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2023.10.18
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テーマ: 読書(8559)

書名



新訳老人と海 [ アーネスト・ヘミングウェイ ]

感想


「今何読んでるかって?ヘミングウェイの『老人と海』よ」
って答えたかったのに誰も聞いてくれないんだからなまったく。

移動祝祭日 [ アーネスト・ヘミングウェイ ]

で、はじめてヘミンウェイを読了し、しかし此処は一つかの有名な『老人と海』を読まずしてヘミングウェイを読んだとは言えないのでは?と思って読みました。カッコいいかと思って(不順な動機)。

長い話なんかと思ったら短かかったわ。
この新訳版も単行本で192pやねんけど、後ろ半分訳者解説やからな。
「え?本編ここで終わり?」って思わず確認したわ…。


うっすらこれまでの人生で聞き及んだ内容と、タイトルからのいつもの憶測類推により、「老人が魚とバトる話。たぶんピノキオのラストシーン的な?」だと思っていたら、半分正解で半分不正解でした。

八十四日間の不漁の後、海で巨大な魚と出会った老人。
見事その魚を仕留めたが、港へ戻る途中サメがやってきてーーー。

ということで、第1ラウンド・カジキとのバトル、第2ラウンド・サメ、という話。
正直、私はそんなに面白いと思えず、ところどころ「うまいなあ」と文章に思っても全体として「ふうん」という感じでした。
年老いたら染みるんだろうか、これは。意味が分かるのだろうか。

面白いなと思ったのが、老人は海をスペイン人のように「ラ・マル」と女性名詞で呼び、その恩恵を得、災厄もまた女性の月経のようなものなのだと考えているところ。
若い漁師の中には「エル・マル」と男性名詞で呼ぶやつがいて、そいつらにとっては海は競争相手か仕事場か敵であるという。
女性名詞と男性名詞がない言語からすると、その印象を変えられる文法上の「性別」ってすごいなと思う。

ヘミングウェイといえば、あとは『武器よさらば』を読みたいかなあ、どうしようかなあ。
あんまり好きになれそうにない気がしてるんだよなあ。


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最終更新日  2023.10.18 00:00:33
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