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2023.08.20
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テーマ: 読書(8290)

書名



あした、弁当を作る。 [ ひこ・田中 ]

感想


2023年183冊目
★★★

タイトルと表紙が気になっていた本。
ちらっと内容見た感じ、「今まで毎朝息子と夫のお弁当をつくっていたお母さんが『なんで毎日わたしが作らないといけないのよ!』とブチギレて弁当作りをボイコット、息子と父は初めての弁当作りに挑戦する」という話かと思ったら違いました。
勘違いがはなはだしい。
思春期男子のお話でした。

仕事人間の父、専業主婦の母、一人息子のタツキ。
ある朝、タツキは玄関で自分の背に触れようとした母の手に「ぞわり」とする。
母のつくる弁当にも「なんだかいやだな」という気持ちになり、自分で弁当を作ることを宣言。

息子にベッタリの母は、息子の世話をすることで自分の存在意義を確かめていた。
愛情という名前をした、支配。
それから逃れようとするタツキの、反乱の物語。


アヤが首をかしげた。
「絶対、反抗期だよ。いや、すげー、すげーよ、タツ。反抗が弁当作りっていう、斜め上の発想がすごいよ。自分で弁当作る反抗期なんて、オレには絶対に思いつけない」


主人公タツのこれは、反抗期、なんだろうなあ。
でもそれを、友人に「自立」と言われ、そうかと納得する。
自分で自分のことができるようになりたい。
ひとに自分のことを決められたくない。
やってみたい。試してみたい。失敗してみたい。

ぼくはぼくでいたいだけだ。


私は実家暮らしだったとき、家事をしなかった。
母がやっていてくれたことの有難みを感じたのは家を出てからで、でも同時に自由だとも思った。
家事をしたくても、あるいはしてみても、そのたびに「ダメ出し」されることが嫌だった。


自分のやり方がベスト。それ以外は間違っている。
新規参入者に排除の方向で働くのは、あかんよな。
自分も自分の子供にそうなってしまいそうで、自戒。

この本は、児童書。
「小学校高学年から」とある。


先日、ひさしぶりに会う中学1年生の甥っ子にプレゼントしようとしたけど書店で見つからず、取り寄せる暇もなかったので、代わりにミヒャエル・エンデの『モモ』を選んだ。
これもまた読んでくれなさそうなものを。
そして買った後で気づいたけど、私たぶん甥っ子の父(私の兄)が就職した後、『モモ』プレゼントしたことあるな…。
まあ、『モモ』なんてなんぼあってもええですからね!
ひとり一冊どころか何冊かあってもね!笑


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最終更新日  2023.08.20 00:00:16
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