとなになるか、わからないと言える大人になるかの岐路に立たされる。選択肢はふたつしかないから、私はわからないと言えるほうに。そういうのを求められている座席であれば」
「勝ったか負けたかわかるのって、目を閉じる瞬間ですよ。私はまだ人生に勝つってどういうことなのか、勝ち負けで済むものなのかもわからない。ただ、いろんな国に行っていろんなことを経験して、いろんな人と出会えた。勝ち負けよりも、人生は足し算みたいなもんだなと思ってます。最終的に残るのは一人か二人かもしれない。でも、足し算の最後の答えが自分ひとりじゃなきゃいいなって」
「この先も、どうせ周りが文句を言って私を汚したりするに違いないから、絶対に自分に汚点をつけてはいけない。どこまでも自分を正しくかわいがってやろうと思ったんです」
「どんなに嫌な自分でも、いつも真正面から自分と闘いたい。『あなたの敵は?』と聞かれたら、今日の私と答えます。一番の味方は、明日の私。明日の私に褒められるように、今日の私と闘うのよ」
255.化け込み婦人記者奮闘記 明治大正昭和… 2023.12.27
240.それでも、日本人は「戦争」を選んだ … 2023.12.04
238.夜と霧 新版 [ ヴィクトル・エミール… 2023.11.25